涼を求めて早朝の白滝山で滝巡り
- GPS
- 02:57
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 892m
- 下り
- 873m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された一般登山道 布ヶ滝、白滝は登山道、踏み跡はなし、難易度は低くはないと思われる |
写真
感想
再びコロナ感染症が急速な勢いで蔓延する中、お盆期間中の今週は自宅からのテレワークとなり、自宅で業務を開始するまでの早朝の時間に登山の機会が得られることとなる。こうも暑いと日中の登山が難しいので、早朝の登山の方が都合がいい。
朝から曇りの予報であり、山上からのご来光や好展望は期待できないだろう。
少しでも涼しいところを・・と考え、白滝谷を選ぶ。最近、白滝谷のいくつかの滝をHB1214さんが立て続けにご紹介されておられ、まだ見たことのない白滝はまだ見たことがなかったので、この機会に訪れてみることにする。
白滝山にはこれまでに何度も訪れてはいるが、
白滝谷を前回、訪れたのは家内と長男を伴って山行で、息苦しさを覚えるような蒸し暑い夏の日だった(ヤマレコを始める前)。丁度沢登りの講習が行われていたようであり、夫婦滝を訪れると滝の下から何十人というパーティーとすれ違うことになった。長男が初めてヒルに咬まれた山行でもあった。
どうもその時の山行の印象はあまり良くなくて、それ以降も何度も訪れてはいるものの白滝山が主目的ではなく、どこか他を訪れるついでに立ち寄るといった感じであった。しかし涼を求めながら白滝谷と伊藤新道が通るワサビ谷のいくつかの滝を巡るということを考えると、この山に対する気持ちがまるで違ったものへと変化する。直前に涼しいところにと考えられて白滝山に行かれたyo_yonedaさんやnakato932さんもレコを目にすると、久しぶりにこの白滝山を訪れてみたいという念がますます強くなった。
まずは地主神社の右手の斜面を取り付いて林道をショートカットをする。ショートカットは良いのだが、ここは早速にもヒルが多い場所なので要注意だ。覚命水で水を補給すると、足早に林道を通過し、朝の冷気が漂う白滝谷に入る。
林道終点から谷に入ったあたりは苔の緑のせいで別世界に入ったように思うところだ。広々とした谷にかかる小滝やカツラなどの大樹も目を楽しませてくれる。
右岸からクルシ谷が合流する地点にくると谷の奥の岸壁にかかる滝が目にはいる。布ヶ滝だ。落差はゆうに20mを越えるらしい。滝の手前には大きな岩があり、容易には越えられなさそうだ。岩の手前には数多くのイワタバコが咲いている。
一度、その手前の白石谷を遡行し、谷の左岸の斜面を樹を掴みながらトラバースして滝下に辿り着く。残念なことに滝下には何本もの流木が集まっており、折角の滝の見栄えを悪くしてはいるものの、大きな岩を静かに流れ落ちる滝の姿は印象深いものだった。滝からの下りは大きな岩の山側を直接下降する。
本流をさらに上流に進むと二条に分かれて落ちる滝がある。その上の小滝を越えるとnakato932さんのレコで見覚えのある大きな岩にたどり着く。すべり石だ。
すべり石を過ぎると登山道は谷を離れて右岸の斜面を登ってゆくが、その手前で谷奥に滝の気配が感じられる。薄い踏み跡を辿って谷奥に進むと大きな滝が目に入る。なるほどHB1214さんの解説にあるように「落差は夫婦滝に劣るものの美しさや迫力では決して引けをとらない滝」と言えるだろう。滝壺を囲む均整のよい谷のせいもあって、まるで祭壇のような荘厳さがある。
予想をしてはいたことではあるが谷を離れると急に暑さを感じるようになる。右岸を大きく迂回して夫婦滝の上にでると、滝見道を下って夫婦滝を訪れる。以前訪れた時に比べて確かに多少荒れた感じはあるが無事、滝下に辿り着く。
音羽池に辿り着くと池面に大発生したアオコと思われる藻類のせいで池は全く違ったものになっていた。いつも黒々とした水を湛え、神秘的な雰囲気であったが、この日は緑色の不透明な塗料を池に流し込んだようだ。
何よりも閉口したのはブヨと思われる虫が多数寄ってくることだ。背中にチクリと鋭い痛みを感じたのはアブに刺されたようだ。数枚の写真を撮ると早々に池から退散する。
再び白滝谷に戻り時間を確認すると7時15分を回っている。どうやら滝や谷に寄り道し過ぎたようだ。テレワークのために自宅に戻るには坊村に8時には帰り着きたいところだが、白滝山を越えて坊村に8時というのはかなりヤバい。急ぎ足で白滝山に向かう。
