越後【阿寺山】あえてテン泊で

2021年02月27日(土) 〜 2021年02月28日(日)

• GPS: 11:41
• 距離: 8.7km
• 登り: 1,121m
• 下り: 1,113m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:27
• 休憩: 0:00
• 合計: 6:27

9:14 スタート地点
15:41 宿泊地

2日目

• 山行: 2:50
• 休憩: 2:25
• 合計: 5:15

5:35 宿泊地
6:00 6:49 阿寺山
7:23 8:59 宿泊地
10:50 ゴール地点

天候

2/27　曇/雪 ー日没後→ 晴れ　ほぼ無風
2/28　快晴　ほぼ無風　

アクセス

六日町ICから八海山スキー場方面へ。
広掘川を渡り行き止まり（除雪終了地点）から右スペースが無料駐車場。
橋の手前にも左右に駐車スペースあり。雪が積もっている場合もありそうなので
スコップがあるといい。

2/27　天気が悪いこともあり7台目だった。まだ余裕はあるものの雪があり、四駆車以外は雪掻きをしないと入れない状態。
2/28　下山時点で　駐車スペースは縦列駐車を含め満車。手前2ヶ所も一杯で路駐もあった。(邪魔になっていません）

コース状況／危険箇所等

尾根への取り付きまでは駐車場の上を左、沢沿いに進む。
尾根からは樹林帯の急登続き。1240辺りが一番の急登。
ド急登ヶ所でトレースが有るか無いかでは危険度が違う。
トレースがなければ滑らないように注意。
ワカンかスノーシュー必須。
1270・1280辺りに平坦地あり。

その他周辺情報

・大和商店　丸メンチが美味しい　 025-775-3155　
・さくり温泉健康館　￥440
https://www.moegien.jp/sakurionsen/index.html

写真

今週末はどこも良くない予報だったのが、金曜朝に好転。狙っていた阿寺山なら遅出でも行かれる。急遽スキーの予定を変更、仕事から帰って急いで支度をした。

2/27 9:17

朝から夕方にかけては曇り・雪予報のため予想通り駐車場はすいていた。8:35 車は6台。奥の空きスペースにはスッタックして入れず。雪掻きを始めると、支度をしていた四駆所有のヤマップユーザーの方が場所を譲って下さった。スタートは駐車場の奥から上に登り左へ進む。

2/27 9:19

樹林の間を抜けて行く。
太陽が眩しい。回復は18時頃の予報だけど早まったのかな？

2/27 9:45

しばらく沢沿いを進んでいく。大きな堰堤の脇で右に入り一段上がり沢沿いに進む。左にカモシカを何度か目撃した。

2/27 9:57

曇ってきたと思ったら、とたんに雪が降り出した。今日は元々そのつもりなので落胆せず。

2/27 10:07

広い平地。奥の尾根に取り付く。

2/27 10:12

6台分の人が通っているのでトレースはしっかりとしていた。(登山者3人)

2/27 10:14

初めは緩い傾斜から

2/27 10:27

すぐに（600mより）急登が始まる。

2/27 10:38

天気は目まぐるしく変わり

2/27 10:39

着たり脱いだりを繰り返す

2/27 10:41

上の方は樹氷が綺麗

2/27 10:41

ずっと続く急登

2/27 10:43

心配していた風もなく無風状態。

2/27 11:49

するとまた雪雲に包まれ 雪が舞いだす。急登を登って行くにはかえってこの方がいい。

2/27 11:50

1ヶ所ド急登

2/27 11:52

ジグザグしなくても登れた。

2/27 11:53

2/27 11:54

急登は続いて行く。

2/27 12:14

視界がよくなり南西(左)に高倉山が見えた。

2/27 12:52

雪が本降りに。

2/27 12:54

大粒の雪が舞う中、八海山への稜線上は青空が広がっている。

2/27 13:04

朝駐車場で場所を譲っていただいた方とすれ違う。今日はスタートが遅かったため山頂は諦めヒップソリで下山とのことだった。

2/27 13:15

雲の間から入道岳と八峰が見えた。帰りはバッチリ見えるかな？

2/27 13:41

ド急登が始まった。ここからは何日か前のスノボーとスキーのトレースが新雪に埋もれて曖昧に残っていた。が、下りの滑走トレースのため利用できずラッセルが始まった。

2/27 13:47

雪はさらさら。もぐって 滑って 直登は無理。ジグザグに進んでいく。

2/27 14:03

アイゼンのみだと雪がさらさらで刺さらず 深い踏み抜きも加わり不利そう。アイゼンワカンも苦労しそう。スノーシューでも傾斜やトラバースに強いものでないと危ない。MSRライトニングアッセントは強かった。

