記録ID: 4674973
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アルパインクライミング
谷川・武尊
幽ノ沢左俣滝沢大滝
2022年09月10日(土) [日帰り]
yama_pound
その他2人
体力度
2
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 13:24
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,100m
- 下り
- 1,094m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:29
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 13:17
3:50
3:51
34分
谷川岳登山指導センター
4:25
4:33
15分
一ノ倉沢出合
5:28
5:29
86分
二俣
6:55
7:40
147分
滝沢大滝の取付（アンザイレン開始地点）
10:07
10:10
69分
滝沢大滝の終了点（アンザイレン解除地点）
11:19
11:19
43分
中央壁の頭
12:02
12:19
32分
堅炭尾根
12:51
12:51
16分
堅炭岩K�喫�
13:07
13:15
85分
堅炭岩βルンゼ
14:40
14:40
53分
4回目の懸垂下降終了地点
15:33
15:36
29分
堅炭沢出合
16:22
16:25
36分
一ノ倉沢出合
17:01
ゴール地点
・コースタイムはヤマパン基準です。
| 天候 | 曇り（国境稜線はガスの中） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
▶群馬県谷川岳遭難防止条例により危険地区内を登山する方は登山届け又は登山計画書の提出が必要になります。 （一般登山者は登山しようとする日の10日前までに、山岳会所属の登山者は登山しようとする日までに谷川岳登山指導センターへ提出。） ▶ルート状況（2022年9/10現在のものです。ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。） ◆アプローチ（幽ノ沢出合〜滝沢大滝取付（アンザイレン開始地点）） ・幽ノ沢出合〜滝沢大滝取付（アンザイレン開始地点）までは沢登りになるので靴はアプローチや下山でも履けるラバーの沢靴が良いと思います。 ・二俣下の滝の手前のナメ最後のところは細かいスタンスを拾って登りましたが滑るとドボンなので沢靴でない人は慎重に！（今回は残置フィックスもありそれも使えましたが、昨年秋には残置はなかったです。） ・二俣下の大滝は滝左側をフリーで登りました。滝上には終了点があります。 ・二俣から左俣への登り始めの滝は昨年登った感じではフリーで登るには少し嫌な感じなので、今回は右俣へ登り、すぐに右俣と左俣の間の尾根に乗り横断して、左俣の沢床へ下りました。 ・左俣に入ってからはすぐに右岸を高巻き、適当なところで灌木に捨て縄で支点を構築して懸垂下降で沢床に下りました。 ・左俣の沢床からアンザイレン開始地点までのカールボーデン〜スラブは快適にフリーで登れます。 ◆幽ノ沢左俣滝沢大滝（3級上、�検� 【ルート全般】 ・リスは比較的多くハーケンは使えます。 ・1P目の終了点以外の終了点は補強必須。 ・前日までの数日の雨のせいか岩が濡れているところが多かったです。 ・参考にしたトポはあまりあてになりませんでした。（大雑把には役に立ちましたが・・） 【1P スラブ �掘�100m】（Iさんリード） ・トポの取付がどこなのかわからないですが壁の傾斜が出るまでは適当にフリーで登りました。 ・傾斜のある壁10mぐらいを乗越すところからロープを出してアンザイレン。（アンザイレン開始地点にはちょうどリングボルト2つありました。）乗越すラインは正面の簡単そうなところを登りましたが、左端が一番簡単に登れそうでした。 ・岩は濡れているところもありスリップ注意で登りました。 ・残置中間支点はほとんどありません。 ・アンザイレン開始地点から1P目終了点のロープスケル40mぐらいだったかな？ ・終了点はハンガー2つとリングボルト1つ。 【2P フェース〜右のリッジ〜右トラバース �検�40m（Iさんリード） ・トポを参考に終了点から真上に見える小ハング帯を右側から回り込んで上のバンドに登りましたが、小ハング帯は左から回り込んで上のバンドに登るのがトポ通りになるようなのでトポ1P目の終了点（古いもの？）はもっと左側にあると思います。その場合に『右のリッジ』が今回登ったラインの左側に見えていたリッジだと思います。 ・小ハング帯の上のバンドの左側に錆びたリングボルト2つの終了点があります。（ちょうど3P目の凹角の真下あたりです。） ・今回登ったラインには残置中間支点はほとんどありません。 ・今回登ったラインのロープスケルは50mぐらい。 ・終了点は残置ハーケン1つにハーケンを2つ打って構築。（本来の錆びたリングボルト2つの終了点から右に4〜5mのところ。） 【3P 凹角〜左のリッジ �検�30m】（Iさんリード） ・凹角は岩が濡れているところが多くスタンスが滑るのでスリップに注意しながら登りました。 ・このピッチは残置中間支点は豊富にありました。 ・ロープスケルは50m。（終了点が見当たらずロープいっぱいになったのでリードのIさんが安定しているところでロープをもう少し伸ばすために構築した2P目終了点から本来の終了点へ移動しましたがそれでも終了点は見つからず適当なところでピッチを切りました。） ・終了点は残置ハーケン1つにハーケンを1つ打って構築。 【4P トラバース �掘�40m】（Iさんリード） ・終了点から少し登って右の草付の下のラインをトラバースすると滝上へ出ます。（草付と草付の間の岩をまっすぐ上へと登っていくと詰むと思います。沢床へはクライムダウンか懸垂下降になると思いますが悪いと思います。Iさんは間違って登っていきそうになってました。） ・残置中間支点は1つだったかな？ ・ロープスケルは25m。 ・終了点はセルフビレイ用にハーケンを1つ打って肩絡みビレイ。 ◆滝沢大滝終了点〜中央壁の頭〜堅炭尾根 ・滝沢大滝終了点でアンザイレン解除。ロープや要らないギアはザックに片付けクライミングシューズからアプローチシューズに履き替えました。 ・滝沢大滝終了点から沢の左岸を少し登り、その後は易しそうなラインから中央壁の頭へと登りました。（できるだけ灌木や笹を掴めるところを登りました。） ・中央壁の頭から堅炭尾根までも同様の感じで登りました。 ◆下山 ・堅炭尾根は中芝新道を歩いて堅炭岩K�喫�まで下りました。K�喫�からは中芝新道を外れてK�曲�へ。K�曲�からβルンゼへは急傾斜でクライムダウンはできなかったので少し戻って左側に回り込んで草付をクライムダウンしてβルンゼへ。 ・βルンゼからは懸垂下降4回でカールボーデンの傾斜の緩いところまで下りました。（各懸垂下降支点の捨て縄は新しいものに替えておきました。3回目と4回目の懸垂下降支点には捨てビナも追加しておきました。） ・懸垂下降終了後は枯れ沢のガレた堅炭沢左俣を林道まで下りました。ここは岩が動きまくるので落石注意！！また岩が濡れていると滑ると思うので雨天で下降するかどうかは考えた方が良いと思います。 ※谷川岳登山指導センターの掲示板に中芝新道は廃道扱いとなっている書いてあります。笹が繫茂していて踏み跡がわかりづらいので夜間や霧などで視界不良の時に下山で使用する場合には道迷いに注意してください。 |
写真
準備をしていると明るくなってきたので準備完了と同時に幽ノ沢へ突入
二俣から左俣への登り始めの滝はフリーで登るには少し嫌な感じなので右俣へ登りすぐに右俣と左俣の間の尾根に乗り横断する
ここでロープを出してアンザイレン開始することにした。（準備中に辺りを見回すとリングボルト2つを発見！！）
岩が濡れていなければ簡単なので残置中間支点はほぼ無い。でもこの日は岩は濡れている・・・
