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Yamareco

記録ID: 4324213
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

初夏の信州山旅(2022);3)京ヶ倉 〜里山で北アルプスの展望を楽しむ〜

2022年05月24日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:15
距離
13.6km
登り
959m
下り
974m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:01
休憩
1:15
合計
6:16
9:58
47
出発点(道の駅いくさか)
10:45
10:45
47
11:32
11:50
50
12:40
13:28
17
13:45
13:54
140
16:14
ゴール地点(道の駅いくさか)
天候 晴れ(やや暑し)
過去天気図(気象庁) 2022年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山ガイドブックには「京が倉登山口」の記載があるが、場所が解りずらかった。実際も数台しか停められない。なので、麓の「道の駅 いくさかの郷」の駐車場(無料)に車を停めさせてもらった。
コース状況/
危険箇所等
登山道はよく整備されており、道標も結構ついている。但し、里山にしては登りも稜線部も岩がちで、慎重を要する。「馬の背」と呼ばれる岩稜などにはトラロープが設置してあるが、油断は禁物。
その他周辺情報 「道の駅 いくさかの郷(さと)」は、駐車場が広くて停めやすい。多少の食糧、飲み物も売ってある。WCもあり。(自分は、「登山の為に停めさてもらいます」、と伝えて使用させてもらいました)。一方で周辺にはコンビニは見当たらなかった。
きょうは、「京ヶ倉」(きょうがくら)という山に登る。麓の「道の駅 いくさかの郷」に車を停め、さて出発。今日も上天気だ
2022年05月24日 10:01撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 10:01
きょうは、「京ヶ倉」(きょうがくら)という山に登る。麓の「道の駅 いくさかの郷」に車を停め、さて出発。今日も上天気だ
集落内の細い道を行く、「登山口」の標識がところどころにある。これが頼りだ
2022年05月24日 10:05撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 10:05
集落内の細い道を行く、「登山口」の標識がところどころにある。これが頼りだ
少し歩くと早くも、里山の向こうに、残雪の北アルプスが見えてきた
2022年05月24日 10:22撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 10:22
少し歩くと早くも、里山の向こうに、残雪の北アルプスが見えてきた
残雪の北アルプスと、甘い香りがするニセアカシアの樹
2022年05月24日 10:25撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 10:25
残雪の北アルプスと、甘い香りがするニセアカシアの樹
道中、庚申塚と道祖神を祭ってある場所があった。いかにも信州の山里らしいな
2022年05月24日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 10:29
道中、庚申塚と道祖神を祭ってある場所があった。いかにも信州の山里らしいな
道祖神さんに、この山歩きの安全をお祈りする
2022年05月24日 10:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 10:29
道祖神さんに、この山歩きの安全をお祈りする
「登山口」の手前にはクマよけのゲートがあった
2022年05月24日 10:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
5/24 10:31
「登山口」の手前にはクマよけのゲートがあった
約40分歩き、ようやく「登山口」に到着。ここからが本番だ
2022年05月24日 10:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 10:43
約40分歩き、ようやく「登山口」に到着。ここからが本番だ
登る道沿いには、新緑が眩しい、明るい森が続く
2022年05月24日 10:51撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 10:51
登る道沿いには、新緑が眩しい、明るい森が続く
少し登ると、足元には大きく蛇行する犀川(さいがわ)の流れが見えてきた。遠方には残雪の北アルプスの山並み
2022年05月24日 11:23撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 11:23
少し登ると、足元には大きく蛇行する犀川(さいがわ)の流れが見えてきた。遠方には残雪の北アルプスの山並み
登り道は途中から以外と険しくなり、(写真のように)木のサンバシなどがでてきた
2022年05月24日 11:25撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 11:25
登り道は途中から以外と険しくなり、(写真のように)木のサンバシなどがでてきた
「登山口」から1時間弱で、「おおこば見晴らし台」に到着。一休みして展望を楽しむ(結局、このコースではここが一番、展望が良かった)
2022年05月24日 11:33撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 11:33
「登山口」から1時間弱で、「おおこば見晴らし台」に到着。一休みして展望を楽しむ(結局、このコースではここが一番、展望が良かった)
[以下、おおこば見晴らし台からの眺め]
正面には、爺ヶ岳が大きい
2022年05月24日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 11:48
[以下、おおこば見晴らし台からの眺め]
正面には、爺ヶ岳が大きい
爺ヶ岳山頂部(北峰、中央峰あたり)のズームアップ。2014年の残雪期に自分が遭難したあたりも良く見える。・・あの時のことが色々と思い出された
2022年05月24日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 11:48
