武奈ヶ岳(坊村〜ダケ道〜イン谷)※初めての比良山
- GPS
- 06:15
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
出町柳から坊村まで約55分 990円 ※3月16日から12月15日の土休日および8月14・15・16日のみ運行 http://www.kyotobus.jp/route/timetable/kana19/demachiyanagiekimae.html 復路:江若バス(比良登山線 比良イン谷口⇒比良駅) 比良イン谷口から比良駅まで約10分 350円 ※春分の日から11月30日の土休日のみ運行 http://www.kojak.co.jp/bus/rosen/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全般に案内標識が豊富にありますが、一部で踏み跡が不明瞭だったり、分岐の道が見つけにくい場所もありました。 ただ地図とコンパスで確認すれば問題ないと思います。 登山ポストは坊村にありました。 坊村にはコンビニ等はありませんがBSの南側に自販機がありました。 トイレは坊村と、イン谷口手前(大山口側)にありました。 |
写真
感想
11月も後半になり、西日本でもあちこちの山で初冠雪があったようですね。
本格的な冬山シーズンの前に登っておきたい山を検討してみて、今回は初
めて比良山系に行ってみることにしました。
比良山は武奈ヶ岳(1214m)を主峰とする、滋賀県の琵琶湖西岸に連なる山地
の総称で、登山ルートも季節に応じて多種多様あるみたいなので、いつか
は行ってみたい場所でした。
なにしろ初めてなので、なるべく他の登山者も多くて、アクセスが便利な
行程を探してみると、坊村から御殿山を経て、武奈ヶ岳を目指し、帰りは
琵琶湖側に下りるコースが人気のようです。下山口のイン谷口からJR比良
駅までバスが今月末まで運行しているらしいので丁度いいですね。
ただ武奈ヶ岳も先週に初冠雪があって、かなり積もったようなので、少し
不安がありましたが、立山で使った軽アイゼンを持参することにします。
当日はまずまずのお天気で、雨の心配はなさそうなので一安心。
京阪出町柳駅から、朽木学校前行きの京都バスに7:45に乗車。臨時便も増
発された超満員のバスに運良く座れて、1時間程でのスタート地点の坊村
に着くと、殆どの乗客が一斉に降りるので、降車に10分近くかかりました。
流石は人気のコースだなと思いながらも、私たちには初めての山域なので、
同じ道を歩く人が多いことは心強い限りです。
武奈ヶ岳への最短コースになる坊村にはトイレや自販機もあり、バス2台
分の皆さんが準備をして大賑わいでした。私たちもトイレを済ませて、自
販機で買った、暖かい飲み物を飲みながらコース確認。靴紐を締めて9時
過ぎに出発しました。
坊村から地主神社を過ぎて、朱塗りの橋を渡ると明王院があり、その奥か
ら御殿山コースの登山道が始まります。取り付きから植林杉の葛折りの急
坂を登りますが、準備運動不足のせいか、ふくらはぎが悲鳴を上げます…
休み休みで50分ほど頑張って登ると、少し広くなった平坦な場所があった
ので、ここで最初の小休憩を取りました。既に汗びっしょりです。
この先も急坂が続きますが、南からの尾根に合流すると、坂は少し緩やか
になり、空が大きく開けてきました。武奈ヶ岳を示す案内板を過ぎた辺り
からは、道はかなり歩き易くなって、更に進むと見晴らしのいい、御殿山
(1097m)のピークに到着しました。
御殿山はそう広くもない山頂ですが、視界が開けた先には、武奈ヶ岳に向
かって伸びる西南稜がはっきりと見えました。
御殿山からは、急坂を下った鞍部のワサビ峠から、いよいよ西南稜の稜線
を歩きます。今回のコースを決めた時からの1番の楽しみでした♪
紅葉の終わった西南稜は、初冬の寂しさが逆に神秘的で、遮る障害物のな
い稜線なのに不思議と風もなく、とても静かで優雅な場所でした。
いくつかのピークを越えて、徐々に武奈ヶ岳の山頂が近づいて来ると、頂
上にいる人が見えてきました。ワサビ峠から歩くこと30分ほどで、比良
山最高峰の武奈ヶ岳(1214m)に到着です。広い山頂からは360度の展望で、
この日初めて琵琶湖が見えました。
当初は武奈ヶ岳の頂上で昼食のつもりだったのですが、かなりの人が休憩
中な上に、時間はまだ11時半。
ルートは違いますが、つい先日に同じ武奈ヶ岳で、日没後の遭難騒ぎがあ
ったようです。今日は山頂からピストンではなく、琵琶湖側への縦走予定
なので、もう少し先に進んでみることにしました。
武奈ヶ岳から少し荒れた急坂を下ると、すぐにコヤマノ分岐。ここからイ
ブルキのコバを通って暫く進むと、視界が開けて八雲ヒュッテ跡に出まし
た。この辺りは、以前は比良スキー場があった跡地になっていて、広い草
原ではいくつかのテントが張られ、家族連れの人で賑わっていました。
八雲ヶ原湿原の木道を渡って、キラキラと光るヤクモ池から、スキー場の
ゲレンデ跡を登った先は、かつてロープウェイの山上駅のあった北比良峠
に着きました。北比良峠は広い草地になっていて、時間もまだ1時になっ
ていなかったので、ここでお昼にすることにしました。
武奈ヶ岳の山頂では雲が厚くて、あまり見えなかった琵琶湖でしたが、北
比良峠ではとても綺麗に見えました。30分ほどの休憩のあと、予定通りに
ダケ道を通って大山口に下山します。途中は急坂や沢渡りなどもありまし
たが、ほぼコースタイムと同じ1時間で大山口に着きました。
ここまで来るともう安心。正面谷の林道には紅葉が残っていて、景色を楽
しみながらゆっくりと歩きました。やがて大きな駐車場とトイレがあり、
登山ポストのある比良管理事務所を過ぎて、イン谷口のバス停に14時20分
に到着。
ここからJR比良駅までバスがあるのですが、時間は16時と16時40分の2本。
バスが来るまで2時間近く待つ訳にもいかないので、比良駅まで歩くこと
にしました。
イン谷口にあった看板に従って山道に入り、暫く歩くとアスファルトの道
になります。真上を高架道路が走る交差点で駅の方向が分からず、地図を
出そうとすると、ずっと先を歩く登山者の姿を発見!きっと駅に向かうに
違いないと思って、ずっと後を付いていきました(笑)
すると30分ほどで無事に比良駅に到着。バス停から歩く予定じゃなかった
ので、この日で唯一迷いそうになりましたが、どなたか存じ上げない登山
者さまに感謝です♪
帰りの電車の車窓から、琵琶湖を眺めて帰路に着きました。
初めての比良山は敷居が高そうで、不安もいっぱいでしたが、幸いお天気
にも恵まれて、とても楽しい山行になりました。これから冬山になると、
アクセスも困難になると思うので、次回また訪れるのはずいぶん先になり
そうだけど、まだまだ色んなルートのある比良山に、これから何回でも歩
きたいと思います。
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