◆無理!阿賀野川源流・荒海山(太郎岳)〜山頂手前200mで残雪に阻まれ引き返す
- GPS
- 04:56
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 814m
- 下り
- 809m
コースタイム
09:39 尾根取付
10:09 尾根鞍部
11:21 登頂断念箇所(山頂手前200m地点)
14:05 荒海山登山口駐車スペース
天候 | 憎らしいほどに快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅たじま〜荒海山登山口まで11キロ つまり、西那須野塩原インター〜荒海山登山口まで47キロ 国道352号線から荒海山登山口へと続く分岐に案内看板はない。 荒海川に沿って荒れた舗装路を走り、残り2キロ区間が完全なダート。 ほぼフラットに近いダートなので、普通の車高の車であれば問題ないと思われます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口・駐車場・トイレ ○荒海山登山口 登山ポストがある場所が正式な登山口になるのでしょうけど、この時期、残雪が車道をふさいでいてそこまで車で到達することはできません。 したがって、500mくらい手前の路肩の広くなっている場所に駐車。 仮にポストのあるところまで行けたとしても、車は2台くらいかおけそうにない。 で。手前の路肩スペースは、見た目10台くらいは止められそう。まあ、ここが満車になることはそうはないでしょう。 路肩なので無料。未舗装。24時間出入り可能。トイレなし。街灯なし。自販機なし。 ◆トイレ ○道の駅たじま これ以外には見当たりませんでした。ひょっとしたらあるかもしれませんが。 ◆コース状況・危険箇所等 ○路肩駐車スペース〜荒海山登山口 未舗装の車道を歩きます。雪解け水でドロドログチャグチャ。 ○荒海山登山口〜尾根取付 いきなり渡渉です。この日は5cmくらいの深さ。水量が多ければ靴を脱ぐ覚悟。 その先も、湿った登山道が続き、さらに2か所の渡渉地点を越えます。 ○尾根取付〜尾根鞍部 足元が不安定で滑り落ちそうな斜面に取り付いたあとは、沢の中をほぼ一直線に登ります。 上のほうからロープがまっすぐに一本垂れ下がっています。沢の中を。 濡れているところはツルツル滑るし、朽ちた落ち葉もツルツル滑るし。 ビシャビシャと水と泥をはねまくって、やっとの思いで尾根鞍部。 沢沿いは、無数のバグズ・アタックに苛まれる。 ○尾根鞍部〜登頂断念地点 なだらかな尾根歩きで徐々に高度をあげていくのはいいが、派手に倒木、いやらしく張り出した木の根、 浮いた石、滑りまくる足元、ドロドロのロープ、濃い笹、狭い足元。 と、難所だらけ。山頂手前200mくらいまで残雪なし。 しかしながら、本来、ロープのかかっている箇所にある今にも崩落しそうな残雪が出現。この場所で登頂断念。無理。 アイゼンをつければどうにかなるような雰囲気ではありませんでした。 ※笹が深くて少しばかり不明瞭箇所があるが、真新しいピンクリボンが積極的に取り付けられているので心配なし。 ※見かけた登山者は3名。うち二人は私と同じところで引き返す。 もう一人は登山口を少し行ったところで引き返す。 ◆食事処 ○手打ちそば処・かいなり 11:00-18:00 年中無休 P数台 ←やってなかった。無休ではないのか。 福島県南会津郡南会津町糸沢字荻野山3325 0241-66-2521 http://www.uyou.gr.jp/tajimataxi/aisatu.html ◆温泉 ○湯元温泉・元泉館 ¥800 源泉掛流 白濁硫黄泉 http://www.gensenkan.com/ ◆バッチ 特に探しませんでした。 |
写真
感想
いやあ。この山。ヤマレコの登録件数が少ないですね。
特に今年に入ってからの記録が全く登録されていない。
なんででしょうか。渋すぎるのでしょうか。確かにそうですけども。
でもその渋さがたまらなくカ…イ…カ…ンッ! という方にはおすすめ。
だから行ってきました!
