記録ID: 2836587
全員に公開
雪山ハイキング
比良山系
日程 | 2021年01月02日(土) [日帰り] |
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メンバー | |
天候 | 曇り |
アクセス |
利用交通機関
伊勢橋北詰の道路余地に
車・バイク
経路を調べる(Google Transit)
|
地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | シメン谷右岸尾根、エゴ谷左岸尾根いずれも登山道なし シメン谷への下降するためのトラバースは急斜面と崩壊地のために危険度高 |
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過去天気図(気象庁) |
2021年01月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by yamaneko0922
R367を北上すると大原から望む権現山からホッケ山が白く輝いている。高島市の予報は雪なので、武奈ヶ岳のあたりは天気が良くないことが予想される。比良に目的を定めるが、目的地は迷うことなく森山岳を選択する。比良の中でも森山岳の界隈はこれまでも度々訪れているところだが、積雪期はアプローチが問題だ。
R367が安曇川にかかる橋、伊勢橋を渡り、道路が右岸に移ったところで、橋の北詰の道路余地に車を停めてニゴ谷の右岸尾根に取り付く。なだらかな植林の斜面にはいくつもの古い石垣の跡が現れる。かつてここにあった集落の跡なのだろう。
尾根を横切る幅広い古道の痕跡がある。地理院の地図で破線で記されている道だろう。道はそのまま北側のシメン谷の右岸をトラバースしながら谷に向かう。しかし、地図でも道が途切れているが、明瞭な道は唐突に消失する。
シメン谷の対岸は非常に急峻でとても登れるような斜面ではないが、地図を見る限り少し上流から右岸の尾根に乗るための小さな尾根がある。この支尾根の起始部を目指して左岸の斜面をトラバースすることを試みる。しかしこの考えは甘かった。早くも急斜面が現れる。なんとか急斜面を乗り越えると今度は崩落地がある。この崩落地を越えるにはかなり上まで高巻く必要がある。早い段階で谷に下降して沢沿いを上流に遡行した方が良かったのだろう。かなり時間を要して
崩落地を乗り越えると谷には容易に下降することが出来る。すぐ対岸には尾根の起始部が見える。驚いたことに谷には雪には埋もれてはいるが先ほどの集落跡と同じような数段の石垣が谷に現れる。先ほどの古い道は元来はこの地点を目指していたものと思われるがおそらく斜面の崩落により道が消失してしまったのだろう。
しばらくは植林ではあるが平穏無事に斜面を登る。植林から送電線鉄塔尾根に出ると当然ながら雪が一段と深くなる。重たいラッセルが続く。見晴らしの良い尾根からは背後には白倉三山が見えるが、先ほどまで見えていた稜線がわずかに曇ったと思えばみるみるうちに雪雲の中に隠れていった。
稜線の手前の送電線鉄塔からは送電線巡視路は右手の斜面を長池に向かって登っていくが、積雪期は左手の尾根をスガヤ池に向かう方が良い。周囲のなだらかな丘陵には美しい林相の自然林が広がる裏比良特有の光景が広がる。相変わらず雪は深いが雪は乾いて、軽くなったようだ。さすがに雪の上にはトレースはない。
スガヤ池はそのほとりにある数本の杉の樹ががなければ、雪の下に水溜りのような池があることはわからないだろう。自然林の中にあって杉の樹が一際目立つ道しるべとなっている。
まずはオトワ池に寄り道する。すり鉢状の池は雪に埋もれていても池の形が明瞭だ。オトワ池、昨年はアオコが発生し、普段は黒い池の水面がグリーン色に変わってしまっていたが果たして今年はどうなることだろうか。
再びスガヤ池の東側を通過して長池に向かう。長池に到着すると雲の合間から明るい陽光が差し込む。池を横断してみる。振り返ると北の空をかなりの速度で暗い雲が通過してゆく。陽光に照らされた真っ白な雪原と上空の雲の灰色が強いコントラストをなしている。まだ氷が薄いのだろう、バリっと音がして雪が割れ、みるみる池の水が雪の上に浸み出した。
長池の周りのなだらかな丘陵を気ままに徘徊したいところではあるが、前半で時間を費やしすぎたせいか、森山岳に行くには時間の余裕がない。最短コースで森山岳に向かうことにする。長池のほとりの丘陵を越えて南側の小さな谷に出る。しかし谷は急に積雪が深くなる。早々に谷の右岸を辿って送電線鉄塔に出る。
風上となる尾根の西側は風が吹き飛ばされて積雪が薄いので、途端に歩きやすくなる。先ほどまでの青空は消え、急に風も強くなってきた。
森山岳の手前の好展望のピークca1050mからは北に武奈ヶ岳を望むことが出来るが山頂のすぐ上に雲があるようだ。森山岳の方を見ると、北東尾根の霧氷が綺麗だ。
この北東尾根から登ればよかったのだが、尾根続きに西峰に登る。この西峰も展望の良いところだが、武奈ヶ岳は雪に烟っているようだ。森山岳山頂を訪れて
下山はニゴ谷の左岸尾根を下る。Ca990mのなだらかなピークを南西に向かうが、ピークの端で大きく向きを変えて北西の方向に下降してゆくことになる。この尾根はかつて二年半ほど前、初夏に知人の夫妻と共に登ったことがあるところではあるが、こんな急斜面を登ったのかと驚くほど、最初はかなりの急下降である。
