不機嫌な烏帽子岳。と、私。
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,065m
- 下り
- 1,065m
コースタイム
6:34 小八郎岳との分岐
6:59 3合目
7:20 スノーシュー装着
7:54 5合目
8:37 飯島ルートとの合流点 休憩
8:54 発
10:23 9合目
11:03 烏帽子岳山頂
11:10 発
12:57 飯島ルートとの合流点
14:35 登山口
天候 | くもりのち雪みぞれあられ雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
詳しく知りたい方はJunさんにお尋ねください。 林道はすれ違い困難な細い道。舗装はされている。雪はほとんどないが残っている部分は凍結しておりランクルでも苦戦したが一応終点までノーチェーンで登れた。駐車スペース数台分あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
何合目かを示す看板あり、樹に巻かれたピンクテープもマメにあるので道迷いの心配は無さそう。 ○登山口〜小八郎分岐までは、ほぼ雪無し。 ○残っている雪はグズグズ。4合目手前でスノーシュー装着するまでは、雪と笹との境目あたりを歩いた。 ○以後山頂までスノーシューにて。雪は腐り、表面は黄砂で汚れている。萎え〜。 ヨシ、と思って足に体重を乗せるも、やっぱり踏み抜いたり滑ったりという裏切りに非常にイライラが募る雪質でした。 尾根の一番高いところではなく、1〜2m下をトラバースする場面が多く、足を滑らせないよう気を遣うのがめんどくさかった。 ○七合目を越えて20分ほどで、なかなか急傾斜のトラバースがある。過去に仲間がプチ滑落をしており要注意。 ○その直後、ド急登の登場。スノーシューだったのでジグザグに登る。ツボ足ならばまっすぐ登っても良さそうだがおそらく踏み抜き地獄。 ○8合目あたりから大岩が出てくる。9合目越えて「烏帽子岩」のところでは、岩伝いに行くか、下を巻くかの分岐がある。我々は後者で。すると壁のような急登となり、シューでは登りづらかった。 ○山頂から8〜7合目まではツボ足で下山。急下降のうちは踏み抜きもあまり気にならない。7合目合流点からは再びシューを装着した。 シューでの下山のしにくさと、ツボ足での踏み抜きのどちらに耐えるかという選択。 雪の残り具合を見てシューをまた外して登山口まで。 最後の方はぬかるんでおり靴がどろどろぐちゃぐちゃ。萎え萎え萎え〜〜〜。 |
写真
感想
前日に東京で用事があり帰宅が遅くなることが予想されたので、日曜日の山は近場にしてもらった。
Junさんオススメの、南アや南駒がよく見える、中央アルプス烏帽子岳に行くことにした。
私がyukoりんとスノーシューツアーに行っていた週にJunさんがソロで登っています。
そのときは雪が多くて林道終点まで車で辿り着けなかったほど。
登山者は誰もおらず、最初からスノーシュー装着のラッセル地獄で8合目で引き返したそうだ。
「ラッセル交代しながらだったら頂上まで行けたかな〜」と悔しそうなjunさんだったのでした。
1月に越百山に登った(途中までだけど)こともあり、中アの南部(空木以南)には今とても興味津々。
南駒が近くにドーン。南アもずら〜り。とあらば、ぜひとも行ってみたい烏帽子岳。
(さらに奥の念丈岳も、とっても気になる。)
さて。
なんて山日和なぽかぽか土曜日を友人の結婚披露パーティに捧げ、東京からの帰宅は0時近くなった。
睡眠不足での山行はよくあることだが、朝起きると頭が重く目覚めが悪い。バス移動の疲れが残っているようだ。
この時点でかなりテンションが低め。中止を申し出ようかと思ったくらいだ。
登り始めれば気が上向くだろうと期待して伊那を出た。
決して気温は低くないが、車中でなんだか肌寒い。
マズい、風邪か?加えて残念な空模様。下界の予報は昼間雨。
…雨!?前夜天気予報をチェックしなかったのは失敗だ。やっぱりやめればよかったかも…。
林道終点に着いたが、このまま車の中で寝ていたい気分。
重い腰を上げ、歩き始めた。そしたらちょっと気分が良くなってきた。
しかしそれもわずかの間で終わった。
雪はグズグズの腐れ雪。表面は黄砂で汚れている。萎え〜〜。
寒くないので手元はインナーグローブのみでいたが、踏み抜いたりしてバランスを崩して手をつくと濡れてしまい、さらに黄砂のせいで泥汚れっぽくなる。萎え〜〜〜。
いよいよツボ足ではイライラが募るようになり、スノーシューを装着。
まさかここまで腐っているとは…。この週ずっと暖かかったことを恨む。
灰色の空。
樹林の中にいても激しい風。音が騒々しくて眉をひそめる。萎え〜。
腐れ雪でもいい。だったら晴れてくれ。
