湯殿山神社から月山
- GPS
- 06:31
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,102m
- 下り
- 1,089m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス | ■仙人沢の駐車場を利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■”水月光”付近は風の通らない湿った場所で、苔むして湿った岩で非常に滑りやすい。特に下りではスリップ注意。 ■長い梯子場の取り付きでも岩が湿っていて滑りやすいので注意。 |
写真
感想
子供の頃・・・たぶん小学校高学年か中学の頃だったと思う・・・もう45年くらい前になるのだろうか・・・月山に登った憶えがある。ただ記憶が断片的で詳細なことは何も思い出せないのだが、バスで登山口に行って、登る途中見上げると青い空の下に大きな岩が見えたこと、山頂の神社でお祓いを受けた後、引率した大人が分岐点で誘導していたこと、水が流れる長い梯子を下りて行くと、上り始めた場所とはおそらく違うところに出たこと・・・それしか記憶はない。10年前に山形に転居してから月山には何度か登った。その都度子供の頃の記憶を辿ってみるのだが、一体どこから入山してどこに下山したのか・・・思い出すことはできない。13歳前後の少年が日帰りで登りやすいルートと考えると、姥沢か鶴岡側の8合目から入った可能性は高い。姥沢から入ったのならリフトを利用していると思うのだが、リフトに乗った記憶はない。となると鶴岡側の8合目から入山したのかも知れない。では下山ルートはどこか・・・長い梯子となるとおそらくは湯殿山ルートであろう。今回この推理を検証すべく湯殿山の仙人沢から月山を目指した。
仙人沢の広い駐車場には車はまばら。登山者用のスペースにはほかに1台しか停まっていなかった。参拝バスには乗らず、大きな朱色の鳥居をくぐって歩き始める。20分弱でバスターミナルとなりそこから沢に下って行くと湯殿山神社本宮があった。少年の頃ここに下山したのなら何か憶えているかと思ったが、ここら辺の記憶は皆無だ。本宮を右に見送り斜面に取り付き、急な石段状の月光坂を登る。蒸し暑さと足元の滑りやすさに体力を消耗する。水月光から先は苔むした岩が非常に滑りやすく気を使う。そして出た!!長い梯子だ。確かにこんな梯子を下った記憶はある。今は新旧の梯子が2列で掛けられているが、その当時は1列だったと思う。ここを下ったことは間違いないだろう。その時は林間学校とかだったのだろうが、こんな転落のリスクのある所をよく選んだものだ。今なら責任問題になるしありえないだろうなぁ・・・。数か所の梯子場が終わって少し行くと施薬小屋のある装束場に出た。ここでネーチャーセンターからのルートと合流。先に目を向けると姥が岳の中腹からは真っ白。ガスガスだし、ここまでで大分汗を搾り取られて疲労困憊だし、梯子場の検証は終わったし、「もう戻ってビールでも飲む?」という甘い心の声に乗りそうになったのだが、最近筋力だけでなくやる気も落ちているので、気持ちを奮い立たせて月山山頂まで行くことにした。
この先は最近も歩いているので特に目新しいことはないが、少年の頃にここを歩いた記憶はやはりないんだよな。ガスの中に突入して、姥が岳の中腹を巻いて行くと金姥。おそらくはここで引率の人が誘導していたのだと思う。惰性で牛首まで進み、鍛治月光の急坂に入る。ここは何回登ってもつらい。鍛治小屋跡からは小雨混じりの冷たい風が吹き始めた。一気に汗が引いて身体が冷えていく。レインウエアを羽織り1歩1歩進む。芭蕉の句碑まで行けば平坦で広い山頂一帯だ。ガスで眺望がゼロなのは残念だが、それなりに達成感はある。一応三角点のある山頂も踏んでいこう。山頂の山名板は新調されて大きく見やすくなっていた。
月山神社本殿手前の広場で昼休憩をとり、下山開始。牛首、金姥。装束場と一気に下るが、疲労困憊の足に梯子場付近の苔むした岩は非常に危険。滑るとわかっていても滑る。少年にここを下らせる林間学校って・・・本当にチャレンジャーだよな。
今回歩いて見て少年の頃の記憶にある下山道は湯殿山ルートで間違いないことは分かった。では入山口はどこだったのか・・・実は月山にはまだ歩いていないルートがある。岩根沢と本道寺ルートそして肘折ルートだ。いずれもコースタイムが長く、少年の足で日帰りできるとは到底思えないのだが、いつかチャンスがあれば1泊2日で歩いてみようと思う。 (TONO)
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