東岳〜ルシャ山〜ルサ乗越 縦走



- GPS
- 21:22
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 1,864m
- 下り
- 1,890m
コースタイム
知円別小学校(10:00)−(14:50)標高1080mC1
4月5日(金)
C1(07:00)−(09:30)東岳山頂(09:50)−(14:05)ルシャ山(14:10)−標高580mC2
4月6日(土)
C2(06:00)−(09:50)ルサ乗越(10:40)−(11:30)標高60m(12:10)−(13:15)ルサフィールドハウス
天候 | 4月4日(木) 小雨〜湿雪〜吹雪〜晴(強風) 4月5日(金) 晴(強風)〜晴(無風) 4月6日(土) ガス(無風)〜ガス(強風) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入山:知円別小学校(廃校)学校前のロータリーに車数台置ける。 下山:知床橋。ルサフィールドハウス駐車場に車置かせていただく。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・羅臼町市街地(登山口より12km手前)にセイコーマート、GSあり。補給は忘れずに。 ・ |
写真
感想
2013/04/04(木) 小雨〜吹雪〜晴れ
羅臼のコンビニで買い出ししつつ、09:35知円別小学校に到着。広いロータリーに車を止めさせて頂き、10:00いよいよスタート。ゆるい斜面をスキーで進むも、小雨が降り体を濡らす。c300mくらいから雪に変わるも気温が高くアウター、手袋はすでにグショグショ。途中、スノーシューの踏み跡があるなーと見ていたら立派な羆の前爪がついていてびっくり。知床の羆は大きい。
全装備背負って喘ぎながら標高を上げるとC500mから風が急に強くなり、顔や濡れた手先が冷えて痛くなる。あわててオーバー手袋を装着。4月というのに厳しい知床の気象に翻弄される。
14:45、c1080m付近をテント場と定め、テントを張りはじめたらいきなり晴れる。明日の好天の裏付けか。早々にウイスキーを飲みはじめ、荷物の軽量化に励む。
夜じゅう強い風が吹き荒れ、明日の天候に一抹の不安を残す。
2013/04/05(金)晴れ〜晴れ〜晴れ
結局朝まで風は強いまま。朝一から急斜面の登行があるので、少しでも雪がゆるむようにと朝はゆっくり支度をする。07:00出発。今日も荷物が重い。国後を背に、スキーアイゼンでカリカリのシュカブラ斜面を登る。1350mまで高度を上げなだらかな山頂台地へ。強風に立ち向かうように、残り標高差170mを東岳へ登りきる。素晴らしい景色。
風も強いので休憩もそこそこに稜線上を進む。雪が固すぎてスキーアイゼンが刺さらない、と思ったらスキーアイゼンが重みに耐えられず真っ二つに割れる。「ジルブレッタ生産中止なのに・・・」と切なくなるが、それよりこの山行を全うできるのか。暗澹たる気持ちになる。
東岳北側よりルシャ山に向けては標高約700mの下り。ここでスキーの利点を最大限に生かせるはずが、斜面が固すぎて全然滑れる状況ではない。斜滑降、キックターンを繰り返し下る。ここで思いのほか時間がかかってしまう。今日のC2予定地まで行けるのか不安になる。知床岳が近づいてくるのがなぐさめ。
ルシャ山手前の尾根は、上部のカチカチ具合が嘘のようにハイマツが出ておりスキーが使えない。泣く泣くシートラ。ずぼずぼ埋まり、残り少ない体力をそぎ取られながらハイマツの海と化しているルシャ山山頂へ。幸いその先は雪がついていたのでスキーを滑らせC2予定地へ急ぐ。14:50C2予定地ちょっと上の樹林帯でテント設営。昨日とうってかわって風のない穏やかであたたかいテン場。
夜は相変わらずウィスキーの軽量化に勤しむ。
2013/04/06(土)曇り〜曇り〜雨(下山後)
暖かい朝を迎える。風はないがすでに知床岳方面には雲がかかり始めている。今日中に下山したい。しなければ悪天候に捕まる。04:30起床、06:00に出発。前半は広い平原をスキーを滑らせ快調。しかしすぐにガスに包まれる。分水嶺を外さないよう常にGPSと地図を見比べながら進む。
ルサ乗越まであと2kmほどと迫ったところで、笹やらハイマツやらが露出した細尾根地形が顕著に。スキーが使えなくなる。仕方なくシートラで越えていくが、雪が残っているところでは腰まで踏み抜く脆い雪。踏み抜くたびに体力が減っていく。それでも09:55ルシャ乗越着。トッカリムイ方面から戻った仲間と合流し、一緒に下山。途中仲間のBCで頂いたビールのうまかったこと。
・翌7日は全道大荒れだった。下山できてなかったら遭難騒ぎになっていたかもしれない。ナイス下山。
・インターネットで事前情報を調べていたら東岳日帰り往復をしている人もけっこういるので、上手く軽量化して好天をつかまえれば一泊二日で歩き切れる距離かも。どこでテンパるのかがポイントになりそうだけど。
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