上高地にて雪中訓練
- GPS
- 11:33
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 372m
- 下り
- 390m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:37
天候 | 曇、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
その他周辺情報 | さわんど第2駐車場前の「ともしび」を利用しました。12/29に前泊、12/31に後泊です。 大部屋1000円(ふとん代300円別) 和室部屋3000円(ふとん代込) 灯油500円 入湯税150円 夕食1000円 朝食500円 【 12月29日】 ・12/29は大部屋に泊まりました。1人で占有できましたが、畳やテーブルの埃/クモの巣/小ゴミが目についたので、自分で軽く掃除したらそこそこ綺麗になりました。また、ふとんはやや古びていて小ゴミがついていたのでこれも自分で払い除けました。お値段相応と言えますが、山に行く人ならさほど気にならないかも。 ・風呂は焼岳から引いた源泉だそうです。ちょうど良いお湯加減でした。脱衣所と浴槽が同じ部屋にあるのが微妙でしたが、気になるほどではありませんでした。 ・夕食はすき焼きでした。2人前ほどあり、ご飯もおかわり自由、果物もついて、これでたったの1000円。食べ切れない客もいるそうです。この夕食には大満足で、すき焼きのためだけに次来ても良いと思いました。 ・翌朝は釜トンネルまでタクシーで行く(3300円ほど掛かる)とオーナーに伝えると、オーナーは酔っ払っていたせいか「1人2人だったら俺が送ってやるのに。もったいないことするな!」と怒られました。 【 12月31日】 ・12/31は和室に泊まりました。畳やテーブル、ふとんは、大部屋より少し綺麗な気もしました。お値段相応です。 ・夕食は寿司/おでん/刺身/年越しそば/お酒飲み放題でした。オーナーの大盤振る舞いとの事で、これでたったの1000円。 ・期待していたお酒飲み放題は、ビールサーバーのビールがやたらヌルかったので氷を入れて飲みました。その後、冷えた缶ビールに移行しましたが、ビール縛りだったのかな。。でもこの値段なので文句はありませんし、私はビールだけでも満足でした。 ・オーナーによると、例年12/31はお酒飲み放題を目当てに外人さんがよく来ていたそうですが、今年はコロナのせいか外人さんはいませんでした。3,4年前にフランス人のお姉さんがたくさん来たそうで、みんなセクシーな格好しててどこを見て良いか困ったとの事。よし、これから毎年12/31に来よう。 ・12/31は寒波のせいで風呂のシャワーが凍りついて出ませんでしたが、オーナーは当たり前のように「凍ると出ないよ」。。仕方ないので湯船のお湯で頭と体を洗いましたが、ウッカリ歯を磨いてしまったのには痺れました。風呂を出るまで口を濯げず。 ・浴槽のある部屋は簡易な作りのため、外気の影響をモロに受けます。12/31は寒波のせいで非常に寒かったので、長い時間湯船に浸かってから出る必要がありました。 ・翌朝オーナーの友人と思しき方に「松本方面へ帰るならオーナーが1000円で新島々駅まで送ってくれるよ」と教えて頂いたので、オーナーにお願いしたところ、別客を釜トンネルまで送った直後で雪まみれだったせいか「めんどくさい。送らん」との事。 、、という感じで、なかなか強烈なオーナーでしたが、お優しい方です。夕食のすき焼きはお勧めで、多少の不満はあっても、すき焼きで帳消しになるレベルです。施設はお値段相応で、安く済ませたい人に向いています。 |
写真
感想
◯釜トンネル入口にて
今回の目的は、横尾から涸沢カール行き、可能なら穂高岳山荘にも行くつもりでした。
しかし、釜トンネル入口で県警の山岳救助隊のお兄さんに制止されました。忠告を要約すると「この時期にそのルートを歩く人はほぼいない。GWならいるけど。雪崩が危ない。横尾から先はやめておきなさい」との事。
