記録ID: 2569535
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無雪期ピークハント／縦走
剱・立山
室堂、雲切新道経由欅平縦走
2020年09月16日(水) [日帰り]
tanaka2300
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 26:00
- 距離
- 43.1km
- 登り
- 3,810m
- 下り
- 4,164m
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日帰り
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:28
日帰り
- 山行
- 10:29
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:32
| 天候 | 9月16日（水） 晴れ 9月17日（木）曇り時々晴 9月18日（金）雨 9月19日（土）晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
今年の剱は異常に雪が少なく雪渓の上を歩くのは剱沢の一カ所80m、仙人谷にあっては雪渓の跡形も無い。雪渓のない沢下りは非常に時間ががかる。例年は雪の下に隠れている夏道は一応整備はされてはいるが浮石が多く、熟達者でないと辛いものがある。 雲霧新道はよく整備されている。地図上ではピークから仙人ダムまで一気に780m下降するので過酷な登山道を想像していたが随所に展望がある気持ちの良いルートで楽しく通過することができた。足場もしっかりしており岩稜が無い分（谷川岳西黒尾根より）体力強度は低いと感じた。 |
| その他周辺情報 | 三日目は黒薙温泉に投宿した。誠に素晴らしい温泉である。 |
| 予約できる山小屋 |
|
写真
立山駅、コロナ対策のためケーブルカーが定員制となっており始発に乗れず。待ち人は少ないが4本後の乗車となってしまった。コロナ禍、急ぐ場合は車を止めるより先に乗車切符を買う必要がある
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9/16 7:54
立山駅、コロナ対策のためケーブルカーが定員制となっており始発に乗れず。待ち人は少ないが4本後の乗車となってしまった。コロナ禍、急ぐ場合は車を止めるより先に乗車切符を買う必要がある
待合室に一列だけ人の列があるが他は閑散としている。皆マスクをしている
あごマスクはよく見るがおでこマスクの人は初めてである。三角なら冥土に行けそう。
剱御前と雷鳥沢、野営場には遅い時間にもかかわらず結構な数のテントが見える
なだらかな登りが続く。剱御前小屋に向かうのは私たちが最後みたいで振り向いても誰もいない
仙人池案内板。健脚なら明るいうち仙人池に到達できますが雪渓の無いこの時期は相当な覚悟を要します。
奥の山並みは白馬連山です
奥の山並みは白馬連山です
剱岳撮影ポイント。インスタ映え間違いなし、撮影の順番待ちが起こります
雪渓が無いので沢沿いの片斜面を延々と下っていきます。結構時間がかかります
唯一の雪歩き、直線距離だと30m位ですが、クレバスがあるので大きく回り込みます
雪渓からの取り付きポイントマーク、見落とすと大変なことになります
いざ下降。岩は乾いているのでザイルを掴まずフリークッションでも降りていけます
スラブを下から見上げたところ。直登ルートにボルトが打ってありますが直登より右のルンゼを登った方が楽ちんです
ルートを確かめながら進みます。フィックスロープのある方向に進みます
雪渓の上に対岸までザイルが伸びていますが雪渓の状態が悪いのでトラバースを断念、右岸を下っていきます
どこでも渡渉できそうですが岩と岩の間隔が微妙で見た目以上に難儀します
宿泊者入口、右がトイレ＆お風呂＆乾燥室。左に進むと受付があります。石垣の中に木造の小屋が作り込まれています。
真砂沢ロッジ受付、とても親切な管理人さんでした。女性の声も聞こえたので2人で管理しているのかな？
