青空を待ち望む檜枝岐縦走［御池⇒大杉山⇒会津駒⇒三岩岳⇒窓明山］

2021年05月08日(土) [日帰り]

• GPS: 10:28
• 距離: 26.1km
• 登り: 1,490m
• 下り: 2,215m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:01
• 休憩: 1:12
• 合計: 10:13

4:11 山の駅御池＆御池ロッジ
4:17 4:21 会津駒ヶ岳 御池登山口
5:13 5:15 大杉岳
5:57 5:58 電発避難小屋
6:59 6:59 大津岐峠
8:05 8:05 駒の小屋
8:20 8:27 会津駒ヶ岳
9:06 9:19 大戸沢岳
10:48 11:00 三岩岳
11:15 11:18 避難小屋
11:36 11:36 めまうだ湿原(三岩大池)
12:02 12:25 窓明山
13:10 13:10 家向山分岐
13:45 13:47 巽沢山
14:19 14:24 国体コース入口(旧道)
14:24 あずき温泉（バス停）

天候

曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

●尾瀬御池駐車場に車を置いて出発
●下山口の小豆温泉から路線バスで御池駐車場に戻る

【御池駐車場】
　・駐車料金：1000円/回

【路線バス】
　・バス運賃：970円（あずき温泉⇒尾瀬御池）
　　（参考：あずき温泉⇒桧枝岐までは420円）
　・時刻表は、会津バスのHPを参照
　　https://www.aizubus.com/rosen/pdf/20210501/04_oze-numayama.pdf

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：-（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：4.5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）アイゼン、ピッケル等の頻度や時間等
★登山道の眺望：4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：1人】


◆ルートの状況
・会津駒ヶ岳から三岩岳の間は夏道が整備されておらず、積雪期限定ルートになる。それ以外の区間は夏道があり、無雪期でも歩行可能。
・冬山なので十分な装備や知識等は必要になるが、全体的に技術難度が高い箇所はなく、雪山に慣れた人なら特に問題はなさそう。核心部を強いて挙げるなら、駒ノ小屋から南西側に少しいったP1996付近の痩せ尾根は注意が必要。東側の残雪が使えず、西側斜面のトラバースや少しだけ藪漕ぎが必要になる場合あり。
・また、縦走は、広大で太い尾根が多いので、視界不良時は方向感覚が分からなくなるため道迷いに要注意。GPS等で現在地を確認して歩いたほうが良いだろう。
・全体的にオオシラビソ等の樹木が多く、大展望の稜線歩きはできないが、標高2000m以上は樹木が少ない箇所もあり、周囲の山々を見渡せる。

◆本日の雪山装備
・標高1300m以下は夏道となるが、それ以上の標高域は積雪が多い。
・本日は、ワカン、12本爪アイゼン、ピッケル、ストック等を持参したが、アイゼンとストックのみ使用。
・雪面はあまり凍みておらず、10cm程度埋まる箇所も多かったがワカンを使用するほどではなかった。

