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Yamareco

記録ID: 372063
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 〜失敗多き、冬山始め。飛騨沢ルートをゆく〜

2013年11月16日(土) 〜 2013年11月17日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
18:09
距離
30.6km
登り
2,480m
下り
2,464m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

11/16
8:10 駐車場
11:00 避難小屋
12:10-12:40 槍平山荘
17:40 飛騨乗越
18:15 槍ヶ岳山荘

11/17
6:55 槍ヶ岳山荘
7:10-7:30 槍ヶ岳山頂
7:50 槍ヶ岳山荘
8:55 千丈沢乗越
11:10 奥丸山分岐
11:45 槍平山頂
12:40 避難小屋
14:50 駐車場
天候 晴れ!
過去天気図(気象庁) 2013年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
予約できる山小屋
槍平小屋
いつも通りの前日入り。
案坊トンネルを越えると、雪が。
車の運転が慎重に。
2013年11月16日 01:02撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 1:02
いつも通りの前日入り。
案坊トンネルを越えると、雪が。
車の運転が慎重に。
朝、駐車場からみる景色。青空に真っ白な山。心踊る。
2013年11月16日 08:15撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 8:15
朝、駐車場からみる景色。青空に真っ白な山。心踊る。
登山届けを出して、いざ出発。
2013年11月16日 08:30撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 8:30
登山届けを出して、いざ出発。
冬がきた。凍てつく落ち葉。
2013年11月16日 08:51撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 8:51
冬がきた。凍てつく落ち葉。
寒いからだろうか、すぐお腹が空いてしまう。これだから、冬は太ってしまうのだ。
2013年11月16日 09:46撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 9:46
寒いからだろうか、すぐお腹が空いてしまう。これだから、冬は太ってしまうのだ。
避難小屋あたりで、唯一の先行者さんだったおじさまなに出会う。人当たりのよいステキな人だった。
2013年11月16日 11:08撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 11:08
避難小屋あたりで、唯一の先行者さんだったおじさまなに出会う。人当たりのよいステキな人だった。
冬、きてますよ〜
2013年11月16日 11:17撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 11:17
冬、きてますよ〜
考えたこともなかったが、ナナカマドの実、食べれないのだろうか?
この時期まで残ってるということは、鳥も食べない?
2013年11月16日 11:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 11:31
考えたこともなかったが、ナナカマドの実、食べれないのだろうか?
この時期まで残ってるということは、鳥も食べない?
槍平の小屋に到着。
落ち着く場所。
歳をとったら、ここまでバイキングとか、ありだな。
2013年11月16日 12:17撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 12:17
槍平の小屋に到着。
落ち着く場所。
歳をとったら、ここまでバイキングとか、ありだな。
炒飯オニギリと、粒あんマーガリンパンを食べ、
スノーシュー履いて、いざ出発〜。
2013年11月16日 12:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 12:45
炒飯オニギリと、粒あんマーガリンパンを食べ、
スノーシュー履いて、いざ出発〜。
久々のスノーシュー、ルンルン気分と言いたいとこだが、やわ雪にペース落ちる。
2013年11月16日 13:25撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 13:25
久々のスノーシュー、ルンルン気分と言いたいとこだが、やわ雪にペース落ちる。
前方に槍ヶ岳山荘と槍?が見えてきた。
2013年11月16日 15:22撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 15:22
前方に槍ヶ岳山荘と槍?が見えてきた。
ペース遅いのはエネルギー不足か?と思い、ブラックサンダーを補給。ペース一向に戻らず。
2013年11月16日 15:38撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 15:38
ペース遅いのはエネルギー不足か?と思い、ブラックサンダーを補給。ペース一向に戻らず。
槍の上空をグライダーが旋回している。
気持ち良さそう。
2013年11月16日 15:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 15:45
槍の上空をグライダーが旋回している。
気持ち良さそう。
ペースが上がらない理由。
結論としては、高山特有のものということに。
2013年11月16日 15:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 15:50
ペースが上がらない理由。
結論としては、高山特有のものということに。
あぁ、日が暮れてゆく。
2013年11月16日 16:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 16:35
あぁ、日が暮れてゆく。
噂のナイトハイクをすることに。
2013年11月16日 16:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 16:43
噂のナイトハイクをすることに。
稜線まで出ると、月明かりが。
ヘッドランプ要らずで、頼もしい。
2013年11月16日 18:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 18:05
稜線まで出ると、月明かりが。
ヘッドランプ要らずで、頼もしい。
槍ヶ岳山荘に到着。
冬季小屋、見つけるのに随分手間取ってしまった。
北側の高いところに位置している。
ここだけ、白壁の建物。
2013年11月16日 17:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 17:43
槍ヶ岳山荘に到着。
冬季小屋、見つけるのに随分手間取ってしまった。
北側の高いところに位置している。
ここだけ、白壁の建物。
凍傷なりかけの足を暖めつつ、晩御飯。
暖かいものが身体に染みる。
2013年11月16日 19:25撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/16 19:25
凍傷なりかけの足を暖めつつ、晩御飯。
暖かいものが身体に染みる。
寝袋はダブルにして、湯たんぽまで。
2013年11月17日 05:52撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 5:52
寝袋はダブルにして、湯たんぽまで。
