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Yamareco

記録ID: 352042
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

テン泊デビューat涸沢

2013年09月28日(土) 〜 2013年09月29日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
32.8km
登り
1,181m
下り
1,172m

コースタイム

(新宿高速バスターミナル22:30)
1日目
5:25上高地BT6:15
6:30河童橋6:35
7:20明神7:45
9:00徳沢9:15
10:10横尾10:40
11:50本谷橋12:10
13:50涸沢ヒュッテ

2日目
涸沢ヒュッテ7:20
7:25涸沢小屋7:30
8:05見晴岩8:05
8:30涸沢ヒュッテ9:00(テント撤収)
10:25本谷橋10:30
11:20横尾11:25
12:15新村橋12:20
13:15明神橋13:15
14:20河童橋14:25
14:35上高地BT15:00
21:45新宿バスターミナル

合計距離: 32.75km
累積標高(上り): 1808m
天候 2日間、ともに晴れ!
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
新宿から高速バス8500円(3列グリーンシート)
コース状況/
危険箇所等
基本的に危険箇所ナシ
明神橋−新村橋間の右岸ルートは猿に注意!
素直に正規ルートを進んだ方が良い。
朝6時15分上高地
既に人がいっぱい
2013年09月28日 06:15撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
2
9/28 6:15
朝6時15分上高地
既に人がいっぱい
河童橋が見えてきた。
後ろに構えるは、北アルプスの山々
ついに来た〜〜って感じ。テンション上がる♪
2013年09月28日 06:27撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 6:27
河童橋が見えてきた。
後ろに構えるは、北アルプスの山々
ついに来た〜〜って感じ。テンション上がる♪
2013年09月28日 06:30撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 6:30
橋を渡ると猿に遭遇。
周りの人たちもみんなカメラを構える
2013年09月28日 06:34撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 6:34
橋を渡ると猿に遭遇。
周りの人たちもみんなカメラを構える
仲良しコンビ
2013年09月28日 06:39撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 6:39
仲良しコンビ
明神に到着
2013年09月28日 07:20撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 7:20
明神に到着
明神橋と明神岳のコラボ
2013年09月28日 07:35撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 7:35
明神橋と明神岳のコラボ
2013年09月28日 07:44撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 7:44
徳沢園
2階のテラス付きの部屋に泊まってみたい
2013年09月28日 09:01撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 9:01
徳沢園
2階のテラス付きの部屋に泊まってみたい
横尾
2013年09月28日 10:08撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 10:08
横尾
紅葉のシーズンなのに意外と人が少ないんだよな〜
週末なのに。
2013年09月28日 10:37撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 10:37
紅葉のシーズンなのに意外と人が少ないんだよな〜
週末なのに。
橋を渡って、いざ涸沢へ!
2013年09月28日 10:38撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 10:38
橋を渡って、いざ涸沢へ!
何か、人工的だなぁ〜
2013年09月28日 10:40撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 10:40
何か、人工的だなぁ〜
道の右側は笹の葉
2013年09月29日 12:02撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 12:02
道の右側は笹の葉
左手にはシダ植物
左右で極端すぎ
2013年09月29日 12:02撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 12:02
左手にはシダ植物
左右で極端すぎ
屏風岩が見えてきた
2013年09月28日 11:01撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 11:01
屏風岩が見えてきた
拡大
2013年09月28日 11:01撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 11:01
拡大
正面から
2013年09月28日 11:16撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 11:16
正面から
本谷橋
2013年09月28日 11:49撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 11:49
本谷橋
ここで休憩
2013年09月28日 12:10撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 12:10
ここで休憩
奥に見えるは、涸沢か?!
2013年09月28日 12:30撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 12:30
奥に見えるは、涸沢か?!
ついに見えてきた〜〜
と思ったら、別のカールだったみたい(笑)
ここから更に1時間以上歩くことに
2013年09月28日 12:31撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 12:31
ついに見えてきた〜〜
と思ったら、別のカールだったみたい(笑)
ここから更に1時間以上歩くことに
今度こそ、緑の奥が涸沢か?!
(今度はガチ)
2013年09月28日 13:17撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 13:17
今度こそ、緑の奥が涸沢か?!
(今度はガチ)
もう、涸沢に入ってるみたい
あとちょっと
2013年09月28日 13:40撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 13:40
もう、涸沢に入ってるみたい
あとちょっと
自家発電のモーターの音が聞こえてくれば、本当にもう少し。
2013年09月28日 13:47撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 13:47
自家発電のモーターの音が聞こえてくれば、本当にもう少し。
到着〜
お疲れ、俺。
2013年09月28日 13:48撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 13:48
到着〜
お疲れ、俺。
山奥にこんな広々とした場所があるなんて・・・
2013年09月28日 13:50撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 13:50
山奥にこんな広々とした場所があるなんて・・・
今夜の寝床はここに決定!
2013年09月28日 13:58撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 13:58
今夜の寝床はここに決定!
テント場からヒュッテ方面
2013年09月28日 15:29撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 15:29
テント場からヒュッテ方面
「涸 沢 ヒ ユ ッ テ」
ユが大きいのはご愛嬌(笑)
2013年09月28日 15:29撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 15:29
「涸 沢 ヒ ユ ッ テ」
ユが大きいのはご愛嬌(笑)
2013年09月28日 15:31撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 15:31
日が暮れると、上の方はガスってきた
2013年09月28日 17:32撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 17:32
日が暮れると、上の方はガスってきた
北穂の方もガスが発生
2013年09月28日 17:39撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/28 17:39
北穂の方もガスが発生
大雪渓
2013年09月28日 17:48撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/28 17:48
大雪渓
朝5時15分
明るくなってきた
2013年09月29日 05:20撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 5:20
朝5時15分
明るくなってきた
オートで撮ると、実際よりも明るく見えちゃうんだよな〜
2013年09月29日 05:20撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 5:20
オートで撮ると、実際よりも明るく見えちゃうんだよな〜
