水無川本谷から塔の岳 登山靴ではしょっぱかった
- GPS
- 05:00
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 956m
- 下り
- 956m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ、上部はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
戸川林道は特に問題なく通行できた。途中鹿をたくさん見かけた。戸沢出合には自分を含めて6時半で4台。降りてきたときは10台だった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは戸沢出合のトイレ前にある。昨夜まで雨が降っており、沢は水量がやや多め。岩もまだ濡れており、登山靴では滑りやすかった。すべての滝や巻き道には鎖や残置シュリンゲがありこれらを頼れば登るのは楽だが、F8の巻き道は大きく崩壊しており、ロープがフィックスしてあってもちょっと大変だった。 源頭はガレが続くが適当なところから左側の尾根に入るとしっかりした踏み跡があり、塔の岳直下の登山道にでる。ガレをあまりつめすぎると、塔の岳より少し離れたところに出てしまうので注意。 下降は一般道(政次郎尾根)から下った。丸太の階段が滑りやすい。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ナイフ
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
計画書
雨具
手袋
ビニール袋
時計
非常食
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共同装備 |
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
カメラ
ポリタンク
車
テープスリング
カラビナ
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感想
会社の創立記念日を利用して、サクッと行けるところは無いかと思い、行ってきました。
今年は沢登りを10数年振りに復活させ、シーズンが終わる間際までどこか登れる沢はないかとプランを考えていましたが、かつて何度も登ったことがあり、登山靴での快適に登れる沢ということで、水無川本谷から塔の岳のルートを選びました。
昨日は雨が降ったりやんだりして肌寒い天気でしたが、予報によると天気は回復し、気温も上がりそうとのことで、沢沿いの紅葉に期待しつつ出発。
雨上がりの戸沢林道を車で登っていくと、鹿の群れが何度も横切ります。それにしてもこんなに頻繁に鹿を見かけたことはこれまであまりなく、少々驚きました。開発の影響か、鹿の繁殖力が旺盛なのか、よくわかりませんが、こうも多いとやはり生態系のバランスが…などと考えているうちに戸沢出合に到着。
平日なのでだれもいないだろう、と思っていましたが、自分の車より先に2台止まっており、更にその後2台到着しました。皆さん創立記念日?
山支度を整え出発!でも、装備は尾根歩きで足回りはもちろん登山靴。出発してすぐ、沢を渡る箇所がありますが、結構水量が多そう。「沢靴のほうがよかったかな」と不安がよぎりますが、無理そうだったら引き返すことにして、沢へ降りました。
最初のF1はやはり水量の影響か、結構な飛沫を上げています。首から下げているカメラを保護する意味からも、雨具を着用して取りつきました。
続くF2はやはり左壁を登りますが、足場が水面すれすれで、しかも微妙に間隔が離れていて、へつりながら何とか登りました。
F3は左の巻き道から、F5は右の巻き道からと、沢靴ならば楽々登れるところなのに、と思いながらようやくF5上の書策新道との交差するところへ。
このころから沢に陽が射しこみ始め、濡れていた岩も乾き始め、登山靴でも快適!に登れるようになりました。
F6の右側を残置シュリンゲで超えて行くと、頭上に青空が広がり始めました。「いいぞ〜」と思わずピッチも上がりますが、F7を過ぎたころから一転、あたりは濃いガスに包まれてしまいました。あたりも一気に暗くなり、やがて現れたF8もガスに煙っています。ものすごく険悪な雰囲気。F8は右のルンゼ状から巻きますが、巻き道上部が大きく崩壊しており、ロープがフィックスしてあるものの、かなり緊張させられました。
F9も右から巻いて、少し進むと源頭です。通常の沢登りなら、ここでわらじや沢靴を脱いで、ジョギングシューズなどにはきかえるのですが、最初から尾根歩きスタイルなので、その必要はありません。ガレ場を少し登り、適当なところから左の尾根に取りつきます。ここは何度来ても尾根の取りつきが「ここだ!」というのがわからず、早めに取りつきすぎてやぶを漕いだり、遅くなりすぎて、塔の岳から離れた登山道に飛び出たり、悩ましい所です。しかし今回はちょうど良いところから取りついたみたいで、すぐに明瞭な踏み跡が見つかり、快適に進めました。
一登りで塔の岳直下の登山道へ、そして塔の岳に到着しました。
頂上では自分を入れて5人くらいの登山者がいました。相変わらずガスに覆われていますが、上空は晴れているみたいで、時々青空が広がります。東側の札掛方面は比較的よく見えますが、それ以外はガスで展望が聞きません。でも、風がなく、気温も13℃とそれほど低くないので、暖かで快適でした。
山頂でミカンを食べとコーヒーを飲んで下山にかかりました。今回、書策新道から下りたかったのですが、降口に立禁のテープが張ってあり、通行意欲をそがれたので、やむなく政次郎尾根から下りました。歩きやすい道ですが、丸太の足場が結構滑り、最後のほうで滑って思いっきりしりもちを突きました。その際肘を強打して、あざになってしまいました。
「右に本谷、左に戸沢、中に一すじ政次郎尾根を、今日の凱歌に足取り軽くかけりゃ戸沢も早間近、トコズンドコズンドコ」などと、頭の中で唱えつつようやく戸沢へ降り立ったときには沢で転んでついた傷や、イバラの刺し傷、それにさっきのしりもちと、からだのあちこちに傷ができていました。
今回、登山靴で沢登りを、と思いでかけましたが、やっぱり沢は沢靴のほうが楽しいし、何より楽だな、と思いました。もちろん水が少なくて、好天ならば登山靴でも快適なのでしょうけれど。
次は沢靴にしよう!
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