7歳児とゆくハンミョウを取り逃して撤退する赤鞍ヶ岳(入道山まで)
- GPS
- 03:32
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 479m
- 下り
- 477m
コースタイム
天候 | 曇りときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の整備は完璧 登山口が民家の横すぎてドキドキする |
その他周辺情報 | 道の駅どうしで肉串を食らう(息子) 温泉は道志の湯もあったけど道志川温泉紅椿の湯をセレクト |
写真
感想
今年の夏は梅雨が長引きまくり、7月が終わるころでもまだジメジメした日が続いていた。
8月1日、この日もあまり天気はよくないとわかっていた。計画をうまくたてられないままなんとなく「おやまにいこうか」「ママもつれていく」的なスタートに。
妻が同行するとなればレンタカー、レンタカーであれば電車バスでは行きづらいところ、でも妻がいるのであまり冒険ぽくないところ。ジメジメしてるのでキノコを狙えるところ。
ものすごく悩んだ結果、まあ道志村あたりがよいかと見当をつけた。赤鞍ヶ岳とか菜畑山とかそのあたり……
しかし、そんなふわっとした計画なものだから早起きかなわず、9時の出発。道志村は高速道路のアクセスがなく山の中なので時間がかかる……結局、道志村役場そばの赤鞍ヶ岳登山口に到着したのは11時となってしまった。こんな時間から登山かよ、、、
道志村にふたつある赤鞍ヶ岳、そのうち朝日山という別名があるほう、ここには役場近くの民家のわきからいきなり登っていく。
林道をたどると鹿よけのサクがあり、これをあけて進む。
おいしそうではないアラゲキクラゲを見つけるなどしていたところ、息子が大声をあげた。
ハンミョウだ!!!
カマキリ先生ですっかりハンミョウに憧れてしまっていた息子。確かに、あんなカラフルな虫、捕まえてみたい。ちなみに北海道そだちの父はハンミョウを見るの人生初。あんなカラフルな虫、北海道には住んでません。
そんなカラフルなハンミョウが、道の真ん中を走っている。息子はそのことにいち早く気づき、追いかける。ミチオシエという異名のとおり、進んでは止まる。
しかし、重大なことに気がついた。我々は虫取り網を持っていない!
まずは息子が素手で獲りにいくも、そんなノロマじゃないさとばかりに逃げられる。しかたないので僕が帽子でばさっとやる。少しのところで外して、ハンミョウは地面においた帽子の上に乗った。とれるかな?
と思った瞬間、ハンミョウさんは林のなかへ、、、
このあと息子のふんだ地団駄は、彼の7年の人生で最大のものでした。
そのあともういちどハンミョウを見つけて、またしても林に逃げられてしまった。ハンミョウを見出す能力高いな息子よ、、、
ついでにでっかいモンキアゲハも獲れず(これは高速なのでアミがあったとしても難しい)、すっかりブンむくれる息子さん。まあ機嫌なおして登ろうぜ。
クズかなにかのツルをみつけて全体重で引っ張ってみる、そして引きずられてみる。そんなこんなで虫でうけた心の傷は少し癒えたようだ。
林道わきに道しるべがあり、そこが登山道の入り口。林のなかに進んでいく。最初は杉林、あまりキノコがなかったが、進むにつれてキイボガサやサマツモドキ、地味なイグチなどがあらわれた。さすがジメジメシーズン。
なかでもキイボガサはレモン色でとても目をひく。息子が何度も絵に描いたキノコで、妻はこれをずっと見てみたかった、見られたので今日は満足だという。
しかしこのあたりで小雨が降り出す。尾根に乗り、やや急なところをまっすぐ登っていくとそこは入道山の山頂。ここで引き返そう、と妻がいう。確かに、このまま赤鞍ヶ岳に登ると下山がかなり遅いうえ雨にもあたりそう。
入道山の山頂は眺望のない、林のなかの平坦な場所。ピーク感がなく、木札がなければ山頂と気づかなさそう。ここでみんなでおにぎりを食べる。
松の根元にまあるいキノコがたくさん。ショウロ(美味)かな、と思いきやニセショウロ(毒)たちだった。
シロソウメンタケもたくさん生えていた。食べても毒はないが何の味もしないという、見かけどおりのヤツ。息子と初めてやまのぼりをした小仏峠のくだりで見つけたことを思い出す。
あまり高く登ってきていないので、帰りは光速でおりていった息子さん。林道にきてまたしてもハンミョウを見つけるも、こんどは遠すぎた。しかしこの林道にハンミョウがいることはわかったので、来年リベンジしにこよう。
そのあとは道の駅どうしで肉串を喰らい、ロードサイドの有機卵店でおばちゃまに歓待され、紅椿の湯につかり、上野原「スローライフ」で超美味&超爆量の夕飯を食べ、いちやまマートで買い物をして帰った。
山が半端だったぶんを取り返すような、下山後の濃い山行であった。
3か月経ったいまでも、この日のハンミョウエラーのことを息子は忘れていない。どころか、獲得への思いを日々新たにしているようだ。朝ごはんを食べながらその話をしてきたので、記録を書き残すことにした。
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