風師山・古城山
- GPS
- 06:03
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 802m
- 下り
- 803m
コースタイム
天候 | 曇り後時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR鹿児島本線門司港駅まで徒歩 |
コース状況/ 危険箇所等 |
市街地に近く車道歩きが長い、登山道は整備されている |
写真
感想
今日は晴れる筈だったが冬型の気圧配置になった影響で日本海岸側に位置する北九州は雲が取れない一日だった。薄暗い小森江駅を後に矢筈山への道を進むとゲートがあり山頂へと林道が続いていた。矢筈山(266m)山頂部はキャンプ場となっているが元は陸軍の下関要塞矢筈山堡塁で煉瓦やコンクリート造りの遺構が残っている。展望が良く皿倉山(622m)や北九州港の展望を楽しむことができた。
地元の方の毎日登山なのか多くの高齢者と出会った。林道を少し戻ると稜線道が分岐し、風師山へと進んでいった。奥田峠からの道に合流し、NHK電波塔のピークを通り今日の最高峰、風師山(かざしやま362m)に到った。関門海峡の展望が素晴らしく行き交う船も見ることができた。次のピークは西に飛び出した風頭(かさがしら364m)で展望が素晴らしい。登山家の槇有恒の詩碑と風師山千回登山を顕彰する石碑、歌人の吉井勇の「風師山 登りて空を 仰ぐとき 雲と遊ばむ こころ起りぬ」の歌碑が設置されていた。吉井勇は「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを 水のながるる」の歌で京都人に馴染み深く、11月18日には今でも祇園甲部の芸舞妓によって“かにかくに祭”が行われている。
北東に向かって車道を歩くと豊川稲荷神社の鳥居があり、もみじ谷参道の紅葉が美しい。神社は鳥居の位置から下った所にあるようだ。鳥居から北に進むと木の間越しに円錐形の山帯が見えてきた。三角山(みすみやま194m)は等高線の込んだ険しい円錐形の山で、鞍部から直線的に登山道がある。階段も付けられているが、中途半端でスリップに気を付けながら登った。狭い山頂にはTV中継局の電波塔と祠があった。地形図には神社マークだったがどうも仏教色が濃く。周りには坊さんの像(弘法大師か?)などが立っていた。
元清滝の急傾斜地の住宅街を抜け門司港駅の南側に達し、門司港の市街地を歩いて甲宗八幡神社参道下に至った。神社の裏手辺りから筆立山に登るので短絡道があるだろうと石段を上がり参拝した。源平合戦所縁の神社で、壇之浦合戦の折平知盛の遺体が門司に漂着し、筆立山に葬られたが昭和28年の水害の際流されてきたので神社境内に遷座し墓石と供養塔を建て祀られていた。出光興産の創始者出光佐三は門司出身でこの神社とも関りが強いようだ。境内は七五三参りの親子連れで訪れ賑わっていた。
神社の北側に思惑通り短絡路があり急傾斜地の住宅地を抜けて登山道に取付いた。筆立山と古城山の鞍部に到ると般若心経の書かれた横断幕が掲げられなんだか怪しい雰囲気だった。右の斜面に取付き山頂を目指すが、あまり歩かれている雰囲気はない。山頂部に到ると道が一層蔓草に覆われ藪を搔き分け山頂に到った。筆立山(105m)山頂は展望もなく薄暗く休む気にもなれない。何かわからないがコンクリートの構造物があり傍らの木に小さな山頂標識が掲げられていた。
鞍部に引き返し反対側の斜面に取付くと道は明瞭で建造物が現れ人の気配はないがミャンマー式の仏教寺院、世界平和パゴダとしてミャンマー人の僧侶がおられるそうだ。寺院は和布刈公園へと続き、公園の外れから古城山(175m)へと取付いた。山を時計回りに付けられた道を辿り山頂に到ると門司城址の石碑が建っていた。元暦2年(1185)平知盛が紀井通資に築かせた城で、門司氏、大友氏、毛利氏などの勢力下となり細川忠興が最後の所有者となったが一国一城令により元和2年(1618)に廃城になった。近世では旧海軍の要塞が置かれ旧城の遺跡は略破却されコンクリートの軍事遺跡だけが残っている。山頂から眼下に関門橋が見え関門海峡を行き交う船舶が行き交っていた。八幡の皿倉山等の展望が得られた。
車道を左回りで下り途中で壇ノ浦の合戦で源義経が拠点とした満珠・干珠の島を望むことができた。明確には決まっていないが沖の大きい方の島を満珠とするようだ。第二展望台に至ると関門橋の付け根が直ぐ傍だった。門司関跡に下山するとトロッコ列車の和布刈トンネルの南口で下っているとき門司港に向けて走っていった。門司港レトロ観光線の線路沿いに港を歩き出光美術館駅付近で下りのトロッコ列車と出会うことができた。レトロ地区を散策して門司港駅に達した。門司港駅は大正3年(1914)1月15日に開業した2代目の駅舎、平成31年春に復元され大正レトロが満喫できる。駅内のスタバで暫し寛ぎ帰路に就いた。
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