記録ID: 2773239
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
日程 | 2020年11月30日(月) [日帰り] |
---|---|
メンバー | |
天候 | 晴れ |
アクセス |
利用交通機関
・高峰高原ビジターセンター駐車場。
車・バイク
・鳥居峠車坂線は一部通行止めにより、嬬恋高峰間は行き来できない。東御嬬恋線へ。 ・チェリーパークラインは路肩に積雪、一部路面に凍結あり、駐車場は積雪。
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コースタイム [注]
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
深夜から嬬恋でぶらぶらしていたので出発が遅く、周回最速ルートで歩きました。
コース状況/ 危険箇所等 | ・登山道は、ほぼ積雪凍結しているが、アイゼンは必要ない。草すべりの下りだけチェーンスパイク使用。 ・黒斑山〜蛇骨岳の樹林帯内は凍結しているので注意。 |
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過去天気図(気象庁) |
2020年11月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by growmono
12月師走。一年の巡りが、非常に早く感じるようになったのは40歳を過ぎてから。今年も慌ただしく年末を迎えるのだろう。何事も早めにやろうと思いつつも、結局は時期が迫らないと何もしないのだ。毎年反省を繰り返している愚かさ。
今週末から上越県境山稜は雪雲に覆われ姿を現さない。赤城山の霧氷はすでに落ちてしまっており、晴れ間が望め白い山容が見える浅間山へ。
30日の夜は満月と半影月食を迎える。前夜なのでほぼ満月となり、月の入りが早朝なので星空は望めない。逆転の発想で深夜から行き、月明かりの浅間山を見に行くことにした。月光の蒼白い浅間山を見てみたい。
前橋市を2時に出発。月曜の深夜は、定期便のトラックと仲良く走る。4時に愛妻の丘に到着。気温−5℃、三脚担いで凍結した地面を歩く。満月は明るく、ヘッデンは要らない。丘の東側へ。空は星がほとんど見えないほどの明るさ。
目の前には、月明りに照らされた蒼白い浅間山が見えていた。噴煙も良く見え、満月の明るさを改めて認識した。振り返ると四阿山も鈍く輝いていた。北方面の一部に明かりがある。万座温泉街の街灯りだろう。
しばらく眺めてカラマツの丘へ移動。10分で到着できる。満天の星空はないが月明りの雰囲気も良い。凍結したキャベツ畑を散策して、いろいろと景色を眺めていた。
よくよく考えたら、第三者から見れば、黒い動物が深夜の畑の中を動いていたのだ。クマと間違えられなくて良かった。冬眠時期だが、メスは出産や子育てなど行動しているのだ。
再び愛妻の丘に移動して30分ほど仮眠。さすがに寝袋が無いと寒くて寝られない季節。6時に起きて丘を登り、朝焼けを眺める。東の地平線に雲が中途半端にあり日の出を遅らせていた。ただその雲が黄金色に輝き美しかった。
モルゲンの浅間山や四阿山を眺め、日の出に安全を祈願し、再びカラマツの丘へ移動。地理と標高差を利用して時間差で日の出が再び眺められるのだ。広大な景観と朝日が美しい風景を眺めて移動。
鳥居峠車坂線は通行止めがあり、パノラマルート南コースから東御嬬恋線で高峰へ向かう。湯ノ丸スキー場周辺では、一部積雪凍結があった。7時過ぎで通勤渋滞に巻き込まれたサンラインをチェリーパークラインへ。
植物園付近から路肩に積雪。車坂峠は凍結し、高峰高原ビジターセンターの駐車場は積雪。いつものポジションに駐車し、装備して出発。気温−5℃。それほど寒くはない。舗装路が凍結しているので、歩く時は要注意。
