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Yamareco

記録ID: 2924146 全員に公開 積雪期ピークハント/縦走 栗駒・早池峰

神室山 国道108号より秋田・山形県境稜線往復

情報量の目安: S
-拍手
日程 2021年02月13日(土) ~ 2021年02月14日(日)
メンバー
天候13日〜快晴、14日〜曇り時々晴れ(視界は良好)
アクセス
利用交通機関
車・バイク
国道108号線沿い、役内大橋の秋田側に除雪された大きな駐車場がある。
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

1日目
山行
9時間35分
休憩
9分
合計
9時間44分
Sスタート地点07:1614:37神室山14:4617:00P1,115.6幕営地
2日目
山行
3時間40分
休憩
0分
合計
3時間40分
P1,115.6幕営地06:3010:10ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
随時休憩を入れています。
コース状況/
危険箇所等
雪山バリエーションです。
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図 [pdf]

写真

役内大橋を宮城県方向に向けて渡り、右のフェンスを跨ぐ。
2021年02月13日 07:22撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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役内大橋を宮城県方向に向けて渡り、右のフェンスを跨ぐ。
3
小沢を渡り・・
2021年02月13日 07:32撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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小沢を渡り・・
杉林の急斜面を登っていく。
2021年02月13日 08:00撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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杉林の急斜面を登っていく。
1
ブナ林に上がると、スノーシューのトレースがあった。
2021年02月13日 08:21撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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ブナ林に上がると、スノーシューのトレースがあった。
1
標高840m程の尾根に上がった。
2021年02月13日 08:58撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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標高840m程の尾根に上がった。
3
左後方に山伏・高松連山。
2021年02月13日 09:10撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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左後方に山伏・高松連山。
3
朝の明るい尾根を行く。
2021年02月13日 09:11撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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朝の明るい尾根を行く。
1
右手に神室山が現れた。
2021年02月13日 09:29撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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右手に神室山が現れた。
6
これから進むたおやかな尾根。
2021年02月13日 09:31撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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これから進むたおやかな尾根。
1
左手には虎毛山のドーム。
2021年02月13日 09:41撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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左手には虎毛山のドーム。
3
P1,154に向けて進む。
2021年02月13日 10:13撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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P1,154に向けて進む。
4
遠く和賀岳。
2021年02月13日 10:38撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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遠く和賀岳。
2
遥かに森吉山(右)、白子森、太平山も見える。
2021年02月13日 10:39撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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遥かに森吉山(右)、白子森、太平山も見える。
1
P1,154からは軍沢岳が近い。
2021年02月13日 10:46撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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P1,154からは軍沢岳が近い。
2
天狗森〜小又山の釣尾根が美しい。
2021年02月13日 10:54撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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天狗森〜小又山の釣尾根が美しい。
9
P1,154からの神室山。
2021年02月13日 10:54撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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P1,154からの神室山。
7
秋田・山形県境の尾根を行く。
2021年02月13日 10:54撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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秋田・山形県境の尾根を行く。
6
P1,115.6東側平坦地に泊り装備をデポ。
2021年02月13日 11:52撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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P1,115.6東側平坦地に泊り装備をデポ。
4
天狗森と小又山(左)。
2021年02月13日 12:00撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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天狗森と小又山(左)。
4
これから辿る稜線。
2021年02月13日 12:01撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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これから辿る稜線。
8
圧倒的な迫力を見せる神室山の東面。
2021年02月13日 12:01撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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圧倒的な迫力を見せる神室山の東面。
8
午後の光に輝く。
2021年02月13日 12:18撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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午後の光に輝く。
4
次第に傾斜が強くなる。
2021年02月13日 12:51撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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次第に傾斜が強くなる。
4
右下の役内沢方向。
2021年02月13日 12:51撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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右下の役内沢方向。
1
P1,160付近に人影が見える。
2021年02月13日 13:03撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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P1,160付近に人影が見える。
5
根ノ先からの登山道が伸びている尾根を見下ろして。
2021年02月13日 13:20撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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根ノ先からの登山道が伸びている尾根を見下ろして。
1
辿ってきたルートを振り返る。
