記録ID: 2866080
全員に公開
山滑走
十和田湖・八甲田
日程 | 2021年01月16日(土) ~ 2021年01月17日(日) |
---|---|
メンバー | , , |
天候 | 17日 曇り 上部は吹雪 18日 曇り 気温低め |
アクセス |
利用交通機関
酸ヶ湯 第二駐車場
車・バイク
経路を調べる(Google Transit)
|
地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 2日目
- 山行
- 3時間25分
- 休憩
- 15分
- 合計
- 3時間40分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 前日の雨が凍り固めの雪の上に薄雪 大岳鞍部品何小屋は雪に埋まっていないが外観は雪で白い。入り口は引き戸ストーブなしだがきれいで快適。 |
---|
装備
個人装備 | 長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター マフラー ネックウォーマー バラクラバ 日よけ帽子 毛帽子 着替え ブーツ ザック ビーコン スコップ ゾンデ 地図(地形図) コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 ガムテープ 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ビンディング スキー板 シール |
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共同装備 | 医療 工具 ツェルト 鍋 ホワイトガソリン250ml ガス缶 ヘッド MSRドラゴンフライ など |
備考 | ホワイトガソリンは一晩250ml |
写真
感想/記録
by ShoNu
ルートや山小屋の状況,行程,天気などについては kouW が書いてくれたので省く.
結果から言うと,登りよりも下りのほうが時間が掛かる(滑走で遊ぶなどは除いて)という,山スキー山行にあるまじき結果になってしまった.今回の山行は反省が多い.八甲田大岳という山にも何回か来ているし,山スキー技術も上達してきた,という過信があった.その過信からか,ルート選択・時間の見積もりが甘く,危うくーーしてしまうところだった.ほかの登山者があまり通らないルートには通らない理由がある.ルートの前情報がないときは慎重に計画を練るべきと身をもって学んだ.予定があって昼過ぎ出発にしたわけだが,準備に時間が掛かることも忘れてはいけない.吹雪・悪天候(これは天気図から予測できたこと)と眼鏡のせいで視界が悪くなったのも大変だった.これまで「雪が積もってしまえばどこでもいける」という謎自身があったが,早く快適に滑るには限界がある.それ相応のルートを選ぶようにしようと強く思った.まるで雪山訓練のような山行だったが,また一つ成長した.いろいろと大変だったが,飯は美味しく楽しい山行だった.
去年と違って積雪量はあったが,今回通ったルートの1300 mより上は木の密度が高くて登りにくい.樹林帯を抜けてもハイマツがあり,それ踏み抜いて復帰に時間が掛かってしまう.積雪の下の状況がわからず罠にかかったような気分だ.楽しいはずの下りでは,沢地形に吸い込まれて時間が掛かり過ぎた.やはり山スキーで通るべきでないルートだったか.これくらいの積雪量があれば,大岳の南斜面・東斜面は快適なんだろうか….次はそちらのルートでリベンジする.
結果から言うと,登りよりも下りのほうが時間が掛かる(滑走で遊ぶなどは除いて)という,山スキー山行にあるまじき結果になってしまった.今回の山行は反省が多い.八甲田大岳という山にも何回か来ているし,山スキー技術も上達してきた,という過信があった.その過信からか,ルート選択・時間の見積もりが甘く,危うくーーしてしまうところだった.ほかの登山者があまり通らないルートには通らない理由がある.ルートの前情報がないときは慎重に計画を練るべきと身をもって学んだ.予定があって昼過ぎ出発にしたわけだが,準備に時間が掛かることも忘れてはいけない.吹雪・悪天候(これは天気図から予測できたこと)と眼鏡のせいで視界が悪くなったのも大変だった.これまで「雪が積もってしまえばどこでもいける」という謎自身があったが,早く快適に滑るには限界がある.それ相応のルートを選ぶようにしようと強く思った.まるで雪山訓練のような山行だったが,また一つ成長した.いろいろと大変だったが,飯は美味しく楽しい山行だった.
去年と違って積雪量はあったが,今回通ったルートの1300 mより上は木の密度が高くて登りにくい.樹林帯を抜けてもハイマツがあり,それ踏み抜いて復帰に時間が掛かってしまう.積雪の下の状況がわからず罠にかかったような気分だ.楽しいはずの下りでは,沢地形に吸い込まれて時間が掛かり過ぎた.やはり山スキーで通るべきでないルートだったか.これくらいの積雪量があれば,大岳の南斜面・東斜面は快適なんだろうか….次はそちらのルートでリベンジする.
