原市場からぐるっと一周(龍谷山-楢抜山-論地山-大仁田山)
- GPS
- 08:43
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,348m
- 下り
- 1,357m
コースタイム
10:40楢抜山-10:47天狗積11:04-12:09論地山-12:20円福寺12:52-13:41久方峠-
13:52雲ノ峰-14:21大仁田山14:38-15:47石原橋
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
未舗装の道が20m位で突き当たり、そこから原市場神社への歩道に変わる。 車はその突き当たりに止めた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一部を除いてほぼ全てがバリエーションルート。読図は必要だがさほど難しい所は無く、GPSのカンニング無しに踏破出来た。(ルートミスはしたけど (^_^;)) |
写真
感想
階段を上って原市場神社に着くと広場になっていて、ベンチなどが置かれ公園の様になっている。周辺が伐採されて眺めが良い。奥にウッドチップの敷き詰められた道が続いているが、いきなり分岐していて戸惑った。取り敢えず左手の道を進むと230m峰の南側で繋がっていた。どうやら一周する遊歩道らしい。そこから鹿避けネットに沿ってP258へ向かう。ものがたり奥武蔵の挿絵地図では尾根末端を法寛寺山としているが、いったいどこを指しているのだろうか。常識的にはP258だが、手前の240m峰だってはっきりとしたピークを持ち別山と言える。
P258を下ったコルから堀切の道が南へ下っていた。紙垂で飾られた木の根元に石碑らしき物が置かれ、歴史の有りそうな風格を感じる。後に間違いだったと気付くが、この時はここが柳島峠と思い込んだ。ふいに何処へ下るのか探ってみたくなり、その道を下ってみたが、トラバース道へと変わった為時間が取られそうで引き返した。次のコルが柳島峠らしい。今度は北の妻沢側に堀切道が下っている。しかし、落葉が厚く積もり全く使われていないのは明らかだ。南側はトラバース道が西へ伸びていた。恐らく中ノ坂の道と繋がっていて出入口は共用なのだろう。小ピークを1つ越えた先が中ノ坂だ。
ものがたり奥武蔵では龍谷山と中ノ坂の間に久保山と書かれている。龍谷山はP382だが、間には地形図を見るだけで4つのピークが在る。久保山とはどこの事だろうか。更に「峠のむこうへ」さんではアンテナのある所を朝見山としている。これも問題で、今回行ったら300m峰と310m峰の二箇所にアンテナが立っていた。310m峰は単なる尾根上のコブという印象なので300m峰を朝見山と仮定しても、久保山の候補地は複数残ってしまう。
龍谷山は要害山の転訛と言われている。竜涯山や竜ヶ谷山と同じく城跡という訳だ。それを裏付ける様に山頂手前に曲輪と思しき平坦地が在った。続いて堀切を1つ越えるといよいよ山頂だ。結構広い。山城としてはかなり大きな規模だったんじゃなかろうか。石祠が真ん中に鎮座している。隣には朽ちて屋根だけになった前の代の祠が埋もれていた。
中ノ坂から龍谷山までと、龍谷山から天神峠までの距離は同じ位だと思うが、時間は半分程度しか掛からなかった。後者が大分楽だ。天神峠で欠かせないのが天神社だが、どういう訳か見当たらずお参り出来なかった。遷座されたという話は聞いてないし、いったいどういう事だ?
天神峠から林道蕨入線に突き当たるまでが良い雰囲気の道だった。名栗往還当時の姿を留めている感じで、アーネスト・サトウもこの風景を眺めて歩いたかと思うと感慨深い。蕨入線へ突き当たる所には写真で見た指導標が無くなっていた。まさか逆方向に行く人はいないと思うが、赤線コースでこの不備は問題だ。更に酷いのが仁田山峠へ出る所だ。蕨入線終点手前で細い踏み跡へ入るのだが、下調べ無しにすんなり通過出来る人がいるとは思えない。
毎度の事だが楢抜山は休憩に適さないので通過した。天狗積で休憩するのも過去二回と同じだ。しかし、天狗積に着いてその印象の違いに驚いた。真冬に来たのは今回が初めてだが、木々の葉がすっかり抜け落ちて明るい。枝越しに回りの山々が見渡せる。今の時期なら絶対にこちらがお勧めだ。
P505へ向かう途中でまさかのルートミス。三度目ともなると気が緩んでしまうものだと痛感した。素直に分岐点へ戻れば良いものを、楽をしようとシカ道に入って二重に痛い目を見た。ヤツらは背が低いんで何とも無いが、人間が通過しようとすると邪魔な藪が多い。おまけにぐずぐずの地面は安定せず、バランスを崩したりずり落ちたりで余計に疲れた。時間もこっちの方が掛かったんじゃないだろうか。
論地山は行った事無かったんで楽しみだったのだが、何て事無い普通の植林されたピークだった。当然眺望は無し。山名プレートも無い。さっさと通過して円福寺上部の栗畑で昼食にした。開放的な所で気持ち良いのだが、シカのあれ、大粒の正露丸みたいのが大量に落ちているので、場所決めは慎重にしなければならない。
小沢峠経由では遠回りなので直接久方峠に向かった。破線ルートを行きたい所だが、以前beginner53さんが検証してくれたので状態は分かっている。歩けそうも無いので1番近い尾根に取り付いた。尾根筋は藪も無く歩き易いが、あまり踏み固められていない地面は脆く、急斜面では少し苦労した。久方峠の高さに近付いた所でトラバースを試みたが、ちょっと歩け通せそうもない角度だったんで諦めた。
今回の山行目的は龍谷山、天神峠、論地山をこの足で踏む事と、以前、間野富士山から細田へ向かった時に見た原市場へ下る道の行方を確かめる事、それともう1つ、設置した時標高が分からなくて入れてなかった雲ノ峰のプレートに標高を書き入れる事だ。これらを結ぶ事で自然とルートが出来上がった。雲ノ峰の標高は国土地理院で二級基準点を調べた。497.230mという驚愕の数値だった。ミリ単位まで計れるその精度が凄い。
原市場へ下る道は送電線巡視路だった。勿論巡視路として造った訳ではなく元々在った道を利用しているのだろうが。280m圏まで下って分岐後初の鉄塔に出会う。ススキが繁殖して道が全く分からなくなった。P214を通過すると推測して右に折れたら続きが在ったが、初めて下る時には注意が必要だ。そこから10分ほど下ると車道に出た。
いいねした人