錫杖岳北東壁 左ルンゼ
- GPS
- 10:54
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 1,134m
- 下り
- 1,124m
コースタイム
天候 | ぴーかん! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が腐ってる |
写真
感想
久しぶりのアルパインアイス!
前回角木場で遊んだ後、J&Nでご飯を食べてる時にそのお店に置いてあったアイスの本を読み自分達にも行けそうなルートを物色。
ここなら行けるんじゃないかと錫杖岳北東壁左ルンゼを選ぶ。冬と言うか、残雪の錫杖は初めて。
前日20時に待ち合わせ場所の道の駅で前泊。
ドキドキして寝たり起きたり。。
当日はぴーかん。
用意をして歩く。途中から雪が出て来たのでアイゼンを装着。アプローチが長い。そして暑い。。
暫くすると前衛フェースが見えて来る。
おお〜格好いい〜!
この壁を右側から回り込む。
登山道から外れると雪が腐ってて取り付きまで踏み抜きが多くストレスが溜まる。
北東壁が見えて来た。
氷柱が左右に、その間にルンゼが見える。あれを登るのかー!
この辺りは木が密集して生えてる訳ではないので、壁が遠くからも見えるので迷わずこれてよかった。
今思うとこの時期だから葉が付いてないから、見通しが良かったのか!?
取り付きで休憩込みでガチャ装着。
グラスホッパー取り付きまでの2ピッチはロープを出さずに登る。途中急な氷があったので怖くなった。びびり〜な自分はロープを出せば良かったとこの時思った。
また先頭が登ると落氷が落ちて来る。ルンゼである程度立ってるので直ぐに逃げられない。ある程度先頭が登った後そこで待ってて貰い、後続が登る。みたいな感じで登った。
取り付き手前でアプローチが長かったせいと、大汗をかいたせいで、脹脛が吊った。。まだコレからなのに。。
グラスホッパーがスタートする氷柱のパートからのスタート。
足場がかなり悪く、ロープとザックを落とさないように注意を払ってアンザイレンをする。
やはりココでアンザイレンをするより、下部でアンザイレンをした方が楽だなと思った。
氷柱は右側は切れていた。因みにグラスホッパーの下部も繋がってなかった。
左側の傾斜が緩い方から登った。先ずは私から。
下を見ると高さがあるからか体がびびってるのが分かる。氷は水氷気味で、たまにスピードレザーライトが中々入らない事が。。
氷を2本登ってピッチを切った。
2ピッチ目はパートナー。
リードが登ると落氷がどんどん落ちて来る。ルンゼで足場も悪いので逃げれない。顔を上げると当たって危ないので、ヘルメットで受ける。結構な衝撃。肩に当たったのが痛かったー。
パートナーが登り切ったので次は私。
見た目そんなに傾斜はないかな?と思ったが、フォローで登ったら登り始めの氷が立ってるを越して、足元の氷が壊れていて若干ハング気味!?
いやーここよく登ったなぁとパートナーに感謝して登る。登り始めの薄らハングを超えた後、脹脛が限界に。ここでスクリューに掛けたヌンチャクにフィフィを掛けて休む。氷が柔らかくアックスが奥まで刺さるが抜きづらい。パートナーの所まで行きココで終了。
同ルート下降しようか迷ったが抜ける事に。
その後雪田帯の雪壁を登る。暑さのせいもあり、雪がグズグズで踏み抜き&ラッセル。
手袋もビチャビチャ。こりゃあ日帰りだから良いけど、泊まりでしかも寒かったらアウトだなぁと思った。
烏帽子岩の下部にたどり着き、烏帽子岩をトラバース。いやー写真撮り忘れたけど、ここもヤバそう。。
木や岩にカムで支点を取りながら、60m2ピッチ伸ばして、烏帽子岩西肩へ。ここのトラバースはリードよりフォローの方が怖かった。
うらのルンゼを使用して下山開始。
ここの雪は表面がクラストしててモナカ雪。そのクラストした雪が硬すぎて、足を入れた後、抜きづらい。脛に当たって痛かった。踏み抜きも多数。。
また先シーズンからスパッツを付けていなくも何も問題がなかったが今回は違った。そのクラスト雪がパンツの裾に引っ掛かり、どんどん裾が上がって、ブーツの中に雪が入るまくり。。
靴下がビッショリになった。これも反省。日帰りで天気が良かったので助かった。
スタートから11時間、やっと下山終了。
とてもやり切った感がある。
次回から気をつけたい事
①ロープの出すタイミング
②湿雪の時のグローブの問題
③スパッツは必須
④暑さに対してのレイヤリング
来シーズンはグラスホッパーを始め、他のルートにも挑戦したいっすー!
疲れた。。
アプローチ、二回目、まぁまぁの長さ。
気温が高く、雪はべしゃべしゃ。踏み抜きも多い。
暑いので素手だったが、抜け出すときに手をつくので、
テムレスかオーバーグローブがあればよかった。
1-3ルンゼのある前衛壁を横目に北側へ回り込む。3ルンゼは寝てて簡単そう。
東面にももしかしたら登れそうなところが…記録があるだろうか。
北東壁、木が無いので、はっきりとルートを確認出来る。
笠ヶ岳登山道から、適当なところで、ルートに向かって詰める。
下部でハーネス装着。取り付きまではフリーで。
先行者と距離があくと、クラストしたアイスが加速して降ってくるので、
止まってもらうか、くっついて登る必要があった。
取り付きでアンザイレン。ロープを落とさないように気を遣う。
下からつけてきた方が楽だったかも。
M氏1ピッチ目。中央のアイスはやせ細っていて、この時期は無理だった。
抜け口、乗り出すのが難しそうで、雪庇の下を潜り抜けていく。
2ピッチ目、左側のこぶ状、寝ているが、身体が捻れそうだったので右側の氷柱から。2mほどバーチカル。氷柱が崩れるので足が難しかった。
この頃身体を鍛えていたので余力はあったが、先がわからないので、フィーフィーを使って休みつつ、スクリュー。そのあとは傾斜が少し緩くなるが、体力勝負の2-30mという感じ。ついついランナウトしてしまうので、適宜スクリューを打ちながら。
6本で足りる感じ、もう少し余裕があっても良かったのかも。
上部、左側に立木の懸垂支点、トラバースが嫌だったので、もう少し登ったところの立木で終了。雪から掘り出すと、十分な太さがあった。
後続が登るときに雪を落とさないよう、足場をしっかり固める必要がある。
そこから、ひたすらラッセルで稜線まで。M氏に全部やってもらった。体力不足。
稜線からは烏帽子岩左側に、少し下ってからトラバース。下るところがなかなか嫌らしい。トラバース部分は、岩の熱で雪が溶け細くなっている。雪のリッジを崩れたら嫌だなと思いながら。
岩棚でロープ回収。そこから20mほど雪壁を登る。右の烏帽子岩沿いではなくて、少し左に行った方が、下山が楽だった。
下りはザクザクとデブリ地帯を駆け下りて、終了。
とにかく疲れた。天候に恵まれたが、吹雪いていたら、相当つらい登山になったかと思う。
フィーフィー使わなければよかった。M氏の体力すごかった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する