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Yamareco

記録ID: 3132363
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ハイキング
丹沢

鍋嵐と宮ケ瀬尾根 

2021年05月01日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.7km
登り
1,385m
下り
1,390m

コースタイム

日帰り
山行
7:35
休憩
0:15
合計
7:50
7:20
70
8:30
0:00
90
10:00
0:00
35
10:35
10:40
30
11:10
0:00
25
ヨシガ沢右岸尾根末端
11:35
0:00
45
ヨシガ沢左岸尾根取りつき
12:20
12:30
25
鍋嵐
12:55
0:00
90
14:25
0:00
45
15:10
天候 晴れのち雷雨 昼前から強風 
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
土山峠BS横のスペースに駐輪
コース状況/
危険箇所等
すべてVRです。急登・細尾根・地図読みなどあります。地図・コンパスなど必携。また熊の目撃があるところなので、熊鈴も自分で鳴らせるところにあるといいかもしれません。チェーンスパイクあると安心です。

土山峠〜猿ヶ島
バス停あたりから広い林道を歩いていきます。今回は宮ケ瀬・煤ケ谷の境界を歩きたく急登していますが地図などに記載なし。尾根に上がると境界の標識が続いていきます。

猿ヶ島〜熊ノ爪(能ノ爪)
猿ヶ島に近づくとバラ線(鹿柵の名残)がでてきます。それが東日本詳細図の597p近くまで続いていきます。足元に散らばってるような印象を受けるところもあるので引っかからないように注意。

597p〜細尾根まで鹿柵が続きます。最後、脚立を乗り越えたさきに細尾根が始まります。この区間は三角点が尾根に沿って続いています。そこを抜けると左手に鹿柵を見ながら丁字路へ。ここも鹿柵に沿って歩くと能ノ爪へ。

能ノ爪〜鍋嵐
しばらく進むと北へ延びる宮ケ瀬尾根注意が必要です。地図を持たずに歩くとかなりの確率でこちらの北尾根に進んでしまう可能性大。鍋嵐直前は急登となります。

鍋嵐〜ジゴク沢〜鍋嵐
ヨシガ沢右岸尾根を下りましたが鬱蒼としており、南南東に延びる尾根の見極め注意。熊の出そうな雰囲気が強いので一人歩きを反省。前回腹摺南尾根はそれほど熊の生息しそうな雰囲気はなかった(ような気がした)が、こちらは正直ビビる。

左岸尾根は少し雰囲気が穏やかに感じたが、取りつき直後はかなり急でした。こちらは植林地帯の雰囲気はなく登りごたえのある尾根でした。

復路では597pと猿ヶ島の中間地点で若干ルートをミス。下ってしまう。目印にしていたバラ線もあるので注意。正面に猿ヶ島が見えるので北東に降りる尾根を選択してしまったが、北西に延びる尾根が正解。そもそもそんなに下らないところだった。すぐに気づいて戻る。

猿ヶ島の先ピンクのプラで518番から東へ延びる尾根を帰りに利用。雨が降り始めたの鹿柵の先端まで行くルートを使ってしまったが、最後はかなり急な尾根を下ることに。これから先雨の日はヒルが出そうな雰囲気あり。

