快晴の西穂高岳
- GPS
- 22:40
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 822m
- 下り
- 827m
コースタイム
9:00 新穂高温泉駅
9:15 しらかば平駅
9:55 千石園地登山口発
11:05 西穂山荘(アイゼン・ピッケル装備)
11:25 丸山
12:30 西穂独標
13:05 ピラミッドピーク
14:23 西穂高岳
15:15 ピラミッドピーク
15:53 西穂独標
16:40 丸山
16:50 西穂山荘
山荘泊、翌12日(火)下山
天候 | 10日(日) 曇り 11日(月) 曇りのち晴れ 12日(火) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
近鉄竹田駅〜新穂高温泉 中尾高原おもちゃ博物館前 高速バス:中央交通トラベルクラブ(往復7,400円) http://www.chuo-kotsu.co.jp/tc/tour/okuhida201110/ 11日 【宿泊地〜登山口】 新穂高温泉 中尾高原おもちゃ博物館前〜新穂高ロープウェイ 乗合バス:濃飛バス(片道300円) http://www.nouhibus.co.jp/index.html 新穂高温泉駅〜鍋平高原駅〜しらかば平〜西穂高駅 新穂高ロープウェイ(往復2,800円+8kg超手荷物券片道300円) http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html 【小屋泊】 西穂山荘(1泊2日 朝・夕食付き9,300円) http://www.nishiho.com/ ※新穂高温泉駅にマイカー用駐車場あります(500円/6時間毎) ※鍋平高原駐車場は降雪期(11月上旬〜4月下旬)は冬季閉鎖なので注意 ※バス、ロープウェイ、温泉はシーズンによって営業時間・運行状況はまちまちなので直接問い合わせた方が確実です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●西穂高口駅〜西穂山荘 樹林帯を歩きます。 山荘までの登山道は竹竿+赤布で印がばっちりで、トレースもあり、 道迷い、その他の危険個所等心配はありません。 雪も固く締まっており、その上に前日の積雪でしょうか5〜30センチ 程度あり、ワカンの出番はなくツボ足+ストックで十分でした。 気温もロープウェイ山上の温度計は−13℃を指してギョッとしましたが、 樹林帯で風がないのと日差しも手伝い、歩いていると汗が。 あと、西穂山荘前の急登はちょっとしんどいです。 ●西穂山荘〜西穂独標 ここから12本爪アイゼンとピッケルの出番です。 森林限界を通り、広い稜線上に出るので風をモロに受け、 身を隠すところもありません。 この日も風が強く、顔面がかなり冷たい!というか痛いです。 同じく竹竿+赤布でルートは分かりやすく示されていますが、 天候が悪く吹雪いたりすると進行方向が分からなくなる 可能性があるので注意が必要です。 また、独標直下は岩と氷雪の急斜面で、 確保用のロープが必要といっても過言ではありません。 ●西穂独標〜ピラミッドピーク〜西穂高岳 西穂を1、独標を11として合計11峰のアップダウンが続き、 基本的には両サイド切り立った岩稜上を歩きます。 左に転んでも、右に転んでも100メートル以上は余裕で止まらないと思います。 風下の長野県側には所々雪庇があり、踏み抜きによる滑落に注意が必要です。 特にホワイトアウトしたら恐ろしくて歩けたものではないので、 天候が悪くなりそうであれば、無理をせず引き返した方が良いと思いました。 独標直下同様、というかそれ以上にロープ確保の必要性が大きいルートです。 ●温泉● ロープウェイで上がってからは温泉がありませんので下山後、 新穂高ロープウェイ駅からすぐ、日帰り温泉ありです(運悪く臨時休業でしたが泣) 中崎山荘 http://shinhotaka.com/nakazaki.html ●登山ポスト● ロープウェイ西穂高口駅に登山ポストありました |
写真
感想
会社でまとまった休暇が取れ、どこに行こうかと迷っていたところ、天気図の予報はアルプスの真上に大きな『H』(=高気圧)の文字が!!
これは間違いないと思い、それまで考えてた大山や比良山系縦走のプランから一転、西穂に行こうと決心。
とは言うものの、夏の独標までしか経験がなかったので多少不安は付きまといましたが、ダメなら無理せず、潔く引き返すと決めました。
そして前日にバスと宿を一気に予約し、いつもは見せないフットワークで北アルプスに。
3/10(日)
初日はバス移動し、宿に泊まって翌日のアタックに備えるのみ。
京都〜新穂高温泉間約6時間半は流石に身体がバキバキに凝ったので、温泉でゆっくりしました。
この辺は湯量が豊富で100%源泉掛け流しが嬉しいですね〜
3/11(月)
7:00起床、装備をパッキングし、朝食をいただく。宿のご主人曰く前日はちょうど前線が通過したので、強風でロープウェイが止まっていたとのこと。
そして宿を発ち、ロープウェイで登山口まで上がると温度計は−13℃!!ただ、晴れ間が見え始め、西穂山荘までの樹林帯歩きは比較的薄着(アンダー・薄長袖ポリ・アウター)で汗がじんわり出てくるほどむしろ暑い!
