塩の道(糸魚川-松本)
- GPS
- 18:13
- 距離
- 133km
- 登り
- 3,212m
- 下り
- 2,621m
コースタイム
- 山行
- 12:56
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 13:10
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 4:59
18:04 東京駅発 はくたか573号
20:26 糸魚川駅着
21:00 ルートイン糸魚川泊
11/6(土) 13時間 93km D+3,400m
04:00 塩の道 起点
06:00 シーサイドバレースキー場(自販機)
07:15 大網峠
08:20 平岩駅(自販機)
09:40 道の駅小谷(自販機、10時から売店)
13:45 白馬駅周辺(コンビニ)
16:00 木崎湖キャンプ場(付近にコンビニ)
17:00 信濃大町駅 ルートイン泊
11/7(日) 5時間 40km D+200m
05:30 信濃大町駅
08:00 穂高駅
09:00 安曇野IC
10:40 松本駅
--
11:10 松本駅発 特急あずさ22号
13:42 新宿駅着
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
5,950円 松本-新宿 あずさ22号(トクだ値10%引) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山靴が欲しいと思った区間は大網峠のみ。全行程の10%にも満たない。 塩の道はおおむね舗装と整備された林道なのでランニングシューズを選択した。 これは正解だった。 道中の水場や自販機は豊富にある。 |
写真
感想
糸魚川と松本を結ぶ全長130kmの千国街道、通称"塩の道"を歩く。海から陸へ塩を運ぶのに使われていた塩の道は日本各地にあって千国街道はそのうちの一つらしい。真偽は不明だが"敵に塩を送る"の語源となったのがこの道だ。塩の道、いつ歩くか。夏は暑いから論外。春も悪くはないが大網峠に雪が残っている、歩く力が弱っている、そもそも春になれば既に下界は暑い。なのでやるなら秋と決めていた。北アルプスが雪化粧していれば白い山並を眺めながらのハイキングになるのでなお良いが、もう溶けてしまっていた。溶ける前に行くべきだった。今年行こうと思っている人はもう少し待って、もう一度寒波が来て山が白くなったら歩くのが良いだろう。
金曜定時に仕事を終えたらダッシュで帰宅して東京駅から北陸新幹線で糸魚川へ。新幹線は前日にネット予約すると安くなる。予約時にICカードの紐付けを行う。今朝いろいろあってiPhoneのiCloudをサインアウト-サインインしたところSuicaのIDが変わってしまい改札を通れなかった。焦る。時間ギリギリまで手続きをしてなんとか18時04分の発車に間に合った。いきなり計画が破綻するところだった。糸魚川まで2時間20分。慌てて時間が無かったので食べ物も飲み物もナシ。車内販売もナシ。これはつらいと思ったら長野駅で5分くらい停まったのでキオスクで飲み物を買う時間があってよかった。糸魚川で下りたら徒歩5分のルートインで風呂入って寝た。
6時間たっぷり眠ったら4時に塩の道起点を出発。しばらく古道とロードが交互に出てくるが暗くてよくわからないのでロード通しでよかったかもしれない。めちゃくちゃ星が綺麗だった。しばらく立ち止まって眺めてしまうくらい。流れ星がいくつも見えた。あんなに綺麗なほうき星を見たのは初めてだった。起点から16km走るとシーサイドバレースキー場に着いた。ここから大網峠に入る。まだ序盤だがここが塩の道一番の難所のようだ。峠に入る前にベンチとテーブルと自販機がある小さな休憩所があったので一休みした。辺りが明るくなってきてヘッドライトから解放された。以降2日目もヘッドライトを使うことは無かった。塩の道はロードが多いので足回りはランニングシューズで来た。しかし大網峠は普通に登山道。ランニングシューズは全くグリップしない。こんなところで転んで怪我でもしたら笑えないので慎重に行く。よく歩かれているので特に迷いやすいところは無い。笹も刈られていた。白池はイイ感じの東屋があってとても素敵なところだ。峠を越えたら小谷方面へ落ちてゆく。大網峠840mから平岩駅280mまでせっかく登ったのにかなり下る。大網の集落まで下りてくると日の光を浴びた。平岩駅で30km. 結構歩いたが先は長い。駅前商店の自販機でコーヒーを飲んで一休みしたら先へ進もう。