それに、暫く東北道を走っていなかったので、久しぶりに私の愛くるしい軽自動車に東北道の路面を存分に味わってもらいたかったというのもあります。
自分で書いてて文章の意味がよくわからなくなってきたので、このへんにしておきます。
で。ここ荒海山は、阿賀野川の源流なんだそうです。ですから、源流マニアは行っておいて損はないと思います。多分。
道の駅たじまにて車中泊をしたあと、今日はたいして時間もかかりそうにないから、のんびり起きだして、出発。
国道を走っていると、右手には会津の名峰七ヶ岳が。ああ。やっぱりまだ雪がある。
そして今度は、左手に荒海山が。げぇ。そっちにも雪が。しかも多そうだ。
うーむ。こりゃあ、心配になってきたわい。果たして登れるだろうかと。
林道を車で走っていると既に歩いている人がいる。多分、荒海山に登るのだろうけど。
路肩駐車スペースにつくと、車が1台止まっている。他県ナンバーなので、荒海山登山者だろう。
まさか、平日にこの山に登る人が自分の他にいることに新鮮な驚きを覚えた。
今日も、自分ひとりだけかと思っていたので。
路肩スペースで準備をしていると、さっき林道を歩いていた人が先に登って行かれた。
私も出発する。すると。どういうわけか、登山口を少し過ぎたあたりで、さっきの人が引き返してきた。
はて。なんでだろうかと。まさか、クマモンでも出たのだろうか。
気になって聞いてみようとしたら、ふつうに挨拶をされたので、とりあえず、クマモンではなさそうだった。
さらに少し進むと、荒海山の山頂部が見えたのだが、どうも雪が多そうで。
その様子を見てアイゼンでもとりに戻ったのかと、この時は勝手に解釈した。
渡渉やら、グチャグチャの登山道だったり、無数のバグズによる猛烈アタックだったり。
ロープはドロドロで湿っているし。斜面の足場は極細だし。沢の中を一直線に登らされたり。
いやに険しいんですよね。やっとの思いで鞍部までたどりついて一息。
たいして標高差も距離もないわりには、時間がかかっている。
鞍部からの尾根歩きも快適かと思ったら、これまた険しい。
途中で老夫婦を追い越して、山頂まであと一息といったところで。
なにやら雪の塊が前方を塞いでいる。どう見ても、あの場所は通過することになりそうだ。
嫌な予感がしてきた。登山口のあたりで引き返してきた人。
あの人は山頂部付近にある残雪を遠望して、早々と登頂を断念したのだろうか。
考えていても仕方ないので、近寄ってみる。ぐわぁ。こりゃあ、無理だ!
無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無駄無理無理無理無理無理無理無理。
下は空洞、上はシャーベットの雪塊が笹の上に乗っかっている。
のっかったらいつ崩落するか知れない。そもそもロープがかかっているような箇所にある残雪。
急斜面なんですわなあ。崩落に巻き込まれたら、どこまで落ちていくか知れないような場所。
とりあえず、雪からロープが生えていたので、たどってみるが、ロープを固定してあるところより上部には上がれそうにない。
少し場所を変えて木を掴んで斜面を這い上がってみるも、そっちもダメ。
山頂まではあと200メートルほど。無理をすれば、越えられそうな気配がする。
しかし、このような状況がその先も続いているかもしれない。ここさえ越えれば、山頂までは安泰という保証はない。
悶々としているところへ、さっき追い越したベテラン風の老夫婦も到着。
私と同じところで、引き返すことにして、先に下山されて行かれた。
自分は? 引き返すか? 今まで無理をしてこなかったから今の自分があるわけで。
格好つけて取り返しのつかないことになるより、引き返したほうがいいだろうと判断して下山。
少し登るのが早かったわい。また来ればいいや。というわけでした。
帰り。手打ちそば処・かいなりで食事でもしようかと思っていたら。休みだった。
年中無休ではなかったのか。朝に前を通った時に、カーテンが閉められていたのを見て、嫌な予感がしていたのですけど。
また、今度、行ってみることにすればいいやと。
温泉。
少し帰路からはずれるが、塩原元湯温泉・元泉館に日帰り入浴させていただく。
源泉掛け流しの白濁硫黄泉で素晴らしい。久しぶりに温泉に入った気がした。
どうもこの場所、来たことがあるようなと思ってたら、隣の「ゑびすや」に入浴したことがあったっけ。というわけでした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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moglessさん、お邪魔します(^^)v
荒海山については、○名山ということしか分からないですが、とにかく渋い山ですね。
mogless さんもご存じの通り、私も和名倉山にチャレンジした際にそれまで今年の記録が全くなかったのですが、単に不人気なのかと疑問に思い挑戦し痛い目に会いましたw
