また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 3798000
全員に公開
雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳(9峰で敗退)◆ピークには辿り着けず◆

2021年11月29日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:17
距離
6.5km
登り
668m
下り
674m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:45
休憩
1:32
合計
4:17
9:02
17
9:19
9:19
25
9:44
9:49
8
9:57
9:57
28
10:25
11:51
38
12:29
12:29
10
12:39
12:40
22
13:02
13:02
17
13:19
13:19
0
13:19
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【駐車場】
新穂高温泉登山者用第3駐車場
駐車台数は10台未満でした。

【新穂高ロープウェイ】
往復乗車券3,000円+荷物券(6kg以上は必要)片道300円×2
12月から始発は9:00です。
コース状況/
危険箇所等
下記は本日現在の状況です。冬季の積雪等状況は日々変化しますので、最新の情報を入手されることをお薦めします。

【西穂高口〜西穂山荘】
積雪の林間歩き、新雪がしっかり踏まれて歩きやすい歩道ができています。ツボ足でも歩ける雪ですが山荘に近づいた急登ではスパイク、アイゼンがあった方が登りやすいかもしれません。私は往復ともアイゼンで歩きました。

【西穂山荘〜独標】
独標手前までは難しい箇所はありません。丸山を過ぎると角度のある斜面を登りますが、トレースがあるのでこれを追います。独標の取り付きは岩場の傾斜です。まだ岩が出ていますがほとんどは雪を踏んで登れます。今日は凍結もなく、よい状態でした。