写真

5/8 4:08

御池駐車場は朝4時で10〜15台ほど。
シーズンインしたばかりなのでガラ空き。

5/8 4:15

駐車場から600mほど車道を歩き御池登山口に到着。
では、行ってみよう！

5/8 4:21

登山口は標高1520mほどあるので、最初から残雪。

5/8 4:31

急傾斜はないが、序盤からアイゼンを装着して歩き始める。

5/8 4:49

昨夜は満天の星空が広がっていたのに、生憎の曇り空。
ご来光は見れなかった。

5/8 4:54

登山口から大杉岳まで標高差400mを登っていく。

5/8 5:11

大杉岳に到着。
山頂付近に杉はなくオオシラビソばかり、なんで、大杉岳と呼ばれるのだろうか？

5/8 5:36

大杉岳から本格的な縦走スタート！
完全に雲の中に入り視界不良となってしまった。

5/8 5:54

電発避難小屋を通過。

5/8 6:11

雪稜の一部は平坦な区間もあり、視界不良時は道迷いに要注意。
GPSで現在地を確認しながら進む。

5/8 6:44

雪稜が切れた箇所はちょっとだけ夏道も歩く。

5/8 7:05

緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む。

5/8 7:37

駒ノ小屋手前のP1996付近は痩せ尾根。
雪庇を使った雪稜歩きが厳しくなってきた。

5/8 7:40

P1996の北側直下は雪が使えなかった。
西側斜面をトラバースしたり、藪漕ぎしたり、夏道を歩いたりしながら進む。

5/8 7:43

特に技術難度は高くないが、強いてい言えば、P1996から北側に200m区間が今回の核心部かな。

5/8 7:53

あとは、痩せ尾根から標高差80mを登っていくと、

5/8 8:02

駒ノ小屋に到着。

5/8 8:18

新しい足跡はあるものの、誰もいない会津駒ヶ岳の山頂。

5/8 8:29

会津駒あたりで天気が回復すると思ったが、依然として視界不良が続くで、早めに再出発。

5/8 8:39

P2098を通過。

5/8 8:49

大戸沢岳まで緩やかに登っていく。

5/8 9:03

大戸沢岳に到着すると、ついに雲の切れ間から青空が見え始める。

5/8 9:20

眼下には今まで見えなかった風景が広がり、テンションが上がってきた〜

5/8 9:19

では、先へ進もう！
次に目指すは三岩岳。

5/8 9:30

青空が少し見えたものの、雲はスッキリ取れてくれないね〜

5/8 9:45

波打つような雪稜が続く。

5/8 9:56

P2057まで、標高差140mを登っていく。

5/8 10:01

P2057から歩いてきたルートを振り返る。

5/8 10:08

では、三岩岳に向かおう！

5/8 10:28

三岩岳に近づくと、再び視界不良になってきた。
今日は、ずっとこんな感じだね〜

5/8 10:45

ようやく、三岩岳に到着。
唯一、この山頂だけ雪が消えていた。

5/8 11:01

三岩岳の下りは、完全にホワイトアウト。
GPSを確認しながら下っていく。

5/8 11:12

三岩岳避難小屋に到着。
冬期は、右側の窓から入ることができて、

5/8 11:13

室内はこんな感じだった。
少し雪が入っている。

5/8 11:19

帰りのバス時刻を考量し、避難小屋到着が12時を過ぎたら、ここで下山することも考えていた。
まだ時間に余裕がるので予定通り窓明山まで行ってみよう。

5/8 11:22

お〜！
ついに、ここにきて雲が取れ窓明山が見えてきた。

5/8 11:24

やっぱり天気がいいといいね〜♪♪

5/8 11:26

下山に使う家向山までの尾根を確認。

5/8 11:31

雪が無くなれば、湿原となる場所を通過。

5/8 11:35

青い空と白い雪は、なんて美しいのだろうかと、改めて実感。

5/8 11:36

振り返ると三岩岳も雲が取れ晴れだした。

5/8 11:38

窓明山まで標高差100mを登っていく。

5/8 11:40

雪が切れた区間もあるので、夏道と雪稜を交互に歩きながら登っていく。

5/8 11:50

三岩岳から歩いてきた稜線を振り返る。

5/8 11:51

ついに、縦走最後のピークとなる窓明山まであと僅かだ。

5/8 11:55

窓明山に到着。

5/8 12:03

窓明山の北側の眺望。

5/8 12:02

窓明山の北西方向には、会津丸山岳までの稜線が連なる。

5/8 12:02

会津丸山岳は一番奥のピークかな？
黒谷川の災害復旧が終わったら日帰りで行ってみたいな〜

5/8 12:24

では、下山しよう！

5/8 12:27

少し下り、窓明山を振り返る。

5/8 12:30

家向山まで続く稜線を下る。

5/8 12:41

基本、夏道に沿うが、雪上の方が足に負担が少なく歩きやすい。

5/8 12:50

まずは、標高1410mまで下り、

5/8 12:58

標高差100mの夏道を登り返していく。

5/8 12:53

この辺りはイワウチワが沢山咲いていた。

5/8 13:04

下ってきた稜線を振り返る。
左上が三岩岳、右上が窓明山。

5/8 13:18

家向山分岐を通過し、標高1400mまで下る。

5/8 13:39

標高が低くなると、新緑が美しくなってくる。

5/8 13:43

巽沢山に到着。

5/8 14:01

巽沢山の下方は、完全に雪がなく夏道を歩く。

5/8 14:13

国道のある登山口に無事に到着。

5/8 14:29

登山口から国道を800mほど歩きバス停に到着。
スゴイ場所にバス停があり驚いた。

5/8 14:29

15時8分まであと30分。
まあ、丁度いいか〜
着替えをしたり、荷物を整理してバスを待つ。

5/8 15:09

2分遅れてバスが来た。
なんと乗客は、私だけ（笑）

5/8 15:44

貸切のバスに40分乗車し、御池駐車場に到着。
お疲れさまでした！

撮影機器：

PowerShot G5 X Mark II CANON

感想

Joker

今回の山行も、天候予報と「にらめっこ」。
尾瀬御池までの道路が通行できるようになったので、会津駒ヶ岳を通過する稜線を縦走してみました。

天気予報に反して、歩けど歩けど一向に天候が回復せず、ひたすら視界不良の尾根歩きが続きました。
眺望の良い雪稜歩きを楽しもうと思ったいたのに〜
途中から「今日は修行、トレーニングさ」と自分に言い聞かせ、納得しようと思っていましたが、最後の最後で青空が広がってくれました。

やっぱり青い空と白い雪のマッチングは最高！
終わり良ければ総て良し　ですね！（笑）