豊似岳
- GPS
- 11:50
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,055m
- 下り
- 946m
コースタイム
天候 | 雪のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線から1088峰までは雪庇を避けるが、赤テープが所々にあり。オキシマップ山から沢の上部は雪崩地形に注意。沢の下部は急傾斜のため、今回の様に牧場の道路の橋を渡った方が安全。 えりも町にも温泉があるが、アポイ山荘(様似町)がお勧め。 |
写真
感想
豊似岳には5年前の2009年2月28日に往復ピークハントした事がある。その時、次はオキシマップ山へ周回しようと考えていた。山へ行く時は天気図から、行く山系を考える様にしている。日本海側は冬型の雪のため、日高南部へ。そして、5年越しに温めていた計画を実行する事となった。
厳冬期のため、日中の時間を有効に使おうと、日の出前に歩き始めた。えりも町は風の町。氷点下10度に15mの風で体感温度は氷点下20度。ツルツルの牧場の道路を歩くと、日の出前の豊似岳が姿を見せてくれた。オキシマップ山が尖って見え、登攀意欲を掻き立てられた。
稜線までは、夏道があり、登山道は雪で不明瞭だが、テープなど目印で、尾根線を外れる事無く高度を稼ぐ。西から雪雲で吹雪となった。もし、天気図の予測が外れるなら、豊似岳で引き返そうとも考えた。雪は、胆振・日高ともに例年より少ないが、スノーシューのラッセルに思わぬ時間が取られた。
稜線に出ると、次第に晴れたが、風が強くブリザードとなる。晴れた雪山は美しい。観音岳の端正な山容と背後の太平洋の青が、ブリザードで痛めつけられた目を楽しませてくれた。
強風と、雪庇を避けダケカンバ帯を行く雪に足を取られ、なかなか1088峰に到着できない。時々南に、襟裳岬が見える稜線を上り詰め、10時50分1088峰に到着。山頂方向はブリザードで霞んでいた。5年前は氷雪の下に埋もれていたハイマツがまだ少し顔を出しているため、5年前の様に楽は出来ず、時々スノーシューでもはまってしまう。
11時27分山頂に立つも、ブリザードで写真はとれず。休憩も出来ない。でも、オキシマップ山はしっかりと姿を現している!ここからは、自分にとって初の挑戦となる。気持ちは高ぶるが、風と雪で足が重い。
1093峰は日高山脈南部へ繋がる稜線の入り口。強者は、1週間かけて楽古岳まで歩いたという。ブリザードに見とれても、自分には無理!それより、眼前の課題のオキシマップ山。これが、疲れ始めた体にはなかなか辛い。彼処まで降りてまた登るのかと思うと気が重い。襟裳岬が重なって見え、励ましてくれた。
コルから見上げるオキシマップ山。上を見ない事にして、黙々と登り、14:15分ついに山頂に立った。風は相変わらず強く、豊似岳山頂が見えていたのでパノラマ撮影したが、ストラップが写ってしまった。指先が凍って、手袋を外して撮影し直しが出来ない。周回できた感動に、クライマーズハイとなった。
オキシマップ山からの下りは、視界良好。木も生え、デブリも見えないが、この沢地形は高山なら雪崩間違えなし。上部で沢を渡れば距離は短く楽だという誘惑を振り切り、君子危うきに近付かず、牧場に降りて牧場の道を辿って橋を渡る、まさに「石橋を渡る」コースを選んだ。
それにしても遠い!回り道を選んだ事を少し後悔しながらも、何とか明るいうちに牧場の道へおりた。もう、後はツルツルの道路をこけない様に歩くのみ。今日と言う日を楽しませてくれた豊似岳に感謝しながら、ゲートを越え、暗くなった道を下り、17時35分車に到着した。次は、1088峰から観音岳かな、なんて懲りない性格に、体が悲鳴をあげていたけど。
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