厳冬期 白山・百四丈滝
- GPS
- 13:39
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 2,416m
- 下り
- 2,401m
コースタイム
- 山行
- 12:46
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 13:40
天候 | 快晴・強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※一里野温泉スキー場 夜中はピステン作業中なので端、または場外を歩く ※しかり場分岐までは特に危険個所はない ※しかり場分岐以降は東側に雪庇が発達するので注意 ※奥長倉山の西側から巻くルートは雪崩に警戒し一人ずつ通過した ※奥長倉山から鞍部を過ぎ1800m地点は雪壁となっている。突破しようと雪庇側に近づくと斜面が崩壊し雪崩となり谷底へと流れて行った。巻き込まれはしなかった。 ※美女坂は雪庇に近いと氷結、離れるとモナカで雪崩の危険性もある。つかず離れずでルートを取る。雪庇のクラックに注意する。下山時1930m付近でスキーカットすると大きな雪崩となった。巻き込まれると谷底まで行きそう。谷地形は注意。 ※美女坂頭付近は樹林や岩の雪着きがもろく崩壊しやすい。落とし穴など注意。 ※2050mの雪庇の切れ間からエントリー。1850mまでは雪は安定していた。そこから下は斜度が増し沢状となるのでスラフが起きたが雪崩はなかった。条件によっては雪崩れるので注意。 |
写真
感想
金曜も晴れ予報が出たのでロングルートの百四丈滝鑑賞に出かけた。
天気はここ数日安定していたのでラッセルはないかと思っていたが、前日結構積もったようでしかり場分岐手前からずっとラッセルとなり時間はかかる。放射冷却と強風も相まってしかり場分岐を過ぎた稜線はかなりの寒さでいきなりダウンを着こみ、完全防寒となった。
闇夜の稜線は慎重に歩かないと雪庇を踏み抜くので心臓に悪かった。しかり場分岐を過ぎたところから奥長倉避難小屋付近までは雪庇に警戒し、奥長倉からは雪崩にも警戒してルートを伸ばす。今年は雪が多いので奥長倉過ぎの鞍部から美女坂に取りつく斜面が大きな壁となり難儀した。
壁をクリアすると次は急斜面となり、斜面の向きによってはウインドスラブもあるので雪崩に警戒した。実際に帰りの滑りでは大きな雪崩も起きた。幸い離れたところだったが、巻き込まれたら谷底まで止まらないだろう。
核心を過ぎたら後は快適に雪庇の切れ間まで歩く。切れ間で滑走準備を済ませたら滝つぼに向けドロップイン。心配していた雪崩は1850mまでは固いので問題なく、そこからさらに急になる1700m付近まではスラフは落ちるものの雪崩れるということはなかった。
滝つぼは圧巻だった。しばし非日常を味わった。
十分味わったら300mの登り返しが待っている。昨年と違い、深いラッセルはなかったので順調に高度を上げる。さすがに日が昇ると暑くなってくるのでダウンは仕舞う。雪は固いので大きく回り込み登り返した。
登り切ったら奥長倉過ぎまでは滑走。美女坂は細心の注意を払い通過した。奥長倉を過ぎた鞍部でシールを貼り、しかり場分岐までシールで歩いた。時折振り返ると素晴らしい景色が広がっていた。
最後はハライ谷。ここは北面なので雪はまだまだ生きており、快適に滑ることが出来た。最後のご褒美といったところだ。最後の林道片斜面は試練だけど雪は柔らかくエッジをしっかりかければ大丈夫。無事スキー場に帰還した。
白山は体力があれば何とか行けるが、百四丈滝は体力、技術、知識、判断力すべて揃ってないと厳しい。行動中はハラハラドキドキ下したが、終わった時の達成感、安堵感は一入だった。
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