焼肉竹の親父の山歩記 槇山(京都府) 山を登ると海だった
- GPS
- 04:22
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 544m
- 下り
- 543m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:25
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
ポカポカ陽気の青空の下、心地よい潮風に吹かれながら釣り人が数人糸を垂れた波止場近くの有料駐車場(翌朝まで500円)の管理人に車を預けて、湾岸の田舎道をちょっと歩くとすぐに案内板が見える。
そこから単調でちょっと退屈だが、頂上まで続くアスファルトの林道をひたすら登っていく。
それでも時折見える舞鶴湾や周辺の山々の景観は見ていて飽きない。
頂上には旧舞鶴要塞跡。
以下ネットから拝借。
「日清戦争以後、日露の対戦は必至と見て海岸防備を急いでいた。明治30年3月、舞鶴軍港の着工と年を同じくして、陸軍も同年11月に舞鶴要塞砲兵大隊の開設と砲台、保塁の建設に着手し、同36年10月に全工事を完成させた。
舞鶴湾の東岸に葦谷、浦入各砲台と吉坂保塁、博奕岬電灯、下安久弾丸本庫を、湾の西側に金岬、槙山各砲台、建部山保塁、白杉弾丸本庫などを配置した。その後、昭和9年要塞整理要領により、金岬を撤去し、同年前進砲台として新井崎および成生岬砲台を設置している。
海軍の軍港施設を守るという性格上、湾口の岬、市内への進入路を見下ろす山の頂上に築かれており、戦後長い間放置されたまま当時の姿を留めている」
当時のままの外見を残した砲台跡も見た甲斐があったが、自分が見たかったのはその上に拡がる海。
同じヤマッパーの「ぷぅ」さんの写真を拝見して、いつか絶対に行くと心に決めていた。
海はやっぱり広くて大きかった。
心に安堵の色を染めるその景観を抱き締めながら、緑の草に心地よく覆われ広々とした展望所に座り、いつまでも見惚れていた。
次第に沈みゆく太陽が恨めしかった。
この前行った近くにある五郎岳から見る舞鶴湾も素晴らしかったが、こちらはさらに日本海の奥の方まで見渡せる。
この別天地、対向車が厄介だが車でもここまで来られる。
しかし、比較的緩やかで単調な林道を汗をカキカキ登ってきて、いきなり拡がるこの景観を見た時の感動は別格だ。
夕陽と競争しながらの下山の道のりもまた、まさに消えゆく光と残像の余韻を味わえ、全く脈略のない過去や未来の時間を超越する郷愁を呼び起こし、つい今から取り残され気味な現時点に佇む己と対峙できて貴重な体験となる。
登山としてはおそらく知名度の低い槇山。
が、他の山々の追随を許さない、とても、とても美しい時空へと誘ってくれる魅惑の山であった。
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