やがて自然林の疎林の間からは随所の好展望が広がる。尾根の左手の皆子山には雲の下に広がる夕空が琥珀色から次第に赤橙色へと色合いを強くしてゆく。右手の鎌倉山のあたりも雪に霞みはじめている。
尾根は後半は再び急下降となるが植林地となるので下降はそれほど難しくはない。最後はニゴ谷の堰堤の上を対岸に渡渉すると車を停めた伊勢橋の北詰に出る。
車に戻り、スノーシューに違和感があったので確認すると、なんと先日に破損した家内のスノーシューと同様、足を載せる金属のプレートが割れているのだった。スノーシューを二足、新調することになるとは正月早々、懐が痛いところだ。
R367が安曇川にかかる橋、伊勢橋を渡り、道路が右岸に移ったところで、橋の北詰の道路余地に車を停めてニゴ谷の右岸尾根に取り付く。なだらかな植林の斜面にはいくつもの古い石垣の跡が現れる。かつてここにあった集落の跡なのだろう。
尾根を横切る幅広い古道の痕跡がある。地理院の地図で破線で記されている道だろう。道はそのまま北側のシメン谷の右岸をトラバースしながら谷に向かう。しかし、地図でも道が途切れているが、明瞭な道は唐突に消失する。
シメン谷の対岸は非常に急峻でとても登れるような斜面ではないが、地図を見る限り少し上流から右岸の尾根に乗るための小さな尾根がある。この支尾根の起始部を目指して左岸の斜面をトラバースすることを試みる。しかしこの考えは甘かった。早くも急斜面が現れる。なんとか急斜面を乗り越えると今度は崩落地がある。この崩落地を越えるにはかなり上まで高巻く必要がある。早い段階で谷に下降して沢沿いを上流に遡行した方が良かったのだろう。かなり時間を要して
崩落地を乗り越えると谷には容易に下降することが出来る。すぐ対岸には尾根の起始部が見える。驚いたことに谷には雪には埋もれてはいるが先ほどの集落跡と同じような数段の石垣が谷に現れる。先ほどの古い道は元来はこの地点を目指していたものと思われるがおそらく斜面の崩落により道が消失してしまったのだろう。
しばらくは植林ではあるが平穏無事に斜面を登る。植林から送電線鉄塔尾根に出ると当然ながら雪が一段と深くなる。重たいラッセルが続く。見晴らしの良い尾根からは背後には白倉三山が見えるが、先ほどまで見えていた稜線がわずかに曇ったと思えばみるみるうちに雪雲の中に隠れていった。
稜線の手前の送電線鉄塔からは送電線巡視路は右手の斜面を長池に向かって登っていくが、積雪期は左手の尾根をスガヤ池に向かう方が良い。周囲のなだらかな丘陵には美しい林相の自然林が広がる裏比良特有の光景が広がる。相変わらず雪は深いが雪は乾いて、軽くなったようだ。さすがに雪の上にはトレースはない。
スガヤ池はそのほとりにある数本の杉の樹ががなければ、雪の下に水溜りのような池があることはわからないだろう。自然林の中にあって杉の樹が一際目立つ道しるべとなっている。
まずはオトワ池に寄り道する。すり鉢状の池は雪に埋もれていても池の形が明瞭だ。オトワ池、昨年はアオコが発生し、普段は黒い池の水面がグリーン色に変わってしまっていたが果たして今年はどうなることだろうか。
再びスガヤ池の東側を通過して長池に向かう。長池に到着すると雲の合間から明るい陽光が差し込む。池を横断してみる。振り返ると北の空をかなりの速度で暗い雲が通過してゆく。陽光に照らされた真っ白な雪原と上空の雲の灰色が強いコントラストをなしている。まだ氷が薄いのだろう、バリっと音がして雪が割れ、みるみる池の水が雪の上に浸み出した。
長池の周りのなだらかな丘陵を気ままに徘徊したいところではあるが、前半で時間を費やしすぎたせいか、森山岳に行くには時間の余裕がない。最短コースで森山岳に向かうことにする。長池のほとりの丘陵を越えて南側の小さな谷に出る。しかし谷は急に積雪が深くなる。早々に谷の右岸を辿って送電線鉄塔に出る。
風上となる尾根の西側は風が吹き飛ばされて積雪が薄いので、途端に歩きやすくなる。先ほどまでの青空は消え、急に風も強くなってきた。
森山岳の手前の好展望のピークca1050mからは北に武奈ヶ岳を望むことが出来るが山頂のすぐ上に雲があるようだ。森山岳の方を見ると、北東尾根の霧氷が綺麗だ。
この北東尾根から登ればよかったのだが、尾根続きに西峰に登る。この西峰も展望の良いところだが、武奈ヶ岳は雪に烟っているようだ。森山岳山頂を訪れて
下山はニゴ谷の左岸尾根を下る。Ca990mのなだらかなピークを南西に向かうが、ピークの端で大きく向きを変えて北西の方向に下降してゆくことになる。この尾根はかつて二年半ほど前、初夏に知人の夫妻と共に登ったことがあるところではあるが、こんな急斜面を登ったのかと驚くほど、最初はかなりの急下降である。
やがて自然林の疎林の間からは随所の好展望が広がる。尾根の左手の皆子山には雲の下に広がる夕空が琥珀色から次第に赤橙色へと色合いを強くしてゆく。右手の鎌倉山のあたりも雪に霞みはじめている。
尾根は後半は再び急下降となるが植林地となるので下降はそれほど難しくはない。最後はニゴ谷の堰堤の上を対岸に渡渉すると車を停めた伊勢橋の北詰に出る。
車に戻り、スノーシューに違和感があったので確認すると、なんと先日に破損した家内のスノーシューと同様、足を載せる金属のプレートが割れているのだった。スノーシューを二足、新調することになるとは正月早々、懐が痛いところだ。
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