《養老山地》 もみじ峠からダイレクト!表山と裏山 〜hiroC感激!養老にこんな素敵な頂があったとは!
- GPS
- 08:12
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,062m
- 下り
- 1,063m
コースタイム
10:08 〜もみじ峠旧道分岐点
10:23 もみじ峠(カンジキ装着) 10:43
12:20 表山山頂(少しウロウロ) 12:30
13:20 裏山山頂(長くウロウロ) 13:48
15:35 〜大洞・〜笙ヶ岳分岐
(カンジキ取り外し)
16:00 もみじ峠
16:07 〜もみじ峠旧道分岐点
16:42 養老登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●ルート図は手描き。正確ではありません。 ●滝上駐車場の管理室にて登山・下山届けの記入。 ●林道上に大規模崩落が一箇所あります。 ●〜もみじ峠旧道分岐点〜もみじ峠〜表山〜裏山〜笙ヶ岳ルート合流まではバリエーションルート。 歩かれる場合は自己責任でお願いします。 ●笙ヶ岳ルートにも崩落箇所?(11月の時点では無かったと思う)があります。 |
写真
感想
17日、遅くとも午前5時30分には家を出発し、揖斐の小津権現山へと向かう予定でした。
毎回のことながら準備に手間取り、就寝は当日の夜中です(それでは駄目だと分かってはいる)。
朝、意識がハッキリしないままの自分は携帯電話のスヌーズ機能を駆使し、気付いた時間は午前6時・・・。
これで今日の小津権現は絶望的です。
ということで今回は(も)、自分の中で最後まで行き先の候補に挙がっていた養老山地に向かうこととなりました。
今回のターゲットは養老山地の最北部、マニア受けの良さそうな二つの頂、表山と裏山です。
前から気になっていたこの二座ですが、藪漕ぎ必須の話をいつも耳にします。
積雪期ならばその苦労はかなり軽減されるはずですが、その代わりに深い雪を掻き分けながら進まなければなりません。
けれど、今回の自分は前回までとは一味違います。何故なら念願のカンジキを手に入れたからです。
考えてみれば自分が違うのではなく、カンジキの有無が違うだけです。
いつもの登山口をスタートし、林道を経由してもみじ峠を目指します。
現在、林道には大規模な崩落箇所があり、公には通行不可と表示されていますが、自己責任でのみ通行可能です。
もみじ峠より先、笙ヶ岳方面の雪面に足跡はありません。やはりここ数日間は誰も通っていないようです。
ここで初登場のカンジキ。夕べ遅くまで脱着を試しましたが、思った通り、本番でも手間取りました。
さて、自分にとってはここからが未体験領域。表山までの尾根歩きは地図上ではどうってことはない様に思えましたが、
点在する入り組んだ木々やその枝葉が、まるでこちらの進行を阻止するかのように邪魔をします。
夏場に比べたら雲泥の差には違いないでしょうが、勝手を知らぬ初めてのコースに悪戦苦闘。
やっとのことで表山の山頂に到着したときは全身雪まみれでした。ここは木々やその枝に囲まれています。
西側に裏山が見える意外は残念ながら展望は望めません。
小休憩後に裏山を目指します。
もみじ峠〜表山に比べてテープの道しるべは控えめ。無ければ無いで、ここも尾根を進めば良いはずなのですが、
初めて歩くルートにおいて、テープを見つけた時の安心感は絶大です。気付けば探すことに固執している自分が居ました。
古くなって色落ちしているものも多く、晴天の昼間にも関わらず、見つけるのに結構難儀する場面もあります。
結局、テープに案内される様に尾根を辿ることで、問題なく裏山の山頂に到着することが出来ました。
表山と比べて開けている。ぐらいの認識で登って来ましたが、これは・・・
「凄い・・・。」一人なのにも関わらず、思わずそう呟いていました。
そこにあったのは、ほぼ360度の大展望。
笙ヶ岳に霊仙山、琵琶湖、伊吹山から東側に延びる揖斐、奥揖斐、奥美濃の山々、更にその奥に見えるのは
荒島岳や白山でしょうか?