受付からトイレ方面、右の岩陰に乾燥室、正面の屋根がトイレ（水洗です）、左の岩陰にお風呂があります
夕食、北アルプスの山小屋は何処も食事が充実しています。ご飯＋お味噌汁を2回ずつお替わりしました。※ハンバーグがしょぱかった！、お陰様で塩分補給ができました
1
9/16 18:21
夕食、北アルプスの山小屋は何処も食事が充実しています。ご飯＋お味噌汁を2回ずつお替わりしました。※ハンバーグがしょぱかった！、お陰様で塩分補給ができました
翌朝、乾燥室での出発準備。本当は5時出発の予定でしたが寝過ごしました
出発から30分ほどでハシゴ谷乗越分岐に到着。剱沢から見上げるハシゴ谷乗越は高低差はあまりなく簡単に内蔵助平に抜けられそうに見えました
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9/17 6:08
出発から30分ほどでハシゴ谷乗越分岐に到着。剱沢から見上げるハシゴ谷乗越は高低差はあまりなく簡単に内蔵助平に抜けられそうに見えました
ハシゴ谷乗越への橋、対岸にはケルンがあります。10月上旬には撤去されてしまうので徒渉に難儀しますが、上流向かえば靴を濡らさず渡渉できる箇所がありました
9/17 6:09
ハシゴ谷乗越への橋、対岸にはケルンがあります。10月上旬には撤去されてしまうので徒渉に難儀しますが、上流向かえば靴を濡らさず渡渉できる箇所がありました
鎖場手前の河原。道標通りに歩くと上に登ってから右にトラバースしますが結構足場が悪いので増水していない限り更に河原沿いを進んで（20m程度）次の写真の場所から取り付いた方が安全です
9/17 6:25
鎖場手前の河原。道標通りに歩くと上に登ってから右にトラバースしますが結構足場が悪いので増水していない限り更に河原沿いを進んで（20m程度）次の写真の場所から取り付いた方が安全です
材木の足場と鎖がありますが鎖の位置が低くバランスを取るのに全く役立ちません。慎重にバランスを取る必要があります。誰かロープを高い位置に追加してくれないかな〜
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9/17 6:27
材木の足場と鎖がありますが鎖の位置が低くバランスを取るのに全く役立ちません。慎重にバランスを取る必要があります。
誰かロープを高い位置に追加してくれないかな〜
誰かロープを高い位置に追加してくれないかな〜
鎖場から河原への降り口、何でもない所ですが適当なステップ＆ホールドが無く難儀します。
二股吊り橋、秋口には撤去するそうですが鋼製だし簡単には撤去できなそう
ザッと通り雨があったのでカッパを着込みましたが直ぐ青空が出てきます。カッパを着たり脱いだり、忙しい。
元気なおじさんと、渋い顔のおじさん。渋顔おじさんはトレーニングの為おなか周りにカップ印の白砂糖10袋を巻いているのだそうです。
正面に剱岳、色づけば絶景が楽しめる場所です。紅葉時期小屋に連泊したいものです。
20分ほどで水場到着。仙人池ヒュッテはここから水をポンプアップして使用しています
真砂沢ロッジでテン泊されていた方が追いついてきました。黒部川の下廊下より緊張感は少ないですが仙人谷も足を滑らせれば黒部に怪我なしです。
9/17 11:20
真砂沢ロッジでテン泊されていた方が追いついてきました。黒部川の下廊下より緊張感は少ないですが仙人谷も足を滑らせれば黒部に怪我なしです。
水場で小休止、渋顔おじさんが膝痛＆筋肉痛で難儀しています。秘薬（ツムラ86とロキソニン）を投与します。
仙人温泉小屋到着。営業していないので無人のはずですが男性の方がお風呂に入っていました？
阿曽原温泉案内板、一旦源泉付近まで登り返してから尾根に取り付きます
源泉手前の沢。いつもは雪渓があり渡るのに難儀する箇所です。数年前も仙人温泉小屋のご主人が雪渓の崩落に巻き込まれ怪我をされました
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9/17 12:20
源泉手前の沢。いつもは雪渓があり渡るのに難儀する箇所です。数年前も仙人温泉小屋のご主人が雪渓の崩落に巻き込まれ怪我をされました
