冬山目前の広大な高層湿原と未踏のお山「苗場山&霧ノ塔」（祓川コース）

2021年11月14日(日) [日帰り]

• GPS: 07:51
• 距離: 19.0km
• 登り: 1,568m
• 下り: 1,567m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:21
• 休憩: 1:27
• 合計: 7:48

6:42 祓川登山口駐車場
6:57 6:57 和田小屋登山口
7:40 7:40 下ノ芝
7:58 7:58 かぐら第5ロマンスリフト 終点
8:03 8:04 中ノ芝
8:14 8:14 上ノ芝
8:19 8:19 苗場山、小松原分岐
8:28 8:29 神楽ヶ峰
8:38 8:39 雷清水
9:19 9:30 苗場山
9:31 10:13 苗場山自然体験交流センター
10:43 10:46 雷清水
10:58 10:59 神楽ヶ峰
11:06 11:07 ニセピーク
11:19 11:19 1984mピーク
11:53 11:54 大日蔭山
12:01 12:23 霧ノ塔
12:30 12:31 大日蔭山
13:05 13:05 1984mピーク
13:15 13:16 苗場山、小松原分岐
13:18 13:19 上ノ芝
13:25 13:25 中ノ芝
13:29 13:29 かぐら第5ロマンスリフト 終点
13:43 13:43 下ノ芝
14:18 14:18 和田小屋登山口
14:30 祓川登山口駐車場

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●祓川コースの登山用駐車場を利用
・駐車場は車道ゲート手前に2箇所あり、全体で50台以上駐車可能
・下部の駐車場にトイレあり（閉鎖中）

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：3（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
　※霧ノ塔ルートは「1〜2」
★体力難易度　：4.5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：3（難5・4・3・2・1易）鎖場、アイゼン等の頻度や時間等
★登山道の眺望：3〜4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：5（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：約10人】


◆ルートの状況（和田小屋〜神楽ヶ峰）
・和田小屋から神楽ヶ峰まで標高差660mを登っていく。
・基本的には樹林帯歩きとなるが、中ノ芝と上ノ芝周辺は木々が少なく眺望は良い。
・登山道は転石区間がかなり長く、木道以外は終始足元を確認しながら歩いていく。

◆ルートの状況（神楽ヶ峰〜苗場山）
・神楽ヶ峰からお花畑まで標高差150mを下り、苗場山まで標高差250mの雲尾坂の急登を登り返していく。
・苗場山の北東直下の雲尾坂は、現在、登山道に20〜30cmの積雪があり圧雪状態。急登であるため、特に下りは簡易アイゼン以上の滑り止め装備が必要。

◆ルートの状況（小松原分岐〜霧ノ塔）
・南側斜面には雪がないが、北側斜面は20〜30cmの積雪があり、ノートレース。
・小松原分岐の北側直下は積雪があるとルートが不明瞭になりやすく、更に大転石が点在しているので中途半端な積雪量だと歩き難いので注意が必要。
・霧ノ塔及びP1984の東側は見晴らしに優れ気持ちの良い稜線歩きが楽しめる。