2/27 14:08

（ここを上まで登って行く。画像では判りにくいがかなり急なノントレ斜面）
D『どうする？これ滑ったら危険だぜ。戻ってさっきの平坦な所にテント・・・』
P『どうするじゃないよ！　行くんだよ！』

2/27 14:08

・・・・

2/27 14:15

スノーシューを滑らせないようにエッジを効かせ、大きく踏み込み 一歩一歩ステップを作りながら進む。

2/27 14:18

ド急登はひと段落。
後方、低い雲が垂れこめた下に、標高1143mの高倉山が大きくクッキリと見えた。

2/27 14:24

もう直登で進める。

2/27 14:32

急登を上り切ると1250m手前の平坦地。綺麗な景色が広がった。前方 林の間を歩く。窪んでいるのでかなり沈みそう。

2/27 14:34

結構ズボズボ。どこを行っても変わらないだろうが・・

2/27 14:34

とても綺麗。静寂の広がるモノクロの世界もいいものだ。

2/27 14:39

ここで太陽が顔を出しそうに。木の影が真っ白い雪面に模様を絵がく様を撮りたくて

2/27 14:47

Pはここで待機。

2/27 14:53

太陽をかすめ雲が次から次へと流れてきて これが限界かなと諦めた。

2/27 14:57

前方Dが登りに入った。　あっ！　さっきよりもクッキリ。引き返して写真を撮る。

2/27 14:59

あまり変わらないか・・・　この一画はとても綺麗な場所だった。

2/27 15:09

＜幹に注目＞
斜面上

2/27 15:11

斜面下。幹に付いている雪は片側（南西）だけ。エビの尾尻は風上に成長するから、ここの風は下から上に向かって吹き上げているのかな？

2/27 15:15

上り切ると1350m前後の平坦地。　後方、相変わらず雪は降っているが天気は回復基調。

2/27 15:15

前方・・・
15:15　時間も時間だしDは「ここらで幕営した方がいい」 と
Pは 考えてた通り「山頂下北側になだらかな所があるからそこにしたい」と。 取り敢えずもう少し進むことに。

2/27 15:15

右の奥、三角に突き出した雪庇が目を引く。

2/27 15:22

言い出してくるまで行ってしまおう・・・

2/27 15:24

三角雪庇を中心にパノラマ

2/27 16:43

暖斜面上は平坦地だった。Dがここら辺にしようと強く言い出し動かなくなった。左上の丘がよかったけど、ここからも夜景は見えそうだし妥協した。

2/27 16:43

無風状態が続いている。明日まで大丈夫そうだった。雪質はよくサクサク掘れた。　混ざり物が無く水作りも最適。しかし サラサラ雪が設営中も降り続き荷物を入れる時に雪が入る。

