細久保の福寿草は赤かった。
- GPS
- 02:55
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 635m
- 下り
- 644m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ここ数日の間に起きた崩壊地あり |
写真
感想
今度こそいい写真を撮るぞと3度目の正直でコロナ明け前ですが細久保集落上の福寿草群落へ向かう。朝30分待っても先輩が現れないので電話すると待ち合わせ時間を1時間間違えていた。なんとなく今日は嫌な予感がして中止にしたい気もしたが、いざ先輩が来ると車中は会話が弾み楽しい一日の始まり。7時には駐車場についてスタート。今回は細久保集落は下道を歩き、谷には降りず手前の尾根を登り群落に降りる予定。二つ目のネットを越えたところで大きく崩壊している。ここ数日の真新しい崩落でまだ誰も通過している痕跡はない。灌木が数本一緒になぎ倒されて、潜るも跨ぐも容易ではない。ルンゼ上の崩落地に足を踏み入れると乾いた土がどんどん崩れる。初めの倒木を潜るがザックが引っ掛かる。戻って跨ごうとするが足元が崩れるし、倒木を揺らすので倒木がしがみついた土砂が崩れ落ちてくる。ばらばら落ちてくる土砂を下を向いてやり過ごす。
「ガーーーーン」
思いっきり大きな石が落ちてきて(実際は見ていない。)重たく強烈な衝撃。
一瞬気を失いかける。
倒木から手を離したらルンゼを滑り落ちるので斜面に倒れ摩擦で体を支える。
崩落が収まるがしばらくは動けない。
落ち着いて立つが頭からポール(我が家のオカメインコ)のおしっこ。
いや待てポールは家だ。
頭にオカメインコは止まっていない。
血だ。
先輩が「何寛いでいるんだよ。そこは危ないからこっちに戻れ。」という。
上を仰ぎ倒木の根元を見ると今にも落ちてきそうな岩がいくつも見える。
なんでこんな危険所に入ったのだろう。
慎重にルンゼから出る。
始めに崩壊地を見た時、足元の崩落は倒木で身体を確保すればどうにかなるだろうと見ました。なぎ倒された灌木の根元は抜けるか抜けないかだけを判断して、触れば根元が抱え込んだ岩が落ちてくることを予測できなかった。
あとで写真を見ると熊本城の石落としよろしくです。
バンダナもシャツも血まみれ。
かみさんが頭を見て傷はかぎ裂き、止血で血は止まっている。消毒をしてガーゼを貼り、手ぬぐいでほっかむりをして下山。
途中ふらふらしたので少し心配になり、家の近くの大学病院へ直行。
CTを撮って脳神経外科で診察してもらいましたが中身には異常がないとのこと。
「傷口が空いていますのでホチキスで止めます。」
「ちょっと痛いですよ。」
グイーーーンバチン。グイーーーンバチン。
折角痛みが引いていたのに。!
「1週間後に抜糸に来てください。」
お会計6,950円
1週間は帽子を被っていないと我が家のポールと珀(オスのオカメインコ)はホチキスやブックダーツを抜くのが趣味なので要注意です。
同行者の先輩、先輩の奥様、かみさん。
この度はご迷惑をおかけしました。
ごめんなさい。
もうハイキングでもヘルメットをかぶります。
追伸
あの崩壊地は3月初旬には起きていたようで、地元の人もあの崩壊で諦めて福寿草を見れなかったと話されていたし、今季は大ドッケ経由で尾根沿いの往復が標準になっているようです。あんなところを突っ切ろうとするのは私ぐらいだったようです。
コメント
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新種が出たか!?と思ったら怪我をされたんですね〜
大事に至らず、何よりでした!
この場所は高巻きでネットを潜れば、通過できたんですよ^^;
沢でも高巻きは卑怯者、直登あるのみと突っ切ろうとして赤い花を咲かしました。
確かに一瞬ネットの上部を見ましたが、どこまでも続いているので、ルンゼに降りてしまいました。
ネットを潜る発想は残念ながら起きませんでした。
今年は諦めますが来年は再挑戦です。(笑)
我ながらつくづくお○○だなと思いました。
地蔵峠から峠の尾根で大ドッケを経て行くのが、これからのメインルートになるのではないでしょうか?
ヤマレコで崩落の情報があったので、今年は尾根を上がりましたよ。
情報収集も大事ですね^^
forestwhisperさん
確かに3月上旬には書き込まれていましたね。
それでも突っ込んでしまう私でした。
その後もあのルートを通過した方が何人もいます。
確かにあそこで軌跡が乱れていますが皆さん何事もなかったように投稿されています。
今はトップを歩く責任を痛感しております。
そんな危険な箇所は何処と思ったのですが、高巻きしなくて、トラバース
う〜ん、普通は高巻きですよね。
ご愁傷様です、でもその程度で良かったですね
あとで写真を見てびっくりしました。
あの大きな数個の石、岩が崩れ落ちても不思議はない状態でしたね。
完全なる観察不足に判断ミスでした。
今日から風呂に入ってかるく洗髪してよいとおいわれ、頭にシャワーを掛けると
真っ赤とは言いませんが洗面器にたまるお湯は結構色づいていました。
かみさんにマクロで撮影してもらい傷口を見てみましたがまだまだ血糊がべったりでした。
(それにしても2本のホチキスが近すぎるな。)
昨日は若白髪なので髪の毛が赤く染まって悲惨だったようです。
2月の地震で崩壊したようですが、3月の山行記録と比べて3m程崩壊が丈夫に伸びているようです。
いずれにしてもヘルメットをかぶる以前の問題ですね。
反省です。
追伸
もし私が旨く対岸に渡ったとして、後続の先輩、先輩の奥さん、かみさんと続けば必ず惨事が起きたでしょう。特に先輩の奥様は初心者です。とんでもないミスリードをしたものです。猛省です。
borav64mさん、私も、すわっ、新種発見か?と思いました。
出血量が凄かったようですが、脳にダメージがなくて何よりでした。
ご婦人方が後を追って崩落か所を通過していたら、本当に落石とともに滑落もありえたのではないでしょうか。
そう考えると、ご本人がおっしゃるように、被害が最小限に留まったと考えられますよね。
まずは、静養され、キズを癒してください。
山歩きは常に危険と隣り合わせであることを、改めて感じました。
MUSICAさん
今回は反省しきりです。
あとでかみさんに聞いたら先輩の奥様はとても自分では無理と判断して、ネットの外に退避していたそうです。
少し軌道修正が必要のようです。
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