2021年02月13日 13:21撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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辿ってきたルートを振り返る。
3
細い稜線を進む。
2021年02月13日 13:26撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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細い稜線を進む。
8
どう表現したらいいだろう。
2021年02月13日 13:32撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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どう表現したらいいだろう。
6
ワカンからアイゼンに変えて登る。
2021年02月13日 14:07撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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ワカンからアイゼンに変えて登る。
6
主稜線上の9合目から天狗〜小又〜火打。
2021年02月13日 14:17撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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主稜線上の9合目から天狗〜小又〜火打。
3
主稜線上は風が強い。
2021年02月13日 14:17撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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主稜線上は風が強い。
4
山頂に向けて最後の登り。左肩に山小屋。
2021年02月13日 14:28撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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山頂に向けて最後の登り。左肩に山小屋。
3
神室山頂に到着。
2021年02月13日 14:38撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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神室山頂に到着。
9
絶妙に流れる稜線。
2021年02月13日 14:39撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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絶妙に流れる稜線。
7
前神室山。
2021年02月13日 14:39撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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前神室山。
2
辿ってきた稜線を見下ろして。遠くに虎毛山。
2021年02月13日 14:41撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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辿ってきた稜線を見下ろして。遠くに虎毛山。
1
北東側の斜面を見下ろして。
2021年02月13日 14:42撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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北東側の斜面を見下ろして。
1
何度も立ち止まっては写真を撮りつつ下る。
2021年02月13日 15:16撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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何度も立ち止まっては写真を撮りつつ下る。
5
振り返りつつ。
2021年02月13日 15:44撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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振り返りつつ。
5
鬼首の禿。
2021年02月13日 15:47撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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鬼首の禿。
2
ブナ林が夕日につつまれる。
2021年02月13日 16:29撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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ブナ林が夕日につつまれる。
2
夕闇迫る神室と・・
2021年02月13日 16:39撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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夕闇迫る神室と・・
1
天狗〜小又。
2021年02月13日 16:39撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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天狗〜小又。
2
ようやく幕営地に辿りついた。
2021年02月13日 16:55撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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ようやく幕営地に辿りついた。
2
これからツェルトを張る。
2021年02月13日 17:01撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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これからツェルトを張る。
3
翌朝。上空に雲はあるが、視界は良い。
2021年02月14日 06:35撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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翌朝。上空に雲はあるが、視界は良い。
3
広い雪庇の上を行く。
2021年02月14日 07:02撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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広い雪庇の上を行く。
1
P1,154で天狗〜小又見納め。
2021年02月14日 07:31撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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P1,154で天狗〜小又見納め。
2
神室山に朝日があたる。
2021年02月14日 07:34撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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神室山に朝日があたる。
4
夏路沢・最上町方向。
2021年02月14日 07:34撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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夏路沢・最上町方向。
1
軍沢岳と南に伸びる宮城・山形県境稜線。
2021年02月14日 07:36撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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軍沢岳と南に伸びる宮城・山形県境稜線。
1
広い尾根を戻っていく。
2021年02月14日 07:43撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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広い尾根を戻っていく。
1
奇麗に割れている。
2021年02月14日 08:26撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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奇麗に割れている。
1
下る尾根と国道が見える。
2021年02月14日 08:55撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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下る尾根と国道が見える。
1
国道に下山。
2021年02月14日 10:04撮影 by FinePix XP60, FUJIFILM
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国道に下山。
5

感想/記録

神室連峰の稜線は美しい。その山々や稜線に至るまでの多くの尾根もまた、スッキリと明瞭だ。神室の稜線に魅せられて少しずつ自分なりに歩いてきたが、やりきっていない宿題のように心に引っかかったままのルートがあった。国道108号鬼首道路から取りつき、秋田・山形県境の分水嶺を西に辿り、主峰神室山に登頂するルートだ。このルートは長く、上部には細い稜線も待っている。tooleさん始め多くの岳人が登ってきており、私もいつかこのルートで神室山に登ってみたいという憧れは持ち続けていた。