この日はヒルには遭遇せず。


地図は手動です。精確性に欠けますので注意願います。
土山峠そばに
2021年05月01日 07:21撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 7:21
土山峠そばに
斜面にとどまるトイレット。
2021年05月01日 07:30撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 7:30
斜面にとどまるトイレット。
対岸に仏果沢橋あたりのところから上がろうとしたものの人口壁が急なので少し戻る。ザレた斜面を急登。今日は早々にチェーンスパイク使う。
2021年05月01日 07:42撮影 by  CX2 , RICOH
2
5/1 7:42
対岸に仏果沢橋あたりのところから上がろうとしたものの人口壁が急なので少し戻る。ザレた斜面を急登。今日は早々にチェーンスパイク使う。
こんなところでもトラロープあるのだが長さが微妙すぎて。下り用なのかな。下りは相当怖いと思う。
2021年05月01日 07:45撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 7:45
こんなところでもトラロープあるのだが長さが微妙すぎて。下り用なのかな。下りは相当怖いと思う。
右手にロープを掴めるあたりで左手を斜面につこうとしたら赤ちゃん蝮。いったん下り直し。以降いつも以上に手をつくところに気を付ける。
2021年05月01日 07:46撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 7:46
右手にロープを掴めるあたりで左手を斜面につこうとしたら赤ちゃん蝮。いったん下り直し。以降いつも以上に手をつくところに気を付ける。
尾根に上がってしまえば快適。境界の道標がかなりあるので迷わない。
2021年05月01日 08:15撮影 by  CX2 , RICOH
2
5/1 8:15
尾根に上がってしまえば快適。境界の道標がかなりあるので迷わない。
猿ヶ島到着。この直前からバラ線(有刺鉄線)がよく目につく。以降、柵の役目を終えて道に散らばっている感じがうざったくもあり。
2021年05月01日 08:31撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 8:31
猿ヶ島到着。この直前からバラ線(有刺鉄線)がよく目につく。以降、柵の役目を終えて道に散らばっている感じがうざったくもあり。
この界隈はキランソウ目立つ。
2021年05月01日 08:59撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 8:59
この界隈はキランソウ目立つ。
前方を覆う鹿柵。大岩の頭とマジックで書かれてある。東丹沢詳細図では597p。右(南)に進みます。
2021年05月01日 09:03撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 9:03
前方を覆う鹿柵。大岩の頭とマジックで書かれてある。東丹沢詳細図では597p。右(南)に進みます。
ゆるやかに下っていくと鹿柵の左側にさびた標識だったものらしきものがあり、南へ降りて行くルートもあるが宮ケ瀬尾根は鹿柵に沿って下っていきます。
2021年05月01日 09:09撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 9:09
ゆるやかに下っていくと鹿柵の左側にさびた標識だったものらしきものがあり、南へ降りて行くルートもあるが宮ケ瀬尾根は鹿柵に沿って下っていきます。
登り返したところで鹿柵で進路をふさがれるので脚立を利用してもうすこし東へ進む(上がっていく)。鹿柵に沿って降りて行かないので注意。
2021年05月01日 09:23撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 9:23
登り返したところで鹿柵で進路をふさがれるので脚立を利用してもうすこし東へ進む(上がっていく)。鹿柵に沿って降りて行かないので注意。
上がり切るとここから先は三角点3つが続く。ここから進路は南へ。
2021年05月01日 09:27撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 9:27
上がり切るとここから先は三角点3つが続く。ここから進路は南へ。
細尾根で新緑の中を潜っていく感じ。気持ちがいい。
2021年05月01日 09:37撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 9:37
細尾根で新緑の中を潜っていく感じ。気持ちがいい。
細尾根なので慎重に。
2021年05月01日 09:38撮影 by  CX2 , RICOH
2
5/1 9:38
細尾根なので慎重に。
細尾根も終わり鹿柵が左に出てきたあたりの登りでギンリョウソウ。
2021年05月01日 09:46撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 9:46
細尾根も終わり鹿柵が左に出てきたあたりの登りでギンリョウソウ。
多分標高違うと思う。
2021年05月01日 09:52撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 9:52
多分標高違うと思う。
うーん、きのこ。この先で丁字路になるので左(南)へ。
