クマン岳〜古鷹山☆江田島の島山を縦走
- GPS
- 02:26
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 651m
- 下り
- 636m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
広島駅に新幹線から降り立ち、荷物をコインロッカーに預けると急いで市電のホームに向かう。ちょうど広島港行きの市電が出るところだった。事前に「乗換案内」で調べた時刻表によると13時過ぎに広島港に到着し、13時10分発の切串行きの船に間に合う予定だったのだが、船が到着したのは13時23分と予定を大幅に超過していた。
次の便は13時50分であるが、それほど待たずに次の船があるというのはこういう離島では珍しい。船にのりこんだのは数名だったが、数台の車も乗船する。
切串の港に着くと、港の周辺には店らしきものも見当たらない。すぐにクマン岳への登山口の案内があり、坂を登ってゆく。湿気が体にまとわりつくような蒸し暑い天気だが、登るつれて急速に上空には青空が広がるようになり、同時に空気の湿度も下がっていくのが感じられる。クマン岳から北に伸びる稜線に乗ると西側から涼しい海風が吹くようになる。
尾根の岩の上からは北側に眺望が広がり、直ぐ近くの似島を望む。広島市街の展望は霞んでいるようだ。クマン岳の山頂からは西側に大きく展望が広がっており、北西の方向には宮島が見える。南にはこれから向かう古鷹山が見えるが、登り返しがきつそうだ。
尾根を南に下って行くと、帆立岩と呼ばれる大きな岩がある。岩のたもとからは江田島湾の展望が広がっている。古鷹山との鞍部にたどり着くと舗装された車道に出る。
古鷹山の最後の登りは急登ではあるが木製階段が設けられているので、そのお陰で楽に登ることが出来る。山頂にたどり着くとほぼ360度の展望が広がるが、まずは旭日旗に目を奪われる。
かつては海軍の、今は海上自衛隊の士官学校がこの山の南麓にあるので、古くから士官候補生達の訓練の場であったらしい。山頂には東郷元帥の五訓の案内板もある。
空気の湿度が下がってきたのだろうか、宮島のシルエットが明瞭になってきたようだ。山頂から先には東側に続く踏み跡を辿って下降するが、すぐに大きな岩の上に出てしまう。山頂に戻り、山頂から北の方角に下降する道を辿る。登山道は北東の斜面をトラバースして、先ほどの東側の岩の下に出る。
小さな鞍部を挟んで三角点のあるピークに登り返す。あとは眺望のない鬱蒼とした樹林の中を小用に向かって下降する。山の上は涼しかったが下降するにつれ再び空気は蒸し暑くなってくる。まもなく小用の港に到着する。小さな売店があり、早速、ビールを手に入れると海風に吹かれながら泡を喉に流し込む。
直ぐに呉行きの高速船の時間となるが、次の広島行きの船を待つことにする。丁度、夕陽を見ながら海を渡る時間になるからだ。広島港にたどり着くと丁度、夕陽が沈んでゆくところだった。桟橋には多くの人達が船を待っていた。広島の街で働いていた人達が島に帰る時間帯なのだろう。
広島駅に戻るべく路面電車に乗ろうとすると「広島駅に向かうなら次の電車に乗った方がいいですよ」と駅員が教えてくれる。「こちらは遠回りになるので時間がかかるんです」とのこと、路線図を見ると、行きの乗った電車が辿った経路だった。しかし、出発が遅れたお陰で山の上で涼しい時間を過ごすことが出来て、海ごしに夕陽を眺めることが出来たので怪我の巧妙というものだろう。
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