記録ID: 2493749
全員に公開
沢登り
芦別・夕張
芦別 アルファルンゼ
2020年08月08日(土) 〜
2020年08月09日(日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 789m
- 下り
- 586m
コースタイム
旧道入山口(13:30)ユーフレ小屋C1(14:30)
ノコをなくしてDCMで買い足し。DCMブランドのノコは剣龍というらしい。沢沿いに進んでユーフレ小屋着。写真を撮ろうとカメラを探るが感触がない。嘘だろ、、、本谷に絶叫し、ただただ悲しみに暮れるばかり。特に一日何もしていないので2時間くらいしか寝れなかった。
C1(4:15)TO(10:00〜15)夏道上(11:00)登山口(12:30)
薄暗闇の中気合入れて出発。すぐ現れるゴルジュは左岸から巻くのが定石だがゴルジュストロングスタイルで中を攻めてみる。最初から濡れたくないので180°開脚で突破する。しかし函滝は進入を拒むかのように爆音で流れ落ちている。戻って巻こうかなと思うが飛び込みたくない。左岸の岩壁を空身で直登。最初は被っていて純粋なボルダームーブ。上部は足場が滑り思わず声が漏れる。ザックは吊り上げた。αルンゼに入り出会いすぐの滝は右岸直登。思いのほか悪く先行きを不安にさせる。その次ののっぺりとしたスラブ滝は左岸ルンゼ状から上がろうとするが被り気味でホールドも細かく悪い。このワンポイントさえ抜ければ傾斜が緩くなるだろうとたかをくくり、そのまま身体を上げ泥壁っぽいのに試しに沢バイルをブッ刺すと上部の頭くらいの岩が落ちてきた。岩に押されて3m程滑落するがルンゼの泥がクッションとなって事なきを得る。逡巡して自分のレベルではこの沢は無理なんじゃないかと思い、引き返そうか迷う。しかし山谷で6時間で抜けれるとあるのに早く出たのは多少時間がかかっても抜けてやると決めたからではないか、と思い直す。ルンゼ状を超えると、傾斜は緩いが触れると崩れ落ちる泥と頭くらいの岩がゴロゴロ。触れるたびに岩は落ち轟音が響く。登れそうなラインもボロくガバは大体剥がれ落ちる。一々剥がしてたらホールドが消えるだけなので剥がれるなよと念じながら体重をかけるしかない。悪すぎて思わず笑ってしまう。迷わずA0して超えた。終了点に着くと良く決まっている残置ハーケンがあり一安心。人の残した残置を見て安堵してしまう自分の弱さが情けない。一応ハーケン打ち足して登り返し、そのまま残置で懸垂して沢床に着く。次に巨大CSの滝が現れる。記録では右岸を登っていたが被っているしボロいし足場は滑るしイマイチ登るビジョンが湧かない。右岸巻きも様子を見るが例によってただ乗っているだけの泥とでかい岩でその後もボロく被っている。結局左岸のフェース状からCSの上に乗り移るラインを攻める。しかし最後の乗り移るところで突っ張っていた足が滑りまたしても3m程滑落する。今度は両足で着地。もうやってらんねえ。次はもう少し右から登り上部からトラバースして超える。このトラバースもめちゃくちゃ悪い。声が出るのがデフォルトになってきた。ここもザック吊り上げ。振り返れば向こう側の尾根がガスの切れ間から現れ芦別にいることを感じさせる。その後グジュ雪渓の崩壊跡。微妙なバランスで立ってる雪渓もあってそっとそそくさ超える。超えておよそ10秒後に爆音。まさにその雪渓が崩れ落ちた。ガスに加えルンぜ自体の雰囲気も相まって沢全体が自分を殺しにかかっているようにさえ思えてくる。最後の二股は右のチムニー状に入る。左岸フェースを登ることにするがフェースを登りトラバースするとまたしてもボロくて、足場も悪くおまけに細かいカチを拾うしかないラインに辿り着く。ハーケンも打てそうにない。トラバースの時に打ち直した残置ハーケンもけっこう下で落ちたらグランドフォール必須だろう。バクバクいう心臓を落ち着かせる。さあ銃口をこめかみへ。浮いている足場とカチにそっと体重をかけて超える。吠えた。上の草付きも結構悪く、四つん這いで草の根に沢バイルをブッさして這い上がり上の木で終了点をとる。気持ち的にはボロい5級をフリーソロするという感じだろうか。錯綜する鹿道を利用しながら沢型に合流し旧道に出て下山。1件あった記録は淡々と超えている印象を受けたがとんでもない。先人の実力にただただ感服するばかりです。
札幌に着くと駐車場でドンパが現れた。ヤツも沢に行ってきた帰りらしい。彼の遡行スタイルは山自体に入り込んで本来の意味で山を感じているように思える。それに比べて俺はなんて底の浅い山をやっているんだろう。なんにせよ今日は色々と思うことの多い一日だった。
