八甲田大岳
KS-Mountain
体力度について
- GPS
- 06:43
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 721m
- 下り
- 732m
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- 山行
- 3:52
- 休憩
- 2:32
- 合計
- 6:24
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
無料で台数も多いですが、13時頃の下山時は9割方埋まっていました。 24時間使えるトイレと、インフォメーションセターがあります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
〇コース概況 1）酸ヶ湯温泉登山口〜地獄湯ノ沢 樹林帯の登りが続きます。 傾斜はそれほどきつくありませんが、大きな岩がゴロゴロあります。 木材などで足場が作ってあり助かります。 2）地獄湯ノ沢〜仙人岱 地獄湯ノ沢からは景色が開けてきます。 沢沿いの道となり、傾斜がやや増します。 仙人岱ヒュッテは無人の山小屋で、トイレが利用できます。 仙人岱の登山道沿いには水場がありますが、夏場は枯れることがあるとのことです。 3）仙人岱〜大岳 景色はなお開けてきますが、直登気味の急登になります。 土留めとなっている太い木材が大きめの段差と化しており、一段一段が大きいので、ゆっくりと進みます。 大岳山頂はやや広めで、休憩に良いです。 （この日はガス＆強風なので即退散しました） 4）大岳〜大岳避難小屋 こちらも太い木材で土留めがしてありますが、段差が大きめの急登です。 大岳避難小屋の周辺は、ベンチが多数あり、休憩に適しています。 5）大岳避難小屋〜官様分岐 概ね樹林の中の道が続きます。 道は良く整備されており危険個所もないです。 ただ、木道はやや老朽化しています。 6）官様分岐〜毛無岱（けなしたい） 官様分岐からは湿地帯を幾度が通過していきます。 尚も整備された道が続き、長い木道の階段の先に広がる湿原地帯が見えると、間もなく毛無岱に着きます。 毛無岱は、作家・深田久弥が『日本百名山』の中で「神の工（たくみ）を尽くした名園」と絶賛した湿地帯で、上毛無岱、下毛無岱の2段になって広がり、明媚なところです。 7）毛無岱〜城ヶ倉分岐〜酸ヶ湯温泉 毛無岱の中には2か所ほどベンチのあるテラスが設けてあり、休憩に丁度良いです。 ただ、ベンチは少なめ。 毛無岱を通過すると樹林の中の下り道となり、沢を何か所か渡りながら高度を下げていきます。 城ヶ倉分岐を過ぎ、やや急登気味に高度を下げていくと、間もなく酸ヶ湯温泉に到着します。 〇トイレ 酸ヶ湯公共駐車場、仙人岱ヒュッテ、大岳避難小屋、酸ヶ湯温泉 〇水場 仙人岱（8〜9月は枯れる場合あり） 〇休憩適地 仙人岱、大岳、大岳避難小屋、毛無岱 |
| その他周辺情報 | 〇宿泊 大鰐温泉 不二やホテル https://fujiya-hotel.net/ 〇参考情報 １）八甲田山｜雪の厳しさに隠された、高層湿原と紅葉の楽園のような百名山 https://yamahack.com/2584 ２）国立公園へ出かけよう！_十和田・奥入瀬・八甲田 - 環境省 https://www.env.go.jp/park/guide/towada/recommend/08.html |
写真
酸ヶ湯公共駐車場。傾斜もなくて、静かでトイレもあるので車中泊は快適でした。
夜中に来てみたら、気温は18℃。
窓を開けておけばグッスリ寝られます(-_-)zzz
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傾斜もなくて、静かでトイレもあるので車中泊は快適でした。
夜中に来てみたら、気温は18℃。
窓を開けておけばグッスリ寝られます(-_-)zzz
山を歩いても、エネルギーが有り余るならいかがでしょう。
これはマイヅルソウの実？葉っぱはマイヅルソウだけど・・・。
マイヅルソウの葉っぱは模様が綺麗でかわいいですね(^^♪
今後のお目当てになりそうです。
葉っぱはマイヅルソウだけど・・・。