2/27 17:14

17:14　夕日はみえるかなとテントから外を覗くと・・・
今までに見たことがない夕日「サンピラー」(太陽柱)が見えた。

2/27 17:14

パノラマで
広大な景色が目の前に広がった。

2/27 17:16

すごい！！　

2/27 17:16

2/27 17:20

2/27 17:24

2/27 17:32

雪は止まないが上層の雲は消え去り、夕陽はサンピラーのまま火打山の右肩に沈んでいった。

2/27 17:45

陽が沈むと色調の変化はスピードを増す。麓にスキー場のナイターの灯りがともり

2/27 17:49

地平線は奥深いグラデーションに包まれる。

2/27 18:20

南魚沼市の街灯りが次々に点灯。

2/27 18:21

グラデーションの帯は細くなり深みを増し やが濃紺に埋め尽くされていった。

2/27 18:25

18:25　Dの夕飯前の菓子食いが始まりそうだった為、食後のスイーツを先に食べた。

2/27 19:05

外で調理していた時は 苦痛だった夕食準備。テント内でするようになってからは楽しくなった。これは鶏肉団子白濁スープ。一気にテント内に霜がおりる。

2/27 19:16

完成！　焼き鳥丼とスープ。（鶏・鶏になってる！）　
昨日の朝に決めたテン泊だったから買いに行く時間なくあり合わせ。スープは多すぎて食べるの大変だった。

2/27 19:56

19:56　外は月灯りと夜景で明るい。雪は止んでいた。
今夜は-21℃まで下がる予報で覚悟してきた。

2/27 19:56

今日は満月。

2/27 19:58

雪面が月明かりに照らされキラキラと光る

2/27 20:00

前も後ろも絶景なテン場。風もなく

2/27 20:15

十日町の方か　打ち上げ花火が微かに見えた。

2/27 20:33

20:33　就寝前。テント内₋8℃。外用の温度計が壊れてしまった。多分₋13℃くらいか。結露は落ち着いてきた。

2/28 2:07

2:07　スキー場の照明が消え 街灯りがまばらになった分、月光が明るさを増す。テント内はかなり明るく 外もヘッデンなしで歩けるほど。その分星が見えずらい。

深夜の気温。風もなく外の方が暖かい。（この温度計は幾分高めに表示される。）₋22℃を覚悟してきたのに拍子抜けだけど有難い。

2/28 4:42

2日目
4:42　起床　

2/28 5:40

5:35 スタート　八海山からの日の出時刻は 6:09

2/28 5:46

空が色好き始める。

2/28 5:49

山頂はこの斜面を上り切ったところ。

2/28 5:51

左には八海山が神秘的に浮かんでいた。

2/28 5:53

山頂間近でハプニング。バッテリーダウンしないようにポッケに入れたカメラを落としてしまう。そこらを探したが見つからず取り敢えずはDのカメラを借りて山頂へ急いだ。

2/28 6:01

阿寺山　1508.8m　八海山の展望が素晴らしい。
山頂は平坦で広く360℃の大展望が広がる。

2/28 6:04

巻機山　手前には大割山

2/28 6:04

兎岳を背に、中ノ岳から十字峡に下山する際に通る日向山（五合目）にある雨量計測所が見えた。丹後山避難小屋は豆粒のように見えた。

2/28 6:05

中ノ岳から八海山への破線縦走路（オカメノゾキ）
いつか行きたい。

2/28 6:16

沈み行く満月。

2/28 6:24

6:24　ピンクに染まって行く入道岳の上部

2/28 6:25

巻機山。左から牛ヶ岳・巻機山・割引岳

2/28 6:25

一番染まっている割引岳のアップ。雪がたくさん。今年はGWまで溶けないでほしい

2/28 6:25

高倉山の後ろには佐武流山と苗場山。

2/28 6:26

八峰にも光が届く

2/28 6:30

ネコブ山(手前)・下津川山(左)・小沢岳(右奥)。ネコブから桑ノ木山へ延びるビロードのような稜線も染まる。
この雪庇を抱えた稜線には見惚れてしまった。

2/28 6:30

奥に米山　手前の山は薬師岳の後方に位置する891mの黒姫山（同じ名前の山が多くて紛らわしい）

2/28 6:31

八峰のアップ

2/28 6:34

朝日は兎岳から昇った

2/28 6:35

山からの日の出

2/28 6:35

力強い陽射しが山々を照らしていく。

2/28 6:41

今いい所。でもパノラマが取れないと悲しんでいると、Dが落としたカメラを見つけ出してきてくれた。ありがとう。