登山口から積雪、5cm程度。コマクサ展望台からは八ヶ岳や富士山は見えていたが、北アルプスや頚城山塊は雪雲の中だった。淡々と歩いてシェルター付近に到着。黒斑山西面の美しい霧氷が出迎える。青空に映える霧氷。
槍ヶ鞘から定番ヴューを撮影しトーミの頭へ。まだ凍結していた地面だが、下山時は泥濘だった。先行者二名がいるトーミの頭からの眺望を堪能し、草すべり分岐を下る。
少し下ると目の前に黒い物体。岩稜テラスに居たカモシカ。僅か2mに満たない先に居た。お互いに驚かないのは、マブダチだからだろう。やはり私は、美人に声がけされるより、カモシカに声がけされる方が圧倒的に多いのだ。再会を喜びつつも、草を食むことに集中していた。朝で腹が減っているのだろう。
別れを告げて数歩歩んだ先に違うカモシカと遭遇。登山道の少し上に居る。私のことをちらっと見ただけで、草を食んでいた。ゆっくりと歩みながら草を食んでいるので、私も少し離れつつも一緒に歩む。
私よりもさらに健脚なカモシカ。トーミの頭直下の岩稜帯の方へ歩んで行った。私は再会を誓い湯の平へ下った。樹林帯では遠くに二ホンジカが数頭いた。賽の河原へ出ると美しい浅間山、外輪山の岩稜帯を仰視。さらさらの粉雪を舞い散らしてJバンドへ。
分岐を東へ向かい鋸岳に到着。美しい浅間山を背景に記念撮影。味のある山頂標に火山岩で補強する。外輪山稜線上は冷たい強風。気温−7℃だが更に寒く感じ、ソフトシェルを着用。虎の尾の岩稜帯を歩んでいく。雲が上空を覆い北面の霧氷と相まって白黒の世界。
強風の仙人岳、白ゾレを過ぎ、蛇骨岳に到着。岩場の陰で風を避けて昼食。今日は暖かいソバに豚角煮とエビ天を乗せる、JAファーマーズで半額で買ったマグロと錦糸卵の二色丼。寒さでマグロが凍って、歯ごたえがあった。
黒斑山までの樹林帯内は、美しい霧氷の中を歩んで行く。足元は凍結して滑りやすい。日が差さないとモノクロの世界。青空が見え始めると白い霧氷が映えていた。黒斑山で記念撮影し、中コースから下山。カラマツ群生地だけ積雪凍結は無い。
高峰高原ビジターセンターに戻る。着替えて帰路へ。碓氷バイパスの登坂車線に追い込まれそうになりつつも、駆け抜けるポンコツパジェロ。混み合う安中市街の18号を嫌い松井田妙義ICから高速に乗る。高崎で下りて所要を済ませる。
余裕が出来たので、黄昏の景色を田園で眺める。夕暮れの黄金色が美しい。自宅に戻りいつもの陸橋から景色を眺める。未だ雲に覆われた浅間山が見えていた。帰宅ラッシュで忙しなく車が通る陸橋。東の空にはビーバームーンが浮かんでいた。
今週末から上越県境山稜は雪雲に覆われ姿を現さない。赤城山の霧氷はすでに落ちてしまっており、晴れ間が望め白い山容が見える浅間山へ。
30日の夜は満月と半影月食を迎える。前夜なのでほぼ満月となり、月の入りが早朝なので星空は望めない。逆転の発想で深夜から行き、月明かりの浅間山を見に行くことにした。月光の蒼白い浅間山を見てみたい。
前橋市を2時に出発。月曜の深夜は、定期便のトラックと仲良く走る。4時に愛妻の丘に到着。気温−5℃、三脚担いで凍結した地面を歩く。満月は明るく、ヘッデンは要らない。丘の東側へ。空は星がほとんど見えないほどの明るさ。
目の前には、月明りに照らされた蒼白い浅間山が見えていた。噴煙も良く見え、満月の明るさを改めて認識した。振り返ると四阿山も鈍く輝いていた。北方面の一部に明かりがある。万座温泉街の街灯りだろう。
しばらく眺めてカラマツの丘へ移動。10分で到着できる。満天の星空はないが月明りの雰囲気も良い。凍結したキャベツ畑を散策して、いろいろと景色を眺めていた。
