白山加賀禅定道しかり場【白山の目覚め】
- GPS
- 09:27
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,128m
- 下り
- 1,131m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○一里野スキー場ゲレンデ○ ゲレンデ下部はほとんど積雪なし。 最大斜度30度のエキサイティングゲレンデも50%以上雪が無くなり、雪の有る部分を選んで登り上げる。 急斜面を登り上げるとゴンドラ山頂駅まではずっと雪がつながっていた。 尚、雪面はカチカチなのでピッケル&アイゼンは必須。 下山時ではらくらくコース、のだいらコース、宮様コースを経て林道へ降りました。 この区間は斜度も緩くほとんど雪が残ったままとなっていまして快適でしたわ。 ○ゴンドラTOP−加賀新道口ーしかり場○ ゴンドラTOPからしばらくと加賀新道口から檜倉を過ぎた辺りでは雪が無く夏道を歩く事になります。 その後しかり場まではずっと雪がつながっていますが雪庇付近には隠れたクレバスが潜んでいるので要注意よ。 ○檜新宮○ 檜新宮辺りの断崖では巨大な雪庇が連なっており隠れたクレバスも潜んでおります。 崩落による滑落は命の保証もありませんので際に近づかないようにすること。 ○その他○ これからのシーズンでは冬眠から目覚めるクマの活動が気掛かりとなりますわね。 クマは夜行性なので特に深夜帯山行などは十分注意が必要かと思います。 |
写真
装備
備考 | 寒い深夜の時間帯ではカメラの電池の消耗がとても著しい。 予備電池を4個持参して挑みましたが電池切れが凄まじく思っていた程の枚数が撮れなかったのがザンネンだったわ。 カイロで温めながらローテーションを繰り返しましたが御来光時には機能せず、携帯カメラも投入しましたわ。 乾電池等で充電可能な簡易充電器は無いものかしら? (調べればきっとアルんだろうけどね…) |
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感想
皆さまこんにつは。
ご機嫌いかがかしら。
一週間のご無沙汰でした。
今回も周回遅れネタではございますがお時間の御許す限りお楽しみいただけますと幸いです。
温かいお茶とお煎餅をご用意いたしましてご覧くださいませ。
前日夜の10時半に目が覚めた。
勿論ハニーちゃんはこれから寝ようかなといった時間です。
「ミラーさん、何やってんの?トイレ?」。
いや、私これから山に行こうかなと思うんですけど…。
「はぁ、何バカな事言ってんの?。今夜は失禁するくらいめっちゃ冷え込むのよ」。
そ、そうなんですけどもね…。
実際、「寒いのイヤだぁ〜」、「お酒呑んでぬくぬくの温かい布団でずっと寝ていた〜い」と、弱い自分を露呈してしまい中々思い切れなかったってのは事実です。
「だいたいこんな深夜に山へ行って一体何をすんの?(おかしいんちゃう?)」。
「お花ハイクだったら明日の朝に明るくなってからでいいじゃん」。
ハニーちゃんは私がこの週末にお花ハイクを計画していると思っていたらしい。
今日は新月NIGHT。このところハマりつつある残雪星空ハイクに心を奪われている。
ハニーちゃん聞いてくれる?。実は今日はお月様の出ない真っ暗な夜なんですよ。
こんなキンキンに冷えた日だからこそ空気が澄み渡り絶好の星空観賞が楽しめルンですわ。
「ふ〜ん。それってミラーさんの写るんデスで写るの?」。
いや、写るんデスは持ってないから分かりませんけどね…。
「あっそ。で、どこの山に行くの?」。
それは今シーズンすっかり虜になってしまった場所の白山しかり場でゴザイマス。
「し、しかり場ぁ?。あなた正気?。もうゴンドラ動いていないのよ」。
全くデス。ゴンドラの事だけを言えば365日の24時間営業してもらいたいもんデスワ。
とは言うてもどないもならんので一里野スキー場のゲレンデから登り上げてみたいと思いますわ。
上級者がシャ〜っと滑り降りるゲレンデを下級市民の私が登り上げる挑戦デス。
ひょっとしたら今日のゲームはゲレンデ中腹辺りでコールド負けを喫するかもしれませんわ。
そしたらすごすごと家に帰ってきて温かい布団にもぐり込みますわ。
アップの見出しは「深夜の一里野スキー場。ゲレンデ中腹で敗北」でいいでしょう。
ま、冗談はともかく深夜帯は更なるリスクが伴いますので装備を万全にし慎重に挑んでまいります。
前日深夜の11時半、自宅を出発した。
外はめっちゃ冷え込んでいた。白山市街地でも3℃くらいでこの時期としてはかなり寒いわ。
車は白山市瀬戸辺りに差し掛かったところである衝撃を覚えた。
それは今日スタメン装備するハズであったヘッデンを自宅玄関に忘れてきてしまったのだ。
しもた〜。どうしよ?