爺ヶ岳山頂部(北峰、中央峰あたり)のズームアップ。2014年の残雪期に自分が遭難したあたりも良く見える。・・あの時のことが色々と思い出された
鹿島槍ヶ岳のズームアップ。頂上部は雲がちょこっと乗っていた
2022年05月24日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 11:48
鹿島槍ヶ岳のズームアップ。頂上部は雲がちょこっと乗っていた
五竜岳のズームアップ。黒々としており、岩山なのが良く解る
2022年05月24日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 11:48
五竜岳のズームアップ。黒々としており、岩山なのが良く解る
蓮華岳も堂々としており、負けてない
2022年05月24日 11:48撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 11:48
蓮華岳も堂々としており、負けてない
「おおこば見晴らし台」からさらに樹林帯を登る。レンゲツツジが少し咲いていた
2022年05月24日 11:56撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 11:56
「おおこば見晴らし台」からさらに樹林帯を登る。レンゲツツジが少し咲いていた
稜線部手前付近は、岩っぽい道となってきた。(岩は砂質礫岩)
2022年05月24日 12:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:02
稜線部手前付近は、岩っぽい道となってきた。(岩は砂質礫岩)
ようやく標高900mの、稜線部に出た。ここは展望なし。先ほどの見晴らし台で大休止を取って正解だった
2022年05月24日 12:08撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:08
ようやく標高900mの、稜線部に出た。ここは展望なし。先ほどの見晴らし台で大休止を取って正解だった
稜線部はアップダウンは少ないが、ちょっと岩っぽい道
2022年05月24日 12:27撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:27
稜線部はアップダウンは少ないが、ちょっと岩っぽい道
稜線は細い岩稜帯(馬の背)となって、東側も西側も展望が良い。まずこちらは東側の展望。遠方の山は中信の名山、聖山
2022年05月24日 12:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:29
稜線は細い岩稜帯(馬の背)となって、東側も西側も展望が良い。まずこちらは東側の展望。遠方の山は中信の名山、聖山
北東遥かに、四阿山、根子岳の特徴ある山々も望めた
(これは「大城」ピーク付近からの写真)
2022年05月24日 13:53撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
5/24 13:53
北東遥かに、四阿山、根子岳の特徴ある山々も望めた
(これは「大城」ピーク付近からの写真)
岩稜帯の東側は、約200mは切れ落ちており、里山といえど、なかなか緊張する
2022年05月24日 12:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:29
岩稜帯の東側は、約200mは切れ落ちており、里山といえど、なかなか緊張する
東側、深い凹地を隔てて、こちらの山稜に似た、岩っぽい山並みが並んでいた
2022年05月24日 12:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:29
東側、深い凹地を隔てて、こちらの山稜に似た、岩っぽい山並みが並んでいた
岩稜部から西側へと目を移す。眼下に大きく湾曲した犀川の流れが見え、遠くには残雪の北アルプスの山並み
2022年05月24日 12:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:31
岩稜部から西側へと目を移す。眼下に大きく湾曲した犀川の流れが見え、遠くには残雪の北アルプスの山並み
縦構図でもう一枚 パチリ
2022年05月24日 12:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:31
縦構図でもう一枚 パチリ
北アルプスの山並みをズームアップ。正面やや右手が爺が岳、やや左手が蓮華岳
2022年05月24日 12:27撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:27
北アルプスの山並みをズームアップ。正面やや右手が爺が岳、やや左手が蓮華岳
餓鬼岳辺りをズームアップ。常念山脈でここはまだ登っていない山。いつの日か登れるだろうか?
2022年05月24日 12:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:31
餓鬼岳辺りをズームアップ。常念山脈でここはまだ登っていない山。いつの日か登れるだろうか?
常念山脈をズームアップ。右手(北側)から順に、黒々した有明山、残雪の大天井岳、遠くにやはり残雪の常念岳
2022年05月24日 12:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:31
常念山脈をズームアップ。右手(北側)から順に、黒々した有明山、残雪の大天井岳、遠くにやはり残雪の常念岳
「馬の背」岩稜帯の核心部。礫岩質なのでフリクションは効くが、両側は結構切れ落ちており油断はできない。トラロープはあまり頼りにならないので使わず
2022年05月24日 12:32撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:32
「馬の背」岩稜帯の核心部。礫岩質なのでフリクションは効くが、両側は結構切れ落ちており油断はできない。トラロープはあまり頼りにならないので使わず
さらに岩っぽい尾根が続く
2022年05月24日 12:40撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:40
さらに岩っぽい尾根が続く
頂上部直下より、岩と松と、遠くに北アルプスの山並み
2022年05月24日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 12:43
頂上部直下より、岩と松と、遠くに北アルプスの山並み
「京が倉登山口」から約2時間で「京が倉」山の山頂に到着。展望はそれほどでもないが、岩稜帯を抜けてほっとし、眺めを見つつのんびりと昼食