トポには『フェース〜右のリッジ〜右トラバース 40m』なので小ハング帯を右から回り込んで登るが、50mいっぱいで終了点は見当たらず？リードIさんが見えているところの残置ハーケン1枚にハーケン2枚を補強して終了点を構築
2
9/10 8:27
トポには『フェース〜右のリッジ〜右トラバース 40m』なので小ハング帯を右から回り込んで登るが、50mいっぱいで終了点は見当たらず？リードIさんが見えているところの残置ハーケン1枚にハーケン2枚を補強して終了点を構築
1P目終了点から滝沢大滝を見上げる。トポでは終了点から真上にあるはずの次のピッチの凹角が見えない。右にも見えない。
なので、左に見える凹角を登る。（残置中間支点が豊富にありここが3P目の凹角でした。）
凹角からリッジへ。この後50mめいいっぱいロープを伸ばすが終了点が無く2P目終了点を移動してわずかでもロープを伸ばせるようにしたが終了点は無かったので残置ハーケンにハーケンを1枚を補強して終了点を構築した
2
9/10 9:11
凹角からリッジへ。この後50mめいいっぱいロープを伸ばすが終了点が無く2P目終了点を移動してわずかでもロープを伸ばせるようにしたが終了点は無かったので残置ハーケンにハーケンを1枚を補強して終了点を構築した
2P目終了点から左に4〜5m移動すると錆びたリングボルト2つある。これが本来の2P目終了点のようですが、残置ハーケンは2つともカラビナが入らず使い物にならないしリングボルトは錆びて動かないのでここを使うなら何かしらで補強するか他の場所で自分で作ったほうが良いと思います。
3
9/10 9:30
2P目終了点から左に4〜5m移動すると錆びたリングボルト2つある。これが本来の2P目終了点のようですが、残置ハーケンは2つともカラビナが入らず使い物にならないしリングボルトは錆びて動かないのでここを使うなら何かしらで補強するか他の場所で自分で作ったほうが良いと思います。
堅炭岩K�曲�はクライムダウンできなかったので少し戻って草付をクライムダウンしてβルンゼへ（草付を見上げた図）
4回目の懸垂下降支点の捨て縄も新しくして残置ビナを追加。さらにバックアップの捨て縄も追加
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
ｸﾗｲﾐﾝｸﾞｼｭｰｽﾞ
ｱﾌﾟﾛｰﾁｼｭｰｽ
沢靴
ｱﾙﾊﾟｲﾝ用ｸｲｯｸﾄﾞﾛｰ×4
ﾛｯｸﾊﾝﾏｰ
ﾊｰｹﾝ×2〜3
捨て縄
その他登攀装備1式
|
|---|---|
| 共同装備 |
ﾌｧｰｽﾄｴｲﾄﾞｷｯﾄ
ﾚｽｷｭｰｼｰﾄ
特定小電力ﾄﾗﾝｼｰﾊﾞｰ×2台1ｾｯﾄ
ｸｲｯｸﾄﾞﾛｰ×2
ﾘﾝｸｶﾑ×2
50mﾀﾞﾌﾞﾙﾛｰﾌﾟ×2
|
感想
9/11（日）は山岳会山行で幽ノ沢右俣V字状岩壁の予定なので、どうせなら前日に昨年敗退している一ノ倉沢2ルンゼを登ろうと有志メンバーに声をかけて計画を立てた。土曜日の天気は問題なさそうでしたが昨年2ルンゼを敗退したのは前日までの天気が悪く南稜テラスから見た2ルンゼ内には水流があったから・・・今回もそれと同じ感じになりそうだったので2ルンゼは諦めて幽ノ沢左俣滝沢大滝を登る計画に変更しました。
Climbing
�ヾ響�
・幽ノ沢左俣の高巻きは長くてしんどい。
・滝沢大滝は1P目終了点以外はしっかりした終了点が無い。
・3人で登りましたがロープの結び替えが面倒なのでIさんに全リードしてもらいました。
・3P目の凹角は岩が濡れているところが多くステミングした際にはスリッブしないか冷や冷やした。また濡れた外傾スタンスも冷や冷やした。
・濡れた岩登りは快適ではなく好きではないなーと今更ながら思った（笑）
・Iさんがバテて滝沢大滝終了点から堅炭尾根へは時間がかかった。
・βルンゼからの下降は初めてでしたが、ガレた堅炭沢左俣の下りは良い印象が無かった。（落石リスク、雨天時に岩が濡れてて滑るリスクはあると思った。）
��反省
・特にありません。
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