ガスでもいい。だったら雪は締まっていてくれ。
トラバースも多く自分にとってはとても歩きにくくて機嫌は悪くなるばかり。
(ちなみに機嫌が悪くなると、とて〜も無口になります。話しかけられても「うん」「そう」「へえ」などと必要最小限の言葉しか発しません。)
今回、私の後ろ姿が写っている写真が少ないのにお気づきでしょうか。
いつもはずっとトップを歩きたい私ですが、一度交代してもらったが最後、先頭行く気が起きずJunさんにずっと頑張っていただきました。
7合目以降は急登がちになり、足の進みもイマイチ。
「あと何分で着くのー?」「まだ〜?」などと辟易っぷりを包み隠さず我が儘放題のこの日の私。
早く帰りたい。さっさと登ってさっさと下りたい。そればっかり考えてました。
Junさんはとんだ目に遭いましたね(笑)今更ですがすみませんでした…。
やっつけで登頂。
勿論展望なし。特濃ホワイト。吹雪気味。
証拠だけ撮って、何の名残惜しさも無く山頂を去った。
あ〜これでやっと帰れる。
スノーシューを脱いでズボズボと下っていく。
くだるにつれ雪はあられ→みぞれ→雨と変わり、撥水性の無いシャカシャカの上着はすっかりしみしみ。中の長袖もしみしみ。
「低体温症」という単語が頭をよぎり、濡れたものを脱いでハードシェルを羽織った。シェルこそ濡らしたく無かったのだが仕方ない。
オーバーズボンもしみしみ、靴の中もぐしょぐしょ、途半端な残雪で歩きにくい登山道…。
何もかもが嫌!
でも歩かないと帰れない。
重〜い重〜い足取りで、ようやくランクルに帰還。
でも濡れ濡れなのですんなり車に乗ることもできず…。
乾いた服に着替え、車の暖房をガンガン効かせ、ようやく一息ついた。
「今日行かなくても良かったね…」と疲労困憊の二人(主に私)。
帰りにランチしたお店が美味しかったことだけが救いの、ぱっとしない山行となってしまいました。
烏帽子ね。。。南アの見晴らしは気になるが。。。
展望が無かった山は「リベンジしなきゃ」とたいていは思うのですが、このときばかりは「当分ご免だ」。
烏帽子は悪くない。諸々のタイミングが悪すぎた。
不機嫌さを当たり散らした烏帽子とJunさんに対して申し訳なく思うのでした。
数日経った今となっては、「いつかまた行こう」と思えていますのでご安心ください(笑)
そのときは念丈まで!?
コメント
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>雪は腐り、表面は黄砂で汚れている
ご苦労様・・としか
>特濃ホワイト。吹雪気味。
わかってたけど・・ってやつですな
>あ〜これでやっと帰れる
やっぱ、天候不良はつらいですなぁ
おつかれさま・・でした
でわでわ
yokowvさん、おはようございます!
spamoipさん、はじめまして!
辛い辛い山行お疲れさまでした
起きた時から体が重く、山のコンディションも 最悪。
早く帰りたくて何もかもが嫌なのに歩かないと帰れない・・・
そういうことありますよね〜
気持ちがとてもよ〜く伝わりました!
yokowvさんたちには申し訳ないですが、この辛い気持ちを
読んでいて実感できるレコ
とても楽しませて頂きました
最高に気持ちいい山行もこんな風に苦痛の山行も
読んでいて行った気分にさせてもらえるレコ最高です
今回のレコにはモノトーンの写真ばかりなのが尚いいです
fall
山の申し子、yokoさんでもめげることあるんですね
いつも背筋をぴっと伸ばして遠くを見つめながらカッコよく登っていくイメージしかなかったもので、違う面を見れて良かったです
Junさんもご苦労様でした
なんか、いろいろ大変でしたね〜
前日はたしかにいい天気でした。
特濃ホワイトは、いかんな・・
次の楽しみができたってことで(^^)
yokowvさん、こんにちは。
春山の踏み抜き地獄、共感できて嬉しいです
パウダースノーの楽しいラッセルと大違いで、踏抜くとイラッとして嫌になりますよね
ご機嫌斜めのお嬢様のお気持ち良く分かります。
登り切れたのもjunさんのお陰?!感謝感謝ですね
しかし2013年になってから に行っていない週は無いんじゃないですか ?
yokoさんも、そろそろテン泊縦走にシフトチェンジですか?
踏み抜いている時のyokowvさんのふて腐れ顔が目に浮かびます(笑)
junさんのリードがあってこその烏帽子岳でしたね
元気ハツラツのyokowvさんにしては珍しく凹んだレコ 逆に楽しく拝読させて貰いましたよ
だから次に繋がるんじゃないですか
山登りって^^
天気も気分も晴れ渡ったリベレコ 楽しみにしてますよ〜
yokowvさん、こんばんは。
ガスガス+踏抜き連発、雨やみぞれでビショビショになるとは、
ある意味、フルコースですね。
ついにyokowvさんも、修行登山の仲間入りでしょうか?
