小太郎山北東尾根↑嶺朋ルート↓
- GPS
- 27:54
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,990m
- 下り
- 1,996m
コースタイム
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 8:58
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:46
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆野呂川渡渉:今回一番の核心部と言える野呂川の渡渉。場合によってはスクラムまたはロープを出す必要もあります。 ◆北東尾根:下部は苔の広がる美尾根。やがてコメツガ、シャクナゲのヤブ混じりの斜度の厳しい岩稜主体の尾根へ。 藪は尾根芯は特に濃く、上部に行くほどに厳しくなります。尾根筋からやや西側が薄く、上部のハイマツ帯までほぼ巻きながらのルート取りになりました。 巻きも斜度はキツく切れ落ち、足場は脆いので僅かな油断も許されません。 森林限界までは2箇所の3級程度の岩場の核心部がありました。 森林限界手前の立った岩場を乗っ越すと小太郎山のピークが眼前に飛び込んできます。 あとはひたすらピークに向けてハイマツ漕ぎのビクトリーロードです。 ◆帰路の嶺朋ルートは情報多く、詳細は割愛しますが、上部の森林限界までは鳳凰三山や甲斐駒ヶ岳を常に視界に捉えながら、奇岩にハイマツとダケカンバの織り成す美しすぎる景観の、期待以上の好ルートでした。 |
写真
装備
個人装備 |
マスク
アルコールスプレー
カラビナ
スリング
|
---|---|
共同装備 |
ロープ(20m)
スリング
確保器
タイブロック
マイクロトラクション
パートナー
|
備考 | 互いのワクチン接種済の確認、アルコール消毒、ソーシャルディスタンス等、感染予防対策の徹底に努めました。 |
感想
北岳に隣接しながらピークを踏み残していた小太郎山。
どうせ行くなら情報が無いルートにしたい。地形図を眺めていると、北東に延びる尾根に目が留まりました。下降路は弘法小屋尾根か嶺朋ルートの周回とし、当案を南アルプスの経験豊富なKF4148さんに提案したところ、KFさん、今年すでに北岳も小太郎山も行っていたにもかかわらず、二つ返事で承諾を得ました。
さて、迎えた当日。
広河原から林道を歩くこと30分。
野呂川への下降路に予定していた小尾根は人跡の濃い明瞭な踏み跡が有り、難なく下降。核心部と想定していた野呂川はその水量、水勢から、おそらくは平時より厳しいと思われました。最悪撤退も視野に入れつつ、より安全な渡渉点を求めて上流へ。どこも腰までの濡れは免れないことから、意を決してKFさんから渡渉。気を抜くと身体が持っていかれそうな流れでした。続く北東尾根の取り付きは概ね地形図通りの斜度。大き目な混じりの岩尾根。ところどころ獣道を利用しながら尾根へ。下部は綺麗な苔を纏う南アルプスらしい美尾根。
中盤から急峻な岩稜、痩せた藪岩尾根へと変貌、進むごとに険しくなっていきます。ルーファイしながらようやく最初の目標にしていた2180m標高点まで到達。
2550mから現れる険悪なハイマツ帯も、KFさん曰く上河内岳岳東尾根より厳しいとのことでしたが、ピークを眺めながらの藪こぎは厳しいながらも楽しめました。
目指す小太郎山のピークからの展望は絶景で、達成感と相まってなんとも格別。
そして同行してくれたKFさんの協働があってこその単独では味わえない昇華された達成感の共有。
小太郎山北東尾根は難易度自体は決して高くありませんが、情報のあるバリエーションでは決して得られない楽しみを満喫できました。
JetUpperさんと小太郎山北東尾根を登り嶺朋ルートで下山しました。
小太郎山から北東に延びる尾根はほとんど人が入の手が入ってないルートです。
野呂川下降から、渡渉、小太郎山まで全て二人(Jet7、KF3)でルーファイし、急登、岩場、藪を乗り越え小太郎山に登ることができました。
達成感は半端なかったです。
嶺朋ルートはバリエーションルートとして数多く記録に上がっているルートです。
上部は甲斐駒、鳳凰を見ながら下り下部はコケの樹林帯で素晴しいルートでした。
小太郎山北東尾根はJetupperさんとでなければ登れないルートでした。ありがとうございました。
Jetさんとはこれで三度目です。
前回は青薙ぎ崩れ。今回もこの厳しい山行、
四度目は難易度を落としましょうね。
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