丹沢主脈縦走(焼山・黍殻山・蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳)
- GPS
- 09:11
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,193m
- 下り
- 2,193m
コースタイム
0855焼山0900
0937黍殻山
1031姫次1038
1159蛭ヶ岳1229
1344丹沢山1351
1442塔ノ岳1452
1624大倉BS
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 大倉(神奈川中央交通)、渋沢(小田急) |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全般明瞭かつ十分整備されています。 蛭ヶ岳から塔ノ岳までの登山道が泥道となっています。 |
写真
感想
この前の表尾根で丹沢の良さを知り、早速次なる山行を計画。
丹沢は、大倉以外はアクセスがあまりよくない。
奥多摩は電車からアクセスできるルートがたくさんあるのに丹沢はバスで何十分も揺られなければならない。
なので、一度山に入ったらなるべく多くの山に登って帰ろうってことで、丹沢主脈を一気に縦走することにした。
この時期は日が短いので日没後の下山となってしまう可能性を考慮して、焼山から入山し、ルートが明瞭な大倉に下山することとした。バスも遅くまであるし。
なお、このルートは、序盤を除き、エスケープするのがなかなか難しいが、途中に三軒の山小屋があるので、いざというときは山小屋に泊まればよい。
(アクセス)
橋本駅から三ヶ木までのバスは、ほぼ座席が埋まるくらい。
一般客は数えるほどでほとんど登山客。
三ヶ木から月夜野行きのバスに乗り込んだ人は1人を除きすべて登山客。
焼山登山口で下りた人は5,6人。
残りの人は東野から登るのだろうか。
それとも登る山が違うのか。
(焼山登山口から焼山)
バスを下りると正面に神社。その裏手にトイレがある。
バス停からそのまま西に向かって100メートル程で左折の標識。
その先、間もなく未舗装の林道となり、橋を渡ると一般車両通行止めを乗り越え、すぐ、右側に登山道が現れる。
それほど急ではない道を進む。まだ紅葉は残っている。
尾根に乗り、右手には宮ヶ瀬湖が目に入るようになる。
雲一つない青空のなか、朝日がまぶしい。
急な階段をこなすと、さらに急な斜面をつづら折りして登っていく。
登り切って間もなく焼山頂上への標識が現れた。
そこから100メートルほど歩くと、やぐらがドーンとそびえていた。
やぐらに登るとずっとちらちら見えていた宮ヶ瀬湖がきれいに見えた。
都心の方もよく見え、遠くにはスカイツリーも見えた。
これから登る蛭ヶ岳や丹沢山も見えたが遠すぎて実感が湧かない。
(焼山から姫次)
そんなにゆっくりはしていられないので早々と出発。
葉を落とした木々の中進む。日差しが差し込み明るくて気持ちがよい。
平丸分岐を過ぎ間もなく、黍殻山への道に入る。
10分ほどで山頂。
何かの設備がドーンとあるだけで、眺望はない。
平らで開けているので幕営するにはいいかもしれない。
黍殻山から下りてすぐに水場があった。
10mほど急坂を下ると水場があり水量も十分だった。
この先、原小屋平にも水場があるのだが、ここは水場まで遠いとのことなのでここでお昼用の水を確保する。
水場からすぐに黍殻山避難小屋があった。
避難小屋前の広場は野球ができるのではないかと思うほど開けていて、幕営地としては最適であろう。
しばらく急でもなく緩くもない道を進む。
まだかなぁと思っていると姫次到着。
10人くらい休んでいた。さすがに富士山の眺望の良さで知られるところ。
ワインを飲みながら食事しているパーティも。
富士山の眺めがよいが雲がすこし出てきたようだ。
これから登る蛭ヶ岳の山頂にも雲がかかっている。
(姫次から蛭ヶ岳)
冬枯れの木々の中をどんどん下る。
これまでに結構足を使っているのであんまり下りたくないのだが。
小さなアップダウンを繰り返し、いよいよ蛭ヶ岳の登り。
木の階段がずっと続く。
足が重く。息も荒くなる。
周りの木々は低くなり、見晴らしがよい。
檜洞丸の向こうに富士山が。
南アルプスや八ヶ岳らしきものも見える。
北斜面のせいか、階段は霜で白く、残雪もちらほら。
木々の先には氷がついて白くなっていて、青い空とのコントラストがきれいだ。
重い足を一歩一歩進め、やっと蛭ヶ岳到着。
姫次で見たようにガスっている。
極寒の中、お湯を沸かす。
手ががたがた震えながらカップ麺をすする。
日が差せば、暖かいのだが、ガスで遮られるととたんに極寒に変わる。
先ほどまでの麗らかな陽気は嘘のようだ。冬山の恐ろしさを垣間見た感じだ。
早いこと食事を済ませ歩き始めなければ凍えてしまう。
(蛭ヶ岳から丹沢山)
歩き始めても、一旦冷え切ってしまった体に暖かさは戻ってこない。
稜線を歩く。
目の前のガスがすごい速さで流れていく。
振り返ると相変わらず蛭ヶ岳山頂はガスっている。
一方、下界に目をやると青空の下、暖かそうな陽の光で包まれている。
鬼ヶ岩の難所を越え、歩きにくい泥の道を進む。
高度が下がるにつれ、ガスもなくなってきた。
体も温まってきた。
丹沢山と塔ノ岳の稜線が正面に見えてきた。
どちらの山も直前の登り返しがしんどそうだ。
この辺は、ほとんど木がなくスズタケがみっちり生えている。
丹沢山への登りは、木の階段が続き、蛭ヶ岳の登りを短くしたような感じ。
登りになると途端にペースが落ちるがなんとか這い上がり丹沢山到着。
広い山頂で小休止。すぐにまた冷えてきたので出発。
(丹沢山から塔ノ岳、大倉)
2,3のアップダウンをこなし、塔ノ岳の登りに入る。
最後の力を振り絞り塔ノ岳到着。
この時間でもまだにぎやか。
富士山はもうまったく見えない。
時計を見ると2時45分。
日没前の下山には3時前に着ければと考えていたのでなんとか大丈夫そうだ。
おにぎりを一個食べ下山開始。
前回大倉尾根を下りたときにコツをつかんだのですいすいと下りていく。
あっという間に大倉まで下りてきた。
なんだかバカ尾根下りって楽しいかも。
バス停はすごい行列。
20分ほど待たされて帰路に。
すっかり体は冷え切ってしまった。
(最後に)
気持ちのよい丹沢の稜線歩きを楽しめました。
このコース、変化に富んでおり飽きさせないです。
また、蛭ヶ岳山頂の寒さに山の怖さを垣間見ました。
今度は、丹沢主稜を歩いてみたいです。
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