マイヅルソウの葉っぱは模様が綺麗でかわいいですね(^^♪
今後のお目当てになりそうです。
時間に余裕があるので、ガスが取れることを願い、休んでいきましょう。
冬季はストーブが炊かれるので、灯油ポリタンクが置いてあります。
パイプからは水が出ていませんでした。枯れている状態なのかな。
桝の中には水が溜まっていますが、ゴミとかが浮いていて、ちと飲む気にはなれません。
枯れている状態なのかな。
桝の中には水が溜まっていますが、ゴミとかが浮いていて、ちと飲む気にはなれません。
段差の大きい急登を登り、山頂に到着。八甲田山の最高峰、大岳です。
でもガスっており、強風で寒い！(>_<)
写真だけ撮って退散します・・・。
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八甲田山の最高峰、大岳です。
でもガスっており、強風で寒い！(>_<)
写真だけ撮って退散します・・・。
晴れた日の眺めは、どんななのでしょう。
それを見るために・・・。
潰す時間を利用して、早めの昼食にします。今日は、あんかけチキンラーメン(^^♪
チキンラーメンは、別にそのままでも食べられるので、それを堅焼きソバの代わりにしたものです。
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今日は、あんかけチキンラーメン(^^♪
チキンラーメンは、別にそのままでも食べられるので、それを堅焼きソバの代わりにしたものです。
ホットですが、こんな日は丁度良かったです。
メチャウマでした・・・。
だんだん、モウセンゴケセンサーが働くようになってきたぞ・・・(^^♪
これぞ東北の山の眺め。
この先にベンチがあったので、またコーヒーを淹れて休憩しました。
次に来たときは、毛無岱でのんびりお昼も良さそうだな〜。
酸ヶ湯温泉です。ブルーベリーソースのソフトクリームをいただきました。
このほか、立ち食い蕎麦のお店もありました。
カフェもあって、そそられましたが・・・。
意外に屋外に自販機がない・・・？
中のお店に入るには靴を脱がなくてはならないので、ちょっとパス。
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ブルーベリーソースのソフトクリームをいただきました。
このほか、立ち食い蕎麦のお店もありました。
カフェもあって、そそられましたが・・・。
意外に屋外に自販機がない・・・？
中のお店に入るには靴を脱がなくてはならないので、ちょっとパス。
本日のお宿は、大鰐温泉不二やホテル。一人旅で泊まれる温泉が、こことあと幾つかしか見当たらなかったのです。
黒石温泉泊まりたかった〜(>_<)
あ、でもここが不本意なわけじゃないですよ。
下山して、近くで泊まるのはやってみたいことだったのです。
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一人旅で泊まれる温泉が、こことあと幾つかしか見当たらなかったのです。
黒石温泉泊まりたかった〜(>_<)
あ、でもここが不本意なわけじゃないですよ。
下山して、近くで泊まるのはやってみたいことだったのです。
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ(1)
折畳傘(1)
1/25000地形図(1)
虫除けスプレー(1)
シルバコンパス(1)
熊鈴(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料水
ティッシュ(1)
医薬品類(1)
タオル(1)
雨具(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
ウェットティッシュ(1)
腕時計(1)
食糧
エマージェンシーシート(1)
携帯用簡易トイレ(2)
ツェルト(1)
サバイバルシュラフ(1)
調理用バーナー(1)
バーナー用ガス(1)
行動食
コッヘル
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|---|
感想
「満足」っていったいなんだろう？
あのコースを歩きたい、天気は晴れが良い、憧れのあの景色が見たい・・・。