2022年05月24日 12:45撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:45
「京が倉登山口」から約2時間で「京が倉」山の山頂に到着。展望はそれほどでもないが、岩稜帯を抜けてほっとし、眺めを見つつのんびりと昼食
説明板によると、ここは戦国時代の「のろし台」だったらしい
2022年05月24日 12:45撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:45
説明板によると、ここは戦国時代の「のろし台」だったらしい
京が倉の山頂から、北へ続く稜線の先に、次のピーク「大城(山)」が見える。
2022年05月24日 12:45撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 12:45
京が倉の山頂から、北へ続く稜線の先に、次のピーク「大城(山)」が見える。
東側の岩っぽい山並みを見つつ、稜線を北へと進む
2022年05月24日 13:32撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 13:32
東側の岩っぽい山並みを見つつ、稜線を北へと進む
岩が露出した場所で少し、岩石観察をしてみた。礫岩っぽい
2022年05月24日 13:35撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 13:35
岩が露出した場所で少し、岩石観察をしてみた。礫岩っぽい
岩のズームアップ。小さい円礫がぎっしり詰まっていた。この礫があることで浸食抵抗性が強く、岩尾根となったのではなかろうか?
2022年05月24日 13:36撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 13:36
岩のズームアップ。小さい円礫がぎっしり詰まっていた。この礫があることで浸食抵抗性が強く、岩尾根となったのではなかろうか?
足元に転がっていた、礫岩から転げ出た石ころを観察してみた。礫は全て円礫(角張っていない)で、岩種は、黒っぽいもの、白っぽいもの、凝灰岩質のものなど、様々だった
2022年05月24日 13:50撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 13:50
足元に転がっていた、礫岩から転げ出た石ころを観察してみた。礫は全て円礫(角張っていない)で、岩種は、黒っぽいもの、白っぽいもの、凝灰岩質のものなど、様々だった
稜線部は礫岩でできた岩峰が数個。これは「天狗岩」と名前が付いていた
2022年05月24日 13:38撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 13:38
稜線部は礫岩でできた岩峰が数個。これは「天狗岩」と名前が付いていた
この岩峰は「両子岩」と名付けられていた
2022年05月24日 13:41撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 13:41
この岩峰は「両子岩」と名付けられていた
今日2個目のピーク、「大城」(山)に到着。
地図上の「大城」はもっと先だが、こちらのほうがピーク状で、説明板によるとここは戦国時代の山城(やまじろ)だったらしい。
2022年05月24日 13:46撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 13:46
今日2個目のピーク、「大城」(山)に到着。
地図上の「大城」はもっと先だが、こちらのほうがピーク状で、説明板によるとここは戦国時代の山城(やまじろ)だったらしい。
「大城」ピークを過ぎると山容は一転し、岩はなくて緩やかな道が続いていた
2022年05月24日 14:12撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 14:12
「大城」ピークを過ぎると山容は一転し、岩はなくて緩やかな道が続いていた
途中にはレンゲツツジがちらほら
2022年05月24日 14:31撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 14:31
途中にはレンゲツツジがちらほら
「大城」ピークから1時間強で、北側の登山口に到着。下りは岩場もなくてスイスイと下れた
2022年05月24日 15:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 15:02
「大城」ピークから1時間強で、北側の登山口に到着。下りは岩場もなくてスイスイと下れた
北西側の山麓より、歩いてきた「京ヶ倉」の山稜を望む。こちらからは岩稜の多い山という感じはない
2022年05月24日 15:20撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 15:20
北西側の山麓より、歩いてきた「京ヶ倉」の山稜を望む。こちらからは岩稜の多い山という感じはない
出発点までは、車道を長々とあるく。午後の日差しはきつく、だいぶ疲れてきた〜〜 (汗)
2022年05月24日 15:40撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 15:40
出発点までは、車道を長々とあるく。午後の日差しはきつく、だいぶ疲れてきた〜〜 (汗)
犀川の流れに沿って、歩け! 歩け! 
2022年05月24日 15:47撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5/24 15:47
犀川の流れに沿って、歩け! 歩け! 
下山口から車道を歩くこと約1時間半。出発点の「道の駅」付近にようやく戻って来た。この辺りからは「京ヶ倉」の岩っぽい感じが良く解る
2022年05月24日 16:14撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 16:14
下山口から車道を歩くこと約1時間半。出発点の「道の駅」付近にようやく戻って来た。この辺りからは「京ヶ倉」の岩っぽい感じが良く解る
車で松本方面へと戻る途中、車を停めて、「京ヶ倉」の山稜を振り返る。こちら側からは岩山っぽいゴツゴツ感が印象的だ
2022年05月24日 16:50撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
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5/24 16:50
車で松本方面へと戻る途中、車を停めて、「京ヶ倉」の山稜を振り返る。こちら側からは岩山っぽいゴツゴツ感が印象的だ
撮影機器:

感想

【山行No.  700(3)】

※ この5月の信州山旅も、この日が最終日。今日朝から良く晴れている。前夜に登山ガイドブックを見ていて、標高も低くて楽チンそう(に思った)、中信の「京ヶ倉」(山)へ行ってみることにした。

・出発点(「道の駅 いくさかの郷」)から、まず山麓の道をのんびり歩いていく。
 道祖神があったりして、いかにも信州の山里っぽい、イイ感じの道だ。

・出発点から小一時間歩き、ようやく「京ヶ倉登山口」に到着。ここからは、昨日の守屋山と同じく、新緑が眩しい道が続き、気持ちが良い。
 標高を上げると次第に、眼下には犀川の涼しげな流れが見え、その奥には残雪で白く輝く北アルプスの山並みが見えてきた。

・さらに、やや急になってきた山稜を登っていくと、「おおこば見晴らし台」という場所に出た。ガイドブックに書いてあった通り、ここは北アルプスの山並みの展望が素晴らしい! 
 北は五竜岳から、鹿島槍ヶ岳、爺が岳、蓮華岳、更には常念山脈の餓鬼岳、大天井岳、常念岳など、ずらりと北アルプスの重鎮が勢ぞろいしている。
これらの山々のうち、餓鬼岳以外の主要な山は、何度も登った懐かしい山ばかりだ。色んな思い出が湧いてくるなぁ・・・

・少し登ると、稜線の一角にでて、それ以降は「京ヶ倉」ピークへの道が続いている。
 その途中には、「馬の背」という名が付いた細い岩稜があり、礫岩質なのでフリクションが効くので良かったが、両側は約200mも切れ落ちており、900m台の山とは思えない険しさ。
「信州の山は低山といえど、なめちゃぁ、いかんな」と、気合いを引き締めて通過した。
 一方で「馬の背」からは、東側も西の北アルプス側とも展望は素晴らしく、写真を撮るには良い場所だった。

・登山口から約2時間で、「京ヶ倉」ピークに到着。
ここは、少し木々があって見晴らしは「馬の背」ほどではないが、それでも木々のあいまから見える北アルプスの眺めをオカズにしつつ、のんびりと昼食休憩。
 少しして、単独行の女性がやって来た。お互いに食事をしつつ色々とお話。山歩きをしていると初対面の人でも、山の話題で話が尽きなく、こういうのも山歩きの楽しみだし、良いものだなと思う。

・単独行の女性は元の登山口へと引き返していったが、自分はせっかくなので、更に北へと稜線を進む。
・この先は「馬の背」ほどの険しさはなく、15分ほどで次の「大城」ピークに到着(※)。ここは説明板によると、その名の通り、戦国時代には山城だったらしい。信州には、あちこちに山城があるのが、ある意味興味深い。

 ※ 地理院地図で表示されている「大城」はこのピークではなく、15分ほど北に行ったところにある三角点の場所。そちらはピーク状ではない。

・「大城」ピークからは徐々に下りとなり、意外と早く山麓に降りた。

・ここからは出発点まで車道歩きとなる。のんびりと歩けばいいか、と思っていたが、この日の午後は気温が30度近くになり、暑いし、車道歩きは単調だしで、最後はけっこうバテバテで、なんとか1時間半ほどで、出発点にたどり着いた。
・出発点の道の駅にて、コーラやらアイスやらを買って、飲んで食べて、身体を内側から冷やし、やっと人心地ついた。
道の駅にタダで車を停めさせてもらったので、ちょっとお土産なんか買った。・・・とレジの方から「京ヶ倉」のバッチを頂いた。信州は観光地なのでどこもホスピタリティがあるなぁ。

ーーー
(岩石観察メモ)
 ・産総研「シームレス地質図v2」ではこの「京ヶ倉」一帯の地質は、「砂岩」、「砂泥互層」(中新世)とされている。
 ・実際は、稜線部は円礫(小礫)がぎっしり詰まった礫岩だった。山腹は小礫をある程度含む、「礫質砂岩」というべき地質だった。
 礫岩層が差別浸食によって、険しい山稜を形成していると思われた。

 ※ 別途、「日記」の項に「石ころ観察日記」としてアップします。

(石ころ観察日記;その1)
 https://www.yamareco.com/modules/diary/15498-detail-270658

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