ノコをなくしてDCMで買い足し。DCMブランドのノコは剣龍というらしい。沢沿いに進んでユーフレ小屋着。写真を撮ろうとカメラを探るが感触がない。嘘だろ、、、本谷に絶叫し、ただただ悲しみに暮れるばかり。特に一日何もしていないので2時間くらいしか寝れなかった。
C1(4:15)TO(10:00〜15)夏道上(11:00)登山口(12:30)
薄暗闇の中気合入れて出発。すぐ現れるゴルジュは左岸から巻くのが定石だがゴルジュストロングスタイルで中を攻めてみる。最初から濡れたくないので180°開脚で突破する。しかし函滝は進入を拒むかのように爆音で流れ落ちている。戻って巻こうかなと思うが飛び込みたくない。左岸の岩壁を空身で直登。最初は被っていて純粋なボルダームーブ。上部は足場が滑り思わず声が漏れる。ザックは吊り上げた。αルンゼに入り出会いすぐの滝は右岸直登。思いのほか悪く先行きを不安にさせる。その次ののっぺりとしたスラブ滝は左岸ルンゼ状から上がろうとするが被り気味でホールドも細かく悪い。このワンポイントさえ抜ければ傾斜が緩くなるだろうとたかをくくり、そのまま身体を上げ泥壁っぽいのに試しに沢バイルをブッ刺すと上部の頭くらいの岩が落ちてきた。岩に押されて3m程滑落するがルンゼの泥がクッションとなって事なきを得る。逡巡して自分のレベルではこの沢は無理なんじゃないかと思い、引き返そうか迷う。しかし山谷で6時間で抜けれるとあるのに早く出たのは多少時間がかかっても抜けてやると決めたからではないか、と思い直す。ルンゼ状を超えると、傾斜は緩いが触れると崩れ落ちる泥と頭くらいの岩がゴロゴロ。触れるたびに岩は落ち轟音が響く。登れそうなラインもボロくガバは大体剥がれ落ちる。一々剥がしてたらホールドが消えるだけなので剥がれるなよと念じながら体重をかけるしかない。悪すぎて思わず笑ってしまう。迷わずA0して超えた。終了点に着くと良く決まっている残置ハーケンがあり一安心。人の残した残置を見て安堵してしまう自分の弱さが情けない。一応ハーケン打ち足して登り返し、そのまま残置で懸垂して沢床に着く。次に巨大CSの滝が現れる。記録では右岸を登っていたが被っているしボロいし足場は滑るしイマイチ登るビジョンが湧かない。右岸巻きも様子を見るが例によってただ乗っているだけの泥とでかい岩でその後もボロく被っている。結局左岸のフェース状からCSの上に乗り移るラインを攻める。しかし最後の乗り移るところで突っ張っていた足が滑りまたしても3m程滑落する。今度は両足で着地。もうやってらんねえ。次はもう少し右から登り上部からトラバースして超える。このトラバースもめちゃくちゃ悪い。声が出るのがデフォルトになってきた。ここもザック吊り上げ。振り返れば向こう側の尾根がガスの切れ間から現れ芦別にいることを感じさせる。その後グジュ雪渓の崩壊跡。微妙なバランスで立ってる雪渓もあってそっとそそくさ超える。超えておよそ10秒後に爆音。まさにその雪渓が崩れ落ちた。ガスに加えルンぜ自体の雰囲気も相まって沢全体が自分を殺しにかかっているようにさえ思えてくる。最後の二股は右のチムニー状に入る。左岸フェースを登ることにするがフェースを登りトラバースするとまたしてもボロくて、足場も悪くおまけに細かいカチを拾うしかないラインに辿り着く。ハーケンも打てそうにない。トラバースの時に打ち直した残置ハーケンもけっこう下で落ちたらグランドフォール必須だろう。バクバクいう心臓を落ち着かせる。さあ銃口をこめかみへ。浮いている足場とカチにそっと体重をかけて超える。吠えた。上の草付きも結構悪く、四つん這いで草の根に沢バイルをブッさして這い上がり上の木で終了点をとる。気持ち的にはボロい5級をフリーソロするという感じだろうか。錯綜する鹿道を利用しながら沢型に合流し旧道に出て下山。1件あった記録は淡々と超えている印象を受けたがとんでもない。先人の実力にただただ感服するばかりです。
札幌に着くと駐車場でドンパが現れた。ヤツも沢に行ってきた帰りらしい。彼の遡行スタイルは山自体に入り込んで本来の意味で山を感じているように思える。それに比べて俺はなんて底の浅い山をやっているんだろう。なんにせよ今日は色々と思うことの多い一日だった。
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感想
登攀力自体もRF力もまだまだ足りていないと実感させられた。沢自体の規模はないし、大きな滝はないからという意味合いでの!!※なんだろうけど、滝の難易度自体は!!!くらいだろう。
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