2021年05月01日 09:58撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 9:58
うーん、きのこ。この先で丁字路になるので左(南)へ。
能ノ爪。「のうのうと歩くと詰め」までは言わないけど、昔の木こりや猟師ならのうのうとかも。
2021年05月01日 10:03撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 10:03
能ノ爪。「のうのうと歩くと詰め」までは言わないけど、昔の木こりや猟師ならのうのうとかも。
鍋嵐から腹摺方面へ向かって少ししたところだったかな。一つ目、二つ目の分岐は南西へ。腹摺と同じルート。三つ目の分岐で南に延びる尾根を利用して今日は降りて行く。正面に鉄塔が見える細い尾根で降りて行くと腹摺へつながります。
2021年05月01日 10:50撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 10:50
鍋嵐から腹摺方面へ向かって少ししたところだったかな。一つ目、二つ目の分岐は南西へ。腹摺と同じルート。三つ目の分岐で南に延びる尾根を利用して今日は降りて行く。正面に鉄塔が見える細い尾根で降りて行くと腹摺へつながります。
ヨシガ沢右岸尾根ではコンパスで南西(訂正5月5日 南東方面の間違いでした)を確認しながら降りて行くと、途中から何とも不穏な雰囲気。クマハギかシカハギかの区別はつきにくいけどこれは熊ではないかと。古いのを含めると10本かそれ以上斜面の上下に剥がれた跡あり。熊鈴鳴らしまくって降りる。
2021年05月01日 10:57撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 10:57
ヨシガ沢右岸尾根ではコンパスで南西(訂正5月5日 南東方面の間違いでした)を確認しながら降りて行くと、途中から何とも不穏な雰囲気。クマハギかシカハギかの区別はつきにくいけどこれは熊ではないかと。古いのを含めると10本かそれ以上斜面の上下に剥がれた跡あり。熊鈴鳴らしまくって降りる。
古いのだとこういう感じだったり、樹皮がめくれていたままだったり。腹摺南のルートではこういうのはあまり見かけなかったのだが
2021年05月01日 11:02撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:02
古いのだとこういう感じだったり、樹皮がめくれていたままだったり。腹摺南のルートではこういうのはあまり見かけなかったのだが
斜面の上か下だけ樹皮がはがされており。鬱蒼としている尾根。とにかくコンパスで南西(訂正 南東)方面へ。最後はかなり急になります。
2021年05月01日 11:09撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:09
斜面の上か下だけ樹皮がはがされており。鬱蒼としている尾根。とにかくコンパスで南西(訂正 南東)方面へ。最後はかなり急になります。
とりあえず無事に沢まで到着。ほっと片喰。
2021年05月01日 11:15撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:15
とりあえず無事に沢まで到着。ほっと片喰。
前回通った堰堤まで覗きに行く。途中小さく渡渉あり。若干の崩落はあるがおおよそ問題なく道が続く。
2021年05月01日 11:17撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:17
前回通った堰堤まで覗きに行く。途中小さく渡渉あり。若干の崩落はあるがおおよそ問題なく道が続く。
堰堤に到着。引き返します。
2021年05月01日 11:23撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:23
堰堤に到着。引き返します。
ヒメウツギ
2021年05月01日 11:25撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 11:25
ヒメウツギ
きれいに咲いており
2021年05月01日 11:25撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 11:25
きれいに咲いており
小休憩。
2021年05月01日 11:26撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 11:26
小休憩。
イワニガナ?
2021年05月01日 11:31撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:31
イワニガナ?
ジゴク沢が上に伸びていくが一ノ宮沢の先にある左へ延びる沢あたりが上から降りてきた地点。なのでまさに左に映っているところから上がっていきます。
2021年05月01日 11:32撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 11:32
ジゴク沢が上に伸びていくが一ノ宮沢の先にある左へ延びる沢あたりが上から降りてきた地点。なのでまさに左に映っているところから上がっていきます。
はじめは道らしきところがあるが、早々に分かれて直登して上がっていく。出だしが急登なので慎重に上がっていきます。
2021年05月01日 11:37撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 11:37
はじめは道らしきところがあるが、早々に分かれて直登して上がっていく。出だしが急登なので慎重に上がっていきます。