よくよく考えたら、第三者から見れば、黒い動物が深夜の畑の中を動いていたのだ。クマと間違えられなくて良かった。冬眠時期だが、メスは出産や子育てなど行動しているのだ。
再び愛妻の丘に移動して30分ほど仮眠。さすがに寝袋が無いと寒くて寝られない季節。6時に起きて丘を登り、朝焼けを眺める。東の地平線に雲が中途半端にあり日の出を遅らせていた。ただその雲が黄金色に輝き美しかった。
モルゲンの浅間山や四阿山を眺め、日の出に安全を祈願し、再びカラマツの丘へ移動。地理と標高差を利用して時間差で日の出が再び眺められるのだ。広大な景観と朝日が美しい風景を眺めて移動。
鳥居峠車坂線は通行止めがあり、パノラマルート南コースから東御嬬恋線で高峰へ向かう。湯ノ丸スキー場周辺では、一部積雪凍結があった。7時過ぎで通勤渋滞に巻き込まれたサンラインをチェリーパークラインへ。
植物園付近から路肩に積雪。車坂峠は凍結し、高峰高原ビジターセンターの駐車場は積雪。いつものポジションに駐車し、装備して出発。気温−5℃。それほど寒くはない。舗装路が凍結しているので、歩く時は要注意。
登山口から積雪、5cm程度。コマクサ展望台からは八ヶ岳や富士山は見えていたが、北アルプスや頚城山塊は雪雲の中だった。淡々と歩いてシェルター付近に到着。黒斑山西面の美しい霧氷が出迎える。青空に映える霧氷。
槍ヶ鞘から定番ヴューを撮影しトーミの頭へ。まだ凍結していた地面だが、下山時は泥濘だった。先行者二名がいるトーミの頭からの眺望を堪能し、草すべり分岐を下る。
少し下ると目の前に黒い物体。岩稜テラスに居たカモシカ。僅か2mに満たない先に居た。お互いに驚かないのは、マブダチだからだろう。やはり私は、美人に声がけされるより、カモシカに声がけされる方が圧倒的に多いのだ。再会を喜びつつも、草を食むことに集中していた。朝で腹が減っているのだろう。
別れを告げて数歩歩んだ先に違うカモシカと遭遇。登山道の少し上に居る。私のことをちらっと見ただけで、草を食んでいた。ゆっくりと歩みながら草を食んでいるので、私も少し離れつつも一緒に歩む。
私よりもさらに健脚なカモシカ。トーミの頭直下の岩稜帯の方へ歩んで行った。私は再会を誓い湯の平へ下った。樹林帯では遠くに二ホンジカが数頭いた。賽の河原へ出ると美しい浅間山、外輪山の岩稜帯を仰視。さらさらの粉雪を舞い散らしてJバンドへ。
分岐を東へ向かい鋸岳に到着。美しい浅間山を背景に記念撮影。味のある山頂標に火山岩で補強する。外輪山稜線上は冷たい強風。気温−7℃だが更に寒く感じ、ソフトシェルを着用。虎の尾の岩稜帯を歩んでいく。雲が上空を覆い北面の霧氷と相まって白黒の世界。
強風の仙人岳、白ゾレを過ぎ、蛇骨岳に到着。岩場の陰で風を避けて昼食。今日は暖かいソバに豚角煮とエビ天を乗せる、JAファーマーズで半額で買ったマグロと錦糸卵の二色丼。寒さでマグロが凍って、歯ごたえがあった。
黒斑山までの樹林帯内は、美しい霧氷の中を歩んで行く。足元は凍結して滑りやすい。日が差さないとモノクロの世界。青空が見え始めると白い霧氷が映えていた。黒斑山で記念撮影し、中コースから下山。カラマツ群生地だけ積雪凍結は無い。
高峰高原ビジターセンターに戻る。着替えて帰路へ。碓氷バイパスの登坂車線に追い込まれそうになりつつも、駆け抜けるポンコツパジェロ。混み合う安中市街の18号を嫌い松井田妙義ICから高速に乗る。高崎で下りて所要を済ませる。
余裕が出来たので、黄昏の景色を田園で眺める。夕暮れの黄金色が美しい。自宅に戻りいつもの陸橋から景色を眺める。未だ雲に覆われた浅間山が見えていた。帰宅ラッシュで忙しなく車が通る陸橋。東の空にはビーバームーンが浮かんでいた。
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この記録へのコメント
投稿数: 3027
黒斑山周回コースも積雪があったのですね、