自然林に囲まれた狭い山頂に辿り着くと、樹々に朝陽による木漏れ日が差し込むところだった。仕方がないのでここからはランニング・モードだ。この日はミドル・カットのトレッキング・シューズであり、トレラン・シューズではないのだが、靴は軽くてかなり柔らかいのでそれなりにスピードをあげることが出来る。もちろん、後半のハイライト、ワサビ大滝で小休止すると、一気呵成に林道まで下る。
坊村にたどり着いたのは8時2分、これならギリギリ仕事の開始時間に間に合うだろう。
HB1214さんによる滝の案内
布ヶ滝
https://www.yamareco.com/modules/diary/256361-detail-216755
白滝
https://www.yamareco.com/modules/diary/256361-detail-216519
夫婦滝
https://www.yamareco.com/modules/diary/256361-detail-216314
ワサビ天井滝
https://www.yamareco.com/modules/diary/256361-detail-209395
ワサビ大滝
https://www.yamareco.com/modules/diary/256361-detail-208948
コメント
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こんばんは、
朝の早いうち、周回されたのですね。
白滝谷は通ってみようかと思ったのですけど、道がないとの話だったのでパスしたのですけど、滝がたくさんあって涼しそうですね。周回がするのがよかったのかな。
次行ってみるときは、もっと調べて、再挑戦しようかと思います。
flatwellさんに森山岳の秋がいいとお聞きしたので、あわせて行ってみたいなと思いますが、いつになることやら…
今年もお盆過ぎても暑い日 がずっと続きそうですね。早く涼しくなってほしいです。
コメントどうも有難うござます。
yonedaさんが歩かれたワサビ大滝、天井滝もいいところだと思います。ただ、そこからしばらく植林の九十九折りが辛抱を要するところかもしれませんが。
白滝谷は極めて良好に整備された一般登山道があり、谷相も非常にいいところだと思います。ただし夫婦滝以外の滝に入る道はなく、滝下に行くのはレコに書いたように難易度が高いのですが。
森山岳は山頂付近もいいですが、白滝山との間に点在する池とその周囲の自然林が魅力的です。季節毎にそれぞれ魅力があるように思いますが、夏は虫が多くおすすめではありません。
昨年、一昨年と寡雪が続き、そのせいで池の水が少なかったり、池が消失したりしてしまっているのが残念です。
8時に坊村に帰ってこられましたか。通常の私の登山開始時刻よりも早い下山です。
やはり布ヶ滝へは難しくなっているようですね。高度感あるすばらしい滝なので、みなさんにぜひ寄ってほしいポイントなのですが、おすすめできませんね。
白滝も夫婦滝もスッキリと写真に収められていますね。どちらの滝もスッキリポイントは少ないのですが、見事にその場所から撮られています。
白滝山の池は、一度きっちりと調査して具体的なマップを作成したいと思っているのですが、虫の多さを考えると夏は無理そう、涼しくなってから行ってみようと思います。
坊村は8時ではまだ26℃ほどでしたが京都市内は30℃を越えており、登山が難しい季節ですね。
布ヶ滝は例の岩の左手に一本のトラロープでもあれば何とかなるのでしょうが、わずかに最初の2mほどの登りが難しいように思います。
白滝山の池はHB1214さん昨年の山行で効率的に回っておられたのではないでしょうか。いつもの素敵なマップを作成されるのを楽しみですが、虫の多さのみならず、暑さを考えると夏は無理ですね。
勤務前登山は真似出来ませんが、暑さ対策で早朝は良いですね。
ただ谷筋は暗くて写真が撮り難いのが難点です。
白滝山だけが目的でなく、谷で涼を感じるか池や樹林と新緑や紅葉を愉しむのが魅力ですね。
nakato932さん コメント有難うございます。
>暑さ対策で早朝
こうも暑いと早朝に登るしかないように思います。14日は釈迦岳に登ったのですが、早朝でも暑かったりして💦
>ただ谷筋は暗くて・・
仰る通りです。ホワイト・バランスも考える必要がありますね。
>谷で涼を感じるか池や樹林と新緑や紅葉
白滝山は確かにアプローチ次第で様々な魅力に富む山ですね。
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