誰しもが、そんな自分の「満足」を導き出すべく、山に向かう。
でも、思い通りにはいかないことがあるのも、また山だ。
ならば、その山は「不満足」なのか？
それもまた違う気がする。
現に、こうして「満足」を覚えてしまっているのだから。
目の前に広がる、南八甲田の山並みを眺めながら、ガラにもなく珍しく、その哲学的な問い掛けに頭を巡らせていた。
酸ヶ湯公共駐車場から見上げる八甲田山の空は、期待が外れてどんよりと雲が漂っていた。
昨日見ておいた予報は風はあるものの太陽のマークだったし、登るうちに晴れてくれれば、と装備をまとめて登山口を発つ。
まず目指すのは仙人岱ヒュッテだ。
展望の利かない樹林帯の登りを、今日はゆっくりでいいのだからと自分に言い聞かせながら足を運んでゆく。
今日は、山こそ日帰りだが、下山後の宿を手配してある。
帰り道のことを気にしなくて良いと、気持ちにもゆとりが出るというもの。
さらに、曇っているおかげで気温が涼しいから、落ち着いたペースのまま仙人岱ヒュッテに到着した。
計画よりもやや早く着いた感じだ。
しかし、周りはガスで真っ白で、見えるはずの大岳山頂は見えてこない。
風の強さに、ガスも急ぎ足でそこら中を駆け抜けていく。
計画の時間になるまで仙人岱ヒュッテで休憩して時間を潰し、再び歩き出した。
仙人岱からは傾斜がややきつくなる。
コバイケイソウの咲く池の畔を過ぎると、火山の山によくある道に変わっていく。
普段歩いている、安達太良山の山頂直下の道に似て、やはり同じ東北の山であるのを感じ、少し親しみを抱いた。
岩を抑えている、土留めの木材の段差が大きくて、乗り越えながら歩いていくにも少し難儀したが、焦らずにゆっくりと歩いていくと、程なくして山頂に着いた。
標高1,584mの八甲田大岳だ。
しかし、アテは外れて、未だに周りは真っ白で、おまけに強い風が吹き付けて肌寒さを感じるので、悦に浸る間もなく先へと歩を進める。
次なる目的地は井戸岳だが、この天気だとどうだか・・・。
大岳避難小屋で、再び様子を見ながら時間を潰すことにする。
昼メシの『餡掛けチキンラーメン』を作って食べ、コーヒーも飲んで一時間ほど過ごしてみたが、ガスと風は相変わらず収まらない。
休みを取って遥々来たのに、この天気だったか・・・。
そう考えると、多少無理をしてでも井戸岳に登るべきかという思いが頭を霞めるが、青空の下で山頂を踏む方が何倍も気持ち良いのだからという思いを信じ、下山路に歩を進めた。
おかげで時間が有り余ってしまった。
このまま下りたら、後は何をしよう・・・。
そう考えながら歩いていると、毛無岱の眺めにふと足が止まった。
視界はさっきよりも良くなって、日差しも明るい。
加えて足元は自分の好きな湿地帯だ。
ということはアイツがもしかしたら・・・と思うと、お目当てのソイツがすぐ目に留まった。
モウセンゴケだ。
尾瀬でその健気な姿に惹かれて以来、自然にモウセンゴケを探し出す癖がついたようだ。
それを皮切りに、敗退気分で歩いていた足取りは一変した。
振り返っては後ろの景色を眺め、立ち止まっては前の景色を眺める。
休憩に良さそうなテラスでは、気の赴くままにコーヒーを沸かしてゆっくりと飲んだ。
いつもならしない、今日二杯目のコーヒーだ。
時間が余っているので、コーヒーを飲んでゆっくりしたくなったのだった。
山でゆっくりしたいとはいつも思っていたけど、こんな巡りあわせでできるとは思わなかった。
予定通り、井戸岳とか回っていたら、こういうことをする時間があったのだろうか。
予定のとおりに、時間のとおりに歩くのもそれはそれで満足になる山だと思う。
けれどこうして、のんびりとコーヒーを片手に、ボーッと景色を眺めながら、風に草がなびく様子や、雲が空を流れていく様子を見ているのも悪くない。
寧ろ、こういうことを前からやってみたかった気がする。
自分の好きな場所で、自分の好きなように過ごす、そんな山歩きを。
目的が次から次に現れることのない、そんな時間を過ごすことを。
思いがけず手に入れた、安息の時間。
いつしか気持ちが満たされていた。
でも、いつかリベンジはしないとね。
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