写真

11/14 6:41

祓川コース駐車場から出発。

11/14 6:56

まずは、車道を1.3kmほど歩き標高1370mの和田小屋を通過。

11/14 6:56

ゲレンデ内を少し歩き本格的な登山道に入る。

11/14 7:08

序盤は緩やかに登っていく。
登山道は転石が多く、更に凍っているので足元を見ながら進む。

11/14 7:35

木道も霜が降りてツルツル。

11/14 7:53

標高1800mまで登るとスキー場リフトの最上部が見えてきた。

11/14 8:01

標高1880mの中ノ芝に到着。

11/14 8:02

中ノ芝まで樹林帯歩きで眺望はイマイチだったが、振り返れば谷川連峰が見え始めた。

11/14 8:12

更に標高1940mの上ノ芝を通過。

11/14 8:18

標高が上がると積雪量は若干増えるが、まだこの程度。

11/14 8:20

小松原分岐を通過し、苗場山の外輪山まで登る。
神楽ヶ峰まで稜線に沿って進む。

11/14 8:23

昨日登った人が描いたのかな（笑）

11/14 8:29

尾根に流れ込む朝雲が幻想的だね〜

11/14 8:29

神楽ヶ峰に到着するとようやく苗場山の山頂部が見えていた。

11/14 8:35

苗場山に登る雲尾坂を一望。
字の如く「雲尾坂」に雲がかかってる〜

11/14 8:50

神楽ヶ峰からお花畑まで標高差150mを下り、標高差250mを登り返していこう。

11/14 8:52

南東方向の棒沢を見下ろす。

11/14 8:56

雲尾坂は大半が北側斜面で積雪量が多い。
急登になるため、念のためチェーンアイゼンを装着。

11/14 8:59

雲尾坂の急登を登っていく。

11/14 9:01

標高差150mほど登ると見晴らしの良い尾根に出た。

11/14 9:09

わお〜、霧氷も広がりいい感じだな〜♫

11/14 9:13

雲尾坂を登りきると景色が一変。
苗場山頂部は広大な台地が広がる。

11/14 9:15

池塘もガチガチに凍ってるね〜

11/14 9:18

登山口から3時間弱で苗場山の山頂に到着。

11/14 9:32

交流センターは冬の出で立ちで店じまい。

11/14 9:36

山頂で北西方向が一望できる眺望スポットに立ち寄ってみる。
今日は霞が濃く残念ながら佐渡は見えないようだ。

11/14 10:10

夏山は緑が美しいが、冬目前の苗場山は静かでいいね〜

11/14 10:16

また来るね〜

11/14 10:18

往路は雲が多かったが、復路は谷川連峰が良く見えるようになった。
右手前は平標山、左奥が茂倉岳や谷川岳。

11/14 10:19

再びチェーンアイゼンを装着して急登を下っていく。

11/14 10:22

美しい苗場山の外輪山。
左奥が目的地の霧ノ塔。

11/14 10:34

お花畑まで下り、再び正面の神楽ヶ峰を標高差150m登り返していく。

11/14 10:42

雷清水に立ち寄り補水。
まだ凍らずに使用できた。

11/14 11:06

小松原分岐まで戻り、ここから小松原湿原に至るルートに入る。

11/14 11:08

霧ノ塔は左奥だが、まずは、手前の1984mピークに向かう。

11/14 11:17

1984mピークは東斜面が一面の笹原で気持ちの良い場所だ。

11/14 11:24

積雪は最大で20〜30cm。
ノートレースだが、雪が固く締まってツボ足で支障はなかった。

11/14 11:39

霧ノ塔の手前にある標高2010mの大日蔭山が近づいてきた。

11/14 11:48

大日蔭山の南尾根は結構な急登。
ようやく登り切り、更に10分ほど歩くと、

11/14 12:00

小松原分岐からやく1時間で目的地の霧ノ塔（標高1994m）に到着。

11/14 12:00

一応、三角点だけ雪から出ていたのでタッチ！

11/14 12:20

霧ノ塔の山頂周辺も東側斜面は笹原に覆われ眺望が良い。

11/14 12:21

霧ノ塔から平標山と仙ノ倉山を眺める。

11/14 12:20

霧ノ塔の北側の眺望。

11/14 12:21

霧ノ塔の北東側には南魚沼市街、ずっと奥には真っ白な山並みが薄っすら見える。
飯豊かな？

11/14 12:21

東側には尾瀬の燧ヶ岳も良く見えた。

11/14 12:30

では、戻ろう。
再び大日蔭山に戻ると左に神楽ヶ峰、右奥には苗場山。

11/14 12:31

大日蔭山から急降下し、稜線伝いに戻っていく。

11/14 13:06

1984mピークを通過し、あとは正面を登り返せば小松原分岐。

11/14 13:14

小松原分岐まで戻り、上ノ芝から本線登山道を気持ちよく下っていく。

11/14 13:43

この時間になっても岩に積もった雪は融けず滑りやすい。
足元に注力して歩いていく。

11/14 14:14

ようやく、和田小屋が見えてきた。
もうすぐオープンするスキー場の準備をしていた。

11/14 14:28

お疲れさまでした！

撮影機器：

PowerShot G5 X Mark II CANON

感想

Joker

本日の山歩きは、県内の未踏の山に出かけようと霧ノ塔を目的地に、おまけで苗場山に登ってみました。
この時期の苗場山は初めてで、緑の草原と美しい花々が咲き誇る天上の楽園も冬山を目前に池塘も凍りつく装いに変わっていました。
それでも、深田久弥が「クジラの背のような膨大な図体」と称した、広大な高層湿原は相変わらず圧巻でした。
また、苗場山の外輪山となる神楽ヶ峰から霧ノ塔の稜線も所々に見晴らしの良い美しい稜線が一望でき、ひと気もなくなかなか素敵なところでした。


苗場山と霧ノ塔の美しい風景をドローン撮影してみました。