十勝岳
- GPS
- 06:18
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,151m
- 下り
- 1,149m
コースタイム
天候 | ガスガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
望岳台にある入山記録帳に記入し、下山後に下山時間を記入。登山届けポストはなく、警察署に提出するよう書かれていました。 |
その他周辺情報 | 白金温泉国民保養センター300円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
ガスカートリッジ
コンロ
地図(地形図)
ヘッドランプ
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
こんな時期ではありますが、北海道遠征へ。
仲間のプランに乗っかりつつ、前のりしてまずはソロで十勝岳に登りました。
レンタカー店の営業時間が8時からだったため、登山口望岳台の駐車場についたのは8時50分でした。
トイレを借りて、入山記録帳を記入してから出発します。
歩き出したすぐ先の、望岳台とかかれたモニュメントの前で写真を撮影しますが、見上げた先は雲で白く霞んでいます。
天気予報は曇りなので、仕方ありません。
はじめはダラダラとした砂利道で、登山にしては少し遅い時間なので、登山者は私一人しかおらず、まわりには誰もあるいていませんでした。
曇りのわりにじとっとした空気がまとわりつく感じで、はじめから水分を多くとってしまいます。
ゆっくり歩いていても、汗が吹き出しできました。
ダラダラ道が終わり、少しずつ傾斜が出てきました。岩が少しゴロゴロしてきました。
ジグザグと登る感じの道で、やや単調です。
ガスの中に入ったからか、視界も悪く修行のような登りが続きます。
沿道にひっそり咲くお花だけが、唯一の慰めとなりました。
やがてガスの中に、三角屋根のシルエットが浮かび上がります。十勝岳避難小屋に着きました。
きれいな中を拝見してから、一呼吸おきます。
自分でもとりすぎとわかるくらい、水分をとってしまいました。
避難小屋からは、一気に登りがはじまります。
はじめは大きな岩が切り立つ急坂、そこが終わると右手にえぐれた雪渓の斜面を見ながらザレた道をジグザグに進みます。
時々吹く風にまじり、硫黄の臭いが漂ってきました。いつのまにか草もまばらな荒涼とした景色にかわり、火山であることに気付かされます。
足元は登るにつれ性質がかわり、気を配りながら進みます。
黒っぽく変わってきた頃、見上げた先が近付いてきました。
苦しい登り、一歩ずつ歩き尾根に上がりました。
天気の悪さもあいまって、この世のものではない映画のような世界が広がっていました。
そしてやっと、山頂を捉えることができました。
なだらかな尾根歩き、冷たい風が吹き抜けていきます。
左手には巨大な昭和噴火口がクレーターのように口を開けていました。
見下ろすと、そのへりが芸術作品のような見事なカーブを描いているのがわかります。
登りが続いていたので、ここで休憩を取ることにしてパンを口にいれました。
正面の十勝岳はまだまだ遠いように見えて、食べながら気持ちを落ち着かせました。
ガスが下から上がってきては、山頂が隠れたり見えたり。
天気が崩れる前には登りたいので、再び歩き出します。
黒い砂が足元をすくい、歩きづらい尾根でした。
そしていざ、山頂へ続く急坂へ最後の力を振り絞り挑みます。
浮き石もあるような岩場で、慎重に登りました。傾斜もあり、息を切らして登っていきます。
ガスが流れる中を黙々と登り続け、やっと尾根に取りつきました。
見上げた山頂が、ずいぶん近付いてきました。
ザレる足元に気を付けながら、山頂手前の最後の坂を登り、狭い山頂へ。
「十勝岳」の標識が見えたときには、うれしくて声をあげてしまいました。
長梅雨でしばらく山に行けず、体が山に慣れていなくてほんとにきつい登りでした。
登頂写真を撮っていただいていると、ガスの向こうにほんの少しだけ青空が見えたりもして、ちょっとしたご褒美になりました。
ただ、あいにく回りの景色はほとんどガスで見えませんでした。
噴火口のそばでパンを食べたので、食欲はあまりありませんでした。
団体さんが降りていった静かな山頂で、しばしの休憩。
北海道まで遠征し、登頂した自分の行動力を讃えたい気分でいっぱいでした。
あとからソロのかたが登ってきたのをしおに、下山を開始します。
昭和噴火口までの急坂が、一番気を使いました。一時期は視界がかなり悪くなり、先に下りた団体さんが休んでいるのに、近くまで気付けないほどでした。
昭和噴火口からのジグザグの道は、地質により歩きやすいところと歩きづらいところがあります。
足場をかためながら慎重に、でもテンポよく下っていきました。
その時不意に、明るい光が差し、麓の緑が目に飛び込んできました。
さっきまで見えていなかった下界が、ガスがはれて見えてきたのです。
時折、陽もさしてきました。
朝から暗い天気だったので、それだけで少し元気をもらいました。
避難小屋まで一気に下ったので、小屋の前で少しだけ休憩。
見下ろせる広い裾野は、広大な北海道の大地そのままで、遥々きたもんだ、と感慨深いものがありました。
小屋からは緩やかな傾斜を一気に下ります。
途中、やはり久々の登山で足が疲れているのか、ザレた道で軽く転んでしまいました。
望岳台のモニュメントが見えてきて振り返ると、朝は見えていなかった山の斜面が緑色に輝いていました。
無事に下山し、入山記録帳に下山時刻を記入。
すっかり晴れている下界で、温泉につかり、帰りがけに観光地青い池に立ち寄りました。
神秘的な青さをたたえる池は一見の価値がありました。
帰り途中の美瑛の夕暮れもすばらしかったです。
こうして遠征登山1日目、疲れながらも十勝岳を登りきり、軽く観光地まで巡り充実の1日になりました。
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