前橋より浅間山は真っ白とはいかない斑模様でしたが、しっかりと黒斑山へ向かう車道、駐車場には積雪・・・参考になりました。
草滑りを降りたと言うことはまだ夏道がうっすらと見えるのかな、
今週末もまだ雪がある可能性が高いかな。
いつもながらご来光を見に早朝出発の甲斐あり綺麗な朝焼け風景と月夜の風景綺麗ですね、それとお友達の遭遇よき話し相手になってくれましたね。
投稿数: 1541
吾妻周りで嬬恋を先に行きました。道に積雪凍結はありませんでしたが、早朝のパノラマラインでは融雪剤を散布していました。車坂方面へは行けないので、東御周りで高峰へ行きました。湯ノ丸スキー場手前の所は、路肩に積雪があり溶けた水で路面が凍っていました。
チェリーパークに入ると、植物園辺りから路肩に積雪があります。路面は凍結していませんでしたが、気温が下がる今後は注意が必要です。車坂峠は路面が凍結していました。登山口への歩行は注意が必要です。写真の通り駐車場は積雪です。
登山口からほぼ積雪があり、無い箇所は、トーミの頭南面、Jバンドの一部、中コースのカラマツ群生の脇と登山口付近です。草すべりも上部は積雪凍結があり、急坂部だけチェーンスパイクを履いて下りました。まだまだ周回できますよ。ただ4日金曜に降雪があると思いますので、土曜は良い景色が見られると思います。
カモシカ遭遇率は相変わらずの高水準です。普通、動物や獣に突然遭遇すると驚くとは思いますが、ああ久しぶりだねと最初に思うのは私くらいでしょうか。カモシカは大人しく、好奇心旺盛なので、静かにしていれば逃げません。私は獣慣れしているので、慌てず騒がずただ優しく見ているだけです。
投稿数: 1967
夜明け前、そして刻々と変わってゆく世界
いいですね とっても
浅間山、しばらく訪問してなくて
雪のタイミングでわたしもまたお邪魔しようとおもっています
浅間のカモシカ
いつもEさんも、そのカモシカを友達かのように語っています
名前まであるんですよ(笑)
わたしはまだ遠めで見かけたことしかありませんが
間近で見たお顔は、優しい目をしてますね
growmonoさんが仰るように、何か語りかけてるような・・・
今年はとてもご縁があって、ばったりお会いしてますので
また雪山で再会できるでしょうか(´ー`)
楽しいひととき、またご一緒できますように〜☆
投稿数: 1541
深夜から嬬恋の丘に無言で佇んでいました。ほぼ満月で月の入りが早朝となり星空は望めないので、月光の浅間山を眺めました。-5℃ですから30分もいると寒さが身に沁みます。キャベツ出荷シーズンも終わり、車の往来もなく静かな孤高の丘でした。
明るくなってからの高峰出発は珍しく、最速コースで行こうと決めました。浅間山界隈でのカモシカ遭遇率は30%ほどです。三回行けば一度は会いますね。2mもない距離での遭遇は二回目です。カモシカ平と今回の草すべりですね。
E-gunmaさんは名前を付けられてらっしゃるんですね。カモシカの寿命は約15年で、出生後一年の生存率は50%で、他の野生動物と同様ですが、崖や積雪地帯など厳しい環境下に生息するので、さらに悪いと思います。単独行動で群れず縄張りがあるのでその影響もあるでしょう。
以前GPSを付けた個体に出会いました。長野県は樹皮の食害対策のため、天然記念物でありながら駆除対象にも指定しています。行動範囲を管理していたんだと推測されます。
今年は数回バッタリできました。山間部は白くなり私が得意な季節となってきました。年末年始は赤城山か谷川に入り浸っていますので、どこかでお会いできそうですね。想い出も廻るものですから、再びお会いできると思います。
ひょっとして、この間の裏妙義でお会いした時に、ダーティーハリーの麻酔銃で私を撃ち、身体のどこかにGPSを仕込みましたか?