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Yamareco

記録ID: 3384043
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

北アルプス赤岳ワンデイ14時間半

2021年07月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
katatoshi その他1人
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
14:28
距離
34.3km
登り
3,146m
下り
3,137m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
0:06
休憩
0:00
合計
0:06
23:53
6
23:59
宿泊地
日帰り
山行
11:42
休憩
2:24
合計
14:06
0:14
0:14
25
0:39
0:39
57
1:36
1:36
2
1:38
1:40
35
2:15
2:24
77
3:41
3:44
18
4:02
4:24
66
5:30
5:30
30
千丈沢
6:00
6:00
93
中山沢
7:33
9:14
177
12:11
12:14
11
12:25
12:25
40
13:05
13:08
22
13:30
13:31
36
14:07
14:07
7
14:14
14:14
6
天候 ピーカン
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
新穂高〜千丈乗越
安心安全の夏道です、滝谷に橋が架かっています。

千丈乗越〜千丈沢
乗越から下はガレ場、雪渓歩き。下部で涸沢歩きになる。熊がいます。
沢は水が少なく大岩の下降となる。

中山沢〜赤岳
水は流れていません、浮石が多く上部からの落石に注意。硫黄尾根全体は浮石が多くてもろいが岩塊はしっかりしており支点は取れる。
懸垂時はロープに触れる石が散弾銃のように落ちてきます、石を避けながら下降しなければならない。
その他周辺情報 入浴施設は連休なのでどこも混んでいます。
予約できる山小屋
槍平小屋
滝谷は橋が架かっています。
2021年07月24日 01:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 1:38
滝谷は橋が架かっています。
月明りに照らされる雲海。
2021年07月24日 03:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
7
7/24 3:34
月明りに照らされる雲海。
待ち遠しい朝。
2021年07月24日 04:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/24 4:10
待ち遠しい朝。
オレンジ色になる月。
2021年07月24日 04:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/24 4:11
オレンジ色になる月。
薄明るくなったので千丈沢乗越から下降する。
2021年07月24日 04:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/24 4:20
薄明るくなったので千丈沢乗越から下降する。
朝は雪渓が固くて危険だ。
2021年07月24日 04:27撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 4:27
朝は雪渓が固くて危険だ。
朝が来た。
2021年07月24日 04:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
7
7/24 4:33
朝が来た。
高度が下がっていく。
2021年07月24日 04:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/24 4:33
高度が下がっていく。
慎重に歩こう。
2021年07月24日 04:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 4:53
慎重に歩こう。
硫黄尾根に朝日が当たる。
2021年07月24日 04:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 4:59
硫黄尾根に朝日が当たる。
何が出てくるんだろう。
2021年07月24日 05:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 5:09
何が出てくるんだろう。
涸沢には熊の糞が沢山ある。
2021年07月24日 05:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 5:14
涸沢には熊の糞が沢山ある。
千丈沢に合流、まだ下降します。
2021年07月24日 05:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 5:30
千丈沢に合流、まだ下降します。
中山沢に水がない…、千丈沢で水を補給する。
2021年07月24日 06:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/24 6:05
中山沢に水がない…、千丈沢で水を補給する。
水がないと暑い。
2021年07月24日 06:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 6:21
水がないと暑い。
赤岳が見えてきた。
2021年07月24日 06:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 6:50
赤岳が見えてきた。
ありがたい日陰。
2021年07月24日 06:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 6:50
ありがたい日陰。
命の残雪だ。
2021年07月24日 07:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/24 7:00
命の残雪だ。
ここ冷えを作ると快適だ。
2021年07月24日 07:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:13
ここ冷えを作ると快適だ。
核心に入っていく。
2021年07月24日 07:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:19
核心に入っていく。
北アルプスの中の別世界。
2021年07月24日 07:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:22
北アルプスの中の別世界。
中山沢を振り返る。
2021年07月24日 07:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:22
中山沢を振り返る。
鞍部はもう近い。
2021年07月24日 07:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:24
鞍部はもう近い。
もうちょい。