感想/記録
by kouW
厳冬期の八甲田は厳しかった。酸ヶ湯に晴れ間が見えたとしても、山頂は雲に覆われていてほとんどの場合そこは吹雪いている。酸ヶ湯から大岳鞍部避難小屋を目指す場合大岳の北東斜面を北風に吹付かれながら登ることになる。昨年大岳に日帰りでアタックした際はクラストした大岳の東斜面を登った。今回は昨年より楽に上れることを期待していた訳だがそうはいかなかった。
1日目 下部:曇り?? 上部:雪
まず泊まり装備で酸ヶ湯の裏の斜面を何とか登る。1日前に雨が降ったこともあり比較的固い雪の上に薄くパウダーが積もっておりかなり登りやすかった。ただ私たちの出発した時間帯が遅く計算では日没前には到着するはずであるがのんきに登っている時間はなかった。15時10頃には1250m付近を通過。沢地形が明瞭になる前に緩い沢地形を超え北東方向に標準を合わせ進む。そこまでは木が少なく気持ちのいい斜面だったが、次第に木が密集してくると共に斜面がクラストし始め、ツリーホールを避けながら斜面を縫うようにして登った。数度ツリーホールやハイマツのトラップにはまりながらジワジワと時間を消費していく。北風の吹き付けも次第に強くなり視界も狭まってきた。ヤマレコのGPSを見て現在地を修正しながら避難小屋を目指す。16時頃には井戸岳ー大岳のコルに差し掛かる。しかし大岳よりの斜面を少し東方向に進みすぎたことに気付き北方向に切り返してシール滑走をする。視界が悪く斜面はクラストの上に段差も掴みづらい。眼鏡には雪と白い吐息がこびりついて更に視界を悪くし小屋付近まで差し掛かったがなかなか目標の小屋が見えない。この視界では当然だ。GPSをもう一度確認すると西方向に避難小屋がある。少し過ぎてしまった。全力で目をこらしながら小屋を探していると。メンバーの一人が20mほど先に真っ直ぐに立つ木の線を見つけた。たぶん避難小屋だ。埋まっていると思っていた避難小屋はしっかりと埋もれておらずそこにあった。しかし表面はエビの尻尾に覆われており真っ白で探しにくいのは当然だった。1階の引戸を3人で掘り起こし何とかこじ開けると急いで小屋内に入る。しっかりと管理されているきれいな小屋で3階建てである。2階の窓はあまり開けられたことがないのか開かず、冬季専用入り口は確認出来なかった。引き戸なのでレールを掃除し、スコップを隙間に挟んでおいた。このまま雪が吹き込んでレールが埋もれ閉じ込められては明日帰れなくなってしまうためである。夕食は焼きそば5玉。今までで一番うまい焼きそば。今日の山行は反省点が多く次回はこのようにならないようにと反省会をしてねた。
2日目
夜の小屋内気温は−10℃付近まで下がった。 地球をアイスピックでカチ割ったら砕けそうな...とはまさにこの事。一緒に寝たら寒いからと寝袋の外に出していた水は完全に凍っていた。午前2時には寒すぎて全員起きており、耐えられなくなった私たちは全員一致で朝メシの準備を始めた。鶏つくね、もやし入りのうどんを食べ体を温め雪を作り行動水を作っていると気付かぬうちに朝になってた。昨日みた今日の天気図では低気圧が北東北付近にあった。出発しようと外に出てみると案の定吹雪であった。ふと隣の沢を見てメンバーが人のような影を見つけた。ストックを振ってみたが反応はない。もちろん木の陰だった。こんな時間に登っている人はそうそういないだろう。昨日樹林のトラップで苦労したためできるだけ開けた場所を滑ろうと夏道をたどることにした。しかし気付くと夏道の南を走る沢に吸い込まれており何とか木の生えるなだらかな沢の北斜面をトラバース気味に上がったが、途中であきらめておとなしく沢に降りた。ここ最近は降雪もおとなしく沢の雪はしっかりとしまっており、なだらかであったのでしばらくは沢沿いに降りることにした。沢内は滑走するには最高のスポットに見えた。途中わきの斜面がなだらかになったところで沢から出て1250m付近の湿地マーク付近を目指す。標高を下げるにつれ吹雪きは収まってきた。時々スキー板を横にしてのぼりながら快適に木が間隔をあけて広がる斜面を滑走した。八甲田は岩木山とは違い下部に鬱陶しい藪は出ておらず快適だった。目標地点に差し掛かると見晴らしのいい大きな斜面が広がっていた。背中に泊りの装備を背負いながらも全員うまく滑走した。環状ルートの看板を見つけ少し滑っていると、いきなり酸ヶ湯を見渡せる場所にでた。やっぱり上部から見ると見上げた時よりも傾斜がある。昨年とは違いスキー兼用靴を履き板も新調しだいぶ滑走の経験を積んでいたので、何度か転びながらもきれいなシュプールをつけられた。
今回の山行は装備、体力は万全だった。ベテランほどーーしやすいと耳にしたことがあるがまさにそうだと実感した。私はベテランではないが。場数を重ねるうちに自信が付くが過信となってしまうこともある。気を付けたいと思う。当然のことだが行程時間には余裕をもって、下調べはしっかり、メンバー間での計画の確認と把握とこれを守って次回は山に行きたい。長々と書いてしまったがこれを読んだら教訓としてください。
