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Yamareco

記録ID: 3338964
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

三百名山ラスト大笠山+地獄の無雪期笈ヶ岳

2021年07月10日(土) 〜 2021年07月12日(月)
 - 拍手
GPS
39:37
距離
19.8km
登り
2,404m
下り
2,392m

コースタイム

1日目
山行
11:08
休憩
1:23
合計
12:31
9:46
9:47
135
12:02
12:02
23
12:25
12:26
34
13:00
13:00
43
13:43
13:57
4
14:01
14:14
357
20:11
21:05
65
22:10
2日目
山行
12:44
休憩
1:17
合計
14:01
6:00
84
7:24
7:55
84
9:19
9:40
101
11:21
11:46
495
20:01
宿泊地
3日目
山行
10:30
休憩
1:20
合計
11:50
4:43
257
宿泊地
9:00
9:00
12
9:12
10:19
55
11:14
11:14
69
12:23
12:24
36
13:00
13:10
176
16:06
16:07
18
16:33
ゴール地点
天候 1日目:曇/雨、2日目&3日目:雲/雷雨
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
富山駅前でレンタカーを借りて桂湖ビジターセンターまで
コース状況/
危険箇所等
大笠山山頂までは一般ルートです
その先は道がありません
桂湖ビジターセンターに駐車
2021年07月10日 09:23撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/10 9:23
桂湖ビジターセンターに駐車
桂湖橋へ向かう
2021年07月10日 09:26撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 9:26
桂湖橋へ向かう
大笠山登山口
2021年07月10日 09:33撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 9:33
大笠山登山口
橋を渡って
2021年07月10日 09:34撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 9:34
橋を渡って
ハシゴの連続。実は大笠山もかなり手ごわい
2021年07月10日 09:36撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/10 9:36
ハシゴの連続。実は大笠山もかなり手ごわい
大笠山方面
2021年07月10日 09:42撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 9:42
大笠山方面
2021年07月10日 10:07撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 10:07
桂湖を振り返って
2021年07月10日 10:41撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/10 10:41
桂湖を振り返って
前笈ヶ岳
2021年07月10日 11:53撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
4
7/10 11:53
前笈ヶ岳
大笠山から笈ヶ岳方面
2021年07月10日 12:14撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
2
7/10 12:14
大笠山から笈ヶ岳方面
2021年07月10日 12:24撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 12:24
2021年07月10日 12:38撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 12:38
大笠山まで1km
2021年07月10日 12:53撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 12:53
大笠山まで1km
奈良岳分岐
2021年07月10日 13:32撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/10 13:32
奈良岳分岐
避難小屋
2021年07月10日 13:34撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
2
7/10 13:34
避難小屋
清潔でした
2021年07月10日 13:35撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
4
7/10 13:35
清潔でした
大笠山山頂
2021年07月10日 13:49撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
4
7/10 13:49
大笠山山頂
日本三百名山完登!
2021年07月10日 13:52撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
19
7/10 13:52
日本三百名山完登!
ここは一等三角点百名山でもあります
2021年07月10日 13:58撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
2
7/10 13:58
ここは一等三角点百名山でもあります
そして踏み出す・・
2021年07月10日 13:55撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
2
7/10 13:55
そして踏み出す・・
あとは藪
2021年07月10日 14:38撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
3
7/10 14:38
あとは藪
ひたすら藪
2021年07月10日 15:11撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
4
7/10 15:11
ひたすら藪
リボンは何本か目撃しました
2021年07月10日 15:20撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
3
7/10 15:20
リボンは何本か目撃しました
2021年07月10日 16:52撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/10 16:52
ちょっと進みやすい笹原
2021年07月10日 16:52撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
2
7/10 16:52
ちょっと進みやすい笹原
2021年07月10日 18:32撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/10 18:32
初日ビバークポイント
2021年07月11日 04:35撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
6
7/11 4:35
初日ビバークポイント
2021年07月11日 05:01撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/11 5:01
2021年07月11日 06:11撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/11 6:11
笈ヶ岳山頂
2021年07月11日 07:15撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
9
7/11 7:15
笈ヶ岳山頂
笈ヶ岳山頂碑
残雪期は別のプレートもあったような(見当たらず)
2021年07月11日 07:16撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
6
7/11 7:16
笈ヶ岳山頂碑
残雪期は別のプレートもあったような(見当たらず)
山頂記念写真
無雪期の3回目はもうさすがにないな・・
2021年07月11日 07:17撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
19
7/11 7:17
山頂記念写真
無雪期の3回目はもうさすがにないな・・
帰りの藪
2021年07月11日 08:20撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/11 8:20
帰りの藪
登り返しにはいる
2021年07月11日 09:44撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/11 9:44
登り返しにはいる
2021年07月12日 07:23撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/12 7:23
山頂碑がみえた(泣
2021年07月12日 08:53撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/12 8:53
山頂碑がみえた(泣
大笠山からの下山
2021年07月12日 10:09撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/12 10:09
大笠山からの下山
2021年07月12日 10:15撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
7/12 10:15
水が尽きたので、この水をソーヤーミニで浄水
2021年07月12日 11:59撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
6
7/12 11:59
水が尽きたので、この水をソーヤーミニで浄水
アカモクの頭?
前笈ヶ岳の手前のピークです
2021年07月12日 12:14撮影 by  COOLPIX W100, NIKON
1
7/12 12:14
アカモクの頭?
前笈ヶ岳の手前のピークです
撮影機器:

