住吉谷〜打越山〜打越峠〜八幡谷旧道〜甲南山手
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 296m
- 下り
- 559m
コースタイム
- 山行
- 3:40
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(帰り)「八幡谷」登山口から徒歩で阪急岡本駅を経由してJR甲南山手駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
「石切登山口〜打越山」ルートについて 石切登山口の4分岐地点から打越山へと向かうルートは、関電の鉄塔更新工事の影響で鉄塔周辺の木々が伐採されて大きく切り開かれ、現在は広範囲にわたる植樹が行われている状態。切り開かれた場所は鉄塔の立つ場所である他に、鉄塔更新工事の際の大規模な資材置き場にもされていたところ。視界が驚くほど良くなっており、道中から北に「天狗岩〜ガーデンテラス〜西おたふく山〜最高峰〜東おたふく山」の稜線を一望出来る六甲山系のこのあたりの界隈では最も展望の良いルートに変貌した。怪我の功名と言うべきか。打越山の山頂へ至るルートの道が大変歩きやすくなったのも朗報。 「八幡谷の旧道」ルートについて 八幡谷を下りで歩く場合で説明。八幡谷の『山の神』があるところのすぐ南に道標があり道が2分岐している。2分岐の左(東南側)の方向へ八幡谷の流れに沿って下る道が現在のメインルートとなって久しく、通常は当然ながらこちらを歩く格好となる。2分岐の右(西南側)へ続く踏み跡は今も明快なのだが、どこへどういう形で繋がっているのかを確認してみた。(注)正式な名前はないので古い道という意味で便宜上「旧道」と記している。 最初のうちは踏み跡もしっかりしていて道標も残っており、すぐに巨大な堰堤の真下に行き着く。堰堤下には沢が流れており八幡谷の本流へ流れ込む。但しはっきりしているのはそこまでで、その先には南方向にうっすらと踏み跡が残っているものの、実際に進んでみると草木が繁茂して行く手をほぼ遮ってしまっており、もはや廃道状態になっている。国土地理院地図には表記があるのでそれも確認しながら南へ進んだが、終始草木の繁茂に邪魔されて思うように歩けない状態。足元も大変狭い上に崩れやすそうで、足の置き場も心許なく危うい状態。 それでもある程度のところ迄は無理矢理に進むことは不可能ではないのだが、恐らく出口と思われる箇所の直前までは何とか行けても、その先あと3〜4mほどで終了かというところで尋常ではない草木の繁茂と足場のなさとで先へ進むことが困難となり進退窮まる状況となる。相当な危険を伴いそうなので、そこで断念を余儀なくさせられる。止む無く少し手前に戻るとスイッチバック的に現在のルートに安全に下れるピンポイト箇所(=八幡滝第二堰堤の本堰堤上のすぐ脇に出る)があるので、そこから無事に脱出。結論から言うと、このルートは地図には残っているものの実質的には廃道状態であるし、大した意味もメリットもないので敢えて行く必要なし。 さて、先の堰堤直下のところからは西方向には巻き道も含めて他に踏み跡が確認出来なかったので、『八幡滝第二堰堤』下流に立つ(八幡谷の入口を示す)案内道標のところの旧道分岐点へと繋がるルートしかないようだ。ほぼ廃道になっているのに、なぜ2分岐地点からの進入を食い止めるように措置されていないのか、また誤って進んだ先にもさらに道標が残されたままになっているのか、謎が多い。残すのなら整備をちゃんとやるべきだし、廃道にするなら一応は通行止めにしておくべきと感じた。 |
写真
装備
個人装備 |
通常のトレッキング靴のみ
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感想
今回は同行者とともに、住吉谷側から「打越山」山頂を目指すルートを登った。
ここは午前中の早めの時間帯だと意外と人が少ないルート。住吉谷側から登る人は思いの外少なめなので、仮に出会ってもせいぜい1〜2組だろうと踏んで歩いたが、予想通り。道中は下って来たトレラン1人と擦れ違っただけ。打越山の山頂は実に快適な貸し切り状態。このルートは関電鉄塔更新工事の影響で森林が伐採されて切り開かれてしまったので、六甲山系の山並みの景観も抜群。そよ風も吹いて気持ち良い歩き。昼前くらいから午後になると甲南パノラマ道側からやって来て住吉谷へ下るハイカーがやや増えてくるので、それ迄の間なら気兼ねはない道だ。