北東から南東に広がる広大な濃尾平野の彼方には、うっすらと御嶽山も見えていました。
先程記した通り、ここまでの絶景は想像すらしておらず、そこにはガラにもなく感動している自分が一人、
ただ、黙って立ち尽くしていました。
ここで昼食ならば最高でしょうが、時間は既に13時40分過ぎ。既に下山開始のリミットに差し掛かっています。
残念ながら、準備してきた昼食は諦めることにしました。絶景の山頂に別れを惜しみながら、下山を開始します。
下山は笙ヶ岳方面へ。この時点では、時間に少し余裕があるならば、笙ヶ岳登頂も・・・と目論んでおりましたが、
現実は甘くはありません。
笙ヶ岳手前の890メートルピークまでの尾根がこれまで以上の雪量で、なかなか思うように進めません。
もちろん笙ヶ岳登頂は却下です。
「・・・どうせ登頂しないなら表山経由でピストンの方がかなり楽だっただろうな〜。」とか今更思っても、時既に遅し。
ようやく辿り着いたピークから先、基本ルート通りに笙ヶ岳方面へ進行方向を変えることをあえてせず、
道なりに緩やかな谷を下り、標高約800メートル地点で基本ルートと合流。少しだけ近道出来ました。
この先は知らない道ではありませんが、油断は禁物。
実際、大洞谷渡渉の少し手前にまだ新しそうな崩落があり、危険な通行を強いられてヒヤヒヤしました。
それ以降は順調に進み、予定より少し遅れながらも無事に下山することが出来ました。
これまでにも何度か足を運んでいた養老でしたが、あれほどに素晴らしい頂があることを今まで知りませんでした。
辿り着くのに困難な行程ではありますが、大好きな場所のひとつになりました。
次回は是非、仲間たちも連れて行きたいと思っています。
最後に・・・準備して行ったのに食べられなかった昼食は、帰宅してから調理して食べました。
これだけは、何か凄く悔しかったです。
帰宅後に食べた、本来ならば昼に食べるはずだったメニュー
http://www.yamareco.com/modules/diary/28286-detail-47469
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
いつも楽しく読ませてもらってます。
文章が楽しく、時に恐ろしく、
センスを感じます。
それにしても、養老から福井大野の荒島が見えるのですね
ありがたいコメントを頂き、大変嬉しく思います。
自分も、fuararunpuさんの記録を楽しみにしている者の一人です。
先行する隊長の後ろ姿を一歩引いた位置から捉えた写真からは、我が子を見守る父親の暖かさが感じられ、見る側も優しい気持ちになれます。
さて、25番目の写真(荒島岳?)の件ですが、自分で分かる範囲で改めて検証してみました。
いくつかの写真で見比べてみたところ、写真の山は能郷白山よりも西に位置しており、どうやら別の山のようです。本物(?)の荒島岳は、養老からは能郷白山に隠れて見えないみたいです。
この日は山頂でテンションが上がり、後先順番も考えずにあちこち向いて写真を撮ったことで、ただでさえ苦手な山座同定が更に困難になってしまいました
他にも22番など、意図せず多くの偽情報を流してしまっているようですみなさんごめんなさい
今年の目標のひとつに、『正しい山座同定ができるようになること』が増えました。
これからも宜しくお願いします
さて、荒島岳頂上の山座同定盤には、多度山とか御在所岳
などと書いてありました。
条件によっては見えるのかもしれません。
いずれにせよ裏山は隠れた名展望台のようですね。
とても惹かれる山の記録です。
こちらこそよろしくお願いします。
こんばんは!!
どーしても気になったようです・・・
弊隊内での議論での暫定の結論ですが・・・
26番>白く高いピーク、右から屏風山・荒島・言わずと知れた能郷白山(前山の尾根・本体・磯倉)
なんじゃなかろうか・・・
ということになりました。
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さらにその後の検討の結果
右から、荒島・越山・能郷白山
の可能性もある・・・
ということになりました。
(いちばん右がキャノピーのような荒島の山形に見える・・・)
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さらに検討
同じく26番
おっしゃると通り、
能郷白山と前山尾根のコルの右斜め下
花房ではないか?と・・・
その稜線を左に行くとバラの花びら先端ピークがあり、
その左のくぼんでいて池田山?で切れているところがモレ谷分岐、
その左の上がったピークがご存知小津権現では・・・
当然、小津権現前峰、高屋山も見えている・・・
ということになりました。
fuararunpuさん、こんばんは。
懐かしい記憶を呼び起こして下さり、ありがとうございます。
改めて目を通すと、山座同定があまりにメチャクチャで
冷汗が出そうです
(よくクレームが出なかったものだ…)
昨年12月に養老裏山に登頂した際、縮小した地形図を片手に
山座同定をしました。
裏山から北を望むと、『池田山』『花房山』『能郷白山』が
一直線上に並びます。
26の写真はその条件に当てはまっている為、ほぼ真北の方角を
写している筈です。
さて、問題の『荒島岳?』は能郷の右奥、写真の中で最も白い
頂のことですよね?
写真では何となく独立峰っぽく見えます。
更に縮小させた地形図を見ると、どうやら方角的にも
一致している気がします。
何だかドキドキしてきました。養老山地からまさかの荒島岳…。
僕は気なしに幻の頂を写していたのでしょうか?
更に興味深いものも見つけました。
http://arasimadake.plala.jp/tennbou/minami.htm
笙ヶ岳が見えるとあります。
…ということは同時に、
『裏山から荒島岳が見える!』が証明されます!
一年(以上)越しのこのコメントを戴いていなければ、
あの写真の隅っこの白い頂に気付くことなど
無かったろうと思います。
改めて、ありがとうございました。
実は今回のコメントに気付く前から決めていた事があります。
明日の夜、ある山に登る為に自宅を出発するのです。
そう…、荒島岳です
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検討への返答
確かに。形は右の方が似ているかも…
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