開設されて間もない登山道ですが踏み跡も確りしており安心して利用できます
尾根頂上の道標、標高1629m、879mの仙人ダムまで750mを一気に下ります
眼下に黒部川、くろよん地下発電所の送電線出口が見えます。雲切新道の下部は2つある尾根の内上流側（右）の尾根に回り込むようにルートが作られています
9/17 13:22
眼下に黒部川、くろよん地下発電所の送電線出口が見えます。雲切新道の下部は2つある尾根の内上流側（右）の尾根に回り込むようにルートが作られています
大きな一枚岩に取り付けられたハシゴ、ボルトで確り固定されています
これより急登（激下終了）標識。三大急登の西黒尾根に比べると楽ちんなものでした
この先が高熱隧道。トンネルを使えれば阿曽原温泉まで1�辧�15分位で到着します
反対側。こちらに進むと黒四ダム地下発電所に行けます。関電の黒部ルート見学会に当選し、ここをトロッコ電車で通過するのが夢です
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9/17 15:45
反対側。こちらに進むと黒四ダム地下発電所に行けます。
関電の黒部ルート見学会に当選し、ここをトロッコ電車で通過するのが夢です
関電の黒部ルート見学会に当選し、ここをトロッコ電車で通過するのが夢です
本日最後のデザート。標高差100mの楽しい登りが待っています。下廊下から来るとここでみんなヨレヨレになってしまいます
阿曽原温泉到着。権現峠から45分を要しました。直ぐ暗くなるので受付を済ませて急いでテントを設営します
テントサイト。ほぼ貸し切り状態、コロナ禍で人が少なく草が伸び放題です
テントサイトは小屋寄り（トイレより）より下流（欅平側）方面が水はけが良く、雨が降っても泥濘みません。
温泉取水口、奥に発電用の送水管があるそうで、定期点検で送水が泊まると湯量が減るんだそうです。
翌朝
昨夕からの雨で湿度120％テント内に水溜まりができています。
昨夕からの雨で湿度120％テント内に水溜まりができています。
濡れ鼠。雨滴がフライシートを伝わり天幕との間に置いた登山靴の中に溜まり水没、靴を逆さにすると水がジャバっと出てきましたゥゥウ。登山靴内の水をタオルで何度も拭き取り靴下を予備に替えた所、水没したなんて嘘のように快適になりました。
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9/18 6:23
濡れ鼠。雨滴がフライシートを伝わり天幕との間に置いた登山靴の中に溜まり水没、靴を逆さにすると水がジャバっと出てきましたゥゥウ。登山靴内の水をタオルで何度も拭き取り靴下を予備に替えた所、水没したなんて嘘のように快適になりました。
びしょ濡れの天幕は畳まずに買物袋に入れます。内幕がそれほど濡れていないときは外張りと内張別々の袋に入れますが今回は一緒の袋に入れます。持ち上げると水がしたたり落ちます。重たい〜
1
9/18 6:52
びしょ濡れの天幕は畳まずに買物袋に入れます。内幕がそれほど濡れていないときは外張りと内張別々の袋に入れますが今回は一緒の袋に入れます。持ち上げると水がしたたり落ちます。重たい〜
数年前、女性がこの桟橋から転落されお亡くなりになりました。出発から僅か60m、「黒部に怪我なし」の言葉を肝に銘じ慎重に歩を進めます
9/18 7:45
数年前、女性がこの桟橋から転落されお亡くなりになりました。出発から僅か60m、「黒部に怪我なし」の言葉を肝に銘じ慎重に歩を進めます
テントサイト遠望。青いテントの方も出発準備を始めたようです。オレンジテントの方は停滞かな？
崩落地点の高巻き、距離にして150mほど登り、直ぐ先に降りてきます
見れば見るほど、危なっかしい道です。つまずいたら終わり、足下に最大限の注意を払います。
オリオ谷の堰堤が見えてきました。阿曽原から来れば自然に堰堤内に入っていけますが、欅平から来ると堰堤入口が分からず迷う人が多いいようです。
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9/18 9:55
オリオ谷の堰堤が見えてきました。阿曽原から来れば自然に堰堤内に入っていけますが、欅平から来ると堰堤入口が分からず迷う人が多いいようです。