平岩駅から白馬まで登り基調。ロードは日差しが熱いが日陰の涼しい古道と行ったり来たりするのでまあまあ快適。小谷の道の駅で美味しいものを食べようと思っていたが営業前だった。うどんそば屋は開いていたが1万円札しか持っていなくて食えなかった。小銭も切れたので自販機も使えん。えー。仕方ないので北小谷のローソンまで我慢してローソンでアイスを食べた。はあーうまい。コンビニはオアシスだ。白馬まで来ればここから先は松本までほぼ下界。白い白馬岳が見えて元気になる。これが見たかった。ここからは急な登り下りも無いので景色を楽しみながらのんびり行く。白馬の到着が遅かったら今日はここまでにするつもりだったが、暗くなるまでまだだいぶ時間があるので大町まで行くことに決めて宿を予約した。ここから大町まで結構ある。湖を西から迂回していくので国道を最短で行くより2~3km遠い。青木湖、中網湖、木崎湖。この辺は外国人向けの別荘地?リゾート地なのかニセコ感が漂っていた。木崎湖を過ぎたら大町まであと10km. またローソンで補給したら明るいうちに信濃大町駅に着いた。大糸線を脚でやることができて満足。夕食は昭和軒へ行くのを楽しみにしていたが18時の時点で品切れだった。まあこの辺は飲食店が少ないので仕方ないか。ホテル1階の食堂で夕食を済ませたらお風呂でしっかり脚をケアしてバタンと眠った。大町ルートインは安くはないが部屋も風呂も綺麗で、また泊まりたい宿だった。
2日目。めちゃくちゃ寝た。元気満タン。今日は松本駅までフラットロード40km走ればいい。あまり早く出ても寒いし暗いので朝風呂してのんびり支度して5時半に優雅に出発。マジで寒い。気温は3度だった。寒すぎ。塩の道は高瀬川の東側を通る。こちらはクルマで走ったことが無いのでいつもと景色が違っていて新鮮だ。少し高台になっているので北アルプスがよく見える。絶好の展望台だ。ここに家を建てたら最高だろうな。クルマが少なくて舗装も綺麗なので自転車で走っても楽しいだろう。山は徐々に色を変えていって日が登ると赤く美しく染まった。雪が無いのは残念だが贅沢は言うまい。2日目の大町-松本間は本当にアップダウンがなくて40km歩いたのに200mしか登らなかった。池田は広い畑の中のまっすぐな道路をひたすら歩く。なんだか富良野や十勝を歩いているようだ。右手にはずっと山が見えていて、前に進むと角度を変えて見える山が変わってきて楽しい。素晴らしい時間だった。
安曇野に入ったらセブンコーヒーで休憩して残り20km. ここから先は塩の道の看板はほとんど無くて古道は国道や生活道路に潰され残っていない。松本までの推奨ルートも3つくらいあって好きなように歩けばいいらしい。僕は犀川の東側へは行ったことがないので先に犀川を渡って国道19号を南下して松本を目指した。この道路は交通量が多くてやかましいが、歩道はあるし信号は少ないのでジョグるだけなら問題ない。松本城には初めて来た。たくさんの観光客で賑わっていたのであまりのんびりせず速やかに松本駅まで移動。「松本駅」とか書いてある看板の前で記念撮影でもしたかったが人通りが多いので無し。からあげセンターで持ち帰りのからあげを買って電車で食べようと思っていたが、急げば11時10分の特急あずさに乗れそうだったのでメシ抜き。なんか雑な終わり方だな。まあ人生こんなもん。駅ナカのスタバでご褒美コーヒーを買ったら電車に乗り込んで3時間弱で自宅まで帰ってきた。昼からゆっくり洗濯や片付けをした。
良い旅だった。ふもとから山を見ていたら「ああ、今週末は山登りだったかなー」と思ったが振り返ってみれば古道、街道歩きも山歩きと同じくらい楽しい。いつかは五街道も歩いてみたい。
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