天候や雪面の状況など、かなりの好条件で、何より自分自身の体力が充実している時でなければ、歩き切ることはできないだろう。先日、2シーズンぶりに登った雪山では、改めて体力の低下を思い知らされた。言うまでもなく、山は逃げないが自分の状況は変わるのだ。

ところで、米山悟著「冒険登山のすすめ 最低限の装備で自然を楽しむ」(ちくまプリマー新書)では、イグルーの作り方が詳しく紹介されている。私も山中でイグルーを作り、一度泊まってみたい・・必要となるノコギリは庭木の剪定で折ってしまっていたので、新しく購入した。場所は神室山東側、秋田・山形県境稜線上のP1,115.6mそばの平坦地がいい。2012年5月に神室山から藪漕ぎ混じりで尾根を下ってきた際、あまりのロケーションの良さに、いつかここにテン泊してみたいものだと思ったことがあったのだ。

週末好天の予報が出た。週の前半に降り続いた雪がまだ落ち着いておらず、長い距離を歩くのは厳しいだろう。神室山の眺めを楽しみにこのP1,115.6でイグルー泊して、翌日に登ったことのない軍沢岳に回ろう。前夜のそんな考えから、当日朝の出発は遅くなり、登山開始は7時過ぎになった。以前tooleさんに教えてもらった、役内大橋秋田側の駐車場に駐車。橋を渡り、道路脇の雪壁は上部にスノーシューを突き刺し、それを手掛かりにして這い上がる。今朝のものと思われるスノーシューの跡が付いているが、とりあえず自分の思った方向へ進み、小沢を渡って杉林の急斜面に取り付いた。重荷がきついが、雪面は安定している。杉林からブナ林に変わると先ほどのスノーシューのトレースと合流、以後ほとんど使わせていただいた。

標高約840mの尾根に上がると、いっそう歩き易くなった。新雪が降り積もったはずだが、それが風によってギュッと圧縮されてなのか、程よく硬い。米山氏がイグルー向きの雪として紹介している「かるかた雪」とは、このような雪質のことを言うのだろう。

P1,035に上がると、左手の支尾根からスノーシューとスキーのトレースが合流した。右手には真っ白い神室山が展開している。以後は右に神室、左に虎毛の巨体を眺めながらの、楽しい広尾根トレッキングが続く。

青空が広がって風も無い。そして何よりとても歩き易い。こんなチャンスは滅多にない。イグルー作りよりも神室山登頂を優先しよう。P1,115.6にお昼までに着けば、そこから往復5時間見ればいいだろう。先行者のトレースも正直心強かった。

秋田・山形県境稜線上のP1,154に立つと、神室山から天狗〜小又にかけてのパノラマが広がった。P1,154から一旦下る所でスノーシューが壊れたが想定内、ワカンに履き替える。ワカンでも沈み込みは少なく、これで十分だ。P1,115.6手前の平坦地に泊り装備をデポ、いくらか軽くなって神室山へ向かう。

P951の次のピークを越えてから、尾根は細く、傾斜も増してくる。軽やかな足取りの若い方とスライド、次に朝4時に出発したというソロの方とスライド、トレースのお礼を申し述べる。さすがに風が強くなってきた。P1,160からは特に左側が落ちたらヤバイ細い稜線が続くが、雪が程よく柔らかく、恐怖感は無い。傾斜の強い箇所を前に、下りのことも考えてアイゼンに履き替える。暖かくて素手でも平気だ。やがて主稜線に上がれば、山頂も近い。

神室山頂には15分程も留まっただろうか。白い山々の姿を目に焼き付け、途中何度も立ち止まって写真を撮りながら、夕暮れ迫る幕営地には予定通り17時に着いた。

夜中の地震は長く感じた。上から落ちてくる物は無く、雪崩も心配無い所なので不安は無かったが、家族からのメールで最大震度6強と知り、大きな被害が出ているのではと懸念した。

ツェルト脇に雪壁を作れなかったこともあり、風には一晩中煽られて、一睡もできなかった。まあ、普段から眠りの質が良くないので、これは仕方がない。イグルーを作れていたら、風の音を気にせずに眠れていたかもしれない。寒気は弱く、息子からの還暦祝いも利用して購入したダウンシュラフは暖かくて、カイロはすぐに必要なくなった。