朝ごはんは、冷や汁飯。
もちろん温めて。
2013年11月17日 05:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 5:39
朝ごはんは、冷や汁飯。
もちろん温めて。
ゲイターの破れ、再防止策。
2013年11月17日 05:54撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 5:54
ゲイターの破れ、再防止策。
朝が来た。
2013年11月17日 06:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 6:31
朝が来た。
染まる槍。
2013年11月17日 06:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 6:31
染まる槍。
荷物を山荘に置いて、いざ頂へ。
2013年11月17日 07:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:05
荷物を山荘に置いて、いざ頂へ。
この緊張感、良いね。
2013年11月17日 07:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:05
この緊張感、良いね。
梯子がとてもありがたいけど。
とても怖い。
2013年11月17日 07:13撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:13
梯子がとてもありがたいけど。
とても怖い。
さあ、槍の頂。
2013年11月17日 07:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:19
さあ、槍の頂。
独り占めの山頂。
2013年11月17日 07:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:19
独り占めの山頂。
いや、山全体を独り占め?
気分爽快。
2013年11月17日 07:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:19
いや、山全体を独り占め?
気分爽快。
遠く、富士も見える。
2013年11月17日 07:20撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:20
遠く、富士も見える。
穂高への稜線。
2013年11月17日 07:25撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:25
穂高への稜線。
影槍。
2013年11月17日 07:26撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:26
影槍。
槍ヶ岳山荘を上から。
高度感がたまらない。
2013年11月17日 07:26撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:26
槍ヶ岳山荘を上から。
高度感がたまらない。
さあ、下山。
ビビリつつ、慎重にバックステップで。
2013年11月17日 07:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 7:29
さあ、下山。
ビビリつつ、慎重にバックステップで。
荷物を回収。
槍ヶ岳さん、さようなら。
2013年11月17日 08:16撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 8:16
荷物を回収。
槍ヶ岳さん、さようなら。
中岳経由で帰ろうかと思ったが、この急登は時間かかりそう。
2013年11月17日 08:18撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 8:18
中岳経由で帰ろうかと思ったが、この急登は時間かかりそう。
ということで、針路変更。西鎌尾根へ。
2013年11月17日 08:24撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 8:24
ということで、針路変更。西鎌尾根へ。
トラバる。
2013年11月17日 08:37撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 8:37
トラバる。
気持ち良い稜線歩き。
2013年11月17日 08:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 8:43
気持ち良い稜線歩き。
堅雪に、楽々さんぽ。
2013年11月17日 08:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 8:50
堅雪に、楽々さんぽ。
槍を振り返ってみる。
強風に雪が舞う。
2013年11月17日 09:06撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 9:06
槍を振り返ってみる。
強風に雪が舞う。
稜線、キレタッテル。
2013年11月17日 09:12撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 9:12
稜線、キレタッテル。
奥丸山への尾根道。
2013年11月17日 09:52撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/17 9:52
奥丸山への尾根道。
動物達のトレースを追う。
2013年11月17日 09:58撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 9:58
動物達のトレースを追う。
よい景色。
2013年11月17日 10:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 10:19
よい景色。
バテバテだけど、素晴らしい景色に、元気戻る。
2013年11月17日 10:48撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 10:48
バテバテだけど、素晴らしい景色に、元気戻る。
槍平が見えてきた。
2013年11月17日 11:12撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 11:12
槍平が見えてきた。
エネルギー不足は要注意。
2013年11月17日 11:49撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 11:49
エネルギー不足は要注意。
槍平からは壺足になって、行きのトレースを辿る。
2013年11月17日 12:03撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 12:03
槍平からは壺足になって、行きのトレースを辿る。
無事に登山口まで。
観光客さんがたがたくさんいらっしゃった。
2013年11月17日 14:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 14:43
無事に登山口まで。
観光客さんがたがたくさんいらっしゃった。
帰りは、案坊トンネルの近くにある、温泉ひらゆの森へ。温泉が足に染みた。
2013年11月17日 17:22撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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11/17 17:22
帰りは、案坊トンネルの近くにある、温泉ひらゆの森へ。温泉が足に染みた。
ついでに晩御飯もひらゆの森で食べて帰る。
憧れの飛騨牛が食べれるとのことで、朴葉焼きを。
肉は少ししかなかったが、うまうまだった。

