福岡氏城、福持氏城、山下氏城（三重県伊賀市）
nack0251
その他1人 - GPS
- 02:56
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 214m
- 下り
- 203m
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標高グラフを拡大| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
バス停から集落内の道に入って108mほど進んだところの左妻（さづま）川に架かる左妻橋を西に渡り、55mほど進んだところの黄色い枠で囲われた消防栓のマンホール蓋のある交差点を右（南）に折れて道なりに226m進むと舗装路が終わる。
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舗装路終点近くの道の西側に立派な石垣のある家が二軒並んでいる。『三重の中世城館』によるとどちらかが福岡氏の御子孫宅かもしれない。北側の家に上がる舗装路からの坂道がありそこを登る
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尾根の北側の谷筋に沿って山側に踏み跡をたどって福岡氏城より山側にある福持氏城を目指す。いくつかの屋敷跡かと思われる削平地を通って福持氏城主郭東側土塁外側の堀切に出合う。この堀切はかなり浅く名残程度。
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主郭北東端あたりに堀切を挟んで石垣が並ぶ削平地がある。『三重の山城ベスト50』には記載がないので、これも後代の耕作地跡か。
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感想
【城名】福岡氏城（三重県伊賀市）別名:福岡氏堡
【場所】三重県伊賀市中馬野字上山564
【形式】山城
【地目】山林
【立地】中腹
【規模】50x55m
【築城】--
【築城者】福岡氏
【城主】福岡氏
【遺構等】主郭、土塁、堀切
【見所】土塁、堀切
【訪城日】2021/5/28
【訪城時間】2時間56分43秒 ※三城合わせた時間
【概要】福岡氏城、福持氏城、山下氏城の三城が複合的・有機的に結びついて城郭群をなしている。三城の正面は、谷を隔てて県道2号線の峠に東向きに対峙ししている。福岡氏城が東向きの尾根の先端に、その背後山側に深い堀切を挟んで福持氏城が位置している。山下氏城は福持氏城のある尾根と谷を隔てた北側の尾根に位置している。
福岡氏城はもともと四方を土塁で囲まれていたのだろうが、現状は正面にあたる東側の土塁は消滅している。山側背後に深い堀切が掘られている。「崖下に本城館址があり、現在も福岡氏が居住している。」と『三重の中世城館』に記載されている。
【歴史】
天正伊賀の乱の際この峠道に攻め入った織田信雄軍に対し、福持氏城城主福持九郎元乗は伊賀連合軍に加わって、敵将柘植三郎左衛門を自害させた。
【備考】--
【アクセス】
県道2号線沿いの中馬野バス停から南寄りに集落への道がY字状に分岐しており、そちらに進むと城址となるが、集落内の道は狭く車では入らない方がよい。Y字分岐の県道2号線側すぐのところに非常用倉庫が置かれた広い空き地があり、そこに駐車する。地元の人がいたので一言断わっておく。
バス停から集落内の道に入って108mほど進んだところの左妻（さづま）川に架かる左妻橋を西に渡り、55mほど進んだところの黄色い枠で囲われた消防栓のマンホール蓋のある交差点を右（南）に折れて道なりに226m進むと舗装路が終わる。そのまま山道が続くが城跡はそちらではない。
ちなみに舗装路が終わったところからそのまま山に入るとすぐ左手に石垣跡のようなものが残る土塁のようなものに出合う。福岡氏城や福持氏城と谷を挟んだ南側の尾根に当たるところ。これは城址とはされていないようだが、畑の跡か。
舗装路に戻って下りはじめてすぐ道の西側に立派な石垣のある家が二軒並んでいる。どちらかが福岡氏の御子孫宅かもしれない。北側の家に上がる舗装路からの坂道がありそこを登ると二軒の間の狭い隙間に入れるようになっていて、そこを進んで行くと福岡氏城への取り付きとなっている。地元の方がつけてくれた階段状の遊歩道を左手に上がっていくと福岡氏城の主郭に出合う
【城名】福持氏城（三重県伊賀市）別名:福持九郎宅跡、九太夫、久太夫（くだゆう）
城
【場所】三重県伊賀市中馬野字上山564
【形式】山城
【地目】山林
【立地】山腹