そこからはこの山域ではある種銀座的な甲南パノラマ道を歩いて打越峠方面へ向かうが、まだ時間も早かったので峠まで誰にも会わなかった。打越峠から東へ向かうと恐らくハイカーも増えるので、そこからは早々に八幡谷を下ることに。さすがに八幡谷では登ってくる1人または〜2人連れの3組とは擦れ違ったが、互いに会釈で静かに山行。
気になったは3人以上の集団心理の恐さ。『山の神』の広場にたむろしていた人生経験豊かそうな年齢の集団。べらべら喋ってはしゃいでてうるさいのは何なのかなあ。世代なのかなあ。別に山に限らずいわゆる公共の場所でうるさいのは大半が人生のお手本とされている方々なのは実体験済みなのだが、人生のお手本たるべき人達がそうなんだから、そりゃ若い人もその振る舞いを見習ってしまうよなあと思ってしまう。大声で喋ることで生きていることを感じているのかもしれないな。なんか私と真逆のタイプだ。
この日はその場での単なるふとした思いつきで八幡谷旧道を探索したのだが、とにかく酷い目に遭った。これ以上ないぐらいの藪漕ぎで、進路を無理矢理に切り開いていく感じ。うっすら残っているかどうか程度の踏み跡っぽいところを目指して進んだが、繁茂した草や倒木だけでなく、成長した枯れ笹や棘の茨なども行く手を塞ぐ。本来の八幡谷ルートなら10分もかからないような区間を、1時間かかって悪戦苦闘して進み、あと残り3〜4mを残して結局は目標地点まで到達出来ずに途中で断念せざるを得なかった。撤退を決断した後は、元の入口に迄戻るのも結構厳しいので、どこかから出来るだけ安全に下らないといけない訳だが、あちこち探し回って別の下り口を発見して何とか無事に本来の八幡谷ルートに合流出来たので良かった。同行者に相当な肉体的かつ精神的な負担をかけたので凄く申し訳なかった。なんせ急な思い付きだったので。反省点は切枝ハサミは携行すべきということ。いくつになっても学習は続く。
コメント
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rxk00250さん、目下レコ上げ休止中の身で、不躾たいへん恐縮です。
詳密レコをたいへん興味深く拝見しました。
しっかし住吉谷四叉路〜打越山ルートの変貌ぶりには驚嘆、
確認しに行きたかったのを後回しにしたことを後悔しています(泣笑
もともと絶好のロケーションなのに甚だ「勿体ない」状況だったのですが
今回の鉄塔工事と伐木は小生も諸手を挙げて歓迎しているクチでして、
写真の第2鉄塔の次、打越峠の少し東に立った隣の第3(?)鉄塔も
六甲主脈を一枚屏風のように(長峰や摩耶も!)ばばーんと眺められる
私的「新名所」になっています。パノラマ道のすぐ脇なので行くのも簡単ですが
・・・あっと、ご承知でしたら相済みません。
あと、八幡谷の「旧道」についても10年ほど前はごく普通に利用していたので
(本道の堰堤脇が今のような階段ではなく、滑りやすい急斜面だったので)
その凄まじい荒れようには驚きました。
仰有るように下の道標から逆向きに登られれば、多分かつての踏み跡は
難なく見つかるのでは?と思いますが、
なんせ宅からは近いので、今度覗いてみようと思っています。
また、当時の道中写真も残っていると思うので手許確認してみますネ。
いきなり長々と失礼致しました。
いつも詳細な現場レコをありがとうございます。
今後ともご更新を楽しみにしております
notungさん、お久しぶりです。コメント有難うございます。
住吉谷から打越山山頂へ至るルートは、鉄塔更新工事中の時から
何度か歩いていましたが、工事が完全に終了して、資材や機材が
完全に撤去されて道が作り直されてからは初歩きでした。
甲南パノラマ道の途中の第三の鉄塔のところ(七兵衛峠より東)
も大きく開けて抜群の展望になりましたよね。あの場所からも
六甲山系の山並みが一望できますが、打越山の山頂近くよりも
角度が異なるのでまた少し違った印象ですね。私も好きです。
八幡谷の旧道は、私は今回が初だったので以前普通に歩けていた
頃のことを知らないゆえ、昔はどうなっていたのか凄く知りたい
気持ちです。あそこを歩いた人で記録を残している方が見つけら
れないので知る術なしです。もの好きなので興味津々です。
下の道標側から逆向きにとは思うものの、入口からして既に繁茂
しているのでなんだか厳しそうな予感です・・・。でも次の機会
に確認してみようかな。
気持ちさえ前向きで過ごしていれば、元気も出てきますよね。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
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