稜線に朝日が当たってきた
2013年09月29日 05:40撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 5:40
稜線に朝日が当たってきた
う〜ん、綺麗
2013年09月29日 05:41撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 5:41
う〜ん、綺麗
赤みが少しずつ消えてゆく・・・
2013年09月29日 05:41撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 5:41
赤みが少しずつ消えてゆく・・・
涸沢小屋にも朝が来た〜
2013年09月29日 06:03撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 6:03
涸沢小屋にも朝が来た〜
2013年09月29日 06:10撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 6:10
2013年09月29日 07:16撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:16
2013年09月29日 07:16撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:16
う〜ん、良い朝だ。
2013年09月29日 07:20撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 7:20
う〜ん、良い朝だ。
テント以外のパッキングを終え、見晴岩までお散歩。
2013年09月29日 07:21撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:21
テント以外のパッキングを終え、見晴岩までお散歩。
2013年09月29日 07:47撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:47
もう少し色づいていてほしかったなぁ・・・
2013年09月29日 07:49撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:49
もう少し色づいていてほしかったなぁ・・・
2013年09月29日 07:50撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:50
何処からともなく「ヤッホ〜」のエコーが聞こえてくる
2013年09月29日 07:59撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 7:59
何処からともなく「ヤッホ〜」のエコーが聞こえてくる
2013年09月29日 08:00撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 8:00
2013年09月29日 08:01撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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岩肌に「見晴岩」と白い文字
2013年09月29日 08:05撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 8:05
岩肌に「見晴岩」と白い文字
テントを撤収し、下山前の一枚。
名残惜しいなぁ
2013年09月29日 08:53撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 8:53
テントを撤収し、下山前の一枚。
名残惜しいなぁ
2013年09月29日 08:53撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 8:53
吊尾根に小屋が見える
2013年09月29日 08:54撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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吊尾根に小屋が見える
拡大
2013年09月29日 08:54撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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拡大
ヒュッテともお別れ
お世話になりました〜
北穂ともさようなら
2013年09月29日 08:57撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 8:57
ヒュッテともお別れ
お世話になりました〜
北穂ともさようなら
北穂(写真左)の隣にも小屋が見える
2013年09月29日 08:58撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 8:58
北穂(写真左)の隣にも小屋が見える
拡大
北穂高小屋かな?
2013年09月29日 08:58撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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拡大
北穂高小屋かな?
本谷橋
2013年09月29日 10:28撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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本谷橋
2013年09月29日 10:29撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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橋を渡れば横尾
2013年09月29日 11:20撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 11:20
橋を渡れば横尾
2013年09月29日 11:22撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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新村橋
ここを渡って、右岸ルートで上高地へ向かう
2013年09月29日 12:18撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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新村橋
ここを渡って、右岸ルートで上高地へ向かう
2013年09月29日 12:25撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 12:25
明神橋まではひたすら森の中。
猿もたくさん見たし、人が誰も歩いていないってのはちょっと怖いんだよな〜。
このルートは入らぬが吉。
2013年09月29日 12:40撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 12:40
明神橋まではひたすら森の中。
猿もたくさん見たし、人が誰も歩いていないってのはちょっと怖いんだよな〜。
このルートは入らぬが吉。
ライブカメラ?
2013年09月29日 13:08撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 13:08
ライブカメラ?
明神橋まで来て、やっと人影が
2013年09月29日 13:14撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 13:14
明神橋まで来て、やっと人影が
自然探究路を進む
2013年09月29日 13:15撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 13:15
自然探究路を進む
2013年09月29日 13:44撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 13:44
小さな沼
2013年09月29日 13:56撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 13:56
小さな沼
カモに癒された〜
2013年09月29日 13:58撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 13:58
カモに癒された〜
2013年09月29日 14:03撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 14:03
カモさんもひと休みzzz
2013年09月29日 14:04撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 14:04
カモさんもひと休みzzz
2013年09月29日 14:07撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
9/29 14:07
次来るときは、岳沢を登ってサクッと縦走でも・・・
2013年09月29日 14:14撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 14:14
次来るときは、岳沢を登ってサクッと縦走でも・・・
2013年09月29日 14:15撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 14:15
2013年09月29日 14:19撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 14:19
河童橋に到着
楽しかった〜〜
また来よう!
2013年09月29日 14:20撮影 by  COOLPIX S9500 , NIKON
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9/29 14:20
河童橋に到着
楽しかった〜〜
また来よう!
撮影機器:

感想

9月某日、2個目のザックを買った。
テント泊の荷物も担げる60リットルのザックだ。

シーズン中の山小屋は混雑していて窮屈なので、テントで自分のスペースを確保してしまえばもっと楽しい山旅になるだろうと思い、少々出費はかさむが思い切ってシュラフなどの一式を揃えた。あとは、晴れの週末を待つのみだ。

最初、テント泊の先輩N君にテント泊のイロハを教わるつもりで誘ったが、諸事情によりまたの機会で行く事に。
結局、1人で行く事になったため、最初は難易度の低い山でテン泊デビューをしようと思い、またちょうど今の時期は紅葉シーズンに差し掛かってきたこともあり、自分の中で涸沢が気になってきていた。
ルートを見ると、涸沢の近くは700mほどの高低差はあるものの、ルート上のほとんどが平たんな道だ。最初見たときは、北アルプスでもこんな楽なルートがあるのかと驚き、こんな女子供しか行かないような所に誰が行くものかと、記憶の片隅に追いやられていたが、テント泊の用具を買い揃えデビューを控えた今、北アルプスの涸沢はテン泊デビューの最右翼に浮上してくるまでになっていた。
しかし、紅葉シーズンに差し掛かった今の時期は、上高地までの夜行バスは既に満席だ。一応、近場の山に行く事も視野に入れながら、バスのキャンセル待ちが出ていないかを1日に3〜4回チェックして空席が出るのを待った。
そして、半分諦めかけていた27日金曜日の夕方16時、仕事の合間にふとスマホで空きをチェックすると、なんと1席のキャンセルが出ているではないか!
すぐさま会社のトイレにクレカを持ち込んでカード番号を入力し、上高地までのバスをゲットすることができた。
サービス残業もそこそこに、急いで家に帰りシャワーを浴び、パッキングを済ませ、新宿に向かい、予約しておいたバスに乗って北アルプスに向かった。

バスは予定通り5時半に上高地バスターミナルに到着。
慌てて家を出たので、登山届も用意しておらず、その場で記入。おにぎりと豚汁を食べて出発した。

河童橋でお猿さんに会い、明神、徳沢、横尾と順調に進む。途中、前穂高岳や屏風岩を眺めながら、いつもよりも休憩を多めにとったりして涸沢へ向かった。
土日とも晴れ予報だったので、隊列を作りながら進むイメージを持っていたが、想像以上に人が少なく、難なく涸沢まで辿り着くことができた。

初めてテント泊の重量を背負ったが、意外と歩いているうちに慣れてくるもので、気分的には今までの山小屋泊の重さと変わらないくらいの気持ちで歩くことができたと思う。

涸沢ヒュッテからカールを望むと、向こう側に涸沢小屋が見えた。紅葉はといえば、ちょうどその涸沢小屋辺りまで下りてきている様子。ヒュッテのスタッフによると、まだ6割ほどの色づきだそうな。
ヒュッテの眼下には広々としたテント場が広がっており、3方向を山に囲まれるような地形となっている。
テント場まで来ると、風もほとんど吹いていない事もあって、山に包まれているような気分。とても穏やかなシチュエーションで気持ちが良い。稜線や山頂からの絶景も勿論良いが、こういう癒しの風景もまたいい。
欲を言えば、せっかく紅葉を見に来たのだからもう少し葉が色づいていてほしいところなんだけど。

さて、今日の寝床を確保すべくフラットな場所を探す。
石畳の大通りに面した場所は人通りが多いから却下。大雪渓の方に行ってみると、奥の方に石が丁寧に平らに敷かれたような場所を見つけたので、そこにテントを張ることに。
テントを買ってすぐに近所の河川敷で試し張りをしてみたので、要領はわかっていたが、それでも完全に張るまでは25分ほどかかってしまった。
テントを張り終え受け付けをしに行くと、500円で銀マットがレンタルできるようだったので、1枚借りることにした。持参したエアーマット1枚だと床がゴツゴツしているのが気になって寝れなさそうだったので即決で決めた。
2重に敷いてもまだ石のデコボコが感じられるため、銀マットを借りたのは本当に大正解。

マットを敷いたり、食事の準備をしたりしていると脚が攣りそうな感じになった。
意外と、初めてのテント泊の重量が体にこたえていたみたいで、しかも、いつものスポーツドリンクではなく水のみで水分を補給していたためか、ミネラル分が不足していたのも原因になっているような気がする。ヒュッテでビールなんか飲まずにもっと栄養価の高いものを摂るべきだったか。

夕食は、テントの入り口で紅葉を眺めながらカレーを食べた。
白米のアルファ米とレトルトのカレーを湯煎をするだけ。鰯の蒲焼の缶詰を半分食べて残りは翌朝のおかずとして残しておいた。
食事が終わってしばらく本を読みながらまったりし、星空をながめたら就寝。寝たのは8時頃だったが、12時頃に自分のテントを照らす明かりが外から入り込んできて話し声が聞こえたので目が覚めてしまった。こんな夜中に一体なにをやってんだろう?

翌朝は4時半頃に自然に目が覚めた。外に出てみるとまだ真っ暗で、完全に目が覚めていたので星空を眺めていた。昨日の夜よりも心なしか綺麗に見える気がした。周りの光が少なかったからかも。

昨日と違い、朝は寒かったがテントから出て食事の準備をした。
モルゲンロート、朝焼けを見るため山肌に向かって食事の場所を確保。お湯を沸かして、アルファ米の炊き込みご飯と天ぷらうどん、昨日の残りの缶詰が今日の朝食。
食べているうちにどんどん陽が昇り空が赤みがかってくる。カメラ、うどん、カメラ、ごはん、カメラ、鰯、・・・と同時進行のとても忙しい朝だ。

食事を終え、帰りの準備を済ませた後、手ぶらで見晴岩まで行ってみることに。
穂高の稜線まで出てしまうと時間が無くなってしまうので見晴岩で我慢。またいつか、ヘルメットを持って来ればいいや、とか何とか考えながら涸沢小屋を越える。背の高い木々の中を歩いたが、この辺りではまだ紅葉は色づいておらず、岩の近くのお花畑まで来てもやはり赤や黄色よりも緑が多い。
しかし、眼下のテント場をはじめとする北アルプスの山々の景色は気持ちが良い。見晴岩では誰もいなかったので、しばし遠くの山々を眺めていた。

テント場まで戻り、テントをしまって下山の準備をする。撤収時間を測ると12〜13分ほどでザックの中にしまい込めた。片づける方が時間がかからないなんてちょっと意外。

下山では、背中の重みでバランスを崩したりしないか心配だったが、特に危ない状況に陥ることもなく無事に横尾にまで辿り着いた。
途中、新村橋という右岸への吊り橋を見つけた。地図で確認すると、正規の登山ルートではなく、ちょっと広めの山道のようだったので、道に迷う心配もないだろうと思い、思い切って橋を渡ってみた。橋の手前で、猿の大群を見たという声が聞こえてきたが気にせずに渡ってしまった。
結局、猿に襲われることはなかったが、道を歩いていてもとにかくつまらない。ひたすら展望のない森の中を突き抜けるような道で、自分以外に誰とも会わない分、猿や熊に襲われたらどうしようという軽い恐怖心を感じながら歩く羽目になってしまった。
何事もなく明神大橋に着くと、手ぶらの一般ハイカーがゾロゾロといて、ちょっとホッとした。そのまま右岸を通り、自然探究路という遊歩道で上高地に向かう。
こっち側は先ほどまでの林道や左岸と違い、小川や沼などが多く、川面の上を通る木道が続いていて実にホッコリさせられる感じのルートだ。
沼に写る明神岳や鴨のつがいに癒されながら、ようやく河童橋まで戻って来ることができた。
昨日の朝と比べると人の多さは桁違い。ここまで来ると、登山客、特にテントを担いでいる人はごく少数で、肩身が狭くちょっと恥ずかしさを覚えもしたが、初のテント泊を終えた達成感や充実感の方が上回っていたような気がする。ゴールを間近にして、ようやく一人前の登山者になれたかなと思うと嬉しくなった。

また今度行くときは、もう少しハードルを上げてみたいし、何処か森の片隅の沢辺の水音が聞こえるテント場なんかがあれば行ってみたいなぁとか、いろいろと想像を膨らましたりしながら帰路に着いた。

おしまい

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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