百名山計画『笠ヶ岳新穂高ツーリング』
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感想
昔書いていたホームページより(バイクツーリングがメイン)
百名山計画『笠ヶ岳新穂高ツーリング』
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笠ヶ岳へ
9月22日。いつもなら仕事が終わったら即出発するところだが、 前回の盆休みで夜間爆走に疲れていたので今回は今日土曜日の早朝の出立となった。 目指すは岐阜県薬師岳である。予定では夕方には薬師岳の登山口に取り付くつもりだった。
しかし事件は舞鶴市内で起きた。 ネズミ捕りにひかかったのである。マジかよ!免停だぜ! まぁ〜いつも80キロ以上で走ってるから仕方ない。運が悪かったとは言えまい。 この後目的地岐阜県上宝村までの間いたるところでネズミ捕りをやってるのを見かけた。 まさに秋の交通安全週間真っ盛りである。
おかげで巡航速度は大幅に落ち薬師岳のある岐阜県神岡町に着いたのはとっぷりと日が暮れたあとであった。 この時間から林道にアタックする気力はとてもない。 さらに大陸性高気圧が運んできた冬の空気が俺の中の温泉の虫をよび覚ます。 で、計画変更。目的を薬師登山から笠ヶ岳登山とし、 今夜は梶尾温泉(無料)の近くで野営することにした。 温泉で冷えた体を温め、明日に備える。
23日。午前3時に活動開始。 4時には撤収完了し登山口のある中尾橋を目指す。 4時半ごろには身支度を整えて歩き始めたがしばらく登山道が分からず右往左往して無駄に時間を費やした。 結局のぼり始めたのは4時45分となった。
さて登り始めると次は尾根に取り付くのが当面の目標となる。 尾根まではおよそ1500メートルの高低差がある。 ガイドブックによると約5時間かかるらしい。 山頂までは1900メートル、約7時間の道のりである。 実際にはもう少し早く登るつもりであったが1900って高低差は未知の領域である。
途中尾根までは前にも後ろにも人は居らず静かな山行であった。 まぁ〜4時半出発なら間違いなくトップだ。。。 と思っていたが上には上がいるものである。 前方に人陰を発見。 当然目標はそれを追い越すことに変更される。 だがペースを上げても差は縮まらない。 時々向こうもこちらを見ている。 これは勝負である。絶対に追い抜いてやる。 さらにペースを上げ最大戦速で追う。ようやく追い着いたのはもう山頂が目前というところだった。 その人は疲労が限界に達したようでガレ場の岩の上に大の字にひっくり返って休憩していた。 驚いたことになんと彼はかなりの年配のようである。 ゆうに80歳は超えていると思う。 僕はこの年老いた戦友に対し最大限の敬意を示し「お先に」と声を掛けて追い抜いた。
山頂で記念撮影をしているとおじいさんも山頂に到達しなぜか「お世話になりました」 と握手を求めてきた。 別になにも世話してないんだけどなぁ〜と思いつつも握手に応じる。 聞くとこのおじいさん夜の2時に出発したらしい。
山頂からは西は白山、南には焼岳・乗鞍御岳、東には真近に槍穂高、遠くには南アの連なり、その向こうに富士山。北は北アの名だたる山やまがすべて見渡せた。 さらに北には富山湾と能登半島も見える。 視界の内に雲は一切確認できない。 これほどの晴天はそうはあるまい。 結局10時15分ごろに登頂したから5時間半で登ったことになる。
下山を開始したのは11時。当初の予定では同じコースをピストンするつもりだったが 少し気分的に余裕ができたせいか縦走ルートに変更する。 このルートだと林道&車道歩きが約2時間ほど追加されるが そこに達するまでの景色は登ってきたルートよりも良さそうであった。 実際、杓子平までの尾根歩きは最高に気分が良かった。
結局、元の登山口に戻ってくるまで5時間を要した。 体中の筋肉と関節がギシギシと痛む。そこで当然温泉となる。 中尾橋のたもとには無料の混浴露天風呂がある。 橋から丸見えのその湯船には男数名とほぼ同数の女性が見えた。 内の何名かは水着を着用しているようだがまぁ〜この際贅沢は言うまい。 それが目的ではないのだから。 目的は疲れを癒すことである。
湯船に入ってしばらくして自分がサングラスを掛けたままなのに気が付いた。 混浴露天風呂でサングラス・・・かなりあやしい。 このサングラスは度入りでメガネの代わりでもあるのではずせない。 が今更バイクのところまでメガネを取りにもどるのも億劫だ。
そこに一組のアベックがやってきた。 女の方は相当の美人である。腰に1枚タオルを巻き、 もう1枚のタオルを縦にして体の前面をかくしている。 背中は丸出しで隠したムネは側面が露出していた。 それだけでも十分に刺激的な格好であったがしばらくするとタオルを首から掛け湯船の中を闊歩しはじめた。 居合わせた男たち見てはいけないものを見てしまったというふうに目をそらし、 女性たちはその大胆な行動に目を丸くしていた。
旅の初っ端で免停喰らって気分は少しブルーだったが最後にいいものを見せてもらって 気分よくこの旅を締めくくることができたのは幸いであった。
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