奥秩父主脈縦走 大弛峠から奥多摩駅まで
- GPS
- 24:24
- 距離
- 66.4km
- 登り
- 3,547m
- 下り
- 5,601m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 4:30
- 山行
- 7:05
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:23
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 11:27
天候 | 曇りのち晴れ 概ね良し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
大弛峠行きのツアーバス(2000円)で出発 途中柳平で大型タクシーに乗り換え(ツアー料金に含まれる)大弛峠へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
将監小屋から狼平までの笹がトレイルにかぶさる場所は気を抜けない |
その他周辺情報 | 西東京バスが奥多摩湖までの折返し運転期間だったので、鴨沢に降りることはなく、石尾根を下って奥多摩駅まで行きました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | 尾西のご飯を食べ続けるのが一番きつかった |
感想
先週瑞牆山荘からスタートして大弛小屋にて二日目に下山してしまった計画の続き。
今回は2泊3日で大弛小屋から奥多摩駅を目指す。
【初日】
あずさ3号にて塩山駅到着。ここから大弛峠行きのバスにて1時間程で到着。
先週とはうってかわって駐車場満車、路駐もかなりの数。
午後の天候急変も想定してすぐに国師ヶ岳に向かう。
淡々と歩きやすい登山道を登り30分程で国師ヶ岳頂上へ。
展望良く一服したいところだが始まったばかり、我慢して先を楽しむ。
東梓までは倒木多い樹林帯を霧雨と霧の中歩く。静かな山中をひっそりと木々の匂いを感じながら進むのは大変気持ちよかった。しばらく続く樹林帯のアップダウンに多少飽きてしまったが、狭い狭い両門の頭からの眺望最高。木々があってわからなかったが結構痩せた尾根に居たようだ。
遠くの雷を聞きながら歩き甲武信ヶ岳への取り付きに。ここで二言三言会話したYさんFさんは奥多摩までの長い道中の心の友に。あえぐこと暫く、甲武信ヶ岳頂上からの景色に癒やされる。冷たいガスが上がってくるが爽快そのもの。
少し下って本日の幕営地甲武信小屋へ到着。同じ色/タイプのステラリッジが集まってしまい、モンベル展覧会のようになってしまった。
【二日目】甲武信小屋から将監小屋へ
雲海から上がる日の出を前回見たのはいつだったろうか。ひょっとしたら初めてかもしれない。真っ赤に燃える甲武信小屋を後にする。破風山避難小屋までの激下り、ここから破風山への激登りは早朝からはかなりキツかった。喘ぎに喘ぎピークへ行くと昨日の二人とご対面。本日将監小屋まで行ってしまえば翌日雲取に行くしかないし、ひょっとしたら本日笠取から降りてしまうかもなどと私は泣き言をこぼした。昨晩テントで殆ど眠れなかったこともありやや弱気だ。とりあえずこの後どこかでお会いすること期待して先に頂上をたつ。雁坂峠、水晶山、古礼山、雁峠と淡々と歩みを進める。
途中こんな奥深い山域で何人かとすれ違った。男のことはあまりよく覚えていない(笑)。覚えているのは将監小屋から出発してきたというさわやかで小柄な女性トレイルランナー。軽やかに山を下っていった。もう一人はアン・ハサウェイ。ショートカットの和製アン・ハサウェイとも言える超絶な美人が一人で歩いて下ってきた。しかも山にはない微香水の良いかほり。山ではとりあえず男女と問わず「どちらまでー?」なんで声をかけることが多く、二言三言話すことが多い。相手が立ち止まれば暫く会話することもある。が、アン・ハサウェイはモデルのような笑顔で挨拶と共に通り過ぎた。いや、美しすぎてこちらが会話を続けられなかった。あれは幻だったのだろうか。この時間にここに居るということは、前日は笠取小屋泊だったのかな。こんな渋いルートにアン・ハサウェイである。山友達になりたいものだ。
その後、何を考えていたかと言うと、大したことはない。次の足をどこに置くか、次のピークまでの予定時間、そろそろ倒木/立ち枯れエリアも飽きたなとか、尾西のご飯は軽くて手軽だけど毎日は食えないなあとか、雁峠過ぎたら広瀬湖に降りられないなとか。同じようなことを何度もぐるぐる考えた。アン・ハサウェイも気になった。最後に来年のゴビマーチは体の疲労やケアよりも、食を大切にすることが一番大事だと決めつけた。間違いないはず。
程なくして小さな分水嶺に到着。そうか、ここか。小さな一滴が荒川、富士川、多摩川に分かれて流れていくスタート地点。