2021年07月24日 07:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
6
7/24 7:31
もうちょい。
壮絶な景色が待っていた。
2021年07月24日 07:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:34
壮絶な景色が待っていた。
硫黄沢側は泥壁。
2021年07月24日 07:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:34
硫黄沢側は泥壁。
際どく登って行こう。
2021年07月24日 07:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
8
7/24 7:34
際どく登って行こう。
振り返る。
2021年07月24日 07:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:40
振り返る。
そこがピークか。
2021年07月24日 07:40撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:40
そこがピークか。
まだ向こうだった。
2021年07月24日 07:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 7:46
まだ向こうだった。
尾根通しでは行けなかった。
2021年07月25日 08:56撮影
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7/25 8:56
尾根通しでは行けなかった。
一旦下降してルートを探る。
9
一旦下降してルートを探る。
ルートはここだ。
ルンゼからバンドへ2ピッチで抜ける。
2021年07月24日 08:11撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:11
ルートはここだ。
ルンゼからバンドへ2ピッチで抜ける。
最後はフリーで行く。
2021年07月24日 08:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:31
最後はフリーで行く。
着いたぜベイビー。
2021年07月24日 08:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:32
着いたぜベイビー。
北鎌尾根独標。
2021年07月24日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:05
北鎌尾根独標。
硫黄尾根と硫黄岳。
2021年07月24日 08:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:33
硫黄尾根と硫黄岳。
あそこも登ってみたいが…。
2021年07月24日 08:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:33
あそこも登ってみたいが…。
帰りも長いな…帰ろう。
2021年07月24日 08:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:33
帰りも長いな…帰ろう。
2回の懸垂で下りる。
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2回の懸垂で下りる。
上から撮ってもらう。
8
上から撮ってもらう。
ハーケンを打って支点を作る。
2021年07月24日 08:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/24 8:47
ハーケンを打って支点を作る。
下はこんな感じ。
2021年07月24日 08:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
4
7/24 8:47
下はこんな感じ。
懸垂で降り立ち見上げる。
2021年07月24日 08:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 8:48
懸垂で降り立ち見上げる。
赤岳ピークには鞍部まで登らずにここのルンゼを使うのが良い。
2021年07月24日 09:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 9:08
赤岳ピークには鞍部まで登らずにここのルンゼを使うのが良い。
帰りもここ冷えを作ろう。
2021年07月24日 09:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 9:24
帰りもここ冷えを作ろう。
メチャ最高。
2021年07月24日 09:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 9:24
メチャ最高。
さらばじゃ。
2021年07月24日 09:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
5
7/24 9:47
さらばじゃ。
沢はキンキンに冷えています。
2021年07月24日 10:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 10:00
沢はキンキンに冷えています。
遠い千丈沢乗越。
2021年07月24日 10:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 10:16
遠い千丈沢乗越。
槍を見ながら登り返し。
2021年07月24日 10:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 10:36
槍を見ながら登り返し。
ハイジィー。
2021年07月24日 11:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 11:36
ハイジィー。
もう登らなくていいのです。
2021年07月24日 12:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 12:09
もう登らなくていいのです。
飛騨沢のお花畑。
2021年07月24日 12:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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7/24 12:18
飛騨沢のお花畑。

装備

個人装備
登攀道具一式 ハンマー 捨て縄20m ロープナイフ
共同装備
ロープ30m2本 ハーケン6枚 リンクカム ・4 ・3カム

感想

槍ヶ岳から見えるいつも気になっていた尾根。赤茶の山体がむき出しになっており樹林がない尾根。白山の地獄尾根に似た風貌で行ってみたいと思っていた。
行くしかないだろう、硫黄尾根にある赤岳をワンデイしてみよう。

赤岳のワンデイ記録はないだろう、重い登攀具を背負って新穂から2人でスタートした。今日は涼しいから元気だ、ガシガシ行く。満月の月明りで明るいのがうれしい。滝谷手前で先行者のライトが見えた、追い抜きたいが今日は我慢、千丈乗越で明るくならないと暗闇の下降になるからだ。
槍平で休憩、ここまで2時間半、もっとペースを落とそう。先行者の後ろをゆっくり歩いていくが千丈乗越に着いても真っ暗、明るくなるのを待つことにした。

