棒立山、タカマタギ(リーダー学校実技)
- GPS
- 10:52
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,053m
- 下り
- 1,039m
コースタイム
2/22 645標高850m地点(幕営場所)-735 P1040-930棒立山-1035タカマタギ-1234幕営場所(撤収)1312-1358登山口
天候 | 天気 2/21 曇 2/22 晴→曇 20日は二つ玉低気圧。21日朝に二つ玉低気圧は合体して北海道東で強い低気圧となる。 変化が早く21日には高気圧に覆われる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2009年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1040mで稜線に出る。1040mまでは膝程度のラッセル。それより上は沈む量は少なくなった。 棒立山手前は傾斜が急。 棒立山とタカマタギの間は雪庇が発達していたのでルート取り注意。 タカマタギ直前でクラストしていたがわかん+キックステップでいけるくらい。 下山はアイゼンが必要だった。 棒立山からの下りもアイゼンをそのままはいていたが必要なかった。1040mでアイゼンをはずす。 下りもずぼずぼはまって思うように下れなかった。木の周りには空洞が出来ていて踏み抜くと体力を消耗する。 |
写真
感想
20日の22時に集合、車で土樽へ向かう。関越道は吹雪のためチェーン規制。前が見えない時もあり。何とか午前3時前に岩原へ到着。
岩原リゾートセンターの無料休憩室へ。スキーヤーに開放しているようだが登山者の我々もありがたく使わせてもらう。ほとんどお金を落としていないのでちょっと申し訳ない。
21日は朝から雪が降っていた。湿雪。風もあり。出発は見合わせリゾートセンターで待機。雪の状況を見て出発するかどうかを決めることになる。班毎に分かれて積雪観察やワカンをつけてラッセル練習を行った。われらが3班はまったりしていた。9時10分の気象通報で天気図作成。予想天気図とほとんど同じだった。
9時あたりから風も収まり雪も止んだため登山口へ向かう。登山口の駐車スペースは3台ほど。入りきれない車は土樽駅へ駐車してメンバーをピストンで登山口へ輸送。出発が遅くなったため、標高680mの鉄塔から先でテントが張れそうなところで幕営することにする。翌日はタカマタギまでピストンし撤収、下山の予定で入山。
登山口からワカン装着。初ワカン。高速と線路の下を通る。林道もラッセルとなる。膝くらい。自分のところはモモほどあるところで20mも進むと息が上がってしまった。不本意ながら交代。
尾根に取りつく前に弱層テスト(ハンドテスト)。ザラメ雪の上で肩でせん断。上の層は新雪。層の厚さは30センチくらいだったかな。忘れた。今度からメモることにしよう。
鉄塔手前で一本。雪山は登るのが大変だ。それでも他の班が先行しているだけ楽なんだろう。標高800m付近でテントが張れそうだったが地形図を見つつ850mを目指す。地形図どおりそこのほうが広くテント4張は余裕で張れた。
テント設営はまず踏み固める。最初は斜めになっていてもいいので踏み固める。ブロックを切り出しながら掘り下げていく。切り出したブロックは風上側にカギ型に積み上げて壁を作る。1.2〜3mほどの壁を作った。テントを立ててピッケルで4スミを固定。
他の班は体力があまっているのかイグルー??カマクラを作っていた。ザックを6個ほど入れて雪をかぶせて山を作り固める。横から掘ってザックを取り出す。下を掘り下げて広いスペースができていた。横方向、上方向も掘る。抜けない程度に。あんまり薄くすると人が泊まったときに体温で溶けてつぶれちゃう。沢沿いに少し下りたところで3人寝られるくらいの雪洞も掘ったよう。見に行けばよかった。
トイレは1.2mx1.8mくらいを掘り下げてテントの場合と同じように風上側に風除け兼目隠しの壁を作る。掘り下げたところの真ん中に溝を掘る。(何のための溝かは察してください。)かなり深く溝というか穴を掘った。穴をまたいで立てるように掘る。そして掘り下げたところへ下りるための階段(ステップ)作成。滑っておっこちないようにしっかり作ろう。落っこちるのは嫌だ。
夕食は自分担当。キムチ鍋。2人前100円400gのキムチなべ用の汁を2パック使用。無難に出来た。汁を持ち上げるのは重くて大変だけど。キムチ、白菜、大根、にんじん、にら、、ねぎ、豆腐、油揚げ、豚肉入り。
翌朝はにんにくチップ、わけぎ、たまねぎのみじん切り入りのスタミナ雑炊。4人でアルファ米4人分。多いかと思ったが楽に完食。食べられるもんだ。
ワカンをつけて歩き始める。1040mの稜線が遠い。高々200mほどの標高差に1時間弱とは...。荷物も軽いのにね。われらが3班は先行パーティのトレースをわざとはずしてラッセル練習をするなんとも自虐的で無駄なことが好きな班だった。稜線に出る前に弱層テスト。
稜線に出て一本。稜線に出る手前で雪洞(半雪洞?)の跡があった。稜線ではルート取りに気をつけながら棒立山を目指す。棒立山直前が急なので弱層テスト。70センチくらいのところで肘、せん断。弱層はなにかわからなかった。ザラメ雪とコシマリ雪の境目?安全のため10m間隔で登ることにする。斜度は急になっているのでアイゼンをつけている班もあった。確かにアイスバーンになっていたらワカンだと無理だろう。念のためにアイゼンをつけるのは賢明かもしれない。今回はワカンで大丈夫だったけど。
棒立山登頂。すばらしい景色だった。雪山のすばらしさを味わえた。ここで引き返してもいいかなとちょっと思った。棒立山から見るタカマタギがまたすばらしかった。棒立山より100mしか高くないのにもっと高く感じた。棒立山-タカマタギ間は雪庇が発達しているのがよくわかる。
棒立山で休んだ後タカマタギを目指す。とにかく雪庇に注意。後ろを振りかえてみたら過ぎてみないとよくわからない雪庇を見事に避けていた。ルートを決めたのは講師。さすが。生えている木のできるだけ近くを歩く。タカマタギ直前で傾斜が少し急に。雪庇を避けて右からトラバース気味に登る。そして登頂。固い握手。
下りはアイゼンをつける。下りでは雪庇への注意が欠けていたように思う。登りでは木に張り付くようなルート取りをしていたが気づくと雪庇側へ寄っていた。
棒立山でタカマタギを振り返る。やっぱり立派な山だった。棒立山からはシリセードでもよかったかな。やってたメンバーもいた。アイゼンもはずしたほうが楽だったろう。先行者のルートをはずすともぐるし、ルートをたどると歩きにくい。何かいい方法はないのだろうか。下りなのに妙に疲れた。気温も高く暑かった。10度くらい。雪もくさってきていて春山のよう。1040m地点で一本入れて後はそのまま幕営場所まで。
テント撤収、トイレも埋めて下山開始。昨日苦労してラッセルした林道もトレースができていればなんてこともなく登山口へ到着。気温を見たら6度だった。土樽駅まで移動して反省会。
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