とは言っても予備ヘッデンは持参してあるんだけどね。
いつもNIGHT HIKEをする際には2基装備で挑むようにしてんだけど(万が一、片方が不具合を起こしても直ぐにもう片方が点灯できるように)、今日は単発ってところが不安だわ。
ましてや今夜は新月の夜。途中で接触不良でも起きてヘッデンが機能しなかったら…。考えただけで失禁してしまうわ。
う〜ん。満を持して挑んだつもりだったのに、ナンテコッタイ。
今から自宅へ取りに戻っていたら星もご来光も逃げて行ってしまう。
アップの見出しは「深夜の一里野スキー場。ヘッデン灯らず不戦敗」となってしまうのか?
何やってんだよ〜もう…。
常に2軍の予備ヘッデンは前回護摩堂山大道谷コースでスタメンに起用したのだが、序盤の急斜面で接触不良を起こしノックアウトされた苦い経験が頭をよぎる。
その予備ヘッデンを今回は完投してもらわなくてはいけない重責となったのだ。
自宅で山行前に何度もチェック入れたから大丈夫だとは思うのだが…。
不測の事態に備えてカメラポーチ内にはLEDのハンドライトも持っているし、状況によっては明るくなるまでジッとしているってのも作戦に盛り込んでみよう。
日付が変わり深夜の12時半、一里野温泉スキー場パーキング。
気温は氷点下2度。
風も吹いているので体感的にはかなり寒い。
アウターの中にはDOWNも着込み、手袋も2枚重ねで挑む事にした。
真っ暗なゲレンデ内をアイゼン&ピッケルで挑んでみたが、よく締まる雪が途切れ途切れとなっていた。
やがて上級者ゲレンデに取り付くもこの斜面もほぼほぼ雪が無くなっていた。
極力雪のあるところを選んでは登り上げるのだが直ぐに笹枯地面が顔を出す。
もう面倒くさいのでお構いなしにガシガシ登り上げちゃったわ。
スキー場から登り上げて約1時間でゴンドラトップに躍り出た。
何も遮るものが無いから風の強さは更に増したわ。
おそらく氷点下5〜7℃くらいか、登りなのに全く汗を搔く事ない。
このママでは露出している顔が凍傷になるかもしれないのでMYアイテム自慢のジェイソン仕様のバラクラバを投入したわ。
この姿でコンビニ入ったら通報ものね。
いあや〜、それにしてもどうだい。
ここから望む星空は素晴らしいに尽きるわ。
フフン、naoさんが寝ている隙にお宝GETしちゃうわね。
頭上に星が煌めくブナ林はとても魅力的で、厳冬期の樹氷や春先の新緑、それに秋の紅葉とも並ぶ美しさがあったわ。
真っ暗な森の中なのに心が弾む。
そして天池PEAKとしかり場が望めるブナの森に辿り着くと今日のハイライトが待っていた。
ずっと見てみたいと思っていた光景が現実となったの。
天池PEAKとしかり場との間からは天に向かって流れ出す天の川。
ジ〜ンときましたわ。
今回のMISSIONとしましてはブナの巨樹群と星のコラボ、更には白山から流れ出す天の川の神秘的な世界を思ってた。
結果はしかり場に到着した時点で空が白々となりはじめ期待していた天空爛漫世界は叶わなかった。
でも北部白山の代表地でもある天池を絡めた天の川GETに成功いたしましたので満足度も血圧も数値は200を越えましたわ。
「天池と天の川」。天天コラボと呼んじゃうわ。
それ以外でもね北部白山から望む御来光ってのも初体験でしたので心弾む連続となったわ。
下山に掛かると下部では雪もほとんど無くなり芽吹いたばかりの春が訪れていた。
これからのシーズンではこういったのも楽しみよね。
昆虫も動物もお花や緑に至るまで、皆生き生きとした姿を披露してくれる。
私達人間もそうでいたいね。
今シーズン同じお山に繰り出す傾向が多くなりましたけども、時間や見方、捉え方などを変えたり工夫したりしますといろんな発見や出会い等があり、どの山行もとても刺激的でありました。
「しかり場」。
高山植物が咲き乱れる夏場には好んでよく訪れてみましたけども、今後はいろんな時期にTRYしてみたいと思った素敵な場所でありました。
今はまた何かと大変な状況となってきていますけども、静かな白山が身近にあるってとても幸せな事なんだなとつくづく思った山行でありました。
おしまい。
コメント
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どこ行ってたのかしらと待っていましたよ。
あの星満天の寒空の中を歩いていたんですね〜
いや〜
どっかですれ違っていたんじゃないかとドキドキしていましたが、
全くミラーさん発見レーダーに反応しないはずです。
参った!
naoさん、おはようございます。
ありがとうございます。
ども、相変わらずアップが遅くて面目ね〜デス。
いやぁでもねこの日は最高やったね。
naoさんも狙いどころはバッチシだったのに、そこで寝ちゃうってどういう事よ?
naoさんも一緒だったら最高の熊対策になってくれたのに。
これからは日の出も早くなってくるし爽やかな時期でもあるので気分よく楽しめますわね。
naoさんとはまた変な場所で被りそうだわね。
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