今回のmogless さんの山行も、それの近い感じなのかなと興味深く拝見しました。
つまり、レコがないことにはそれなりの理由ありということでしょうか
しかしスタート地点で引き返した方もおそらく何かを察したはずですから、何か一言あれば良かったのですが、、、
いやいや、ナイスチャレンジお疲れ様でした。
そういえば私も体に染み付いているのか、北に向かう東北道ってとても落ち着きますねw
好みのサービスエリアも多いです(^^)
こんにちは。
荒海山ですか、聞いたことないです。
レコの少ない山こそレコが欲しいという矛盾ですね。
登頂断念は残念でした。でも無理しないで正解だとおもいます。
無事下山するのが一番ですから。
山って知らない人でも挨拶するし、困っていたら助けるのが常識ですよね。登山道の状況も私なら一言教えますけど、同じ山屋として残念です。
また楽しいレコをお願いします。
お疲れ様でした。
こんばんは、moglessさん
まさか、ヤマスカ&ツケマで不審者だと思われてませんか?(笑
無理!なことを知っている人は行かない、普通の人は様子が分からないから行かない・・・
我々3人のように”穴場かも?”と間違えて挑戦する勇者(愚者?)は、記録がない理由を身をもって知ることになる。
でもスーパーな方は易々と踏破してしまったりするのでしょうね。
丁度、私と同時期に和名倉山を目指したkamasenninさんも同じ結論に達したのではないかと思いますが・・・
何はともあれ、お疲れ様でした
ナントカ名山というのは数あれども、300名山ともなると、山にもよりますけど、記録の登録件数が少なくなりますね。
この山も20件くらいしか過去に登録されていなかったり。
しかも、登録されている方々は、いつも同じメンバーなのが頼もしいかぎりです。
まあ。目指しているものが同じだということなのでしょうけど。
荒海山は渋いですね。登頂はできませんでしたけど、その渋さは存分に堪能いたしました。
撤退を余儀なくされましたが、こういう山が嫌いでない自分が、いとをかしです。
和名倉山のレコの登録状況を確認してみますと、どうも去年あたりから増えたような気配です。
なんで? という感じではありますけど。
直近のレコのない山というのは、果たして登れるかどうかという不確定要素がスパイスになってジューシーなんです。
実のところ、ここ荒海山と長野県の某山とどちらに行こうかと検討した結果、長野県某山は今年に入ってから直近までコンスタントにレコが公開されいてるので、せっかくなら、レコの登録されていないほうが面白そうだという理由だけで、荒海山に行先が決まっていたりします。
引き返した人は、恰好からして荒海山の登山者だとは思われるのですが、すれ違った時にはなぜか小走りで下山されていきました。
だから、クマモンでも出たのかと不安になったのですが。
軽く挨拶をかわしただけだったので、なんだかよくわかりませんが、山頂付近の残雪状況を遠望しただけで引き返したのであれば、荒海山のエキスパートなのでしょうか。
それとも、他に理由があって引き返したのか。今となってはわかりません。
東北には毎年訪れていたのですが、このところは北海道にばかり行っていて、暫く行けていないので、今年は久しぶりに東北遠征をやってみようかと考えています。
東北は旅をしていて不快に感じることが全くない不思議なエリアですので、何もかもが好きですね。特に温泉。
秘峰? 確かにどちらかといえば秘峰に近い感じなのでしょうか。
あんまり興味を持って登る人は少ないのかもしれませんけど、苦痛な過程を楽しむというのであれば、私にとっては好きな部類に入るかもしれません。
荒海山は福島県と栃木県の県境にある山で荒海山は福島県側の呼び名で栃木県では太郎岳です。
この辺りの会津地方は、そんなに遠くもなく蕎麦の産地でもあり、温泉も素晴らしいので、好きなエリアですね。
距離的には八ヶ岳に行くより近かったりします。
1500mちょっとの山ですので、もう雪は融けていると思ったのですけど。読みが甘かったです。
ケガでもして歩けなくなったら、次の日に登山者が必ず来るとは限らない山ですから、無理をしなくてよかったと思っています。
レコの少ない山。
「今人気の山」というのが、トップページにありますけど、どちらかというと私にとっては、「今話題になっていない山」のレコのほうが参考になったりします。
暫く登録されていない山のランキングとかあったら、ちょくちょく見てしまうのですけどね。
あと、レコの登録件数の少ない山ランキングとか。そういうニーズはないですかね。
すれ違った人は、時間的に現に残雪箇所までは行っていないことは確かですから、現地を間近で見ていないでしょうから、はっきりと「登れないですよ」とは言いづらかったのかもしれません。
気になっていながら、聞かなかった私も悪いのですけど。