雪面も良く締まっており、その上に前日の雪が軽く覆っている程度で、ツボ足でズンズン行けました。
樹林帯を抜け、西穂山荘へ。ここからはいよいよ稜線上に出る準備を、とのことでストックをしまい、アイゼンとピッケルを装備!
12本爪はおもしろいように締まった雪面に食い込み、いい感触!
夏はハイマツとガレが多いこの道、ほとんどが雪が覆い被さって逆に歩きやすかったです。
さらに何と言っても丸山から西穂高山頂を仰ぐと完璧な青い空!ただ風が強く、素手で写真を2〜3枚撮ると手がすぐに凍るように痛い!そしてこの後、あまりの寒さにiPhoneの電源がダウン。
そこから順当に独標直下まで登り、ここからは岩と氷雪の急登。
スリップすると危険なので一歩ずつ慎重に三点支持を行いつつ登る。ここは気合い入りました。
そしてここ独標からはさらに気が抜けません。同じく岩と氷雪のアップダウンの繰り返し。さらに長野側に張り出した雪庇を踏みぬかないよう慎重にルートを選びつつ通過します。
ここでiPhoneが復活、ただ電波は入らないし、ソロだし、通るとこ両脇切り立ってるしで、滑落しようものなら確実に助からんなぁと思いつつ緊張の連続でした。
そして出発から4時間半、ついに西穂高山頂へ!時刻は14:23、やばい、時間使い過ぎた。そして昼メシ抜きのせいか、腹が減り喉が乾く。
かと言って景色を眺めつつゆっくりラーメン炊いてる場所も時間もなく、ザックの上ブタに突っ込んだチョコとゼリーを腹に詰め込み、早速山荘へ向けピストン開始!
途中、天狗のコルあたりまで行くというお若い二人組と挨拶を交わしつつ、帰りも同じく慎重に慎重に。
何とか西穂山荘に着いたのは出発から7時間後、日が傾いた16:50。もう少し計画的に時間を決めないといけないなぁと大反省。
そして山荘で夕食を済ませ、まったりしていると疲れがどっと出て、白山に沈む夕陽を見た後は消灯と共に爆睡。
12日(火)
5:30起床。この日も晴天に恵まれ、最高の御来光を朝から拝めました。周りはほとんど今から登られる方々で、自分は最後でした。8:00過ぎに西穂山荘を出発、ロープウェイ始発で新穂高温泉まで下り、あとは温泉に入って帰るだけ。ところがこの日、アテにしてた中崎山荘が臨時休業!ホテル穂高も日帰り入浴は午後1時から。他も当たりましたが見つからず、結局ロープウェイ横の足湯でガマンする羽目に。。。
そして11時半の帰りのバスに乗り込み再び京都へ向け出発。
帰りは疲れでほとんど寝てました。
にしても今回は色々勉強になりました。幸い天候に恵まれ、雪の状態も良好。アイゼンとピッケルワークはまだまだぎこちないのでもっと磨かないといけませんが、何より2人以上で登った時のロープワークを身に付ける必要性をひしひし感じました。ソロはリスク多いですし(汗)
でもやっぱり冬山は魅力的ですね!また来ようと思いました。
そして次は八ヶ岳かな(^^)
前の週に同じようなルートを登った者です、雪の量はほとんど同じ感じですね!
良い天候に恵まれて最高の登山でしたね!
こんな天気に登ってしまったら雪山やめられません、私はビデオカメラを木曽側の谷に転がしてしまいましたが!(´・ω・`)
油断はしないようにこれからも楽しみましょう!
nekojigenさん
初めまして!
レコ拝見しました!
同じルート登られてたんですね〜
僕が登った日も雲一つない快晴で、
ホント一発で雪山の虜になってしまいました
それにしてもビデオカメラお気の毒様です
僕も石鎚山でiPhone落としたことありますが、
物凄いスピードで滑降して森に消えていきました。。
でもこれにめげずに、これからもお互いバシャバシャ
撮っていきましょう!
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