お疲れ様でした。
2013年11月17日 17:00撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10
11/17 17:00
ついでに晩御飯もひらゆの森で食べて帰る。
憧れの飛騨牛が食べれるとのことで、朴葉焼きを。
肉は少ししかなかったが、うまうまだった。

お疲れ様でした。

感想

ここ最近、雪山記録が増えてきて、皆さんの記録を読む毎日が楽しい。
自分も行きたいとは思うのだけれど、北海道から遠ざかった身。気軽に雪山に行けなくなってしまった。
と、そんなところへ、仕事が早く片付いてしまった金曜日が。
急いで自宅へ帰り、冬装備をちゃっちゃと車へ積み込み、出発する。

目的地は、前から行きたかった槍ヶ岳。静かな山をと思っていたら、この時期になってしまった。道路状況をネットで確認すると、大丈夫そう。高速の途中で、晩御飯を食べ、いざ、案坊トンネルへ。岐阜県側は、路肩に雪が残り、一部、路面凍結していた。
そして、深夜1時過ぎ、目的地の新穂高へ無事到着。急いで床へ着く。

翌朝、7時に目覚め、急いで、支度を整える。
と、ここで、失敗に気づく。
昨日、急いで出発したため、ザックを夏から冬用へ切り替えるのを忘れていたのだ。メッシュ多き、超快適仕様。雪降らなかったら、どうにかなるかということで良しとする。
そして、もう一つの失敗、、、ゲイターに穴が空いていた。昨シーズン、修繕しながら使っていたけど、シーズン最後に大穴を開けたまま放置していたのだ。縫おうにも裁縫道具なんて持ってきてなかったので、パンツの裾をブーツの上からギュウギュウに絞り、その上からゲイターで良しとした。この簡易すぎる対策の結果、あとで痛い目をみることになる。

と、失敗だらけの出発となってしまったが、雲一つない青空と、そびえ立つ白き山々に、気分一転、ルンルン気分のスタートとなる。単純だ。

最初の林道歩きは、気持ち程度雪があるだけで、なんの苦もせず、奥穂の入り口となる白出沢まで。そこからは少し雪が増えてきて、先行者さんの足跡を辿る。避難小屋まで来たところで、引き返してきた先行者さんに出会う。なんとも人の良さげなおじさまで、会えたことが嬉しく思えた。
ここから先は誰もいない。夏道の上をトレースしていると思われる動物達の足跡を辿る。

約4時間で、槍沢小屋へ到着。一休憩。
ここまで、ペースは予定通り。ここから先は勾配が急。急勾配は得意な方なので、一般的なコースタイムよりか早いだろうと考えてしまったのが、後の失敗となる。

槍沢小屋からはスノーシューに履き替えてスタート。
久々のシュー歩き、楽しい。気を良くしてペースを上げるが、すぐにバテバテに。
休み休み歩く。どんどん傾斜キツくなり、ペースが落ちることに歯止めなし。過去を振り返ってみると、3000m級の山はペースをいつも崩している。どうやら、空気が薄いのが原因っぽい。
日が傾き、焦る。
途中、テントを張ろうか迷ったが、上には槍ヶ岳山荘が見えている。
テントの設営&撤収を考えると気乗りしない。今日は月が明るいし、ヘッドランプでどうとでもなるなと考え、小屋を目指すことに。

