北海道遠征5日目(6/21(火)中札内→三国峠→大雪高原温泉→沼巡り→雌阿寒野中温泉)
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 374m
- 下り
- 366m
コースタイム
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 13:00
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪高原沼ヒグマセンターで、ヒグマのレクチャーを受けてからの散策となります。ヒグマ対処ビデオ鑑賞10分ぐらい、監視員さんからの注意事項きいてから出発。 |
写真
感想
この日は旅行中、最も安定した晴天の予報となり、もともと然別湖を予定していたが、頑張って朝早く出発し、大雪高原温泉の沼巡りに、予定を切り替えた。中札内〜大雪高原温泉は約3時間。沼巡りコースは朝7時にopenとなるのでその時間にできれば、到着したい。そうすると4時出発になるが、もともとこのお宿に宿泊した目的がエゾリス君に会うことだったので、エゾリスが出没する明るくなってからしばらく、エゾリス観察タイムとし、4時半まで粘って見られなかったら諦める計画とした。
よって出発4時半、大雪高原温泉到着を7時半、出発8時という計画に決めた。
宿のペンションカンタベリーさんには早朝出発する旨を伝え、朝食は不要といったら、サンドイッチを準備して置いておくので、持って行ってくださいと気を遣っていただき感謝。ありがたや、ありがたや!
そして出発日、すべての準備を整え、食堂からエゾリスの出現を待つが、気配なし。そして時間だけが過ぎてゆき、予定の4時半になってしまう。もう時間だ、出発しようと腰を上げ、最後にリス君の食事台を振り向いたら、なんとエゾリス君がお食事中だった!何というタイミングだろう。つれあいにリスがいることを伝えると、本当にびっくりしたようで、嬉々としてかぶりつきになった。ほんの数分で木の上へと戻っていってしまったが、なんとか写真にも納めることができて、本当に良かった。
ということで出発は10分遅れの4時40分となった。本日は朝から帯広は快晴。音更、士幌、糠平と通過して、いよいよ三国峠越え。雄大な風景はいかにも北海道らしい。三国峠でトイレ休憩。山並みが見えるが位置関係がわからず同定できない。ここからトンネルくぐって一気に下って大雪湖、そして高原温泉への林道に入る。ここからダート道。砂利道を30分ほどで高原温泉に到着。7時40分でほぼ読み通り。
快晴の高原温泉は残雪のお山が迫り、素晴らしいロケーションだった。すぐに支度をして、ヒグマセンターを訪れ、レクチャーを受ける。工程は時計回り限定との事。対応してくれたレンジャーの方は藤沢にお住まいで、同郷の方、親近感が湧きますね。今日はお天気も近々では、最高とのことで、運の良さを感ずる。8:20分出発。だいぶん遅れたが頑張って歩くことににしよう!
出だしはアップダウンが多く歩きにくいが、水芭蕉の群生があちこちに現れ、素晴らしい雰囲気。だいぶん歩いてやっとヤンベ分岐に到着。ここには噴気孔あり、蒸気を吹いていた。立派な橋で水量豊富な沢を渡り、いよいよ時計回りで沼巡りコースに入る。この先から徐々に登山道に残雪が現れる。しかし必ずピンクテープの目印があり、残雪横断はこの目印を見落とさなければ、道迷いになることはない。いくつも残雪を越え、やがて沢を1本わたると、周りが開けて、稜線ぽくなってくる。
大きな残雪をすこしいくと最初の沼、土俵沼。ここは沼に入って、登山道に戻る。次が滝見沼。どちらも沼に残雪の山が倒影し美しい。さらに少し行くと緑沼に出る。ここまでくると、緑岳や白雲岳、高根が原が見えてくる。素晴らしい雰囲気。まだ沼の一部は残雪に埋もれている。沼の脇を通って、少し上ると沢沿いの道に変わる。沢に沿って湯ノ沼、鴨沼と続く。このあたりはダケカンバの新緑がまぶしい。高根が原もだいぶん近くに見えてくる。残雪も増え、式部沼は青さが目に染みる。この辺りはすっかり雪道で本コース標高最高点まではしっかり雪の上の登りだ。しかしアイゼン履くほどでもなく、ツボ足でもキックステップをしっかり切って登れば、問題なし。
大学沼の脇をすり抜ければ、視界が広がり、高根が原の全容が目前に現れる。まさに絶景で、こんなに広々した雪原を見渡せるのはここだけだろう。最後の登りを頑張ると最高点に到達。ここまでくると、高根が原の絶壁を全部見渡せる。ヒグマ観察にはもってこいの場所なのだろう。ここに監視員の方がおられて、登山者のサポートにあたっている。
ここでお昼ごはんとして、大休止。最高のお天気に恵まれ、なんとか二人でここまで来れてよかった。あとはゆっくり膝に気を付け下っていけばよい。ここから雪に埋もれた高原沼を横目に、広大な雪田を下り、(視界無し時は竹の目印をたどること)三笠新道との分岐、さらに少し進んで空沼到達。空沼も雪に埋もれてルートは雪の上を行くが、ひび割れした場所もあり、沼に近づくと危険な場所あり。ルート選定は慎重に!空沼を抜けると沢沿いの道になって、ワイルドな沢コースという感じ。数か所支沢の渡渉あり。ストックを使って上手に石を伝わっていけばOKだが、水量増えると、厳しい場所もあり。最後1か所高巻きで登りアルバイトがこたえた。
やがてヤンベ温泉の噴気孔がみえ、ヤンベ分岐に合流する。ここまでくれば一安心だ。目標の13時下山はかなわなかったが、1時間遅れの14時高原温泉に帰還した。変化にとんだコースはすばらしく、この最高のお天気の中を歩けたことに感謝!ヒグマセンタへ無事下山の報告をして終了。幸か不幸かヒグマには遭わずににすんだ。
帰路林道でエゾシカ親子3頭との捕物帳になって車と鹿で追っかけっこ!ちょっとかわいそうなことをした。途中で減速したら無事山へと逃げ帰っていった。おまけはキタキツネ。道路わきで待ち構えおねだりポーズ。思わず車止めて、撮ってしまった。このあたり、まだまだ自然が豊かなんですね。
あとは時間が押しており、道草せずに一路雌阿寒野中温泉へと直行した。野中温泉は今時めすらしい流し施設のない、昔ながらの湯治場だ。だからせっけん、シャンプーは置いていない。温泉を洗い流すお湯も出ない。出るのは源泉かけ流しの温泉水のみなのだ。特にこの温泉は硫黄泉で臭いが硫黄臭でなかなかのものだ。そんな温泉と割り切って臨めば、すごく温泉気分を味わえる。今でも自炊の湯治用の宿舎もあるようだ。食事も料理長のセンスが良くて、みなおいしいお料理だった。温泉らしい温泉としてはぴか一ではないだろうか。1泊2食付き18000円/2人は納得の価格。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する