【独標〜】
難易度が一気に上がります。9峰先で行き詰まり、敗退しました(写真にて詳記)
新穂高ロープウエイ。かつての印象で早めに並びましたが私が先頭、始発に乗ったのも全員で10人でした。
2021年11月29日 07:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 7:42
新穂高ロープウエイ。かつての印象で早めに並びましたが私が先頭、始発に乗ったのも全員で10人でした。
ロープウエイから見えた西穂高岳。真っ白なピークまで行くつもりでした。
2021年11月29日 08:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 8:55
ロープウエイから見えた西穂高岳。真っ白なピークまで行くつもりでした。
ロープウエイを降りて西穂高口をスタート。最近降ったと思われる新雪の中、歩行路がきちんとできています。
2021年11月29日 09:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 9:08
ロープウエイを降りて西穂高口をスタート。最近降ったと思われる新雪の中、歩行路がきちんとできています。
山荘手前で斜度が上がってきますがアイゼンがよく効く雪です。いいペースで登っていかれます。
2021年11月29日 09:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 9:37
山荘手前で斜度が上がってきますがアイゼンがよく効く雪です。いいペースで登っていかれます。
西穂山荘
2021年11月29日 09:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/29 9:44
西穂山荘
山荘から標高を上げていく過程が大好きです。最初に見えてくるのは笠ヶ岳から弓折岳の真っ白な稜線。
2021年11月29日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 9:51
山荘から標高を上げていく過程が大好きです。最初に見えてくるのは笠ヶ岳から弓折岳の真っ白な稜線。
彼方の白山がこんなにはっきり見えています。
2021年11月29日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 9:51
彼方の白山がこんなにはっきり見えています。
笠ヶ岳、来年はまた笠新道登ろうかな。
2021年11月29日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 9:51
笠ヶ岳、来年はまた笠新道登ろうかな。
抜戸岳〜弓折岳
2021年11月29日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
4
11/29 9:51
抜戸岳〜弓折岳
さらに標高を上げていくと現れるのはこの光景。独標、ピラミッドピーク、チャンピオンピーク、そして西穂山頂です。
2021年11月29日 09:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 9:51
さらに標高を上げていくと現れるのはこの光景。独標、ピラミッドピーク、チャンピオンピーク、そして西穂山頂です。
南側にはまだ登ったことのない霞沢岳
2021年11月29日 09:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 9:53
南側にはまだ登ったことのない霞沢岳
振り返ると焼岳と、真っ白な乗鞍岳
2021年11月29日 09:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 9:53
振り返ると焼岳と、真っ白な乗鞍岳
贅沢な眺望を楽しみながら歩いていくと、丸山に到着です。
2021年11月29日 10:00撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/29 10:00
贅沢な眺望を楽しみながら歩いていくと、丸山に到着です。
ここから斜度が上がります。きれいなトレースがあるのでこれを追って登ります。
2021年11月29日 10:05撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/29 10:05
ここから斜度が上がります。きれいなトレースがあるのでこれを追って登ります。
右手前=独標、左がピラミッドピーク
2021年11月29日 10:15撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 10:15
右手前=独標、左がピラミッドピーク
独標に近付いてもトレースは明瞭です。
2021年11月29日 10:17撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/29 10:17
独標に近付いてもトレースは明瞭です。
ヘリが近くを飛んでいたと思ったら登山道の上でしばらくホバリングしていました。事故があったとは聞いていませんが・・・???
2021年11月29日 10:21撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 10:21
ヘリが近くを飛んでいたと思ったら登山道の上でしばらくホバリングしていました。事故があったとは聞いていませんが・・・???
独標の着雪はこのくらい。凍結もなく、いいコンディションでした。
2021年11月29日 10:34撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/29 10:34
独標の着雪はこのくらい。凍結もなく、いいコンディションでした。
独標登頂
2021年11月29日 10:41撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 10:41
独標登頂
「さあ、ここから本番」と気を引き締め、山頂へと踏み出します。
2021年11月29日 10:42撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 10:42
「さあ、ここから本番」と気を引き締め、山頂へと踏み出します。
目の前に9峰
2021年11月29日 10:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 10:51
目の前に9峰
9峰ピークにて、奥がピラミッドピーク。
2021年11月29日 10:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 10:52
9峰ピークにて、奥がピラミッドピーク。
「次いでピラミッドピークへ」と9峰を降りたのですが・・・
2021年11月29日 10:53撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 10:53
「次いでピラミッドピークへ」と9峰を降りたのですが・・・
ここで行き詰まってしまいました。写真中央下のアイゼン跡に1歩目は置けるのですが、次の踏み出しができません。歩幅で出した先はスリップしそうな感じ・・・写真上のところまでジャンプで渡るか?
2021年11月29日 10:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 10:54
ここで行き詰まってしまいました。写真中央下のアイゼン跡に1歩目は置けるのですが、次の踏み出しができません。歩幅で出した先はスリップしそうな感じ・・・写真上のところまでジャンプで渡るか?
往路が行けても復路に自信がありません。岩場をクライムダウンで巻くか?なども考えましたが「ミス=滑落」の状況に恐怖心が湧いてしまい、ここでの敗退を決めました。
2021年11月29日 11:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
5
11/29 11:03
往路が行けても復路に自信がありません。岩場をクライムダウンで巻くか?なども考えましたが「ミス=滑落」の状況に恐怖心が湧いてしまい、ここでの敗退を決めました。
戻った独標にて、名古屋から来られた男性ペアさんに撮っていただきました。ありがとうございました。
2021年11月29日 11:44撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
7
11/29 11:44
戻った独標にて、名古屋から来られた男性ペアさんに撮っていただきました。ありがとうございました。
今夏歩いた前穂〜奥穂の吊尾根
2021年11月29日 11:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 11:23
今夏歩いた前穂〜奥穂の吊尾根
そしてジャンダルム
2021年11月29日 11:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/29 11:23
そしてジャンダルム
秋に歩いた黒部源流エリア。黒部五郎も鷲羽も真っ白です。
2021年11月29日 12:03撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/29 12:03
秋に歩いた黒部源流エリア。黒部五郎も鷲羽も真っ白です。
前日歩いた八ヶ岳もよく見えていました。
2021年11月29日 12:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/29 12:28
前日歩いた八ヶ岳もよく見えていました。