ここからは日が落ちるのが早かった。17時過ぎ、ヘッドランプを着ける。
東へ東へ、飛騨乗越を目指す。途中、アイゼンに切り替えて、歩いたが、足裏から骨折のような痛みが?? ひねってもないのにどうして?と不思議に思うが、我慢できる具合なので、そのまま小屋を目指す。
18時過ぎ、なんとか槍ヶ岳山荘に到着。

が、冬季小屋が見つからない。
メモしてきた、「山荘正面北側の建物」の窓がどこか開かないかくまなく探すが、どこも開かない。ここまで来て、テントか〜と泣きそうになり、念入りに探し、20分くらいかけて、やっとのことで見つけ出す。よく見ると、冬季小屋との看板もかけてあった。暗くなって着くと、こういうことになるのだと反省。

荷をおろして、暖かい服に着替えようと、靴を脱いだ瞬間びっくりする。
右足の靴下がパリンパリンに凍っている。
その靴下も脱ぐと、足の指が真っ青になっているではないか。
結局、ゲイターの穴対策が不十分だったので、そこから雪がブーツの中に入り込んだらしい。先の足の痛みもこれだったのだ。

急いで、服着替えて、お湯を作る。
プラティパスにお湯を入れて、湯たんぽ状態で暖める。
足以外も冷え切っていたようで、手が攣るという経験までしてしまった。
しっかりご飯を食べ、就寝。
寝袋はナンガの450にモンベルの#3をダブル、それにダウンも着込み、プラティパス湯たんぽを入れて寝るという、極暖仕様。
普段、暑がりな方だが、今日はこれくらいでちょうどよかった。

翌朝、5時くらいに目が覚めたのだが、辺りが明るくならないので、二度寝してしまう。雪対策で窓を塞いであることをすっかり忘れていた。
槍山頂からの御来光はこれでなくなったが、なんとか小屋の中から御来光は見ることができた。

朝ごはんを食べて、出発準備。
足の冷え対策を考えた結果、予備の靴下があったので、それをまず履いて、その上に、スーパーの袋で覆い、その上に濡れた靴下をはいてみた。
靴がカチカチに凍っていたので、足入れが難しかったが、なんとか納まってくれた。

そして、荷物を置いて、槍の山頂を目指す。
雪と岩のミックス。岩にアイゼン引っ掛けて、登る登る。冷えた足は問題ないよう。
岩がきれてしまう部分は慎重に。締まった雪にアイゼンの爪がサクサク決まり、楽しい。
踏み場の少ない梯子の登りに緊張し、山頂着。

槍というだけあって、山頂はナイスな展望。360度、上も下も丸見えだった。
強風のなか、写真を撮りまくっていたら、さすがに身体を冷やしそうに。
急いで下山に入る。
下りはかなりビビリ気味で、ほとんどバックステップで降りた。
槍ヶ岳山荘に戻って荷物を回収し、いざ下山。

中岳を通って下山しようかと思って、飛騨乗越まで向かうが、そこからの急登に自信がなくなり、ルート変更。飛騨沢の急坂をトラバって、西鎌尾根へ。千丈沢乗越を経由して下山することに。千丈沢乗越までは、雪が締まっており、アイゼン歩行で楽々。そこからは柔雪で、スノーシューに切り替えた。ここから奥丸山までの尾根は、小さなアップダウンが混在し、上りのたびにヘトヘトになる。飛騨沢をそのまま降りればよかったなとも考えたが、最高の展望を携えた尾根に帳消しだと考えることに。

槍沢小屋までスノーシューで通し、そこからは壺足で登山口まで。
無事、下山。足もスーパーの袋が効いてくれたようで、無事。帰りに温泉入って、揉みほぐして帰った。


今回、気が動転してしまって、冬季小屋の使用料を置いてくるのを忘れてしまった。
次回に行った時にでも、渡したい。

「〜失敗多き〜」は、今年の沢初めであるエサオマンでも書いている。
シーズン初めは、いろいろと忘れがちなよう。徐々にステップを踏むということを覚えたい。


photosynthによる360度パノラマは以下から。

槍ヶ岳山頂からの眺め。


西鎌尾根上、千丈沢乗越からの眺め。

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