感想

日本三百名山のラストを大笠山にすることは残り10座くらいになった時に決めていました。理由は無雪期笈ヶ岳の最難ルートと言われる大笠山〜笈ヶ岳稜線に挑戦するにはこの機会しかないと思われたからです。
笈ヶ岳の無雪期登頂は2016/9に清水谷ルートから果たしているのですが、田中陽希くんもネを上げたというこのルートを通らずして無雪期笈ヶ岳を語っていいものか、とずっと思っていたわけです。

そういうわけで、大笠山と笈ヶ岳に行ってきたわけですが、体力の限界に直面した記録でもあり、そのまま残しておいても意味がありそうです。
なんたって大笠山からで行きが8時間半、帰りが15時間ですから。その後標準3時間と言われる大笠山の下りに6時間かけています。足が限界で踏ん張りがきかなかったんですよね・・・。
(2日目・3日目の写真が少ないのは、雨だったのと余裕がなかったので)

当初の予定では一泊二日で、大笠山から笈ヶ岳まで片道6時間(山頂テント泊)と計算していました。実際大笠山の山頂に着いたのは14時で、誰もいない山頂でひとしきり記念写真を撮ると、いよいよ笈ヶ岳の稜線に足を踏み入れました。
踏み出した瞬間に道がなくなるというのは本当です。それでも全行程で数本リボンが付いているのは見ました(役には立たないんですが、ここを通ったのは私だけじゃないんだという安心感)。
藪のタイプは笹と灌木です。倒木はあまりなく、しっかり生えているので、この灌木は掻き分けられるか、堅くて無理ならどう通り抜けるか(この根っこを踏んでそこを通って、あそこに頭を出す)、そればっかり考えて進みます。
コースの半分以上は細尾根のため、巻こうとすると横に流れた笹に足もとを掬われすぐに宙ぶらりんになります(最悪滑落)。
一番きつい区間が実は大笠山からの最初の2時間で、そこを過ぎると30分くらいは背の高い笹薮のみの通りやすい藪になります。でまたその先で細尾根を辿ることになるわけですが・・。滑落が怖いので、中盤は「正面近くの土が見えているラインを狙う(通りやすいかどうかは二の次)」で進みました。

初日は結局笈ヶ岳には届きませんでした。日が暮れてもヘッドライトをつけて頑張ったのですが、とにかく道がないので方向を定めづらく、すぐにどちらかのフチに来てしまいますから、夜間の藪漕ぎは殆ど進めず、22時頃諦めました。この稜線は山頂以外にテント張れる場所は一ヶ所もありません。目の前の倒木の先に人が寝られるくらいの隙間があったので、そこにシェルターを広げ、ポールは立てずにシュラフカバーとシュラフだけ突っ込んで寝ました。
大唐松尾根のときと同じですが、とにかくザックに差したテントポールがひっかかりまくりましたので、激藪はテントポールを持たず、このスタイルがいのかもしれません。ちなみに夜間ビバークした錫杖岳〜笈ヶ岳の区間は電波が立ちました。

2日目は引き続き笈ヶ岳まで漕ぎ続け、なんとか7時半に到着。山頂写真の通り、山頂にはテントが張れますが、今回も疲労困憊した姿が写っています。そしてこの山の達成感のなさは、到着した瞬間にもう帰りのことを考えないといけないことです。清水谷でも7時間は戻りにかかるわけですが、今回は・・・。
それでも笈ヶ岳からの下りはまだ順調に戻ってこれましたが、異変は比較的広めの尾根を下るところで起こりました。この部分、登りでは問題なかったのですが、GPSとコンパスを駆使してどう歩いても目指した稜線に乗りません。間違えて下り過ぎた場合は、通常であれば無理してトラバースできるのですが、ここは笹が流れていて無理。何度も登り返しては慎重に下る、を繰り返したのですが、どうしても尾根に乗れないので、意を決して下に見える斜面まで下りて登り返すことにしました。実際これがかなりの冷や汗モノだったのですが、何とか滑落しないで下り、登り返しました。この一連の行動で2時間ロスした上に体力を相当奪いました。

この後も尾根をひたすら漕ぎ続けたのですが、体力を消耗していてペースはあがらず、大笠山への登り返しの30分の少し歩きやすい笹薮を抜けたあたりで暗くなってきました。必死で1時間漕いだ地点がまだ尾根の転換点だと気づいたので、ここで力尽きて笹の中で2日目のビバーク。大笠山周辺は電波が立ちませんので、予定外のビバークになってしまいました。

3日目に大笠山まで漕ぐのに結局4時間もかかっています。とにかくこの区間の灌木は硬くて、行きは無理して巻いた部分ももう力がないので正面突破するしかないという状態。大笠山の山頂標が見えたときはホント泣きそうでした。
避難小屋で残った食事(リゾッタ)を食べて、6時間かけて下山しました。

実はこの山行は1泊2日の予定で出掛けて予定通り下山できなかったので、2日目の深夜(大笠山手前でビバークしていた時)、既に富山県山岳警備隊に連絡が入っていました。結果、特殊モードで警備隊からSMSが届き、現状を報告することができました(大笠山周辺で電波が立ったのは本当にこの時だけだったのです)。もしあれに「予定外だが元気なので自力で下山可能」と返していなかったら、翌日捜索に入る予定だったらしいので、更に申し訳ないことになっていました。下山中から下山後に掛けても各種連絡を含め、富山県警の方々には大変お世話になり、感謝しかありません。

そして、このルートを何とか踏破して思ったこと・・。
このルートを日帰りできた田中陽希くんは本当にすごいです!

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訪問者数:1771人

コメント

三百名山踏破おめでとうございます。
大笠から笈の往復は大変なのは判ります。
お疲れ様でした。
2021/7/16 21:16
Re: 三百名山踏破おめでとうございます。
ありがとうございます
ここを一回行っとくと、大抵の藪は耐えられそうです笑
2021/7/16 21:30
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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