私としては雪崩の危険性も含めて偵察しに行くつもりで、危ないと判断したら引き返すつもりでしたが、その判断に自信はありませんし、何より単独行だったので忠告に従いました。
そして行先を横尾に変更したところ、またしても県警のお兄さんが「これから大雪の予報なので徳沢までにした方が良い。今日は横尾まで行けても大雪だと明日帰れなくなる」との事。
横尾にすら行けないのかと不満でしたが、じゃあこれからラッセルして横尾まで行けるなら文句なかろうという事で、実行しました。
◯ラッセル
明神から徳沢まで、敢えてトレースを外れてラッセルして歩きました。ふくらはぎから膝くらいまで埋まる深さです。
この程度の雪深さなのに、こんな平坦な区間なのに、雪も強風もほとんどなかったのに、ラッセルとはこんなにも大変なのか。。とにかく進まない。追い越していく人がすぐに見えなくなります。この区間を歩き切るのに2時間ほども掛かってしまいました。帰りはトレース上を歩いて1時間ほど。
結局、横尾までラッセルして歩くのは(時間的に)無理と判断し、県警のお兄さんの忠告どおり徳沢でテント泊する事にしました。
◯雪中テント泊
徳沢にてテントを張りました。テント用の穴を掘り終え、テントを組み立てる段になってから雪と強風が吹き始めました。これが一番辛かったです。
何とか組み立て終えましたが、雪と強風に耐えかねて靴/衣類/荷物に着いた雪も払えずテントに逃げ込みました。この雪を処置するのに更に時間を要しましたが、ともあれ雪と強風を防げてホッ。
この夜は寒波のため-10℃くらいまで下がりましたがテント内は快適でした。もちろん結露とかはしますが。
◯携帯トイレ
携帯トイレは自宅でテストしたことはありますが現地で使用するのは初めてです。モンベルの紺色の携帯トイレで、買い物袋みたいな内袋にモノを落としてから口を閉め、密閉用の外袋に収める、というのが本来の使い方です。
今回は事情により最初に新聞紙にモノを落としてから、内袋、外袋に納めようとしたら体積が増したせいで外袋に収まりませんでした(この時深夜3時)。これでは臭いを防ぎようがありません。
とりあえず明け方までテントの外に置き、どうしたものか考えましたが、持ち帰るのは不可と判断し、徳沢の冬季トイレに捨てました(内袋を除く)。
冬季トイレがなかったら完全に詰みでした。自宅でテストしていない事(新聞紙使用)をやるもんじゃないですね。
、、などなど経験不足が露呈することばかりでしたが得る物も大きい雪中訓練になりました。
冬の北アルプスは八ヶ岳のように営業している山小屋がないため、あらゆる事が難しいです。
テント泊で縦走とか見かけるけど、トイレ無いって普通にありそうな気がします。
数日分の物をずっと持ち歩いているとは思えないんですよね〜
みんな絶対に言わないだけで道から外れた所に捨ててる(してる)だけなのでは?
11/13に2泊3日で涸沢カールに行った時、1日目朝に横尾でモノを出した後、3日目夕方になってもなかなか出ませんでした。この時は前日夜から食事をセーブし、山行中も夜はカレー+ラーメンを食べるけど朝と昼は食べませんでした。その上、体力を消耗した事もあって出なかったのだと思います。うまくやれば2,3日くらい出さずに済むのかな?なんて思っています。
今回は1日目深夜にたくさん出ましたが、これは前日夜にすき焼き+ご飯おかわり+ビール2本、1日目夜もパン+ラーメン、のようにたくさん食べたためです。今回は現地で携帯トイレを使うことが目的だったので敢えてたくさん食べました。なのであまり参考になりません。
あと、避難小屋に付属するトイレや、単独の冬季トイレがある事が多いです。釜トンネル〜上高地〜横尾の区間は冬季トイレが7つあります。また、穂高岳山荘や南岳小屋は公的な情報では「トイレあり」ですし、槍ヶ岳山荘は公的な情報では「なし」ですがレポによると「あり」です。意外にトイレはあるので、それを利用しているのかなと思います。
トイレがないところを何日も歩く人(そういう人は極めて少ない気がします)がどうしているのかはわかりませんが、私も興味はあります。
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