しばらく下り笠取小屋に到着。水場を探してウロウロすること10分。少し下って水を汲んで戻りベンチで1本、2本。完全に根が生えた、動けない。動けない理由は行く先が決まらないから。雁峠まで戻り広瀬湖に行けばバスで塩山駅に下れる。将監小屋に出発してしまえば明日は石尾根を下り30kmを超える行程になる。西東京バスはがけ崩れでで区間運休中だ。鴨沢にエスケープすることは出来ない。三峰神社までは雲取から標準5時間、それだったら石尾根を下ったほうがよい。ここから広瀬湖へ下ってしまえば楽になれる。昨晩殆ど眠れなかったので今夜はベッドで。そして何よりも今晩と明朝にお湯で戻すアルファ米を食わなくてすむ。今晩は大丈夫、食える。が、明日の朝も食べるのは飽きてしまって駄目だな。笠取小屋のおやじさんには広瀬湖に降りますねー!と元気よく言ったものの50mくらいで立ち止まる。もう暫くこのルートにチャレンジすることもなさそうなので、意を決して将監小屋への巻道に入る。笠取山はまた今度いつかの楽しみにしておく。巻道といえばそうなのだけど、細く、細かいアップダウンがあり厳しいルートだ。ひょっとしたら笠取からピークを踏んで進んだほうが良かったのかなと思いつつ先を急ぐ。3時間程で将監小屋に到着。まだ午後の早い時間だけど、この先は三条の湯まで幕営地がない。テントを張ったら大粒の通り雨がやってきた。16時過ぎに例の二人組も到着。しばし再会を喜ぶ。今になって考えたらもう少しおしゃべりしたかったなとも思うが後の祭り。二人はきっちり稜線を歩いてきたそうだ。あっぱれだな。
19時には寝袋に入り今度は3時起きを目指す。
【三日目】将監小屋から雲取へ、石尾根下って奥多摩駅へ。
さすがに良く眠れた。ぐっすりだ。3時からごそごそ準備して尾西のアルファ米を無理やり飲み込み、4:40に最終日開始。程なくして前方の方から「竹内さーん!」と。先に出た二人に追いついた。嬉しい。今日も同じ目標に向かって進む人がいるというだけで嬉しい。やっぱ仲間がいるのは良いな。
今年チャレンジのハセツネも来年のゴビマーチも仲間がいるなら完走できそうな気がしてきた。現在開催中のオリンピックはやはり応援があったほうがパフォーマンスはよかったろうに。やはり無観客というのは可愛そうだ。
雲取山までは笹で隠れた巻道を進むパートが殆ど。朝露を受けて下半身はびっしょり。あまり好きではないが熊鈴を鳴らしながら進む。飛竜のピークは飛ばしてとにかくラスボスの雲取へ急ぐ。狼平で休憩し乾いた靴下へ履き替え。このまま進むと足がふやけてマメが向けてしまいそうだ。最後の三条ダルミから雲取への登りは苦しかったが楽しかった。いつもは石尾根側からしか登らないしな。新たな姿が見えて嬉しいのだ。予定通りに9:30登頂。いつもはハイカーが多い山頂なのに、この晴天の中で私一人しかいない。かなり得した気分だ。ここまで来てしまえばこの旅はほぼゴール。あとは20kmもの長い下りをロスタイム気味に降りるだけ。
バスではなく自家用車で登山口にやってきた何名かのハイカーと挨拶かわしせっせと下る。が、歩いても歩いても標高が下がらないのが石尾根だ。途中、七ツ石山を登ろうと思ったが、巻道の水場を優先したく易しい道を選ぶ。ミネラルたっぷりの水を手に入れご満悦。昨年初めてトレランで雲取に来たときは余裕がなくただキツかったことを思い出した。中間地点の鷹の巣避難小屋をパスして六ツ石山へ下る。最後は石尾根を外れて、未踏の三ノ木戸林道をチョイス。かなり標高を下げてきて気温はかなり高い。汗びっしょりになったが途中で汲んだ水に助けられて下山。奥多摩駅には16時過ぎに到着。最終日はほぼ11時間の山行。Yamapやヤマレコのトレランさんの記録は驚異的だな。私にはまだまだ真似出来ないことを良く知った。
今回多少あきらめつつも最後まで歩けたのは、同じコースを辿る山好きが、同じ日、同じ場所にいたから。Fさん、Yさんに感謝。
来年以降は誰かバディを作って歩き直しをしたいものだ。
【メモ】
ログはすべてGarminのForAthlete235Jによるもの。
瑞牆山荘から合わせると75k程の距離になっている。他のログだと71K程度?
パックウェイトは12kg、ベースウェイトは8.5kg。
基本は走らずにやや速歩きのハイク。
2泊3日では自分の体力ではギリギリ行けるかどうか。3泊4日が通常かな。
ギリギリまで行ってしまうと山では正常な判断が出来ず危ない。
※スタミナはフルマラソン4:30くらい。
トレイルナッツは作っていったが山行中は出さなかった。
テント内で暇つぶしにたべる程度。
100均のラムネはショルダーハーネスやポーチに入る最高の相棒だった。
3本消費した、口に入れるとすぐ溶けるし、急登前に食べると良い。
尾西のご飯は軽くてすぐ調理できるが二日目に飽きてしまう。
嵩張らず、栄養があり、朝3時でも食べられるシリアルなどを研究したい。
テント泊は予約が出来れば安心。出来なければ早めに到着が必要なので焦る。
金峰山と笠取山は今後登り直す。
アン・ハサウェイは7/24に笠取小屋-甲武信ヶ岳間を歩いていたはず。インスタ?
次回チャレンジするならば:
初日:瑞牆山荘 ->大弛小屋
二日目:大弛小屋 ->雁坂小屋
三日目:雁坂小屋 ->三条の湯
四日目:三条の湯 ->奥多摩駅
もしくは清里スタートで鴨沢に降りる。
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