翌朝も冷え込みは無く、まるでG.Wの頃のような雰囲気だった。11時には下山しなければならなかった。寝不足・体力不足なので軍沢岳へ登るのは次の機会に回し、山々を眺めながら、往路をのんびりと下っていった。

主脈縦走路を別とすれば、このルートは神室連峰でもナンバーワン、秋田周辺でも屈指の名ルートと言えるのではないだろうか。もちろん雪のある時期に限られる。その雪が味方になってくれて、チャンスを生かすことができたことは、幸運と言うしかない。
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この記録へのコメント

登録日: 2013/10/2
投稿数: 531
2021/2/17 20:45
 神室連峰でもナンバーワン、秋田周辺でも屈指の名ルート✨✨
さすがカマダムさんとしか言いようがありません。
羨ましすぎですけど、わたしにはとても真似できそうもありません。
息子さんから還暦祝いでダウンシュラフ購入ですか。
最高に親孝行な息子さんですね。happy01
親の心子知らずとか言いますけど、
カマダム家では、
親の心、子にバレバレ
登録日: 2011/7/18
投稿数: 1019
2021/2/17 22:32
 Re: 神室連峰でもナンバーワン、秋田周辺でも屈指の名ルート&...
還暦祝いを山に使うのはバレバレでしたでしょうね
これまでは化繊のシュラフで、嵩張るだけで暖かいと感じることはなかったのですが、
さすがにダウンは違いますね。私には高価だったので10回以上は冬山に泊らないと

羽後朝日〜和賀岳も指折りの一つだと思いますが、こちらもお勧めです!
登録日: 2012/10/9
投稿数: 737
2021/2/17 22:38
 素晴らしいレコ、ありがとうございます
kamadamさん
夢のルートを歩かれましたね。
とてもとても羨ましいです。
白く美しい神室の山々の写真を見せて頂けて幸せです。
夜中の地震は本当にビックリでしたね。
今後の余震にも注意しつつ、雪山シーズン楽しんでください(^^)
次回、軍沢岳レコを期待しています♥
登録日: 2011/7/18
投稿数: 1019
2021/2/18 7:45
 Re: 素晴らしいレコ、ありがとうございます
waqueさん、おはようございます。仙台はかなり揺れたようですが、大事なかったでしょうか。
今回は天候に加え、雪質が最適でした。もちろんトレースにも助けられました。
waqueさんペアもぜひ
私が幕営した場所(tooleさんが秘密のテラスと呼ぶP1,115.6の東側平坦地)もいいですよ。
羽後朝日〜和賀岳の時に幕営した場所よりも山深く落ち着いた雰囲気です。
お二人の宮城・山形県境稜線レコも見てみたいなあ
登録日: 2011/1/23
投稿数: 545
2021/2/18 9:57
 展望ルート
こんにちは

神室東稜ルート、やはり素晴らしいですね。
特に1,154以降の長大な展望ルートは感動ものです。
順光で雪のコンディションも良く、すぐにも飛んで行きたい気分です。

地形図では中盤(1,000Mからの登り返し)から細尾根が続きますが、写真では比較的安定した雪稜に見えますね。
今シーズンは積雪が早く、1、2度雨が有れば雪も締まりますね。

素晴らしいレコ有難うございました。
登録日: 2011/7/18
投稿数: 1019
2021/2/18 17:09
 Re: 展望ルート
tonkaraさん、コメントありがとうございます。

この山域はなかなか好天になることが少ないのですが、本当にラッキーでした。
3月の頃のような表面が凍った雪面ではなく、1月の頃のようなフカフカの新雪でもなく、最適な雪質でした。踏み抜きはクラストしている山頂直下くらいでした。トレースに関係なく。雪国に住んでいても、山の上の雪質を予測するには、まだまだ経験不足です。

県境なので自宅からは遠いですが、標高500m程の国道からすぐに尾根に取り付くので、意外にアプローチに大変さはないですね。P1,154や軍沢岳はもっと人気が出そうな感じがします。

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