感想

冬山では最も好きな西穂高岳。標高を上げるにつれて現れる絶景、どんどん変わる山と峰の表情、いくつものピークを越えていく穂高らしい険しさ。
冬の西穂高岳を訪れるたびにその魅力に魅せられ、そして自分の実力も突き付けられてきました。

先週まとまった降雪があったらしい。天気は晴天&微風の予報、さらにロープウエイは11月末までは8:30始発。万難を排して新穂高温泉へ向かいました。
これまでは1時間前についても始発待ちで何人か並んでいましたが、今朝は私が最初でした。その後に並んだ方も含め、結局始発に乗ったのは登山者5人と観光客5人。国内ではコロナの感染が落ち着いてきたとは言え、海外のお客さんが来られない現状はロープウエイ営業はなかなか大変そうです。
昨年〜今年の冬期はコロナ禍で運転見合わせだったので、2年ぶりの西穂高口スタート。最近降ったと思われる雪がしっかり踏まれて歩行コースができています。気持ちよく歩き、やや斜度を上げて坂を登ると西穂山荘。
ここからが魅力満載です。丸山方面へと標高を上げていくと左手に現れる笠ヶ岳〜弓折岳の稜線、振り返ると焼岳、乗鞍の白い姿。さらに登るとこの先に向かう独標、そしてピラミッドピーク以降の峰々が荒々しい姿を見せます。丸山から先はなかなかの傾斜を、そして岩場の斜面を登って独標に着きました。

「さあ、ここからが本番」と西穂高岳へ進みます。幸い最近歩かれたトレースがあり、雪も軽く&凍結はしておらず良いコンディションです。独標から進んだ9峰を越え、次なるピラミッドピークへ!と下りたコルで足が止まってしまいました。
岩を一つ巻くようなポイント。片足のスペースはありますが次の一歩がイメージできません。通常の歩幅で置けるポイントはアイゼンがスリップしそうで危険を感じました。少し先の地点にジャンプ気味でいくか?ただし往きは行けても、復路に自信が持てません。クライムダウンで少し下がって岩場を巻くか?などとも考えましたが岩場のスリップ、クライムダウンのミスとも滑落事故になります。それらを考えているうちに恐怖心が湧いてきてしまいました。過去2回の冬期西穂はともに山頂まで行かれましたがこのポイントで苦労した記憶がなく、今夏ジャンダルムから西穂山荘へ歩いてきた際もやはり記憶していない通過ポイント。たまたま雪と岩のミックス具合が私の技量では越えられない状況だったということになります。敗退を決めました。

独標に戻っていくと途中で抜かせていただいたソロ女性さんが下りてこられました。情報交換をしたのち進まれた女性は私が停まったポイントも越えて、ピラミッドピークへ登っていかれました。最近歩かれたと思われる別の方のトレースからも、私が通過できなかったのはやはり力(技術・経験)不足からです。
今回もまた自分の実力を突き付けられました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:942人

コメント

はじめまして。
私の記録を参考にしてみて下さい。
下記の記録以外にも、西穂高の記録はいくつか残しています。
アイゼンの前爪に、自信を持って命を預けられるようになれば、行けますよ。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1041311.html
2021/12/1 22:47
はじめまして、過去レコ拝見させていただきました。
23枚目、〇印を付けて解説された写真がまさに私が行き詰まったポイントでした。ご同行の方がそうされたように私も岩を乗り越えよう(飛び降り)かとも考えましたが、帰路に自信なく撤退となりました。別日の記録も拝見させていただきます。
ありがとうございました。
2021/12/2 7:06
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
ロープウェイ〜西穂山頂
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
冬季西穂高、山荘泊りでP/Pまで二往復
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
2/5
積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
冬季西穂高、山荘泊りでピラミッドピークを二往復!
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら