遠州修験道春峯踏査（白羽神社・高松神社）＆高天神山【やり直し】

2021年06月01日(火) [日帰り]

• GPS: 07:08
• 距離: 31.0km
• 登り: 276m
• 下り: 277m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:00
• 休憩: 0:42
• 合計: 6:42

9:33 「御前崎海洋センター」バス停
9:41 9:41 猫塚
9:52 9:53 ねずみ塚
10:46 10:50 白羽神社
11:19 11:19 白羽柑子・命をつなぐ家康井戸
12:11 12:28 ファミリーマート御前崎佐倉店
13:47 14:00 高松神社
15:18 15:25 セブンイレブン掛川大坂店
16:15 16:15 高天神山
16:15 「土方」バス停

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き
8:05〜8:49 菊川駅前→浜岡営業所（静鉄バス 菊川浜岡線浜岡営業所行）南口1番乗り場・670円
8:54〜9:30 浜岡営業所→御前崎海洋センター（自主運行バス御前崎市内線 御前崎海洋センター行）510円

帰り
16:42〜17:06 土方→掛川駅前（静鉄バス 掛川大東浜岡線掛川駅行）480円

※平日ダイヤ
※バスは全てSUICA等のICカードが使えます

コース状況／危険箇所等

舗装路のウォーキングです。高天神山も観光史跡なのでスニーカーで問題なし。

写真

今年1月31日に踏査した駒形神社〜白羽神社〜高松神社のルート（青い線）を「遠州の霊山と山岳信仰〜その源流と系譜」の地図と重ねてみたところ、かなり北側にずれていたことが判明！やり直すことにしました。

6/1 9:32

前回同様、菊川駅からバス2台を乗り継いで「御前崎海洋センター」バス停より出発です。

6/1 9:41

駒形神社のすぐそばにある「猫塚」という史跡が気になってちょっと寄り道。昔ここにあった遍照院という寺の住職が、旅僧に化けた大きな古鼠に食い殺されそうになったとき、猫2匹が命がけで戦って救ってくれたという話が残っているそうです。

6/1 9:52

猫塚から800mほど南西の海岸沿いに、なんと住職を食い殺そうとした古鼠が祀られてます（ねずみ塚）！このあたりに亡骸を捨てられた鼠が村人の夢枕に立ち「改心して海の守り神になります」と言ったそうな。

6/1 9:52

ねずみ塚のある場所は無料駐車場付きの展望ポイント。猫より古鼠の方がいい場所に葬られてるじゃん…。

6/1 9:54

寄り道はここまで。ここからが春峯踏査のやり直し！最初から前回と違う道を歩きます。

6/1 10:04

住宅併設の神社？神社併設の住宅？

6/1 10:06

航空自衛隊御前崎分屯基地の巨大アンテナ。

6/1 10:44

奥に見えるのは浜岡原子力発電所ですね。

6/1 10:46

白羽神社。ちょうど朔日詣りにもなりました。

6/1 11:00

この周辺の字が「借宿」なんですが、遠州地方のあちこちに逸話がある宗良親王が遭難・漂着した時、仮の宿にしたことに由来するそうです。でもネットで色々調べると、宗良親王が上陸した場所は浜松市南区の白羽だとする説が多いみたい…。え、どっち？気になる！

6/1 11:05

（ひょっこり）ひょうたん島？調べたら公儀山公園内の丘がひょうたんみたいだからと付けられた愛称みたいですね。

6/1 11:14

え、なに！？「命をつなぐ家康井戸」とか気になる〜。けど距離が書いてない看板って怖いなぁ。3km先とかじゃないよね？

6/1 11:18

約300mで井戸に到着。家康はここでも敗走中に地元の人に助けられたんですね（「家康＝三方ヶ原の戦いでの敗退」のイメージが強い浜松市民の目線）。

6/1 11:19

このミカンの木は「白羽柑子（しろわこうじ）」という種類で、家康が白羽神社の近くで木に隠れて難を逃れたという話が残っているそうです。家康、ここでも敗退の話ですか…。

6/1 11:26

寄り道から復帰して、再び西へ進みます。如来堂はスルーで（笑）。

6/1 11:36

国道150線を跨いで北側へ。

6/1 12:00

この工事現場、ちょっと遺跡の発掘っぽくない？

6/1 12:10

近くで見たいと思っていた桜ヶ池の大鳥居の側にコンビニがあったのでお昼休み。遠州七不思議の桜ヶ池もいつか行ってみたい。

6/1 12:17

ファミマのごちむすび、具だけじゃなくてお米も普通のと全然違う。美味いです。

6/1 12:48

このプラモデル屋さん、絶対ドイツ軍の戦車とか好きでしょ。「ゲペックカステン」は戦車の砲台についてる荷物入れ。

6/1 12:50

御前崎市役所（旧浜岡町役場）を通過。

6/1 12:54

このアパート名は「Dr.スランプ アラレちゃん」から？

6/1 13:02

御前崎市の市章って「丸い水平線」「灯台」「カタカナのオ」から構成されてるのかな？いいデザイン。

6/1 13:06

ひたすら西へ。

6/1 13:26

道の脇にあった「唐人山」の説明。この頂上に春埜山から分霊した祠があるらしい。未訪の三等三角点「七ツ山」もあったので寄ればよかった…。

6/1 13:47

やっとのことで高松神社に到着…。

6/1 13:53

213段の階段を登りきると絶景が待ってました！ちゃんと参拝もしたよ。疫病退散…。

6/1 14:16

さらに西へ、とにかく歩く！ついに御前崎市を抜けて、掛川市（旧大東町）に入りました。

6/1 14:23

誰もいない道をひたすら歩きます。多くの畑では農作業で汗をかかれている方を見かけました。

6/1 14:36

菊川橋を渡ります。こういう片側しか歩道がない橋って、最寄りの交差点で「橋の歩道はこっち側のみ」みたいに掲示してくれないですかね？よく失敗してUターンしてます。

6/1 14:58

名所「大浜公園・小笠山・高天神・遠州灘」というのは旧大東町時代の看板ですね。

6/1 15:00

春峯ルートの踏査はここまで！これで2月7日に歩いた「三熊野神社〜三沢山〜小笠神社〜小笠山」の踏査ルートと繋がりました。

6/1 15:32

すぐ近くにもバス停はあるんですが、今回も高天神山のピークを踏んでから帰ることにします。

6/1 15:36

もうここから先はお店もありません。

6/1 15:42

田植えが終わった季節の田園風景は最高！アザミの花がいっぱい咲いてました。

6/1 16:09

ようやく高天神城跡追手門入口に到着。踏査終了地点から1時間以上かかりました。

6/1 16:17

サクッと階段を登って、本丸址へ。山頂はこの辺り。

6/1 16:22

帰りは搦手門側から。

6/1 16:41

疲れ果てて足が棒のようになってしまいましたが、なんとかゴールのバス停に到着。30分に1本のバスがちょうど1分後に来ました！

撮影機器：

iPhone 11 Pro 256GB au Apple

装備

個人装備

半袖シャツ ドライレイヤー（ミレー） ハーフパンツ タイツ 靴下 レインウェア 折りたたみ傘 帽子 ランニングシューズ ザック 行動食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 携帯 時計 タオル

感想

きたになおき

週末忙しかったし、平日だけど晴れ予報の火曜日、どこか県内の山へ行っちゃおうかな？…と一瞬考えたんですが、5月は1度しか山に登ってないし、最近忙しさにかまけてすっかり運動不足。いきなり山へ行くのがちょっと不安だったので、今回はウォーキングすることにしました。
というのも、1月31日に踏査を行った「御前崎の駒形神社→白羽神社→高松神社→掛川市大坂」の遠州修験回峰行の春峯ルートなんですが、後になって山本義孝著「遠州の霊山と山岳信仰〜その源流と系譜」に掲載されている地図と見比べてみたところ、かなり北側を歩いてしまっていたことが発覚！せっかく30km強も歩いたけど、やり直ししないと…と思っていたのでした。「まだギリギリ暑くないし、今のうちにこれ行っちゃおう！」…と出発したものの、結構暑かった。
かつて修験者が歩いたとされる道は、今では茶畑・ソーラーパネルに囲まれた郊外の住宅地。ただの歩道歩きにどんな意味があるの？と問われたら、自分でも答えに困ってしまうんですが、まあいいじゃないですか、意味なんてなくても！「ここもかつては広大な荒野で、遠州灘の海を眺めながら山伏たちがぞろぞろと連なって歩いていったのだろうなぁ」と妄想を膨らませながら歩くだけで幸せなんです、おじさんは（笑）。
というわけで、前回とはほぼ違うルートの30km強を、今回もほぼ計画通りの時間で踏査することができました。体重の増加や運動不足の影響はやはり大きく、最後の方はもうヘロヘロ。山に行かなくて良かったなぁ、と心から安堵したのでした。次に山へ行く前にもっと運動して体力をつけなくては！