でも、この方は何故引き返してきたのかは、まったくの不明ですので、なんとも言えないですね。
や、やますかぁ? ぅぅ。自分でも忘れていたプロフィールの記載事項が飛び出してくるとは。
まあ、確かに私の登山スタイルはある種独特で、あまり他で見かけないような恰好をしているかもしれません。
とりあえず、不審者とは思われていないと思いますが、変質者とは思われているかもしれません。
このあたりの蕎麦は美味しいし、私好みの温泉もふんだんなので、また行くよい理由ができたと思って一人で納得しています。
一般道を走る距離はありますけど、国道も整備されているし。
奥会津はけっこう好きなエリアなんです。アクセスの良い気軽に日帰りできる東北と申しましょうか。
登頂断念箇所は無理すればいけそうな気配はしましたけど「安全に」という条件をつけたら絶対不可能なので、やめておいて正解だと思っていますし、引き返してよかったと今でも思っています。
近いのでまた行けばいいやというわけです。
危険個所を易々と踏破してしまう人は、必ずしもエキスパートではないと思っています。
潜む危険の予測がどこまで出来ているのかという意味で。
たいていの場合は何も起きないのでしょうけど。
危険個所を踏破したことで、自分は実力がついたと慢心してしまい、予測できない事態に陥った時、ヒトは山での不幸に見舞われるのではないかと思い、常に自分を戒めております。
こんにちは。残雪は普通の新雪よりも厄介ですよね。似たような場所に行ったので良くわかります。賢明な判断だったとおもいます!むしろ潔くかっこいい。
雪は怖いです。私は山で3度、危ない目に遭っていますが、うち2回は雪がらみです。
無経験、無謀、無知で無恥のために、命がどこかにいってしまうところでした。
そのようなわけで、雪に対する警戒心は非常に強いです。
今回も、山頂まで残すところ200メートルくらいだなというのは、GPSと地図を見て確認できたのですけど、ここでこれでは、この先も同じような状況が続く可能性が高いと予測して断念しました。
途中で追い越した老夫婦は、私が悶絶しているところへやってきて状況を確認すると、あっさりと登頂を断念されて先に下山していきました。
相当、山に親しまれていると思われる感じで、奥さんのほうが経験豊富なようでした。
老夫婦の対応に舌を巻いたあとは、私は尻尾を巻いて下山しました。
潔いですか。単に臆病なだけなんです。警戒心が小動物並なものですから。
ちょっと! 私がかっこいいだなんて! dakerekoさんは本当に正直で困りますね。
ばらさないでくださいよ。ジャニーズのスカウトがきたら、困るじゃないですか。
moglessさん、
慎重な人ほど、助かっていますから、正しい選択ですよ!ベテランでも無謀な方々は結構な目にあってますもんね。お互い安全登山で楽しみましょうね!
特別、技術も経験もないので、楽しめる範囲で楽しめればよいかなと思っています。
何事につけ、一生懸命やるのは好きくないので、山もゆるく浅く自由気ままに気の向くままに面白おかしく登っていければよろしかろうと考えています。
万が一にも新聞に出るのは気が進まないので、安全第一ですね。
残雪期の山は怖いですね。
私も何度か怖い思い出を作っています。
今は危ないと思ったら即登山中止しています。
残雪期ならではの可愛いお花達。
いつもながら上手に撮っていますね。
頑張ったのに残念だった山行のご褒美を差し上げましょう。
ピンキーな花はイワウメ科イワウチワ属の「トクワカソウ」です。
帰りに元気になっていた白い花はキンポウゲ科イチリンソウ属の「キクザキイチリンソウ」または「キクザキイチゲ」です。
次の花も同じですが咲きたてなので花びらが多い。
前のは終わりかけていたので元気なかったのかも…
私のような婆ぁ花でしょうか
又のレコを楽しみにしています。
今回は、雪がもうないだろう、あったとしてもごくわずかだろうと勝手に推測して、このような結果となりました。
東北の山は、なかなかあなどれませんね。だから、好きなのかもしれませんけど。
写真は、そこはかとなくキレイに写ってくれているので、いつも助かっています。
頑丈さだけが取り柄のコンパクトデジカメなのですけどね。
マクロ撮影が、意外とよく写ります。背景がボヤケてくれたり。
ピンキーフラワーは、イワウチワかなとは思っていたのですが、トクワカソウですか。
うーむ、奥が深いですね。
白い花のほうも、聞いたことがあるようなないような。勉強不足ですね。
大変、勉強になります。どうもありがとうございます。
婆ぁ花??? また、ご冗談を。
ま、ま、又のレコ? げぇーー。私が次に登ろうとしている山を既に予測されているかのような。
確かに、山名に「また」がつく山に登る予定ではあります。
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