堰堤内、ザックが天井にぶつかります。豪雨後は堰堤内に土砂が入り水浸しになっていることがあります。排水穴が阿曽原側の階段下にありますから備え付けのスコップで水抜きします。欅平から来た場合は、靴を脱ぐか、堰堤端をズリ降りるしか方法がありません。
9/18 9:57
堰堤内、ザックが天井にぶつかります。豪雨後は堰堤内に土砂が入り水浸しになっていることがあります。排水穴が阿曽原側の階段下にありますから備え付けのスコップで水抜きします。欅平から来た場合は、靴を脱ぐか、堰堤端をズリ降りるしか方法がありません。
水没している場合は堰堤左端を降りますが、ザイルが無いと下降は厳しいです。
霧がかかって良い感じです。左手で鉄線を掴みたくなる気持ちが良く分かります。お陰で手袋は内部までびしょびしょになります。手袋は色々試してみましたが防寒テムレスが一番良いみたいです
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9/18 11:06
霧がかかって良い感じです。左手で鉄線を掴みたくなる気持ちが良く分かります。お陰で手袋は内部までびしょびしょになります。手袋は色々試してみましたが防寒テムレスが一番良いみたいです
ここは一年中雨に濡れません。毎回思うのだが反対側から人が来たらどのようにすれ違うのだろう？
4年前の岩盤崩落場所。崩落前は巾が2．5m程あり雨風がしのげる絶景休息ポイントでした
志合谷、対岸に水平歩道が見えますが草刈がなされていないので不明瞭です
志合谷トンネル内。白く光っているのは岩に付着した水球（まん丸？）に光が反射しています。水深は深いところで7〜8�儖魅肇鵐優觴蠢�1／3が水没しています
9/18 11:26
志合谷トンネル内。白く光っているのは岩に付着した水球（まん丸？）に光が反射しています。水深は深いところで7〜8�儖魅肇鵐優觴蠢�1／3が水没しています
一つ目の鉄塔基部。鉄塔の巡視路が登山道になっているので歩いて行くと必ず鉄塔の下に出ます。鉄塔が出てくれば欅平はもうすぐです
注意看板。「ながら歩き」が原因かどうか分かりませんが、二日前に阿曽原に向かっていた親子の息子さんが転落しお亡くなりになったそうです。ここから激下り、欅平まで気合いを入れ直します
9/18 13:41
注意看板。「ながら歩き」が原因かどうか分かりませんが、二日前に阿曽原に向かっていた親子の息子さんが転落しお亡くなりになったそうです。
ここから激下り、欅平まで気合いを入れ直します
ここから激下り、欅平まで気合いを入れ直します
駅構内にも人がいません。2階のレストランで昼食予定でしたが営業していませんでした
今日のお宿、黒薙温泉に向かいますがごらんの急登、弱った体に効きます
黒薙温泉旅館の夕ご飯。宿泊は十回を超えますがメニューは毎回同じです。連泊でも同じメニューみたい
さすが黒部、落ちたら怪我では済まなそうな階段。受付を1階とすればB1が女性客、B2が男性客用（B1に女性トイレ、B2に男性用トイレがある関係）
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9/19 8:46
さすが黒部、落ちたら怪我では済まなそうな階段。
受付を1階とすればB1が女性客、B2が男性客用（B1に女性トイレ、B2に男性用トイレがある関係）
受付を1階とすればB1が女性客、B2が男性客用（B1に女性トイレ、B2に男性用トイレがある関係）
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
ポール
テント
テントマット
|
| 備考 | 購入後１０年目のプロモンテＶＬ３２、フライシートの防水テープが所々剥離しているが問題ないだろうと思っていましたが、やはり長時間の雨に耐えられずテント内に水溜まりができる始末、買い換えを決意しました。※ＨＣＳ談：最近のモデルであればフライだけの別売りがあるので修理より買い換えを勧めるそうです |
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