東の空が明るくなってきた、月はオレンジ色になりもうじき沈むのだろう。さあ寒くなてきたのでもう限界うす暗いけど下降しよう。ガレ場は足元から崩れていく、歩きにくいっす。100mほど下降すると雪渓が現れた、固くて滑るので慎重に歩く、スリップしたら止まらないだろう。雪渓と格闘していたらいつの間にやら朝を迎え硫黄尾根に朝日が当たっていた。雪渓を終え涸沢歩きになる、熊の糞が多かった。

千丈沢に合流、水は少なく足を濡らすことなく下降出来た。さて詰めていく中山沢に着いた、乗越から標高差850m下りた。中山沢は赤茶の岩だらけの涸沢だった。一旦千丈沢に戻り水を補給した。これで戦闘準備が完了。鞍部を目指して標高差540m登って行く。水のない沢に太陽が差すと暑い、日陰を選びながら進むが標高が上がると日陰もなくなり灼熱地獄だ。前方にオアシスのように残雪が現れた、メットに雪を詰めてここ冷えを作ると快適だった。

周りの樹林が無くなり尾根に近づく、白山の地獄尾根のように壮絶だ。落石に気を付けながら登り鞍部に到着した。硫黄の臭いがする、早くピクって絶景を見たい、地図を見ると標高差45mでピーク、際どく尾根をよじ登る。足元が崩れるが岩塊はしっかりしているのでホールドは問題なかった、サックっと登り着いたぜ…いや着いていないっす。二つのポコの向こうにあるのがピークだった。このまま尾根伝いに行く、一つ登って先を見ると絶壁…、無理っす。しかしここで帰るわけにはいかない。
一旦下降してルートを探すことにする。大岩を支点に懸垂しながら探る、あったぞルートが。カムを噛まして支点を作りセルフを取って若者に下りてきてもらう。さてビレイしてちょうだい。

際どくルンゼを登り更にルートを探す、バンドを超えるとピークに行けそうだ。一旦ピッチを切って登ってきてもらう。再び支点を作り登攀する。ルートは正解だった。登り上げるとハーケンで懸垂の支点があった。えらい古く最近誰も登っていないのだろう。若者も登ってきたらピークに行く、ここはフリーで登ってやっと着いたぜベイビー。予想通りの絶景であった。写真をたくさん撮ったら帰ろう。

古いスリングをナイフで切って、捨て縄で新しく支点を作り直した。これで安心だが落石に注意しよう。上からラクの声があるたび石が襲ってくる。マジ勘弁してください。30m下りてハーケンで支点を作りセルフを取った。ここから2回目の懸垂、ちょうど60mで降り立つことができた。赤岳攻略は鞍部に登らずルンゼから攻めるのがいい。

登攀具をしまい中山沢を下降する、暑いので2回目のここ冷えを作る。最高…。千丈沢は水に浸かりながら登って行く、これも最高だが水が冷たすぎ…。沢から上がり乗越に向かう頃は雲が沸き上がって助かった。雪渓も緩んで快適、8時間ぶりに千丈乗越に着いた、もう登らなくていいんです、後は下るだけ。

下山は人が多い、ごぼう抜きしながらダッシュです。そして新穂にゴール…。14時間半の戦いは終わった…。北鎌ワンデイよりきつかった。。。

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訪問者数:4082人

コメント

いつも楽しみに致しております。
凄いです!
とても北アルプスの景色とは思えません。まるで違う惑星のような景色です!
2021/7/25 22:24
cliffleeさん
コメントありがとうございます。

想像していた通りの壮絶な景色でした、赤岳から西鎌尾根は無雪期の記録がないのでとても気になっています。
2021/7/26 5:03
ちょっと違和感が・・登山タイツだけでって、ステテコ一枚で歩いているのと変わりないと思うのですが・・
2021/8/3 2:25
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
槍ヶ岳/飛騨沢ルート/新穂高温泉起点槍平経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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