最後に。山行お疲れ様
1日目 下部:曇り?? 上部:雪
まず泊まり装備で酸ヶ湯の裏の斜面を何とか登る。1日前に雨が降ったこともあり比較的固い雪の上に薄くパウダーが積もっておりかなり登りやすかった。ただ私たちの出発した時間帯が遅く計算では日没前には到着するはずであるがのんきに登っている時間はなかった。15時10頃には1250m付近を通過。沢地形が明瞭になる前に緩い沢地形を超え北東方向に標準を合わせ進む。そこまでは木が少なく気持ちのいい斜面だったが、次第に木が密集してくると共に斜面がクラストし始め、ツリーホールを避けながら斜面を縫うようにして登った。数度ツリーホールやハイマツのトラップにはまりながらジワジワと時間を消費していく。北風の吹き付けも次第に強くなり視界も狭まってきた。ヤマレコのGPSを見て現在地を修正しながら避難小屋を目指す。16時頃には井戸岳ー大岳のコルに差し掛かる。しかし大岳よりの斜面を少し東方向に進みすぎたことに気付き北方向に切り返してシール滑走をする。視界が悪く斜面はクラストの上に段差も掴みづらい。眼鏡には雪と白い吐息がこびりついて更に視界を悪くし小屋付近まで差し掛かったがなかなか目標の小屋が見えない。この視界では当然だ。GPSをもう一度確認すると西方向に避難小屋がある。少し過ぎてしまった。全力で目をこらしながら小屋を探していると。メンバーの一人が20mほど先に真っ直ぐに立つ木の線を見つけた。たぶん避難小屋だ。埋まっていると思っていた避難小屋はしっかりと埋もれておらずそこにあった。しかし表面はエビの尻尾に覆われており真っ白で探しにくいのは当然だった。1階の引戸を3人で掘り起こし何とかこじ開けると急いで小屋内に入る。しっかりと管理されているきれいな小屋で3階建てである。2階の窓はあまり開けられたことがないのか開かず、冬季専用入り口は確認出来なかった。引き戸なのでレールを掃除し、スコップを隙間に挟んでおいた。このまま雪が吹き込んでレールが埋もれ閉じ込められては明日帰れなくなってしまうためである。夕食は焼きそば5玉。今までで一番うまい焼きそば。今日の山行は反省点が多く次回はこのようにならないようにと反省会をしてねた。
2日目
夜の小屋内気温は−10℃付近まで下がった。 地球をアイスピックでカチ割ったら砕けそうな...とはまさにこの事。一緒に寝たら寒いからと寝袋の外に出していた水は完全に凍っていた。午前2時には寒すぎて全員起きており、耐えられなくなった私たちは全員一致で朝メシの準備を始めた。鶏つくね、もやし入りのうどんを食べ体を温め雪を作り行動水を作っていると気付かぬうちに朝になってた。昨日みた今日の天気図では低気圧が北東北付近にあった。出発しようと外に出てみると案の定吹雪であった。ふと隣の沢を見てメンバーが人のような影を見つけた。ストックを振ってみたが反応はない。もちろん木の陰だった。こんな時間に登っている人はそうそういないだろう。昨日樹林のトラップで苦労したためできるだけ開けた場所を滑ろうと夏道をたどることにした。しかし気付くと夏道の南を走る沢に吸い込まれており何とか木の生えるなだらかな沢の北斜面をトラバース気味に上がったが、途中であきらめておとなしく沢に降りた。ここ最近は降雪もおとなしく沢の雪はしっかりとしまっており、なだらかであったのでしばらくは沢沿いに降りることにした。沢内は滑走するには最高のスポットに見えた。途中わきの斜面がなだらかになったところで沢から出て1250m付近の湿地マーク付近を目指す。標高を下げるにつれ吹雪きは収まってきた。時々スキー板を横にしてのぼりながら快適に木が間隔をあけて広がる斜面を滑走した。八甲田は岩木山とは違い下部に鬱陶しい藪は出ておらず快適だった。目標地点に差し掛かると見晴らしのいい大きな斜面が広がっていた。背中に泊りの装備を背負いながらも全員うまく滑走した。環状ルートの看板を見つけ少し滑っていると、いきなり酸ヶ湯を見渡せる場所にでた。やっぱり上部から見ると見上げた時よりも傾斜がある。昨年とは違いスキー兼用靴を履き板も新調しだいぶ滑走の経験を積んでいたので、何度か転びながらもきれいなシュプールをつけられた。
今回の山行は装備、体力は万全だった。ベテランほどーーしやすいと耳にしたことがあるがまさにそうだと実感した。私はベテランではないが。場数を重ねるうちに自信が付くが過信となってしまうこともある。気を付けたいと思う。当然のことだが行程時間には余裕をもって、下調べはしっかり、メンバー間での計画の確認と把握とこれを守って次回は山に行きたい。長々と書いてしまったがこれを読んだら教訓としてください。
最後に。山行お疲れ様
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