尾根半ばで落とし物。薬莢ですかね。
2021年05月01日 11:51撮影 by  CX2 , RICOH
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尾根半ばで落とし物。薬莢ですかね。
ヨシガ沢左岸尾根は右岸と違い明るい雰囲気。途中から上は馬酔木の森なのも影響しているのかも。沢を挟んでずいぶん雰囲気が違う感じ。
2021年05月01日 11:57撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 11:57
ヨシガ沢左岸尾根は右岸と違い明るい雰囲気。途中から上は馬酔木の森なのも影響しているのかも。沢を挟んでずいぶん雰囲気が違う感じ。
本日二回目の鍋嵐到着。お昼タイム。このころは風も強いのでゴジラの背尾根はあきらめて来た道で戻ります。天気予報では翌日より天候が持ちそうという話だったが雲行き怪しくなりそうな雲がちらほらと。
2021年05月01日 12:20撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 12:20
本日二回目の鍋嵐到着。お昼タイム。このころは風も強いのでゴジラの背尾根はあきらめて来た道で戻ります。天気予報では翌日より天候が持ちそうという話だったが雲行き怪しくなりそうな雲がちらほらと。
能ノ爪。
2021年05月01日 12:54撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 12:54
能ノ爪。
少し下ると鹿柵に沿って右へ。案内はこれが最後だったと記憶。あとは地図とにらめっこしながら。
2021年05月01日 12:56撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 12:56
少し下ると鹿柵に沿って右へ。案内はこれが最後だったと記憶。あとは地図とにらめっこしながら。
クセ強めながら、なかなか美しい。この先で鹿柵と別れて二股を左へ細尾根へ。
2021年05月01日 12:58撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 12:58
クセ強めながら、なかなか美しい。この先で鹿柵と別れて二股を左へ細尾根へ。
行きと帰りで違って見えるので慎重に。地面の三角点があったのを思い出しながら。
2021年05月01日 13:08撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 13:08
行きと帰りで違って見えるので慎重に。地面の三角点があったのを思い出しながら。
これ。
2021年05月01日 13:29撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 13:29
これ。
細尾根の先に猿ヶ島が正面に見えたら右(東)へ。少し下ると
2021年05月01日 13:30撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 13:30
細尾根の先に猿ヶ島が正面に見えたら右(東)へ。少し下ると
脚立と三角点4つ。越えなくてもいけるし越えてもいけます。
2021年05月01日 13:31撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 13:31
脚立と三角点4つ。越えなくてもいけるし越えてもいけます。
大岩の頭を過ぎて少し行くと祠。行きの時は見落としていた、のでお参り。
2021年05月01日 13:49撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 13:49
大岩の頭を過ぎて少し行くと祠。行きの時は見落としていた、のでお参り。
バラ線がちょくちょく邪魔に感じる。
2021年05月01日 14:16撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 14:16
バラ線がちょくちょく邪魔に感じる。
猿ヶ島へ到着。東へ延びる尾根へ。
2021年05月01日 14:26撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 14:26
猿ヶ島へ到着。東へ延びる尾根へ。
下り始めに白いテープが目印か。
2021年05月01日 14:27撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 14:27
下り始めに白いテープが目印か。
158を目印に東へ延びる尾根へ。雨がパラパラし出して先を急ぐ。
2021年05月01日 14:47撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 14:47
158を目印に東へ延びる尾根へ。雨がパラパラし出して先を急ぐ。
最後急登を下るさなか雷鳴が轟く。鹿柵を越えると四十八瀬川へ。堰堤があるので巻道を利用すると林道へ。こちらへ出てきた。
2021年05月01日 15:02撮影 by  CX2 , RICOH
5/1 15:02
最後急登を下るさなか雷鳴が轟く。鹿柵を越えると四十八瀬川へ。堰堤があるので巻道を利用すると林道へ。こちらへ出てきた。
雨宿りをしながら。話しかけてみる。
2021年05月01日 15:32撮影 by  CX2 , RICOH
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5/1 15:32
雨宿りをしながら。話しかけてみる。
撮影機器:

感想

前回に引き続き鍋嵐探訪へ。

事前の予定では、猿ヶ島に出たら熊ノ爪(能ノ爪)から鍋嵐を経てゴジラの背尾根経由でトンネルを抜け、最北端から再び猿ヶ島まで戻る周回コース。


今回、宮ケ瀬と煤ケ谷の境をグーグルマップで調べていると土山峠よりだいぶ宮ケ瀬湖よりに入り込んでいる模様。ちょうど宮ケ瀬みちが対岸で湖に沈み込んでいるのと関係がありそうなので境界線上に何かありやとここを取りつき場所に選定。

南西に延びる尾根を伝っていけば猿ヶ島(617m)に出るようだし、そうすれば今回一番辿りたい宮ケ瀬尾根経由で熊ノ爪(能ノ爪)までおよそ120m標高差をアップダウンをそう繰り返さずにいけるはず。

今回、このルート選びのきっかけになったのはダムに沈んだ村、宮ケ瀬村が水没する前の姿をネットで見つけたからなのだが、以前の宮ケ瀬尾根は和田というところから南へきれいに伸びる尾根だった。

となると宮ケ瀬村と煤ケ谷村をつなぐルートは土山峠だけでなく、宮ヶ瀬尾根を通り物見峠を抜けていくルートも容易に想像できる。江戸時代に丹沢御林維持のため隣村との関わり合いで、この道を通り物見峠に行くこともあっただろうと想像は膨らむ。土山峠から辺室山経由のルートもあるから裏道みたいな感じだったかもしれないし、あるいは三峰山が近いため修験の行者も歩いたかもしれない。

そんな想像を楽しみながら土山峠からの林道を歩き取付くと、尾根に乗るまではザレた急登を這い上がる。ここの斜面はダム建設の途中で人工壁になってしまったのだろうが、尾根に上がってしまえば境界の杭や石が多数あり、ここがたしかに境なことを実感する。

今回歩いてみて熊ノ爪(能ノ爪)の地名は二重の意味であることを実感。クマ出没エリアなので注意喚起の熊ノ爪はわかるが、能ノ爪とはなんぞやという風にしか思っていなかったのだが、宮ケ瀬尾根から歩いてくると周りが入り組んでいるにもかかわらず、この尾根を知っていれば「のうのうと詰め」まで来られるので能ノ爪(当て字か)との説はありでした。どちらが正しいというよりはどちらでも正しいような不思議な地名でもいうべきか。宮ケ瀬村と煤ケ谷村で言い方が違ったのか、猟師か林業関係者での呼び名が違ったのかもしれないなど想像。

鍋嵐からヨシガ沢右岸尾根を下り、ジゴク沢を散策してからヨシガ沢左岸尾根を登り、再び鍋嵐に到着する頃には風も強く、遠くを見れば黒い雲が出てきたので、ゴジラの背尾根はあきらめて来た道で戻ることを選択。土山峠まであと少しで雨が降り始め、大きな雷がなっていたので土山峠の大きな石のモニュメント(?)の下でスペースで雨宿り。

30分程で雨が止んでからのチャリでの帰還となりました。
無事に戻れて山の神様仏さまに感謝です。

検索した中でも、「ふるさと宮ケ瀬 yosuke」さんのプロフィールのところにある色絵での宮ケ瀬村の地図と、「宮ヶ瀬湖  地図蔵」さんのマップに水没前の等高線を貼り付けたものは、ダムに沈む前の宮ケ瀬村からの登山ルートが透けて見えて興味深かったです。





湖上より 龍の腹摺 春の雷(らい)

雨宿り しばし並んで 蝮草(まむしぐさ)

‹アカヤシオ、まだ見ぬ花なれど›
山包む ピンクムーンの 赤八汐

山包む あな満月や あかやしほ


*ピンクムーン 由来は、月の満ち欠けとともに生活していたネイティブアメリカンが、毎月の満月に付けていた名前で、実際にピンクになるわけではないとのこと。2021年は4月27日。ちなみに5月26日はスーパームーンだそうです。(tenki.jpより)

*あな 感嘆の表現、ああ、あれ、まあ。


ヤマレコの偉大なる先輩、chi-sukeさんのご冥福をお祈りします。昨年末、自分にとっては一大チャレンジだった蛭ヶ岳南陵を登った翌週にこの方もほぼ同じルートで登られており、つたない自分の日記に拍手をいただいておりました。ただそれだけのやりとりでしたがうれしかったことを覚えています。生きて戻られると思っておりましたが大変残念なことになってしまいました。合掌。

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