鍋嵐と宮ケ瀬尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,385m
- 下り
- 1,390m
コースタイム
天候 | 晴れのち雷雨 昼前から強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
すべてVRです。急登・細尾根・地図読みなどあります。地図・コンパスなど必携。また熊の目撃があるところなので、熊鈴も自分で鳴らせるところにあるといいかもしれません。チェーンスパイクあると安心です。 土山峠〜猿ヶ島 バス停あたりから広い林道を歩いていきます。今回は宮ケ瀬・煤ケ谷の境界を歩きたく急登していますが地図などに記載なし。尾根に上がると境界の標識が続いていきます。 猿ヶ島〜熊ノ爪(能ノ爪) 猿ヶ島に近づくとバラ線(鹿柵の名残)がでてきます。それが東日本詳細図の597p近くまで続いていきます。足元に散らばってるような印象を受けるところもあるので引っかからないように注意。 597p〜細尾根まで鹿柵が続きます。最後、脚立を乗り越えたさきに細尾根が始まります。この区間は三角点が尾根に沿って続いています。そこを抜けると左手に鹿柵を見ながら丁字路へ。ここも鹿柵に沿って歩くと能ノ爪へ。 能ノ爪〜鍋嵐 しばらく進むと北へ延びる宮ケ瀬尾根注意が必要です。地図を持たずに歩くとかなりの確率でこちらの北尾根に進んでしまう可能性大。鍋嵐直前は急登となります。 鍋嵐〜ジゴク沢〜鍋嵐 ヨシガ沢右岸尾根を下りましたが鬱蒼としており、南南東に延びる尾根の見極め注意。熊の出そうな雰囲気が強いので一人歩きを反省。前回腹摺南尾根はそれほど熊の生息しそうな雰囲気はなかった(ような気がした)が、こちらは正直ビビる。 左岸尾根は少し雰囲気が穏やかに感じたが、取りつき直後はかなり急でした。こちらは植林地帯の雰囲気はなく登りごたえのある尾根でした。 復路では597pと猿ヶ島の中間地点で若干ルートをミス。下ってしまう。目印にしていたバラ線もあるので注意。正面に猿ヶ島が見えるので北東に降りる尾根を選択してしまったが、北西に延びる尾根が正解。そもそもそんなに下らないところだった。すぐに気づいて戻る。 猿ヶ島の先ピンクのプラで518番から東へ延びる尾根を帰りに利用。雨が降り始めたの鹿柵の先端まで行くルートを使ってしまったが、最後はかなり急な尾根を下ることに。これから先雨の日はヒルが出そうな雰囲気あり。 この日はヒルには遭遇せず。 地図は手動です。精確性に欠けますので注意願います。 |
写真
感想
前回に引き続き鍋嵐探訪へ。
事前の予定では、猿ヶ島に出たら熊ノ爪(能ノ爪)から鍋嵐を経てゴジラの背尾根経由でトンネルを抜け、最北端から再び猿ヶ島まで戻る周回コース。
今回、宮ケ瀬と煤ケ谷の境をグーグルマップで調べていると土山峠よりだいぶ宮ケ瀬湖よりに入り込んでいる模様。ちょうど宮ケ瀬みちが対岸で湖に沈み込んでいるのと関係がありそうなので境界線上に何かありやとここを取りつき場所に選定。
南西に延びる尾根を伝っていけば猿ヶ島(617m)に出るようだし、そうすれば今回一番辿りたい宮ケ瀬尾根経由で熊ノ爪(能ノ爪)までおよそ120m標高差をアップダウンをそう繰り返さずにいけるはず。
今回、このルート選びのきっかけになったのはダムに沈んだ村、宮ケ瀬村が水没する前の姿をネットで見つけたからなのだが、以前の宮ケ瀬尾根は和田というところから南へきれいに伸びる尾根だった。
となると宮ケ瀬村と煤ケ谷村をつなぐルートは土山峠だけでなく、宮ヶ瀬尾根を通り物見峠を抜けていくルートも容易に想像できる。江戸時代に丹沢御林維持のため隣村との関わり合いで、この道を通り物見峠に行くこともあっただろうと想像は膨らむ。土山峠から辺室山経由のルートもあるから裏道みたいな感じだったかもしれないし、あるいは三峰山が近いため修験の行者も歩いたかもしれない。
そんな想像を楽しみながら土山峠からの林道を歩き取付くと、尾根に乗るまではザレた急登を這い上がる。ここの斜面はダム建設の途中で人工壁になってしまったのだろうが、尾根に上がってしまえば境界の杭や石が多数あり、ここがたしかに境なことを実感する。
今回歩いてみて熊ノ爪(能ノ爪)の地名は二重の意味であることを実感。クマ出没エリアなので注意喚起の熊ノ爪はわかるが、能ノ爪とはなんぞやという風にしか思っていなかったのだが、宮ケ瀬尾根から歩いてくると周りが入り組んでいるにもかかわらず、この尾根を知っていれば「のうのうと詰め」まで来られるので能ノ爪(当て字か)との説はありでした。どちらが正しいというよりはどちらでも正しいような不思議な地名でもいうべきか。宮ケ瀬村と煤ケ谷村で言い方が違ったのか、猟師か林業関係者での呼び名が違ったのかもしれないなど想像。
鍋嵐からヨシガ沢右岸尾根を下り、ジゴク沢を散策してからヨシガ沢左岸尾根を登り、再び鍋嵐に到着する頃には風も強く、遠くを見れば黒い雲が出てきたので、ゴジラの背尾根はあきらめて来た道で戻ることを選択。土山峠まであと少しで雨が降り始め、大きな雷がなっていたので土山峠の大きな石のモニュメント(?)の下でスペースで雨宿り。
30分程で雨が止んでからのチャリでの帰還となりました。
無事に戻れて山の神様仏さまに感謝です。
検索した中でも、「ふるさと宮ケ瀬 yosuke」さんのプロフィールのところにある色絵での宮ケ瀬村の地図と、「宮ヶ瀬湖 地図蔵」さんのマップに水没前の等高線を貼り付けたものは、ダムに沈む前の宮ケ瀬村からの登山ルートが透けて見えて興味深かったです。
湖上より 龍の腹摺 春の雷(らい)
雨宿り しばし並んで 蝮草(まむしぐさ)
‹アカヤシオ、まだ見ぬ花なれど›
山包む ピンクムーンの 赤八汐
山包む あな満月や あかやしほ
*ピンクムーン 由来は、月の満ち欠けとともに生活していたネイティブアメリカンが、毎月の満月に付けていた名前で、実際にピンクになるわけではないとのこと。2021年は4月27日。ちなみに5月26日はスーパームーンだそうです。(tenki.jpより)
*あな 感嘆の表現、ああ、あれ、まあ。
ヤマレコの偉大なる先輩、chi-sukeさんのご冥福をお祈りします。昨年末、自分にとっては一大チャレンジだった蛭ヶ岳南陵を登った翌週にこの方もほぼ同じルートで登られており、つたない自分の日記に拍手をいただいておりました。ただそれだけのやりとりでしたがうれしかったことを覚えています。生きて戻られると思っておりましたが大変残念なことになってしまいました。合掌。
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