＜北〜東南＞

2/28 6:42

＜南〜西＞

2/28 6:42

＜西〜西北＞

2/28 6:42

＜西北〜北東＞
越後三山：八海山・越後駒ケ岳・中ノ岳

2/28 6:43

最後に　お気に入りを！！
手前から桑の木山・ネコブ山・下津川山・小沢岳

2/28 6:44

時間に余裕があれば五竜岳まで行きたかったけど、三ノ池辺りまで行って帰ろう。

2/28 6:52

入道岳の整った山容が素晴らしい。

2/28 6:52

新潟の雪山のイメージ。
私の予定ではこの平地に幕営する予定だったが。夜景も八海山も見え風が弱ければ抜群の立地。

2/28 6:56

名残惜しいがこの先でテントへ引き返す。陽が昇ると気温も上がり始め 0.2℃

2/28 7:21

撤収していると一番乗りの登山者（ボーダー）が。ヤマレコユーザーのyamazaru094さん達でした。山猿さんと言えば白毛門吹雪の中のテン泊。見ました見ました！！　情報交換をしたりと楽しい束の間のひと時を過ごしました。家庭を優先するため時間制限を体力でカバーした上で 素晴らしい山行をされている方。まだ若くこれから先が楽しみな方です。会えてよかった。

2/28 8:59

8:59 下山。行きには雲が掛かって見えなかった三角雪庇の奥の景色が綺麗に見えた。巻機山・手前に大割山金城山・高倉山

2/28 9:01

昨日 夕陽が沈んだ火打山と妙高山のアップ

2/28 9:07

帰りは一気に下って行かれる。

2/28 9:10

今日は朝から快晴。すれ違う登山者が多くなってきた。
急登を上るステップを壊さないようにノントレース部分を選んで下山。

2/28 9:20

ここを上がって来たんだな

2/28 9:29

行きには雲に隠れて良く見えなかった八海山

2/28 9:35

急降下してきた後方を振り返り休憩。 6.6℃　今日は暑い。

2/28 9:57

途中に一ヶ所あったド急登を下り・・・
距離は短いけど、ほんとに上りっぱなしの山だったんだな

2/28 10:24

その分　下山は早い早い　あっという間に尾根後尾。

2/28 10:30

行きとは全く違う色の景色を楽しみながら下山できた。

2/28 10:49

無事下山。駐車場は満杯。支障ない場所の路駐もあった。

2/28 11:22

帰りは E-gunnmaさんの山行レコで紹介されていた「丸メンチ」を買いに駐車場からすぐの大和商店さんへ。メンチがない⤵と思ったら調理中。揚げたてを食べられました。

2/28 11:33

揚げたての丸メンチはとってもジューシーで衣はサックサク。丸メンチ2個とカキフライと鶏のから揚げ2種を食べました。
また揚げたて食べたいな 🤤

2/28 13:34

そして・・　近場の山の帰りには必ず寄る湯沢駅の麹ソフトも 🤤　　（地下駐車場時間内無料）

3/10 6:09

＊おまけ＊
2019.3.10　桑ノ木山より見えた　八海山と阿寺山

撮影機器：

PowerShot G7 X CANON

サイバーショット DSC-RX100 SONY

装備

個人装備

スノーシューのみ

感想

pi-ti

今回主に参考にさせていただいたレコ
E-gunmaさん　記録ID：2939648
ymc11tacoさん　記録ID：2898566
阿寺山を紹介してくださりありがとうございました。

駐車場で　入りやすい場所を譲って下さったヤマップユーザーの方。
翌朝　テント前で話をし楽しいひと時を過ごしたyamazaru094さん4人の方々。
お世話になりました。ありがとうございました。


今シーズン一番のテン泊になりそうな山行だった。
初日が日没前まで良くない天候も計画の上ではベスト。
遅出でも駐車場に余裕があった。
今回は、ホントに急にテン泊を入れたので仕事帰りに仮眠時間を削りつつ
バタバタ支度しての出発。Dも月末で仕事が忙しかっただろうに
運転お任せでお疲れさまでした。
でも、そのリスクよりも見返りの方が何百倍も大きかったね。
向かってる途中、吹雪になり不安だったけど決行してよかった。

テン泊は間が空くと面倒になるけど、続けて行ってると準備もメンテも
リュックの重さにも慣れて調子がいい。2月は4週連続全てテン泊できた！！
3月は2泊を入れたいな。

追記
後からレコを見てわかりましたが、2月27日はBCの方3名が先に山頂に
登頂していました。1240mド急登に入るところで、私たちはBCの方々より
700mほど南にコースを取って登っていたようです。BCの方って凄い。