【規模】80×100m
【築城】室町時代
【城主】福持九郎元乗
【見所】堀切、土塁、石積み跡、虎口
【概要】
福持氏城は周囲に堀切があり、三方切り込みによる壮大な土塁がある。ほぼ完存状態の貴重な城跡
【城名】山下氏城（三重県伊賀市）別名:山下氏堡
【場所】三重県伊賀市中馬野字上山505
【形式】山城
【地目】山林
【立地】山腹
【規模】60×70m
【築城】--
【城主】山下氏
【遺構等】堀切、土塁、石垣
【概要】四方を土塁が囲む。主郭西側に石垣が残る。
【訪城記】
『三重の山城ベスト50』記載の縄張り図は福岡氏城の主郭が等高線の間隔が狭い急斜面上に描かれていて実際より東に寄り過ぎているのでは。それを参考に描かれたと思われる一般愛好家がブログでアップしている図も同様にずれている。
地元の男性の方によると福岡氏城は地元の人が整備して入りやすいが、後の城は未整備なので覚悟して入るようアドバイスをしてくださった。
去年2020年に行かれた方の記録では山下氏城は藪がひどくて歩きにくいとあったが、3城とも主郭を中心にくまなく歩けた。
中馬野集落より南に峠を越えて坂下（さかげ）集落まで行ってしまい、地元の方に道を聞いた時「ここにも城はある。」とおっしゃっていたが、こちらにあるのも福持氏城で、坂下にある城の方が規模が小さいようなので、出城か支城か。
福岡氏城主郭は山側には高い土塁がそびえるが、尾根の先端側は後代に切り崩されたのかそのまま開いた状態になっている。
尾根の南側は切り立った谷となっている。山側の土塁に立つと尾根を南北に深く削り取った堀切が見える。（見所）
堀切の底に降りてさらに山側の斜面を登ると緩やかな斜面が広がる。『三重の山城ベスト50』掲載の縄張り図には曲輪�靴箸△襦６蔑悗涼翊�に数十mに延びる低い石垣が並んでいる。
南の谷側にも削平地風の地形が見られたので降りてみる。あちこちに石垣が残るが『三重の山城ベスト50』縄張り図には何も記載がないので、後代の耕作地の名残か。コンクリート製の井戸も残る。
福岡氏城山側の堀切の下から見上げ主郭の切岸に取り付いてよじ登り、再び主郭内に入る。先ほどの遊歩道を下りて尾根の北側の谷筋に沿って山側に踏み跡をたどって福岡氏城より山側にある福持氏城を目指す。いくつかの屋敷跡かと思われる削平地を通って福持氏城主郭東側土塁外側の堀切に出合う。この堀切はかなり浅く名残程度。
福持氏城虎口下寄りにある炭焼き窯の跡のような石積みを通って南東方向に開いた虎口から主郭内に入る。かつては石垣があったのか石積み跡が残る。主郭は周囲を土塁に囲まれている。土塁上に登って反時計回りに土塁を歩く。北側角は櫓台跡と思われる。土塁外側を見下ろすと深い堀切が見える。（見所）
土塁を1周して虎口から出て南東下にある削平地に降りる。『三重の山城ベスト50』には曲輪�犬筏�載されているあたり。この辺りにも石垣が残る。後代の耕作地跡かも
主郭に戻って周囲の堀切を歩く。南東辺は浅い名残程度だが残りの三辺には深浅の差こそあれ、みごとな堀切が残る。
堀切外側の土塁や主郭土塁外側にも石積みの跡が残る。
主郭北東端あたりに堀切を挟んで石垣が並ぶ削平地がある。『三重の山城ベスト50』には記載がないので、これも後代の耕作地跡か。
主郭東端から谷を挟んだ山下氏城に向かう。斜面を上がったところが山下氏城主郭山側の堀切で、底から土塁上に上がる。主郭北西端は主郭から一段高くなっていて櫓台跡かと思われる。その南側には井戸跡かと思われるくぼみがあった。土塁上には石積み跡が残る。主郭は周囲が土塁に囲まれており、福岡氏城、福持氏城同様山側がひと際高くなっている。
主郭内に南側の土塁に沿うように石垣が続く一段高い部分が見られた。主郭東辺南側に虎口跡かと思われる凹みがあった。
主郭の東側には『三重の山城ベスト50』には曲輪�兇�ら�犬筏�載されている削平地があった。一部はかなりぬかるんでいた。
一通り見終えて引き返す。『三重の山城ベスト50』には曲輪�垢筏�載されている広大な削平地があるが、これは確認できなかった。
県道2号線の道沿に福岡製材とかいう木材関係の建物があったが御子孫か。
▼ガーミン軌跡
https://connect.garmin.com/modern/activity/6854879476
▼これまでの訪城記録
http://nack1003.livedoor.blog/archives/6463470.html
▼攻城団
https://kojodan.jp/profile/11671/
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