(茨城県民には修行登山の愛好家が多いですよ〜♪ )
写真を見ると、明らかに踏抜きそうな雪質なのがわかりますねー。 <フムフム>
厳寒期も終わりを告げ、新しい季節の到来ですね。
そんなわけで、次回はいつもの美しい写真を待ってます!
なんだかyokoちゃんにしては珍しい山行になったねー。
スタコラ行くjunさんがおもしろい
けど、トラバースのとこを踏み固めてくれるやさしさ!
junさんに感謝だね〜
今度は晴れているときにリベンジして絶景写真見せてねー
本当に、嫌ったらしいような腐れ雪って感じですね〜
特濃ホワイトの眺望といい、「もう、やだっ!」って言ってるyokoさんが目に浮かぶ〜
中ア、お近くじゃないですか。
ぜひぜひリベンジして下さいませ
(byぺん妻)
ご機嫌斜めだと気持ちが疲れちゃいますね。
些細なことにイライラして悪循環でした〜・・・。
山は悪くないけど烏帽子のイメージがマイナス方向に向いちゃってるから、プラスに変えにいつかまた登ります!
意外な反応(笑)
自分の都合で日曜の日帰りにしてもらったのに、
またまた自分の都合で今度は中止をお願いするのはちょっと申し訳なくて、
まあ登り始めれば気が晴れるかな〜と思ったのですが条件が悲惨すぎました。
愛しのK-5も青空を写せずにかわいそうでした。
雨でレンズやファインダー曇るし…。
次の山ではスカっとしたい!
>Junさんもご苦労様でした
これ、まさしくその通りで(笑)
悪天と腐れ雪に加えて私の放つイライラも浴びてましたからね〜…。
ミソジ目前のくせに精神年齢は低いので、機嫌と態度が直結しております。
いやー、見事に真っ白でした。
前週の赤岳は山頂で晴れ間があってドラマチックでしたけど、今回はそういうお恵みもなく。
ぐしょ濡れになった靴が未だに完全に乾かないという、なんとも尾を引く山行ですねえ。
苦肉の策で、靴in炬燵なう(笑)
こんな調子で踏み抜くなら、蝶は来年の厳冬期までお預けですね。勘弁勘弁。
この日ソロだったとしたら、山は中止どころか、東京から帰ってこなかったでしょうね〜。
Junさんのおかげで登れたけど、Junさんのおかげで。。。おっとこれ以上はやめておこう(笑)
あ、気づいちゃいました?2013年今のところ皆勤賞です。いぇい。
ここまで暖かくなってくれば、テント泊も大丈夫かな?
うんうん、テント泊が恋しくなってきました〜。
fallさんにも喜んで(?)もらえたようですが、sanpoさんもそうでしたか!
(ひとのふこうをわらうのは、よくないぞう〜!笑)
次は「天晴れ!」な山行をしたいです!
リベレコって、美味しそうな豚みたいですね。ブヒ♪
だってほら、裸足でのシビレる渡渉は無いからフルコースとまでは言えませんし。
ん、でも結果的に靴の中がグショ濡れの私の方が修行度高い?
ヤダヤダ!修行登山愛好会への入会は断固拒否!(笑)
次は修行とは対極のような爽快な山行を期待したいです!
ここまでいいこと無しの山行も珍しいよ、ほんとに。
レコのテンションの低さで言えば昨年お盆の五郎ズを上回るかもなあ。。。
ま、下がったあとは上がるってことで♪
あ〜んなに寒くて雪も沢山降ったのに、1週間ばかり暖かかっただけであそこまでひどくなっていたことに衝撃。
黄砂で雪が汚くなっていたのもなんかショックで、、、前半でかなり打ちのめされてました。
中アも木曽駒や宝剣以外はマイナーなのでそそられますね。
今年は色々開拓したいです。
雪面もお天気もイマイチだったようで残念でした。
でもこんな状況でも山に行くんですよね〜、恐るべし!
「もう当分この山はいいや」って、たしか針ノ木の時も聞いたセリフでしたね・・・
ここも駐車場までのアプローチが大変そうですね、まるで美濃戸口→美濃戸みたいだぁ〜
Junさんのランクルだから行けるんだろうなぁ。
この時期に着てるウエアがびしょ濡れになるのは、ちょっとご免ですね〜
あのときは雨こそ降らなかったモノの、ぱっとしない天気でしたね〜。雪渓中は歩いても歩いても似たような景色で結構しんどかった!
あのときnoboさんも断念したぐるり周回、いつか実現させましょう!夏でもいいしー。
ずぶ濡れになったおかげで帰宅したら大・洗濯大会。
下山後も萎え萎え〜な一日でした。とほほ。
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