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記録ID: 349174
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽駒ヶ岳(福島Bコース〜木曽駒〜宝剣〜濃ヶ池〜将棊頭〜茶臼)

2013年09月22日(日) 〜 2013年09月23日(月)
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GPS
32:00
距離
18.3km
登り
1,859m
下り
1,841m

コースタイム

<9月22日>
7:40 コガラ登山口
11:00 七合目避難小屋
11:40 八合目(休憩 12:20発)
13:15 玉乃窪山荘
14:00 木曽駒ヶ岳山頂(頂上木曽小屋泊)

<9月23日>
4:30 頂上木曽小屋
5:15 宝剣岳(ご来光は5時半頃 6:00発)
7:20 濃ヶ池(休憩 8:00発)
9:00 聖職の碑
9:20 将棊頭山(休憩 9:50発)
10:50 茶臼山
12:50 正沢川の吊り橋(渡渉まで10〜15分要す)
13:30 コガラ登山口
天候 9月22日、23日とも、午前中は快晴、午後やや曇がちだが概ね好天
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
旧木曽駒高原スキー場の最上部、ペンション「ヒルトップ」の少し先に未舗装の駐車スペースあり。この連休でも5台くらいしか止まっていなかった。登山口に使用可能なトイレはない。
コース状況/
危険箇所等
中岳の巻道と宝剣岳の登りは岩場のため、夜明け前の暗い中では注意を要した。それ以外に登山道で危険箇所はなく、全体に歩きやすい道。

ただし、茶臼山からの下りの最後に正沢川を渡る箇所があり、そこに掛かっているはずの吊り橋が壊れていた。岩伝いにジャンプできる所を探しながら慎重に渡渉したが、水量の多いときはとても危険と思われる。
福島Bコースの登山口(コガラ)
福島Bコースの登山口(コガラ)
4合目から5合目あたりは急登の連続
4合目から5合目あたりは急登の連続
7合目手前で御嶽山が真正面に
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7合目手前で御嶽山が真正面に
7合目から8合目にかけて、左手に木曽駒の山頂が姿を現す
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7合目から8合目にかけて、左手に木曽駒の山頂が姿を現す
9合目(玉乃窪山荘)で、稜線の大パノラマが目に飛び込んでくる
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9合目(玉乃窪山荘)で、稜線の大パノラマが目に飛び込んでくる
木曽駒ヶ岳山頂から南方面の展望
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木曽駒ヶ岳山頂から南方面の展望
山頂は人がたくさん
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山頂は人がたくさん
今宵の宿、頂上木曽小屋
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今宵の宿、頂上木曽小屋
夕暮れ時、頂上木曽小屋の前で宝剣岳を望む
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夕暮れ時、頂上木曽小屋の前で宝剣岳を望む
夕陽と御嶽山のシルエット
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夕陽と御嶽山のシルエット
夜明け前、宝剣岳の山頂にて
夜明け前、宝剣岳の山頂にて
ご来光、左は甲斐駒から右は富士山まで山並みがくっきり
ご来光、左は甲斐駒から右は富士山まで山並みがくっきり
朝日を浴びる木曽駒
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朝日を浴びる木曽駒
空木岳まで主稜線を望む
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空木岳まで主稜線を望む
駒飼ノ池付近で宝剣山荘を仰ぎ見る
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駒飼ノ池付近で宝剣山荘を仰ぎ見る
所々で水が湧いて沢になっている
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所々で水が湧いて沢になっている
既に紅葉が色づき始めている
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既に紅葉が色づき始めている
濃ヶ池、登山者が少なく絶景を独り占め
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濃ヶ池、登山者が少なく絶景を独り占め
再び稜線に出て宝剣〜木曽駒を振り返る
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再び稜線に出て宝剣〜木曽駒を振り返る
聖職の碑、創造していたより大きく威厳の感じられる石碑
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聖職の碑、創造していたより大きく威厳の感じられる石碑
将棋頭にて、木曽駒方面はガスが出てきた
将棋頭にて、木曽駒方面はガスが出てきた
行者岩・茶臼山に向かって最後の登り
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行者岩・茶臼山に向かって最後の登り
茶臼山の山頂、もう登山者には全く出会わなくなる
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茶臼山の山頂、もう登山者には全く出会わなくなる
最後の難関の吊り橋が何と壊れている!沢の水量はそれほどでもないが、かなり勢いよく流れている。少し上流の大きな岩を跳び伝って渡渉。
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最後の難関の吊り橋が何と壊れている!沢の水量はそれほどでもないが、かなり勢いよく流れている。少し上流の大きな岩を跳び伝って渡渉。

感想

当初は桂木場を起点に、新田次郎の小説「聖職の碑」で描かれたルートを辿ろうと考えていたが、前週末の台風被害で桂木場に向かう道路が通行止めになっていると聞いて、木曽福島からの周回コースに切り替えた。木曽福島は不便な場所と勝手に思い込んでいたが、実際に来てみると意外にアクセスが良く、朝4時前に川崎の自宅を出て7時半には到着できた。

福島Bコースはグイグイと高度を稼ぎつつ、途中から御嶽や木曽駒の展望もよく、登り甲斐のあるルートだと思う。9合目(玉乃窪山荘)に着いたときの稜線のパノラマは感動的。木曽駒山頂の賑わいと比較して登山者は少なく、静かな山歩きが楽しめる。この日宿泊した頂上木曽小屋は、昔ながらの古い山小屋の風情で、小屋番の2名は親切で世話焼き。小屋の目の前で夕陽と御嶽山が見られたのも良かった。

翌朝は4時に起床し、朝食は持参した行動食で済ませて4時半に小屋を出発。小屋泊りの人は皆、木曽駒の頂上でご来光を拝むらしいが、自分は時間もあるので宝剣岳まで行ってみることにした。千畳敷が直下に見えてなかなか雄大な景色。そしてご来光だけでなく、南アルプスから富士山まで非常に良く見えた。

その後はまさに「聖職の碑」のルートを辿り、駒飼ノ池から濃ヶ池へ下った。しかし幸運なことに秋晴れの素晴らしい快晴で、小説の悲劇が全く想像できない。小説の描写から荒涼として風景を勝手にイメージしていたが、そんな想像とは異なり、緑が多く変化に富んだ楽しい登山道だった。稜線に出てからも風がほとんどなく、景色を堪能しながらノンビリ歩いた。そして忽然と遭難記念碑。今年がちょうど100年というのが感慨深い。小説の当時は、将棋頭から稜線を辿って「分水嶺」あたりから桂木場へ下山したようだが、今の登山道は巻道になっており将棋頭から往復する形になっている。そのまま稜線を歩いて行けそうだったが、自然保護の目的もあるだろうからきちんと巻道まで戻って、桂木場と茶臼山の分岐へ進んだ。

茶臼山からはひたすら下る。もう景色を眺めることもないので、スピードを上げてぐんぐん下る。5合目(標高1800m付近)までは足元が柔らかい所が多くとても歩きやすかった。しかし5合目から沢に向かってつづら折りに下る所は、足元に石が多くなり歩きづらい。それでも茶臼から正沢川の渡渉地点まで2時間で下りてきた。問題の吊り橋は、写真の通りほとんど使えない状態になっていた。これも台風の影響かもしれない。山小屋で確認した時は、台風後は雨が降ってないし、実際に歩いている人もいるようだから大丈夫でしょうということだったが。たしかに水が勢いよく流れているが水量はそれほど多くないので、慎重に偵察し、少し上流で大きな岩伝いに2回ジャンプして濡れずに渡渉した。

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